梅毒

情報発信元 保健予防課

最終更新日 2024年2月8日

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梅毒感染者届出数が急増しています!!

現在、全国で梅毒感染者届出数が急激に増えており、旭川市も同様の傾向となっています。梅毒が疑われる症状や感染の心当たりがあれば、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

梅毒感染者届出数

※旭川市保健所では、HIV検査と同時に梅毒検査が無料で受けることができます。

梅毒検査に関してはこちら(HIV検査・梅毒検査のページへリンクします)

旭川市保健所への梅毒届出件数

梅毒届出件数(年別)
平成29年 平成30年 令和元年 令和2年 令和3年

令和4年

令和5年
発生件数 18件 17件 6件 8件 5件

36件

36件

症状

第1期:感染後約3週間

  • 初期には、感染がおきた部位(主に陰部、口唇部、口腔内、肛門等)にしこりができることがあります。また、股の付け根の部分(鼠径部)のリンパ節が腫れることもあります。痛みがないことも多く、治療をしなくても症状は自然に軽快します。
  • しかし、体内から病原体がいなくなったわけではなく、他の人にうつす可能性もあります。感染した可能性がある場合には、この時期に梅毒の検査が勧められます。

第2期:感染後数か月

  • 治療をしないで3か月以上を経過すると、病原体が血液によって全身に運ばれ、手のひら、足の裏、体全体にうっすらと赤い発疹が出ることがあります。小さなバラの花に似ていることから「バラ疹(ばらしん)」とよばれています。
  • 発疹は治療をしなくても数週間以内に消える場合があり、また、再発を繰り返すこともあります。しかし、抗菌薬で治療しない限り、病原菌である梅毒トレポネーマは体内に残っており、梅毒が治ったわけではありません。
  • アレルギー、風しん、麻しん等に間違えられることもあります。この時期に適切な治療を受けられなかった場合、数年後に複数の臓器の障害につながることがあります。

晩期顕性梅毒(感染後数年)

  • 感染後、数年を経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生することがあります。また、心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死亡に至ることもあります。
  • 現在では、比較的早期から治療を開始する例が多く、抗菌薬が有効であることなどから、晩期顕性梅毒に進行することはほとんどありません。
  • また、妊娠している人が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、死産、早産、新生児死亡が起こったり、先天梅毒となることがあります。

(参考)IASR2018年11月 国立感染症研究所ホームページ(新しいウインドウが開きます)

感染経路

主に、粘膜や皮膚が、梅毒の病変部位と直接接触することで感染します。具体的には、性器と性器、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口の接触(オーラルセックス)等です。
症状がない間(潜伏期間)にも人に感染させる恐れがありますので注意が必要です。

検査

医師による診察と血液検査(抗体検査)で判断します。
感染初期には血液から陽性反応がでないこともあるため、感染してから1か月程度経過してから検査をする必要があります。パートナーと一緒に検査を受けることが重要です。

治療

一般的には外来で抗菌薬を内服することで治療します。しかし、病変の部位によっては、入院のうえ、点滴で抗菌薬の治療を行うこともあります。

予防

粘膜や皮膚が、梅毒の病変と直接接触しないように、また、性交渉の際は、コンドームを正しく使用しましょう(オーラルセックスやアナルセックスでも感染します)。

コンドームが覆わない部分から感染する可能性もあるため、コンドームで100%予防できると過信せず、皮膚や粘膜に異常を認めた場合は、性的な接触を控え、早めに医療機関を受診し、相談しましょう。

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お問い合わせ先

旭川市保健所保健予防課感染症対策係

〒070-8525 旭川市7条通9丁目 総合庁舎4階
電話番号: 0166-25-9848
ファクス番号: 0166-26-7733
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