「アトリエ凸凹」~文化芸術のカタチvol.14
子ども達の自由なお絵かき、工作をサポート。「アトリエ凸凹」のアッコモンさんにお話をお聞きしました。
内容
私のアート作品や、ステッカーなどのオリジナルグッズを販売している「ヤマトストア」というショップの2階を使って私が主宰する、3歳児から高校生までを対象にしたアート教室です。
アート教室なのですが、講義形式ではなく、子ども達が自由にやりたいことをやり、作りたいものを作る姿勢を見守り、サポートする形にすることで、アートの楽しさを感じてもらうことを重視して運営しています。
汚れを気にせず、色々なことを試してもらっているので、作業台の上だけではなく、床や壁、天井まで絵の具だらけになっています。天井はあまりにもひどい状態になっていたので、私が綺麗な夜空に書き換えてしまいました。なんでもありですね(笑)
ユニークな子どもばかりで、楽しく笑いの絶えない教室です。
-何人くらいの子が教室に通っているのですか?-
全体で50名ぐらいの子に来ていただいており、7つのクラスがあります。
現在はコロナ対策として定員を10名にしていますが、嬉しいことに最近は人数が増えてきており、クラスを久しぶりに増やすことができました。人数が多いと、子ども同士の関わりがあるので、共同で工作したり、それぞれの作品について感想を言い合ったりと子ども達の刺激になることが多くなります。
絵を描くのが好きで、自宅でも同じように描いているというお子さんがいて、親御さん曰く「せっかくなら違うことをしたらいいのに。。」とのことですが、友達と一緒の場所で製作し、作品を見たり意見を聞いたりしあうことで、一人では味わえない喜びを感じるのだと思います。
早く大人数でわいわいできるようになってほしいですね。
-子ども達はどのようなものを作っているのですか?-
絵を描いたり、工作を製作したりしています。
空き箱や粘土、テープ、絵の具など様々な材料を用意していますし、家電などを破壊・分解して、珍しい材料を調達することも良しとしているので、色々な材料の組み合わせで想像もしないようなものが出来上がってくることも沢山あります。
スポンジを切り貼りして描いた雪だるまの絵、壁に空き箱を切り貼りして作ったピタゴラ装置、チラシを切り貼りした独自のお弁当の絵、箱を切り抜いて作った「あ」や「田」などの文字など、一括りにはできない様々な作品があります。
このように、基本的には子ども達の意思に任せているのですが、何をしたら良いか分からないという子もいるので、毎回お題を用意しています。あまり学校では扱わないようなユニークな内容にしているので、どんな子でも楽しんでもらえると思います。
-子ども達が製作した作品以外は各自で持ち帰っているのですか?-
そうですね。お気に入りの作品は、大体みんな持って帰ります。それと、毎年市内の商業施設のフロアで「凸凹展」という展示会を開催し、子ども達の作品を出展してきました。直近では、2020年2月22日~24日の期間にマルカツデパートで行っていますが、それ以降はコロナ禍で実施できていません。
普段はそれぞれが自由に作品作りに取り組んでいるのですが、展示会を行うことで共通の目標ができるので、子ども達のやる気も違ってきます。とはいえ、強制はしないのでテーマに沿った作品は一部になるのですが、その分楽しく賑やかなアートをご覧いただくことができます。こういうと子ども達に失礼かもしれませんが、クスッと笑えるような面白い作品が多く、毎回お越しいただく大人のファンもいらっしゃるんですよ。
-教室に通うことで、子ども達にはどのような変化がありますか?-
小さな子にとっては、色を塗ったりハサミを使ったりすることで手先の使い方の訓練になりますし、イメージを形にする作業を通じて、良い知育になります。
私もアーティストとして活動していて、技術的なお話もできますので、ある程度年齢が上のお子さんに対するスキルアップも支援できます。ただ、先ず重要なのは、技術的なことよりも、みんなで楽しく作品作りに取り組むことで、アートを楽しいものと実感してもらうことです。楽しいと感じると子どもは夢中になって取り組んでいくので、みるみるうちに個性が磨かれていきます。子どもならではのタッチや色使いはとても魅力的なので、そのような個性を大切にしながら、大人になってもずっと忘れずにいてほしいと願っています。
-今後の活動の展望をお聞かせください。-
ここ2年お休みしている「凸凹展」を再開しようと動き始めているところです。子ども達の作品を沢山の方にご覧いただけるようにしたいですね。
また、子ども達と関わるのが好きなので、教室を長く続けていきたいと思っています。
もう、アトリエ凸凹を始めて10年以上経つので、生徒の中には結婚をして子どもがいるような方もいます。美大や建築・デザイン系の大学に進学している子もいて、とてもやりがいを感じているところです。最近は、ここを卒業した子がふらっと来てくれて、アトリエの雰囲気を懐かしんでいったり、進路の相談を受けたりすることもあります。今後も、そのような子ども達の帰る場所であり続けたいと思います。
アトリエの雰囲気を感じていただくために、入会前の体験も実施していますので、興味がありましたらお気軽にお問い合わせください。
まとめ
●子ども達の作品展示会を開催することで、子ども達の協働を促したり、子どもならではの作品の魅力を発信している。
●コロナ禍でクラス数が少なくなっているが、徐々に開校数を増やし新たな入会を募集している。
団体情報
名称 | アトリエ凸凹 |
住所 | 旭川市6条通8丁目右8 ヤマトストア 2F |
創作・練習の日時・頻度 | 月2回コースと4回コースあり。 開校日は以下のとおり。 隔週火曜日:16:00~18:00 毎週月曜日:16:00~18:00 毎週土曜日:13:00~15:00 及び 16:00~18:00 |
会員の募集 | あり |
会費 | 入会金:6,600円 月会費:月2回コースは3,850円、4回コースは7,500円 ※11月~4月は暖房代+500円 |
連絡先 | 0166-22-2152 akkomon@yamatostore.info |
ホームページ | https://www.yamatostore.hokkaido.jp/untitled-c1mx2(新しいウインドウが開きます) https://ja-jp.facebook.com/atoriedekoboko/(新しいウインドウが開きます) |
その他 | 専用駐車場はありません。 子どものみの参加となります。 |