梅毒
梅毒感染者届出数が急増しています!!
現在、全国では梅毒感染者届出数が平成24年の875件から平成30年の7,007件へと6年間で約8倍に増えています。
その後も令和元年6,642件、令和2年5,784件(概数)と届出数は依然として高く、旭川市内でも、平成28年から急増しています。
※旭川市保健所では、平成29年10月から、梅毒検査が無料で受けられることになりました。
梅毒検査に関してはこちら(HIV検査のページへリンクします)
旭川市保健所への梅毒届出件数
年度 | 平成27年 | 平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | 令和元年 |
令和2年 |
---|---|---|---|---|---|---|
発生件数 | 6件 | 25件 | 18件 | 17件 | 6件 |
8件 |
※令和2年については令和3年1月末現在
症状
第1期:感染後約3週間
- 初期には、感染がおきた部位(主に陰部、口唇部、口腔内、肛門等)にしこりができることがあります。また、股の付け根の部分(鼠径部)のリンパ節が腫れることもあります。痛みがないことも多く、治療をしなくても症状は自然に軽快します。
- しかし、体内から病原体がいなくなったわけではなく、他の人にうつす可能性もあります。感染した可能性がある場合には、この時期に梅毒の検査が勧められます。
第2期:感染後数か月
- 治療をしないで3か月以上を経過すると、病原体が血液によって全身に運ばれ、手のひら、足の裏、体全体にうっすらと赤い発疹が出ることがあります。小さなバラの花に似ていることから「バラ疹(ばらしん)」とよばれています。
- 発疹は治療をしなくても数週間以内に消える場合があり、また、再発を繰り返すこともあります。しかし、抗菌薬で治療しない限り、病原菌である梅毒トレポネーマは体内に残っており、梅毒が治ったわけではありません。
- アレルギー、風しん、麻しん等に間違えられることもあります。この時期に適切な治療を受けられなかった場合、数年後に複数の臓器の障害につながることがあります。
晩期顕性梅毒(感染後数年)
- 感染後、数年を経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生することがあります。また、心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死亡に至ることもあります。
- 現在では、比較的早期から治療を開始する例が多く、抗菌薬が有効であることなどから、晩期顕性梅毒に進行することはほとんどありません。
- また、妊娠している人が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、死産、早産、新生児死亡、奇形が起こることがあります(先天梅毒)。
(参考)IASR 2013年4月
厚生労働省ホームページ(新しいウインドウが開きます)
検査
医師による診察と血液検査(抗体検査)で判断します。
感染初期には血液から陽性反応がでないこともあるため、感染してから約3週間経過してから検査をする必要があります。
パートナーと一緒に検査を受けることが重要です。
治療
一般的には外来で抗菌薬を内服することで治療します。しかし、病変の部位によっては、入院のうえ、点滴で抗菌薬の治療を行うこともあります。
予防
梅毒の感染予防には、コンドームを正しく使用することが勧められます(オーラルセックスやアナルセックスでも感染します)。
症状がない間(潜伏期間)にも人に感染させる恐れがありますので注意が必要です。
関連ファイル
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旭川市保健所健康推進課保健予防係
〒070-8525 旭川市7条通10丁目 第二庁舎
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ファクス番号: 0166-26-7733 |
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