E型肝炎

情報発信元 保健予防課

最終更新日 2016年4月1日

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E型肝炎とは

E型肝炎ウイルスの感染によって起きる急性肝炎です。慢性化することはありません。

症状

平均6週間の潜伏期の後に、発熱、悪心・腹痛等の消化器症状、肝腫大、肝機能の悪化が現れます。大半の症例では安静により治癒しますが、まれに劇症化するケースもあります。
また、妊婦が妊娠晩期に感染すると劇症化しやすいという報告があります。

感染経路

E型肝炎ウイルスに汚染された食物、水等の摂取により感染することが多いとされています。
豚やシカ、イノシシなどの動物からヒトのE型肝炎ウイルスに酷似するウイルスが検出されており、それらの肉や内臓の生食によって感染する可能性があります。
また、E型肝炎流行地域へ旅行する際は、清潔の保証がない飲料水、飲料を冷やす氷、非加熱の貝類、自分自身で皮をむかない非調理の果物・野菜から感染する可能性がありますので、注意が必要です。

飛沫や接触による感染は報告されていませんが、輸血による感染例が報告されています。

予防

旭川市保健所管内においてE型肝炎の届出数が増える傾向にあります(平成27年度17件、平成26年度0件、平成25年度1件)。

現在、E型肝炎ウイルス予防のワクチンはありません。

豚レバーをはじめとする豚肉や、シカ・イノシシ等の肉については、生で食べないようにしましょう。
また、加熱調理の際には中心部まで火が通るよう十分に加熱してください。そうすることにより、ほとんどの危険な微生物が死滅することが確認されています。
焼き肉を行う際は、生肉に触れる箸・トング・皿等は、食べるために使うものと分けましょう。肉をよく焼いたとしても、口に入る箸などにウイルスが付着すると感染する恐れがあります。

また、新鮮かどうかではなく、その肉や食品にウイルスが含まれているかどうかが感染に影響します。野生のシカ肉などはさばいた直後であったとしても、必ず加熱してから食べましょう。

豚やシカ・イノシシ以外の動物の肉についても、小さなお子さんや高齢者など抵抗力の弱い方は生肉の摂取を控えるようにしましょう。

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