平成28年度第2回旭川市総合戦略検討委員会会議録

情報発信元 政策調整課

最終更新日 2016年10月19日

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会議概要

日時

平成29年3月16日(木曜日)午後2時00分から午後3時40分

場所

旭川市民文化会館 第2会議室

出席者

・委員

石井 吉春委員長

(50音順)

荒山 恭一委員、伊藤 義夫委員、大島 克之委員、大谷 公史委員、

柏葉 健一委員、川村 祐子委員、小杉 智子委員、斉藤 素子委員、

坂本 尚志委員、嶋崎 東子委員、髙橋 紀博委員、西田 ひで子委員、

秡川 正人委員、藤井 英樹委員
・オブザーバー

農林水産省北海道農政事務所旭川地域拠点 地方参事官 阿部 洋介氏

北海道上川総合振興局地域創生部長 加納 孝之氏

経済産業省北海道経済産業局地域経済部情報・サービス政策課課長補佐(総括) 直江 健二氏

財務省北海道財務局旭川財務事務所長 渡辺 博明氏

・事務局

総合政策部長 黒蕨 真一
総合政策部次長 佐藤 弘康
総合政策部主幹 上代 修
政策調整課課長補佐 北嶋 一雅
政策調整課主査 安富 一紀
政策調整課 佐藤 顕、武田 彰宏

会議の

公開・

非公開

公開

傍聴者の数

2名

会議資料
(PDF形式)

次第(PDF形式 21キロバイト)
資料1 平成29年度総合戦略事業一覧(案)(PDF形式 161キロバイト)

資料2 地方創生加速化交付金、推進交付金実施状況の報告、検証について(PDF形式 239キロバイト)

資料3 平成29年度における総合戦略評価・検証について(案)(PDF形式 50キロバイト)

委員会次第  

1 開会

2 議題

(1)平成29年度旭川市まち・ひと・しごと創生総合戦略関連事業予算について

(2)地方創生加速化交付金、推進交付金実施状況の報告、検証について

(3)平成29年度における総合戦略評価・検証について

(4)その他

3 閉会

会議内容(要旨)

1 開会

2 議題

(1)平成29年度旭川市まち・ひと・しごと創生総合戦略関連事業予算について

(委員長)

議題1の平成29年度旭川市まち・ひと・しごと創生総合戦略関連事業予算について、事務局から説明願います。

(事務局)

資料1に基づき説明

(委員長)

委員の皆様から質問等がありましたらお願いします。

-発言無し-

(委員長)

3ページ目の高等教育機関設置検討調査事業ですが、大学公立化に向けての検討はいつ頃までどのような形で行う予定か教えてください。

(事務局)

今年度は、有識者懇談会の第1回目を2月2日に開催し、2回目の開催を3月28日に予定しています。新年度においても3回の開催を予定しており、また、市民アンケートの実施も予定しています。アンケートの内容については、有識者の御意見も伺いながら決定したいと考えています。予算の内訳は、市民アンケートと懇談会がほとんどです。

いつまでに何を決めるのかは、現段階でお話しすることは難しい状況です。

(委員長)

個人的な意見になりますが、若年層の人口定着という観点で言うと、大学の今後の方向性は非常に重要だと思います。

総合戦略の目標を達成するためには時間との戦いもあるので、あまり長い時間をかけられないということを敢えて申し上げておきます。

旭川の将来を考える際の大きなテーマの一つであり、今後もしっかりと御対応いただければと思います。

(事務局)

ありがとうございます。

(A委員)

2点ほど申し上げます。

まず、1ページ目の私立認可保育所等建設補助金ですが、750名の定員増との説明でしたが、待機児童はゼロになる予定ですか。

(事務局)

保育所の待機児童について、直近の状況は得られていませんが、解消しきれるかどうかは言いがたいと思います。また、留守家庭児童会についは、平成28年度の途中で待機児童が解消されており、来年度も定員を拡充することで、待機児童が発生しないようにと考えています。

(A委員)

2点目ですが、2ページ目関連で、旭川小中学校の統合についてです。小中一貫教育は、これから教育のレベルを上げていくことを目的としているのか、さらに世界に通じる人材を育成していくのか、事業の趣旨を伺います。

(事務局)

まずは小学校から中学校への垣根を下げ、中1ギャップを解消することなどから始めていくと認識しています。更に具体的なことは、まだお伝えできる状況では無いと聞いていますが、最終的には、教育レベルのアップにも繋がっていくのではないかと思っています。

(A委員)

特色を出すべきだと思います。旭川教育大学の附属では、幼稚園から小学校、中学校まで一貫教育を行っており、そこに入るために子どもが市外からも集まってくると聞いています。旭川小中学校でも、特色を出すことで、全国から注目を集められるチャンスがあると思いますし、旭川市の魅力発信にも繋がるのではないかと思います。

(委員長)

5ページのユジノサハリンスク経済交流推進事業は、いつから行われている事業ですか。また、成果は出てきていますか。

(事務局)

物産展をこれまで4回行っており、非常に盛況で、持参した品目は全て完売しています。来年度は、商談会や企業同士の情報交換会の開催など、よりビジネスに繋がる取組を行っていく方針と聞いています。

(B委員)

6ページの国際家具デザインフェアの開催事業ですが、今回は10回目のデザインフェアの開催と聞いています。旭川が家具のまちであることは市民もかなり知っていると思いますが、今後の旭川市のデザインフェアに対する姿勢を教えてください。

(事務局)

国際家具デザインフェアは、家具デザインの登竜門として開催されており、今回は10回目の開催という節目を迎えます。フェアは今後も開催していく予定と伺っていますので、旭川家具のデザインにさらに磨きがかかるよう、支援を続けていきたいという考えと聞いています。

(B委員)

もう一点ですが、同じく6ページに旭川工芸技術等継承事業があります。直接総合戦略に関係無いかもしれませんが、優佳良織工芸館の状況を教えていただければと思います。

(事務局)

優佳良織は、文化面でも観光面でも非常に高い価値を有していると考えています。一方で、工芸館については、民間で清算などについて話し合われている状況にあり、市が直接的にそこに関与することは非常に難しい部分があるため、注視している状況です。

(C委員)

以前も発言したことがありますが、旭川市には旭川医大があり、病院や介護関連施設も他都市と比べ充実していることから、日本版CCRCを進めるのに非常に恵まれた環境にあると思います。網走市では、東京農業大学と提携して学習意欲のある中高年を受け入れるという特色を打ち出し、函館市や厚沢部町のCCRCについても新聞に記事が掲載されていましたが、旭川市のCCRCについては直近3か月の北海道新聞に記事の掲載がありませんでした。先ほど委員長から時間との戦いという話がありましたが、CCRCの現在の状況と、今後どういった方向性を持って取組を進めていくのか伺います。

(事務局)

旭川版のCCRCであるまちなかプラチナベースについては、今年度は首都圏等の方々の移住ニーズ調査や、旭川大学と連携した高齢者の生活実態の調査などの調査事業を行っています。移住ニーズ調査について、まだ正式な結果は出ていませんが、特に本市出身の方は、仕事があればという前提ではあるものの、移住ニーズは一定程度あると聞いています。平成29年度はこれらの調査結果を踏まえ、中心部の医療や福祉の関係者の方々などを含めた検討を進める考えと聞いており、また、日常生活について体験していただくお試し居住の実施や、中心市街地での居住を含めた取組を推進しながら、プラチナベースの基本構想を整理していくと聞いています。

(委員長)

今年度はニーズ調査をされ、来年度はそれを踏まえた事業を実施するという説明でした。事業のスピードについて御指摘がありましたが、しっかりとリサーチをすることと、スピード感を持って事業を進めることの両面があると思いますので、メリハリを付けて事業を推進していただければと思います。

(D委員)

6ページでは、家具を中心とする木工や農産物、食品産業支援などの事業が記載されています。ものづくりというと、まず家具などの木工や工業製品をイメージしますが、旭川市ではものづくりの範囲をどのように捉えているのかを教えてください。

(事務局)

ものづくりについては、例えば家具や工業製品だけを対象とするなどの定義は特に設けておりません。現在、公立大学の検討について有識者による検討会議を行いながら進めていますが、検討会議においてもものづくりの解釈は様々あるところです。

(委員長)

旭川家具が旭川のものづくりを代表する一つであることは間違いないと思いますが、旭川の製造業の中では、実は食品産業のウェイトが高く、一次産業との連携という意味でも食品産業は存在感が大きいため、食品にも着目をするという観点は必要だと思います。

(E委員)

人口の減少の要因として、18歳人口の流出は非常に大きな比重を占めますが、総合戦略関連事業の中には、小中学校への施策と、大学を卒業してから帰省する際のサポートを行う施策しかなく、高校生向けの支援が少し足りない印象があります。子育て施策を充実させて子どもが増えても、18歳で皆旭川を出てしまうということにならないよう、事業の工夫を行っていただきたいと思います。例えば、3ページに若者地元定着促進事業がありますが、地元にどういう産業があるかを高校生や大学生などの未来を担う若者に案内し、参加してもらう形を構築していけば良いのではないかと思います。

(委員長)

18歳人口の流出が人口減少の一番の要因だということは市でも重々承知していることと思いますので、委員の御指摘のとおり、あらゆる対策について検討していただきたいと思います。

(F委員)

2点あります。まず、2ページのスクールカウンセラー活用推進事業について、スクールカウンセラーは非常に必要な事業だと思いますが、若手の貧困や虐待の問題などの福祉的なサポートも子どもには大事だと思うところで、そのサポートを担うスクールソーシャルワーカーについてはどのような施策を行われていますか。

2点目ですが、3ページの移住促進事業についてです。移住希望者の一番の関心事は住まいと仕事だと思います。住まいでは、例えば空家の施策と連携し良質な住まいを安価で提供するとか、コレクティブハウス(※)などの交流のある住まいが増えるよう取り組むなどは有効ではないかと思います。また、仕事に関しては、充実している医療や福祉分野への就職で若い人たちにも来てもらうことも良いと思います。利便性に関しては、私が旭川に来る決断をした理由として2つのデパートの存在が大きかったので、都市から来ようとする方はデパートが無いことで二の足を踏むということもあるかもしれません。総合的な意味で移住促進を考えていただきたいと思いますが、現在行っている魅力PRと、これから作っていきたい魅力について伺います。

※コレクティブハウス…家事や育児などを共同で行うことを前提に、それぞれが独立した専用の住居といくつかの共用スペースを持つ住居

(事務局)

魅力PRについてですが、今年度から実施しているお試し居住のパンフレットでは、従前からアピールしている医療や福祉の利便性や、スキー場がまちの中心部から非常に近くパウダースノーを身近に楽しめることなど、様々な魅力を提供しているところです。今後につきましても、田舎と都会での暮らしという2地域居住や、北彩都ガーデンを含めた地域での健康づくりなどを含め、多様なニーズに合うような提案の仕方を検討して行くことが必要と考えています。

(事務局)

スクールソーシャルワーカーについては情報を持ち合わせておらず、この場でお答えできない状況です。

(G委員)

感想と質問があります。まず、先ほど別の委員がおっしゃったとおり、市内の高校生が行ける大学があるということは、若者の流出を防ぐために大きな役割を果たすものだと思います。市立大学の設置については市長の公約にもあり、来年度予算でも3ページ目に高等教育機関の調査費が上がっていますが、なかなか具体的な道筋が見えてきておりませんので、早くお示しいただければと思います。

次に、まちなかプラチナベースですが、来年度の予算では随分トーンダウンした印象を持っています。人口増にも寄与する事業だと思いますので、活性化していただければと思います。

8ページの交流人口について質問です。優佳良織工芸館がなくなるなど、観光資源については様々な課題を抱えているところだと思います。そこでジオパーク構想推進事業についてですが、ジオパークには、例えばアイヌや大雪山の可能性の掘り起こしなどもできると思いますが、市としてはどういったものを目指しておられるのかをお聞きします。

(事務局)

ジオパーク構想の推進についてですが、神居古潭を中心とした上川盆地の地質的な特性が学術的に非常に興味深く、活用すべきだということが言われています。地域のアイヌ文化や様々な環境を生かし、学術的な普及、居住面や観光面での広がりを図り、地域の活性化につながるよう、ジオパーク構想を準備しています。今年度は、周辺の町村や観光の団体との調整といった下地を作ってきており、来年度は、ジオパークの推薦に向けた準備をする組織を立ち上げる段階に入っています。委員の御発言のとおり、ジオパークの構想の中には、アイヌの文化振興や大雪山の魅力の発信なども含めて検討していきたいと考えています。

(H委員)

旭川大学の市立化についてですが、市立化することでどれだけ市にとってプラス効果があるのかを教えていただければと思います。学費が下がり、経済的に苦しい学生に対して門戸を開けることは魅力的かと思いますが、やはりどんな学部を設立して何を学べる大学にし、どのような特色を出していくのかをしっかりと考えなければならないと思います。

また、小中一貫校も特色を出していく必要があると思います。2ページの小中連携・一貫教育推進事業などの事業は、国の政策に合わせて取り組んでいるだけの事業なのか、市が力を入れて推進している事業なのか、どちらですか。以前、富沢小などが特認校に認定されました。この特認校を生かしていない状況はもったいないと感じています。設置した時にはマスコミにも取り上げられましたが、今はまた落ち込んでしまっているのではないかと思います。

(事務局)

旭川大学の公立化の検討については、これまでも旭川大学と協議をしていますが、学部の見直し等、解決しなければならない課題があります。委員が言われたとおり、大学全体がより魅力的になるという視点や、地域の若者の進学先の選択肢になるという視点から学部の見直しを行うことが重要だと考えていますので、単に公立化するだけでなく、魅力のある大学になるよう検討を行っているところです。

小中連携については、学校教育部から直接は聞いていませんが、特色のある教育環境を打ち出すことが一つ大きな人口減少対策になるという認識を持っていますので、小中一貫校にしても特認校にしてもそういった特色を打ち出していくことが大事だと考えています。

(I委員)

人口について皆様から話が出ていますが、人口問題にしても経済の問題にしても、交通アクセス、さらにはJRの問題を抜いて話はできないと思います。北北海道の物が旭川に集積して来なくなれば、旭川は衰退していくのではないかと思うので、交通アクセスの問題は、何を考えるにも一緒に考えるべきだと思います。JRとJR貨物は別会社なので、物流の問題は市でしっかりと長期的に考えるべきだと思いますが、いかがですか。

(委員長)

委員の御指摘のとおり、道のJR見直しの会合でも課題として捉えています。旭川を拠点とする線区の中にも輸送率の低い線区があるので、本当に今のまま鉄道を持ち続けるのが効率的なのか、もしくは、別の公共交通機関による交通の利便性の確保を目指すべきなのかなど、具体的な検討をそれぞれの線区で、地域の主体性を持って、具体的に話していただく必要があると思っています。

貨物の輸送の問題ですが、旭川は東からの貨物と北からの貨物が交差している地点になります。北海道と本州では、本州から来る物が多くて北海道から出す物が少ないという状況です。JR貨物によると、道東から来る物を3としたときに、道東に行く物は1しかなく、道北に対しても同様に2対1という状況で、片道は半分以上を空のコンテナを運んでおり、採算が取れていない状況だということです。そのため、他の手段も含め、別のスキームを作る必要があると思います。JR貨物でも同様の課題認識を持っています。ドラスティックな変化を含めて変えていかなければ、旭川も拠点性を失う危険性があると思います。

(J委員)

農業の問題について提言したいと思います。北海道の農家数は昭和と比べて3分の1程度になり、ここ20年でも半分ほどに減少しています。農家の高齢化と担い手不足が深刻で、新規参入者増への取組が追いつかない状況です。釧路根室管内では、酪農者の数が減少しています。逆に、平取町ではトマトで45億円ほど生産高があり、そのうち2割ほどは新規参入者によって生産されています。若手の夫婦が子どもと一緒に移住し、その家族に対して既存の農家がトマトの生産技術を伝えているそうです。旭川近郊の地域では新規参入者が足りないため、第三者検証も積極的に取り入れながら新規参入者を増やし、移住者増にも寄与できればと考えています。

(委員長)

ありがとうございます。北海道にとって農業はこれからの雇用や様々な面で柱になると思いますので、今後もよろしくお願いします。

(J委員)

4ページに関連して、スポーツやコンベンションの誘致について長期的な方向性を伺います。昨年、旭川にもバレーボールチームができ、今の下部の組織から勝ち上がっていけばVプレミアリーグにも参加できるようですが、そういったチームに対しての市の支援はありますか。

また、デザインについてですが、ものだけでなく、生活スタイルやまちづくりも大きなデザインと言えますが、例えばまちづくりのデザインがおためし居住とセットになれば、もう少し発展性のある話になるのではないかと思っています。

企業誘致に関してですが、誘致が成功しているとのことでしたが、誘致した後の取組について工夫されていることはありますか。鷹栖町ではホンダのテストコースを誘致しましたが、地元の商工会が毎年主催する秋祭りで誘致した企業とコミュニケーションをとっており、また、名寄では住友ゴムの会という名称で、名寄市長をはじめ道議会議員、市議会議員、地元の企業が参加して住友ゴムとコミュニケーションを図っているなど、各自治体で誘致後も積極的にコミュニケーションを図っています。

また、JRの関係では、駅舎の使用方法について気になる点があります。建て替えに際しては道や市から補助金がありましたが、JRからの制約によって駅の広い空間が市民に開放されていなかったり、電気の容量が足りずイベントが行えないということも聞いています。駅がまちのハブになっていくためにも、まちづくりの観点からも今後の利用について考える必要があるのではないかと思います。

(事務局)

この場で全てにお答えするのは難しいのですが、まずスポーツについては、来年度は官民連携組織を設立し、更なる合宿誘致に向けて取組を進めていきたいと聞いています。バレーボールチームに対する支援を現在どのように行っているのか、また、今後積極的にできるのかどうかという点については、今お答えするのは難しい状況です。おためし居住については、例えばデザイン性に優れた旭川家具の椅子を使っていただいたり、デザイン性の高い置物を置くということも良い取組になると思いました。現在はそのような視点を取り入れていないと思いますので、担当課に伝えたいと思います。企業誘致に関しては、地場の企業とのコミュニケーションが現在どこまで積極的に行われているかは承知しておりませんが、委員が言われるとおり、大事な視点だと思います。旭川市は近年非常に企業誘致に成功しており、地域雇用が創出されていますが、誘致した企業と地場の産業がどれだけコミュニケーションを図って域内循環を高められるかも非常に重要な視点と考えています。JRの駅舎については大きな空間がありますので、市民の方が利用されることも含め、将来的にさらに活用できるよう取組を行いたいと思っていますが、具体的な取組は今後の課題であると考えています。

(委員長)

時間もありますので、次の議題に移ります。

(2) 総合戦略の評価・検証について

(委員長)

続いて、議題2の地方創生加速化交付金、推進交付金実施状況の報告、検証について、事務局から説明願います。

(事務局)

資料2に基づき説明

(委員長)

以上の事務局からの説明に対して、御質問や御意見等がありましたらお願いします。

(A委員)

KPIによっては年度末に確定するため未算出のものがあるという説明がありましたが、もう少ししっかりと数値を出して報告をしていただきたいと思います。例えば、製造品出荷額などは対前年同月比や3月末の見込みを示した上で、交付金の活用実績を説明いただければ理解しやすいと思いました。

次に、移住促進事業ですが、平成28年度は780万円の予算のうち執行したのが250万円で、おためし居住のモニター参加が26件となり目標を達成されたと説明がありました。一方で、平成29年度の事業費は1,600万円となっており、28年度と比べて予算額が大きくなっているので、どう使われる予定か、また、どういった効果を見込んでいるのかを教えてください。

(事務局)

まずKPIについてですが、年度途中であるため、現時点で算出されている指標について数値を報告させていただきました。最終的な指標の数値については、8月頃に予定しています次回の会議で改めてご説明させていただきたいと思います。

移住促進事業の実績については、おためし居住の期間を長期間で見込んでいましたが、2、3泊という短期間で利用される方が多く、金額ベースの実績は少なくなっています。平成29年度の予算額については、平成28年度の実績を踏まえた上で算定を行ったと聞いています。

(委員長)

KPIは現時点で未算出の数値もありますが、これから把握する数値については来年度に報告をいただくということで、本日は途中経過の報告に対し我々の意見を反映していただくということで理解いただければと思います。

(A委員)

ありがとうございます。移住促進事業でもう一点ですが、今のおためし居住は嵐山だけで行っていると思いますが、例えば動物園の近くや交通アクセスの良いまちなかの空家を利用するなどの方法もあるのではないかと思いますが、いかがですか。

(事務局)

今年度についても、嵐山の体験住宅だけではなく、宿泊施設なども対象として事業を行いました。来年度につきましては、宿泊だけでなく、地域のイベントやスポーツなど、旭川の生活をより体験していただけるような取組を検討しているという段階です。

(G委員)

2ページの働く女性等UIJターン促進事業について、事業名がUIJターン促進となっている一方、概要と事業実績がテレワークに偏りすぎているのではないかと思います。働く女性等のUIJターンを促進するためには、例えば介護や保育の仕事のサポートなど様々な取組が考えられると思いますが、テレワーク以外の事業は行われていないのですか。

(事務局)

主な事業実績の欄に載せておりませんが、就活中の女性向けのUターン説明会を東京で行うなどの取組があります。

(事務局)

この事業については、柔軟な働き方を推進し、首都圏の女性の旭川における就業促進や移住・定住を図るため、テレワークという切り口で実施した事業であることから、御理解いただければと思います。

(委員長)

働き方を変えるということと、新しい雇用を生み人を呼び込むといった観点でテレワークを推進したということですね。

(事務局)

そのとおりです。

(E委員)

6ページのものづくり応援・人材育成事業について、対象が市内の高校生等となっていますが、実際に参加された高校生の人数は分かりますか。

(事務局)

数字は把握しておりません。

(E委員)

先ほどの話と繰り返しになりますが、高校生が旭川から転出する理由は「旭川に仕事がない」と高校生が認識しているためです。しかし、旭川は35万人の人口を有しており、仕事もあるので、高校生がそれらの仕事について知る機会がないことが問題だと思います。私が子どもの頃には高校から2割しか進学しませんでしたが、今は専門学校を含めると8割が進学します。進学すれば良い仕事に就けると考え、地元の産業に気付きません。そのため、高校と協力し、高校生に地元の産業を見せることが大事なのではないかと思います。

皆様御存知かもしれませんが、3年後にセンター試験が廃止になり、大学入試希望者学力評価テストが始まります。大学に対しては、学力だけでなく高等学校での活動も評価するよう文部科学省から示されています。そのため高校は、勉強だけでなく、学生に様々な経験をさせられる場を求めています。高校生のうちに様々な仕事を見ておけば、目的を持って大学に進学することにも繋がるのではないかと思います。高校は北海道の管轄ですが、市内には市も関与している大学連携の組織があり、その下には高校生の連携組織も育ってきていますので、是非そういった組織を活用しながら、高校の教育に一歩踏み込むような取組を推進していただきたいと思います。

(委員長)

その他、いかがですか。

(委員長)

先ほど、旭川版CCRCの話が出ていましたが、まちなかプラチナベースの推進調査が今後の核になると思います。まだ調査結果が出ていないということですが、今後の方向性について御報告いただけることがあればいただきたいと思いますが、いかがですか。

(事務局)

調査の中では、高齢者に限らず、働く場と住まいをセットで提案していくのが有効であることが分かってきています。また、医療・福祉については、さらに調査が必要ですが、健康づくりの面で、高齢者向けマンションだけでなく、多世代が交流できる空間作りが必要であるという観点からの検討も必要と考えています。

(委員長)

旭川での居住ニーズがあるかどうかも重要ですが、一方で、旭川が移住者に提供できる生活の質や他都市に対する競争力が整備されていなければ、次の方向性が定まらないのではないかと思いますが、いかがですか。

(事務局)

旭川は医療や福祉が充実し、適度な都市である中心市街地での居住と、文化面や自然面でも特徴や魅力、優位性を持っていますが、それらを充分にアピール出来ていない状況にあると思っています。日本版CCRCについて旭川の記事が北海道新聞に掲載されていないという委員の御発言もありましたが、今は方向性をお示しできない状況ですが、現在調査している様々なニーズなどを踏まえ、検討結果を整理して御報告できればと思いますので、よろしくお願いします。

(委員長)

他に御意見等無ければ、この議題は終わらせていただきまして、次の議題へ移ります。

(3) 平成29年度における総合戦略評価・検証について

議題3ですが、平成29年度における総合戦略評価・検証について、事務局から説明をお願いします。

(事務局)

資料3に基づき説明

(委員長)

市として附属機関の整理を行った中で、当戦略委員会は私的諮問機関として懇談会という形態で開催していくこと、また、当初の就任から2年が経過したことから、必要な委員の改選を行うという説明でした。

(I委員)

昨年この会議に初めて出席したときに、若い方が考えることと我々の考えることではポイントが異なる可能性があり、将来の方向性を決定するのに若い方がいない中で決定していくのはいかがかと発言しました。若い方が、授業の一環とは言わずとも、大学生や高校生に参加いただき、その力を借りる必要があるのではないかと思います。

(委員長)

両面あると思います。委員が言われることはそのとおりですが、逆に総合戦略に関しては、長期的な未来を見据えた上で短期集中で事業を進めていく役割を持っています。その意味では、経験を豊富に積まれた方々が責任を持って未来に地域を引き継ぐ場でもあると考えており、現在の形式でも良いかと思っています。もちろん、若い方にも携わっていただけることは良いことであると思いますので、次年度の人選に当たりましては、委員御発言の視点も踏まえていただければと思います。

(事務局)

分かりました。

(K委員)

冬にホテルの宿泊料が下がる時期に、色々な地方の大学や首都圏の大学から学生を呼び、旭川のまちについて色々と検討してもらう場やコンペを開くなど、若者に旭川を知ってもらうイベントを行うことはいかがですか。

(委員長)

今の御意見も、必ずしも総合戦略の一環で行う事業とならない部分もあるかと思いますが、他の取組の中ででも活かしていただければと思います。

(事務局)

分かりました。

(委員長)

その他はよろしいですか。基本的には、来年度も継続して御意見をいただくということがベースで、必要な見直し等を随時行うということでよろしくお願いします。では、この件については終わります。

(4) その他

(委員長)

その他、事務局から何かございますか。

(事務局)

本日は貴重な御意見をいただき、ありがとうございました。議事録については、後日送らせていただきます。

また、先ほど説明させていただいたとおり、委員会は設置から2年が経過しており、29年度は改めて委員の推薦と公募を実施させていただきたいと考えています。皆様には、総合戦略の策定と評価・検証と長期間に渡り、貴重な御意見をいただきありがとうございました。今後の体制については新年度に改めて相談させていただきたいと考えています。

今後ともよろしくお願いいたします。

(委員長)

本日の議事は以上で終了です。御協力いただきましてありがとうございました。

3 閉会

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