日本脳炎の予防接種

情報発信元 健康推進課

最終更新日 2023年4月1日

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重要なお知らせ

ジェービックVの供給再開と今後の供給予定について

日本脳炎ワクチンの定期予防接種に使用されている2社のワクチンのうち、阪大微生物病研究会の「ジェービックV」について製造上の問題が生じ、原因究明のため製造を一時停止していたとの報告がありました。

このため、ワクチンの供給量が令和3年度の一部期間において見合わせられていましたが、令和4年度より徐々に供給が戻ってくる見込みとなっています。

接種を希望される方は、令和5年度旭川市こどもの定期予防接種実施医療機関一覧(PDF形式 163キロバイト)から日本脳炎ワクチンの実施医療機関へお問い合わせください。

日本脳炎ワクチンの定期予防接種期間の御確認はこちら(生年月日毎に接種スケジュールが異なりますので御注意ください。)

日本脳炎の経緯

北海道は、平成27年度まで「日本脳炎の予防接種を行う必要がない区域」として指定されていましたが、道内においてもわずかではありますが感染の可能性があることや、道外や海外に行き来する機会が増えていることなどから、北海道でも日本脳炎の定期予防接種を行うことになりました。旭川市でも平成28年4月1日から日本脳炎の定期予防接種を行っています。
ワクチンの接種については、効果と副反応のリスクを考慮のうえ、ご判断ください。接種前にご心配な点などがございましたら、保健所または医師にご相談ください。
また、予防接種後に副反応と思われる症状が出た場合などは接種した医師にご相談ください。

日本脳炎とは

日本脳炎ワクチンの副反応

接種に当たっての注意事項

定期予防接種の対象者について

保護者の同伴

こどもの定期予防接種実施医療機関


日本脳炎の予防接種を受けるに当たっての説明(乳幼児・小学生用)(PDF形式 95キロバイト)

日本脳炎の予防接種を受けるに当たっての説明(13歳以上20歳未満用)(PDF形式 203キロバイト)

日本脳炎とは

日本脳炎ウイルスの感染で起こります。ヒトから直接ではなく、ブタなどの体内で増えたウイルスが蚊によって媒介され感染します。7~10日の潜伏期間の後、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなどの症状を示す急性脳炎になることがあります。ヒトからヒトへの感染はありません。
日本脳炎ウイルスに感染した人のうち100人~1,000人に1人が脳炎等を発症します。脳炎のほか髄膜炎や夏かぜ様の症状で終わる人もいます。脳炎にかかった時の致命率は20~40%ですが、治った後に神経の後遺症を残す人が多くいます。
国内での患者発生は西日本地域が中心で北海道では現在までいませんが、日本脳炎ウイルスは西日本を中心として日本全体に分布しています。

日本脳炎ワクチンの副反応

日本脳炎の予防接種に使用される乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンは、ベロ細胞という細胞でウイルスを増殖させ、ホルマリンなどでウイルスを殺し(不活化)、精製したものです。現在使用しているワクチンは平成21年6月から使用されています。

局所の反応として、紅斑、内出血、疼痛、腫脹、そう痒感等、全身の反応として、発熱、発疹、じんましん、頭痛、咳、鼻漏、咽頭発赤、咽頭痛、嘔吐、下痢、食欲不振、腹痛等などが見られます。なお、極めて稀に、ショック、アナフィラキシー、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、脳炎・脳症、けいれん、血小板減少性紫斑病等を起こしたとの報告があります。接種後の重篤症例として厚生労働省に報告されたもの(令和4年7月1日~令和4年9月30日)では、医療機関から報告された重篤症例は2例で頻度は0.0002%でした。報告時点で1例が軽快となっており、死亡の報告はありませんでした。

接種に当たっての注意事項

予防接種の実施においては、体調の良い日に行うことが原則です。お子様の健康状態が良好でない場合には、かかりつけ医等に相談の上、接種するか否かを決めてください。

また、お子様が以下の状態の場合には予防接種を受けることができません。

  1. 明らかに発熱(通常37.5度以上をいいます)がある場合
  2. 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな場合
  3. その日に受ける予防接種の接種液に含まれる成分で、アナフィラキシーを起こしたことがあることが明らかな場合
  4. その他、医師が不適当な状態と判断した場合

なお、現在、妊娠している方もしくは、妊娠している可能性がある場合は、原則接種しないこととし、予防接種の有効性が危険性を上回ると判断された場合のみ接種できます。かかりつけ医とよくご相談ください。

定期予防接種の対象者について

20歳未満の方が対象となりますが、生年月日や過去の接種歴により接種時期や接種方法等が異なります。

次の中から当てはまる生年月日を選択し、接種方法・接種時期をご確認ください。
定期接種は、住民登録のある市区町村で接種することが原則です。旭川市に住民登録のない方は、接種方法を住民登録のある市区町村にご確認ください。

生年月日が平成19年4月2日以降の方

生年月日が平成15年4月2日から平成19年4月1日の間の方

生年月日が平成19年4月2日以降の方

対象者

第1期:生後6月から生後90月(7歳半の誕生日の前日まで)に至るまでの間にある方

第2期:9歳以上13歳未満の方


7歳半の誕生日の前日とは

生年月日が平成22年10月2日の方の場合、平成30年4月1日が、7歳半の誕生日の前日になります。対象の年齢を過ぎると原則全額自己負担になります。

接種スケジュール

過去に接種歴がある方は保健所または医師にご相談ください。

【第1期:初回】

6日以上の間隔をおいて2回接種

(標準的な接種)3歳に達したときから4歳に達するまでの期間を標準的な接種期間として、6日から28日までの間隔をおいて2回接種

【第1期:追加】

初回接種終了後、6月以上経過した時期に1回接種

(標準的な接種)4歳に達したときから5歳に達するまでの期間を標準的な接種期間として、初回接種終了後おおむね1年を経過した時期に1回接種

【第2期】

1回接種

(標準的な接種)9歳に達したときから10歳に達するまでの期間に1回接種

接種スケジュールの図

生年月日が平成15年4月2日から平成19年4月1日の間の方

対象者

第1期、第2期:20歳未満の方

(注意)旭川市で定期予防接種を行うことができる方は、原則として旭川市民(旭川市に住民登録がある方)になります。進学等で住民票を他の市区町村へ移された方が、旭川市で定期予防接種を希望する場合は、接種前に、現在住民登録がある市区町村へお問い合わせください。医療機関で予防接種実施後に、旭川市から転出されている(住民登録が他の市区町村へ移されている)ことが判明した場合、後日、接種料金の請求がある場合があります。

接種スケジュール

過去に接種歴がある方は保健所または医師へご相談ください。

【第1期:初回】

6日以上の間隔をおいて2回接種

(標準的な接種)6日から28日までの間隔をおいて2回接種

【第1期:追加】

初回接種終了後、6月以上経過した時期に1回接種

(標準的な接種)初回接種終了後おおむね1年を経過した時期に1回接種

【第2期】

第1期接種終了後、6日以上の間隔をおいて1回接種(おおむね5年の間隔をあけることが望ましい。)

保護者の同伴

お子様の予防接種の実施に当たっては保護者の同伴が原則必要ですが、13歳以上16歳未満の方への日本脳炎の予防接種については、保護者が予診票の記載事項を読み、理解し、納得してお子様に予防接種を受けさせることを希望する場合に、予診票に保護者が署名することによって、保護者が同伴しなくてもお子様は予防接種を受けることができます。署名がない場合、保護者の方の同伴なしに接種を行うことはできません。16歳以上の方は、本人が希望すれば予診票の本人記入欄に署名することで接種が可能です。

予診票への署名は、接種させることを判断する際に疑問等があれば、あらかじめかかりつけ医や保健所に確認して、十分納得したうえで接種させることを決めてから行ってください。

また、予診票の記載事項を必ず読み、このページの内容または日本脳炎の予防接種を受けるに当たっての説明(13歳以上20歳未満用)(PDF形式 203キロバイト)もあわせてお読みください。(説明文は各実施医療機関または保健所にも備えてあります。)


予診票は、各実施医療機関または保健所に備えてあります。

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お問い合わせ先

旭川市保健所健康推進課保健予防係

〒070-8525 旭川市7条通9丁目 総合庁舎4階
電話番号: 0166-25-9848
ファクス番号: 0166-26-7733
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受付時間:
午前8時45分から午後5時15分まで(土曜日・日曜日・祝日及び12月30日から1月4日までを除く)