各がん検診の留意点
胃がん
- 胃部X線撮影は、空腹状態でバリウムを飲み、様々な角度から胃の内部を撮影します。検診で発見できる病気は、胃がん、胃潰瘍、胃ポリープ、十二指腸潰瘍などです。発見されるがんの約90%は早い段階で手術をすると、たいてい治すことができ、手術の負担も軽くできます。
- 胃がん検診で浴びる放射線の量は、0.6ミリシーベルトで、一般の人が1年間に受ける自然放射線量(2.4ミリシーベルト)の4分の1程度といわれています。この微量の放射線が、がんの誘発など人体に影響を及ぼすことはありませんが、妊娠中の女性は、お腹の子どもに影響の出る恐れがありますので、検診を受けないでください。
検診の前日の注意事項
水
就寝前まで飲んで差し支えありません。
お茶・ジュース
就寝前まで飲んで差し支えありません。
食事
夜10時以降は食べないでください。
夜10時前までの食事であっても、食後すぐに就寝しないでください。(胃に食べ物が残るため)
お酒
お酒は飲まないでください。
たばこ
たばこは吸わないでください。
検診当日の注意事項
水
検査の2時間前までで、コップ1杯程度なら飲んでも差し支えありません。
薬
血圧・心臓の薬は上記の水を飲むタイミングで飲んでください。
それ以外のことは、旭川がん検診センターにお問い合わせください。
お茶・ジュース
検査が終わるまで飲まないでください。
食事
検査が終わるまで食べないでください。
たばこ
検査が終わるまで吸わないでください。
《重要》胃がん検診を受ける前に
これらに当てはまる方は、旭川がん検診センターに事前にご連絡ください。
- 大腸疾患系の手術・既往歴がある方、腸憩室のある方
- 便通に問題のある方
- 心臓疾患や腎臓疾患などで水分制限されている方
- バリウム過敏症の方
旭川がん検診センター 電話番号0166-53-7111
肺がん
- 肺がん検診では、問診の結果、
50歳以上で喫煙指数(1日本数×年数)600以上の方
に喀痰検査を行います。
- 肺がんには、肺の入口付近(肺門部)にできるがんと、肺の奥(肺野部)にできるがんがあり、肺の入口付近のがんは喫煙と深い関係があるといわれており、また、肺の入口付近はX線が写りにくいので、喀痰検査の対象者は検査を必ず受けてください。
- 肺がん検診で浴びる放射線の量は、0.05ミリシーベルトで、一般の人が1年間に受ける自然放射線量(2.4ミリシーベルト)の48分の1程度といわれており、健康への影響はほとんどないと考えられます。
大腸がん
- 大腸がんは、初期の段階にはほとんど自覚症状がありませんので、自覚症状がなくても定期的に検診を受け、必要に応じてより精度の高い内視鏡検査など精密検査を受けることが大切です。
- 免疫便潜血検査では、がん以外の良性ポリープや、大腸以外の消化器(食道・胃・小腸など)や痔などからの出血も検出されるおそれがありますので、病気の心配が強い方は最初から精密検査を受診されることをお勧めします。
乳がん
- マンモグラフィは、視触診では分からない早期の小さながんを発見するのに威力を発揮しますが、30歳代以下は、国の研究によると、乳房の活発化により乳腺密度が非常に高いことから、マンモグラフィによる画像診断が難しいといわれています。
- マンモグラフィの1回の撮影で乳房が受ける放射線の量は、0.05~0.10ミリシーベルトで、一般の人が1年間に受ける自然放射線量(2.4ミリシーベルト)の25分の1から50分の1程度といわれており、健康への影響はほとんどないと考えられます。
- 乳がん検診の対象者は40歳以上の偶数年齢の女性です。受診できるのは2年に1回となります。
子宮がん
- 子宮体部細胞診は問診の結果により、
(1)不正性器出血(一過性の少量の出血、閉経後出血等)
(2)月経異常(過多月経、不規則月経等)
(3)褐色帯下、いずれかの症状がある方
に対して、本人の同意が得られた場合に実施します。
- 子宮体部がんは、病状が進行していない早期の段階で出血をきたすことが多く、不正性器出血での発見が約90%といわれていますので、少量でも出血があれば、直ぐに医療機関を受診していただければ、早期発見が可能です。
- 子宮がん検診の対象者は20歳以上の偶数年齢の女性です。受診できるのは2年に1回となります。
お問い合わせ先
旭川市保健所健康推進課健康企画担当
〒070-8525 旭川市7条通9丁目 総合庁舎4階
電話番号: 0166-25-6315 |
ファクス番号: 0166-26-7733 |
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受付時間:
午前8時45分から午後5時15分まで(土曜日・日曜日・祝日及び12月30日から1月4日までを除く)