第3回旭川市総合戦略検討委員会会議録

情報発信元 政策調整課

最終更新日 2016年2月24日

ページID 054778

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会議概要

日時

平成27年10月21日(水曜日)午後1時20分から午後3時10分

場所

旭川グランドホテル 2階 北斗の間

出席者

・委員

石井 吉春委員長

松倉 敏郎副委員長

(50音順)

荒山 恭一委員、大島 克之委員、大谷 公史委員、柏葉 健一委員、

河合 久美子委員、川村 祐子委員、斉藤 素子委員、土池 純子委員、

西田 ひで子委員、秡川 正人委員、

・オブザーバー

財務省北海道財務局旭川財務事務所長 佐藤 祥悦氏

北海道開発建設局旭川開発建設部地域振興対策室長 佐藤 修氏

国土交通省北海道運輸局旭川運輸支局主席運輸企画専門官 辻栄 敏文氏

(沢井支局長代理 代理出席)

農林水産省北海道農政事務所旭川地域センター長 稲次 研士氏

経済産業省北海道経済産業局地域経済部情報・サービス政策課課長補佐 直江 健二氏

北海道上川総合振興局総合戦略策定支援担当部長 清水目 剛氏

・事務局

総合政策部長 赤岡 昌弘

総合政策部次長 新野 康二

財政課課長 長谷川 伸一

政策調整課主幹 佐藤 弘康

政策調整課主査 北嶋 一雅

政策調整課 水野 淳、藤澤 美幸

会議の

公開・

非公開

公開

傍聴者の数

1名

会議資料
(PDF形式)

次第(PDF形式 51キロバイト)
資料1 旭川市まち・ひと・しごと創生総合戦略(案)等意見提出手続の結果及び

    対応の考え方(PDF形式 286キロバイト)

資料2 旭川市人口ビジョン(案)(PDF形式 1,385キロバイト)

資料3 旭川市まち・ひと・しごと創生総合戦略(案)

      (PDF形式 1,052キロバイト)

資料4 旭川市人口ビジョン(案)及び旭川市まち・ひと・しごと創生総合戦略(案)

    に係る意見提出手続実施後の変更点について(PDF形式 152キロバイト)

  

委員会次第

1 開 会

2 議 題

(1)意見提出手続の結果及び対応の考え方について

(2)旭川市人口ビジョン(案)及び旭川市まち・ひと・しごと創生総合戦略(案)

    について

(3)その他

3 閉 会

会議内容(要旨)

1  開会

2 議題

(1)意見提出手続の結果及び対応の考え方について

 (委員長)

 前回の検討委員会(8月21日)の後、9月9日から10月9日まで人口ビジョン案及び総合戦略案のパブリックコメントを実施しており、まずその結果と対応の考え方につきまして事務局から説明願います。

 (事務局)

 資料1の説明

 (委員長)

 ただいま事務局から説明がありましたけれども、御質問等ございましたらお願いします。結果的には微修正をしていただいたということかと思います。

 よろしいですか。

 

-異議なし-

 

(2) 旭川市人口ビジョン(案)及び旭川市まち・ひと・しごと創生総合戦略(案)について

(委員長)

 次に、人口ビジョン(案)と総合戦略(案)についての議論に入りたいと思います。前回からの修正点などにつきまして、事務局から説明願いします。

(事務局)

 資料2、3、4の説明

(委員長)

 ただいま事務局から説明いただきましたけれども、御質問、御意見等ございませんでしょうか。

 今回が、策定前の最後の委員会になると思いますので、特に修正点ということに限らず、全体に関わることで御意見等があれば、どういったことでも結構ですので、皆様からコメントだけいただく形でいきたいと思います。

(委員)

 安倍首相が最近、1億総活躍というテーマを打ち上げて、そういった中では、個人も、今ある企業も、積極的に市に関わって、地方創生という枠組みの中で活性化をさせていかななければならないと思っています。

 質問が2点あるのですけれども、海外観光客、インバウンドに対するKPIで、旭川空港の受け入れ体制に関連して、市の方で考えている部分がおありかなのということと、もう1点は、農業分野で、高齢化している中で、少しずつは若い人が、後継者が帰ってきているところも出てきていますが、まだまだ足りない状況で、こういったところをどのように考えているのかという点です。法人化していく、そういった中で企業をつくって、雇用体制づくりをしていくのかというところをお聞きしたいと思います。

(委員長)

 今の御質問の部分、いかがでしょうか。空港に限らず、いわゆるインバンド、観光客の誘致全体について、どうしていくのかという御質問ですね。

(委員)

 それと、海外観光客向けの案内標識等も、まだまだ少ないと思っていまして、そういったところの体制もお聞きしたいと思います。

(事務局)

 今御質問いただきました、一つはインバウンドの目標値の関係、もう一つが、農業後継者の視点だと思いますけれども、総合戦略13ページの基本目標4の (2)のアのところで、旭川空港の機能拡充がございます。やはり観光という視点で考えたとき、今、旭川空港も国際便が順調に推移しており、旭川空港の機能拡充ということを今後検討していきますが、その中で、空港の乗降客数をKPIとして設定しています。こちらについては、平成26年度の乗降客数が110万9千人、平成31年度の目標値を120万人と設定しています。今の空港乗降客数の動向を見ていますと、どちらかというと国内線が伸び悩む中、国際便が平成26年度で約16万人と空港開設以来最高の数値まで増加しており、積極的に伸ばしていきたいと考えています。

 もう一点の農業後継者につきましては、我々も大きな課題と思っており、今、高齢化が進んでいるということも現実です。それから、農業者数もかなり減ってきているというのも、現状として我々も捉えております。12ページをごらんいただきたいのですけれども、KPIとして、新規就農件数ということで、26年から31年に向けて6名増という形で設定しております。新規就農については、なかなか簡単にいかないという大きな課題を抱えてはいるのですけれども、全国でさまざまな新規就農施策というものも行われており、旭川もその中でも少しでも新しい施策というか、必要な課題を解決するような施策というところをしっかりと検討しながら、事業化を考えてまいります。

 もう一つ、外国人観光客に向けた案内看板などにつきましては、これまでも整備してきた経緯がございますが、現状として、かなりまちなかに外国人の方々が増えている状況がありますので、今後の検討課題と考えているところです。

(委員長)

 インバウンド全体のうち、国際便は今の傾向だと増える状況もあって、逆に国内線のほうは、LCCが新千歳以外就航していないというようなことから、なかなか新千歳以外、伸び悩んでいる現状がありますので、むしろ国内線の方が政策的な必要性が逆にあるというような見方もできます。LCCも含め全体で旅客増を目指していくことが、ある意味では必要な方向ではないかと個人的には思っています。

(委員)

 1回目の検討委員会からまちなかプラチナベースの推進をお願いしていましたが、総合戦略の中でしっかりとプラチナベースの推進という、旭川版CCRCという位置づけをこの中で明記してもらったとことは非常に良いと思います。高齢者など受け入れる場合はいろいろ条件があると思うのですが、国にも制度改善などを求めながら進めていくことで、今後、大きな柱になるという予感がします。これを起爆剤の一つとして、旭川市が全国的にCCRCの先駆者として注目していただければ、雇用や産業など、様々な部分で良い方向に波及してくると思いますのでぜひ推進していただきたいと思います。

(委員長)

 まちなかプラチナベースにつきましては、単純に見ると、費用負担のかかる高齢者を誘致してどうするのだという見方もございますけれども、旭川市の主要な業種の一つに医療、介護がある中で、周辺人口も含めて、早晩、老年人口も減少過程に入ってくる状況を考えると、むしろ若者の雇用確保の視点で、医療、介護の需要をきちんと良質なものにしていくという見方をすると、上手にやればいろいろな可能性が出てくると思いますので、制度改善の要望は当然していただくとして、推進することについては、今の御意見のとおり、非常に有効な地域活性化策になるものと期待できるのではないかと私も思います。

(委員)

 CCRCにつきましては、私もそのように思っております。これは旭川市の総合戦略の特徴の一つとして、大いに推進してもらえればと思います。

 ただ、総合戦略のまちなかプラチナベース以外の部分は、全国の大半の市町村と同じような、それほど特徴のあるものがないのかなと思います。もっとエキセントリックな案があっても良かったと思います。

 その中で、過去の2回の会議の中で、小さいころからの教育の必要性というのが出ており、地元の人が地元を愛する気持ちがなければ、例えば移住してきた人、あるいは観光で訪れた人が、決してそのまちを楽しめないと思っており、そういった部分は非常に大切だと思います。ただ、すべてがまちの中で完結していくと、そこには停滞しか生まれないと思っています。つまり、地元で育って、地元の企業に就職して、生涯地元だけに居続けるという形は、必ずしもいいものではないのかなと。いわゆる外に出て、初めてそこのまちの良さを知ることができ、そのときに、自分たちが地元のアイデンティティを持っていれば、地元の良さを旭川以外のまちで大いにPRすることができるのではないかなと思います。ですので、教育の重要性は訴えましたけれども、具体策のときで結構ですが、外に出ていく若者に対しての支援、それをフィードバックさせる。いずれやっぱりそこに住みたい、戻ってきたいというところまで言わせるというまちづくりが必要になると思っています。

 旭川市には、いろいろな産業があります。先日、市内のラーメン店が海外に進出した報道記事があり、そういう企業はたくさんありますが、旭川の企業であるというところがどこまで認知されているのか、わからない部分があります。旭川市を、道内、道外、海外に向けて大いにPRする機会がないと、旭川市は全体の中に埋没してしまうと思っています。

 今回、非常な労力をかけて創生総合戦略というのをつくりましたが、それに対して、よりこの戦略を形にするための具体的な事案がこれから重要になってくるのかなと思っています。

(委員長)

 今回の総合戦略は、やや総花的に見えるところもあるかと思いますけれども、高等教育機関や空港機能の拡充などの今後の具体的な展開については、走りながら、我々も含めて、まだ考えていく必要があると思います。

(委員)

 作成いただいた方、御苦労さまでした。

 総合戦略の内容については、UIJターンや、地元産業の国内外への販路拡大について明記し、プラチナベースの推進についてもしっかり論議したことは良かったと思います。

 ただ、このプラチナベースの文章について、7ページのウの最後の方なのですけれども、単純に国に制度改善を求めるということだけではちょっと弱いと思っていて、介護に就労する方々に対する支援とか、そういった産業を活性化させるとか、その辺が文言に出ていなかったことは残念に思っています。今、介護保険制度が変わろうとしており、予防給付の部分が地域支援事業に移行し、あるいは、専門的なところに特化したサービスに介護保険の報酬を入れかえていくのがトレンドで、従事者のスキルアップの仕組みなども必要になってくると思っています。

 また、私も旭川で就学し、外へ出ていった人間の一人です。20年間市外にいて、戻って来ましたけれども、やはり地場の企業なり産業なりが力強く動いているところと、そうでないところとがあります。そこはやっぱり地場の企業体なり事業体なり、そういうところがしっかりと強くなっていくことで地元就職が進むと思います。地場に企業がベースとしてありつつも、その企業の支店なり支社に出て行って経験を積み、旭川に戻って活躍できるようになれば良いと思いました。

(委員長)

 介護の雇用環境の問題などについては、保育や介護の分野は比較的若い女性の職場になっておりますから、そこの処遇が非常に不安定で、なおかつ低いということは、少子化の原因の一つと言ってもいい状況があると思います。単に給与をふやすという以外にも、例えば保育士がなかなか集まらない中で、住まいの確保などトータルの生活支援を実施している自治体もありますから、総合戦略に書いてある枠組みの中でも、まだまだ市として努力していただける要素はありますので、このような具体的な提案を引き続きやっていくということでよろしいかと思います。

(委員)

 意見提出手続に提出された4名の方々は、いろいろな意見であったり、具体的な提案を出されているので、こういう方をこの検討委員会に参加していただくということも大切だと思いました。

 また、イベントなどで旭川を活性化するに当たっては、市からの補助があっても良いと思いました。

(委員長)

 パブリックコメントは制度として定着させるべく、いろいろなところで使っていますが、実態的には寄せられる意見の数というのは非常に少ないケースが多いです。比較的少数意見ではあるのですけれども、意見を言いたい方は積極的に提案していただいていますので、当然、今後も含めて参考にしていただくことが必要だと思います。

(委員)

 今回に限らず、パブリックコメントというのは、本当に片手で数えるぐらいの意見しか来ない現状がありますが、女性からどうにかできる対策を考えていただけないかなと思いました。

(委員長)

 パブリックコメントは少なかったですが、今回の検討委員会のような幅広い層の関係者の意見を聞く場というのは、案外あるようでなかったと思います。この委員会というのは、そういう意味で、いろいろな意見を聞く機会でもあったということで、こういう枠組みをいろいろなところでもっと市の方で積極的に使っていただくことが必要だと思います。

(委員)

 ビジョンとして、いろいろな意見を入れていただいて、とてもよくまとまっていると思っています。

 ただ、もう少し、子育て対してあたたかいまちをというイメージを打ち出せたらということもあります。子育てサロンをやりながら、今、子どもを育てているお母さんたちに子育て環境について聞くと、旭川はすごく良くて、次の子も旭川で産みたいと話をしているお母さんたちもたくさんいらっしゃいました。いろいろな支援センターもあるし、子育てサロンもあるので、生まれてから随分たくさんいろいろなところで、こまめに皆さんが見てくれているようなまちになっているのではないかというイメージがあります。そういうイメージが、将来、自分たちの子どもにもつながっていけば、例え一旦市外に就学・就職しても戻ってきてくれるのでないかという印象を持ちました。

 一方、他の会議の公募委員で、実際に子育てをしているお母さんがいまして、まちの中にもりもりパークができて、行きたいのだけれども、車が無いからバスでしか行けない、でもバスの本数も減ってしまったし、子どもを1人、2人連れて行くのは大変という話がありました。また、まちなかに行ったときに、今、例えば西武だったりイオンだったり、それぞれにベビーカーとかカートが置いてありますが、それを持って他のところには行けないので、買物公園で帰りにちょっと買い物していきたくても、子どもが途中で寝てしまったら、1回おろして、また起きてしまってと大変なので、全部一つのカートで中心部のいろいろなお店に行けて、カートポートのようなところが何カ所かあって、どこでも返せるようになれば、もっとバスも使えるだろうし、もっと子育てしやすくなるなどという意見も出ていまして、もっと見直せるところもあるのかなという印象を受けましたので、ぜひそういう子育てに厚いまちづくりをしていけたらなという印象です。

(委員長)

 なかなか気がつかないような部分の御指摘だと思います。旭川は子育て環境全体としては良いけれども、まだ直せる部分があるという御指摘だと思いますので、1個ずつ具体的に問題解決を考えていくということで対応をお願いできればと思います。

(委員)

 パブリックコメントを見せていただいた中で、結婚のときですとか、そうしたときに一時金とかお祝い金を払ったらいいのではないかという意見等もあって、こういうのもいいなと感想として思いました。また、出産や子育てなどついても総合戦略に盛り込まれていますが、旭川市では出産した家庭に、おむつを入れるための燃えるごみ袋が無料配布されるそうで、そういった活動をもっと具体的にいろいろ考えていただいて、旭川はすごく結婚、出産、子育てに手厚いまちですよねというように思ってもらえるような事業を今後検討していっていただけたらと思います。

(委員長)

 ある程度既存政策でカバーしている部分も多少あるかと思いますので、今回、少子化への対応というのは本当に限定的な施策を載せたという部分もあるかと思います。いずれにしても、御指摘の部分も必要に応じて検討していただくというようなことでお願いしたいと思っております。

(委員)

 旭川市人口ビジョン(案)の30ページの表で、進学希望分野と将来つきたい業種とその下のまとめを見て、市内の高校生は、本市を含む道内での就職を希望する割合が高い傾向にあるということが意外に思いました。男女別の希望状況や道内就職を希望する理由などがわかればもっと良いと思います。

 また、先ほど他の委員が仰ってたように、東京などに行かせることも、行かせることで初めて旭川のよさ、北海道の良さが見えてくるということがあるので、グローバルな人間を育てるとともに、その経験をフィードバックし、旭川市民として、道民として、日本国民としてのアイデンティティをより深めるところを、高等教育機関が更に取り組んでいただくと、地元愛の醸成につながり、Uターン、Iターンなどにもつながっていくのではないかという感想を持っています。

(委員長)

 アンケートの御指摘については、一般的な傾向では、女性の方が域外に出たい人の割合が高いことが多く、現実の人口動向も、女性の方がより流出しているということが、地方での少子化の要因になっていると思います。

 また、地元志向は、トレンドとして全国的になりつつあり、近年、子どもの数が少ない中で、両親の意識、意向等も踏まえると、地元に残りたいという学生が多いということは、私自身、学生と接していて、ここ数年、特にその傾向が強いという印象を持っています。近年は、経済的な要因も出てきて、進学もできれば地元、就職も地元という考えが増えている印象があります。やはり地方から東京に出て生活するというのは、給料が少々高くても、ものすごく大変ですから、そういうこともわかってきたという面があるのかもしれないので、いろいろな価値観が生まれた方がむしろ良いという考え方もできると思います。

(委員)

 私もまちなかプラチナベースを気にしていたところがありまして、CCRCについてはマイナスイメージもありますけれども、長期的な視点で、例えば、大学誘致等の部分で、医療、介護ということをベースにして、企業、機関を誘致して大学など勉強ができる場を提供するところまで持っていけるようになれば良いと考えています。大学設置に関しては、早急に進めず、しっかりとした土台づくりを行うことで、いい学習機関ができていけば良いのではないかと感じています。

 また、Uターンのお話がありましたけれども、私は、道内ではありますけれども、大学に入る際に旭川に来て、もう30年ぐらい旭川にいるので、何とか旭川を少しでも盛り上げられるようになったら良いと考えています。企業誘致でポテトサラダの工場やテストコース等の誘致も行われている中で、もっと旭川市民がそういう企業に対してウェルカムな雰囲気を、行政側だけではなく、市民も理解できるような場を作って、来ていただいた企業がより一層伸びていって、旭川は良いところだと思っていただいて、より旭川と深い関係が持てるような活動というのも、行政だけではなく、市民からも必要と感じていて、旭川にも地元ケーブルテレビ等もありますので、そういったメディアとうまく一緒になった活動も今後必要と思っています。

(委員長)

 企業に対しての市民意識についての御指摘でしたけれども、やはり地域の意識によって地域づくりの方向なり地域の雰囲気が変わりますので、その部分というのはやはり重要な論点の一つだろうと思います。この総合戦略自体も、むしろ多様な自治体がいろいろな役割を果たして、トータルとして国づくりをやっていくという、そういう発想の中で策定しているものですから、引き続き具体的な対応を一緒に考えていただけたらと思います。

 また、前半、大学の指摘がありましたけれども、公立大学というのは、大概は地元の高校生に残ってほしいということでつくるのですけれども、大概はなかなか地元が入れないという状況が起こります。しかし、これは悪い面だけではなくて、まさにそのことで、よその地域からいろいろな方に来ていただいて、一定数、残ってくれるという仕組みが出てくると、逆に旭川自身がもっと元気になるとう流れもできる可能性があるので、今回、具体的に総合戦略には記載していませんが、もともと公立大学をどうするかという議論がありますので、積極的な意味でお考えいただくというのは非常に重要なことだと思います。もともと旭川市は若年人口に対しての大学のキャパが小さいということがあって、そのことが、明らかに若年人口の流出要因になっていますので、その改善効果というのは結構大きいということ言えると思います。ただ、予算の制約等々ある中で、どううまくやれるかというようなところはまだまだ整理できていないので、書きぶりは少し弱くなっていますけれども、当然、大きな課題で、考えていかなくてはいけないという認識は市長はじめお持ちいただいていると思いますので、うまく市民の声も出しながら進めていけば良いと思っております。

(副委員長)

 皆さんの貴重な意見をいただいて、この総合戦略ができたと思うのですけれども、私ども、経済界でも新年度の事業計画に取り入れて、いろいろなお手伝いができるような形でまたやっていきたいと考えています。

 基本目標の中の3の地元企業の海外進出と販路拡大の促進について、経済産業省の事業で台湾への農産物、海産物の輸出事業を実施しており、これは旭川空港に就航している台湾線の貨物室を活用して、海外へ持っていくという事業計画が進んでいます。

 それに関わりがある旭川空港の機能の拡充ですけれども、今、いろいろものを輸出したりするときに、旭川空港に保冷設備が無いということで、ターミナルビルの整備をこれからされると思いますが、その際には保冷設備の設置も検討いただいて、これからもっと旭川空港から海外にも持っていけるような形ができればと思っています。

(委員長) 

 経済団体のお立場から全面的に御協力いただけるという力強いお言葉をいただいたところだと思います。ぜひよろしくお願いしたいと思います。

 今、商工会議所としての御意見がございましたけれども、金融機関からも2度にわたって意見交換会を実施して、今後の協力についてのお話もいただいており、今回、広がりを持った主体との関わりを持つように市でいろいろやっていただいて、それぞれ同じ方向に向かって一緒に取り組んでいくことに関して、協力するというようなお話をいただいております。今回、ある意味ではそのことも非常に大きく、従来の政策というのは行政がリードして進めるというような意味合いが強かったわけですけれども、むしろいろいろなスタッフと連携して取り組んでいくことで、本当の意味の政策展開を進めていくという議論が進んだと思いますので、ぜひ今回培ったそういう関係というものを上手に持続的なものにしていただきながら、この5年間の計画、短いようで長い時間がございますから、十分いろいろな対応ができる時間があると思いますので、このような広がりを常に意識して、いろいろな方に御議論いただきながら進めていただくということをぜひお願いしたいと思います。

 他によろしければ、この部分についてはこれで終わらせていただいて、基本的には、特に修正意見等はございませんでしたので、この内容で、来週、市長にこの検討委員会での議論等について報告することとさせていただきたいと思っています。

(3) その他

(委員長)

 次に、その他ということでございますけれども、今回が確定前の最後の検討委員会となりますので、今後の事業構築等というようなことを意識いただいて、何か意見等ございましたらお願いしたいと思いますが、いかがでございましょうか。

 オブザーバーの方から、御発言いただけるのであればお願いできればと思いますが、いかがでございましょうか。

(オブザーバー)

 私も旭川は4回目の勤務で、子育てもしました。旭川で過ごしてきて、農産物の供給地であり、ものづくりあり、医療、福祉あり、そして自然災害の少なさ、雄大な自然、あとは旭山動物園などの観光施設というところで、地域としての強みが高い地域と思っています。先ほど企業誘致で来た食品工場の話がありましたが、同社は本州が本社で工場も本州にあったのですが、原料生産地に近いところで製品を作ろうということで、旭川に工場を設立しました。従業員は最初50人だったのが、今は200名になっています。生産している製品に使う調味料等を生産する工場も誘致できる可能性も出てきます。また、自動車会社のテストコースやデータセンターの誘致など、明るい動きが出てきていますので、このような動きがあるということを、ぜひ市役所の方も市民の方に広報していただき、こういう元気なまちづくりができているということをお示しするのも一つの盛り上がりになっていくと思います。

(オブザーバー)

 旭川市におかれましては、旭川版CCRCを総合戦略に位置づけたことは、今後の進展、内容によっては非常に注目されるのではないかなと思っております。具体化の中では、国のほうでは民間主導でいろいろな仕掛けをつくってやっていくというようなことのイメージをしておりますが、国のイメージどおりやるというのが全てではなく、旭川ならではのものを作り上げることで可能性を秘めた施策になると思っています。

 一方、ほかの上川管内市町村は、やはり旭川市の動向を気にしている部分もございます。管内の人口の流出の行き先が、やはり旭川が多いということがあります。一方で、旭川からは札幌や、道外という人の流れがある中で、旭川がどれだけ頑張っていられるかという点で注目をしている部分があり、道としてもお手伝いをさせていただきたいと思っております。

 戦略の最後に書いてございますが、この戦略はPDCAサイクルで回していって、毎年検証していくという流れが求められています。来年度以降も引き続きこの会議を通して進捗状況といったものを見ながら、更にその施策を深め、また、追加していっていただきたいと思います。そういったも部分についても、道としてお手伝いをさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

(委員長)

 いろいろな意味で旭川の総合戦略は、重要な位置づけを持つというお話をいただいたかと思いますけれども、私も個人的に言えば、北海道全体の地方創生の実現のカギを握っている自治体は旭川市ではないかと思っています。そういう意味では、あえて言いますが、責任がおありになるのではないかということで、ぜひあらゆる努力を惜しみなくしていただいて、今回の方向づけを具体化するように努力していただければ大変ありがたいと思っております。

それでは、その他というところはこれで閉めさせていただきます。

事務局から何かございましたらお願いします。

(事務局)

 今回御議論いただきました、この案をもちまして、最終的に市で決定し、10月末までに、国に提出させていただきたいと思っております。

 今回、皆様に御検討いただいた総合戦略は施策までということでしたので、その後の具体的な事業の構築につきましては、28年度の予算編成の中で、この人口ビジョンを認識し、総合戦略の視点で予算を組んでいきたいと考えています。

 次回なのですけれども、今後、予算編成作業を経まして、2月頃に予算の状況が見えてきますので、その段階で、もう一度委員の皆様にお集まりいただいて、説明させていただきたいと思っております。

そのため、1月頃に皆様と日程調整させていただき、来年の2月頃にもう一度この会議を開かせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 来年度以降のフォローアップにつきましては、基本的には、本当に幅広い分野の皆さんの御意見を伺うということは、我々も非常に重要なことと改めて認識させていただいたので、現時点では、このような会議を持って、来年度以降もフォローアップに取り組みたいと思っています。また皆さんに御相談させていただきたいと思っています。

(総合政策部長)

 今回が確定前の最後の委員会ということで、お礼の御挨拶を申し上げたいと思います。

 本検討委員会に御参画いただきまして誠にありがとうございました。

 人口減少、少子高齢化ということで、本当にこれからの旭川市の暮らしや経済、社会基盤、いろいろな分野に関わる重要な問題をテーマとした論議だったと思っています。本来であれば、もっと時間をかけて御検討いただかなければならないところ、国に提出するスケジュールの関係もありまして、短期間での策定となりましたが、皆様方の御協力により、10月末に国に提出する目処が付きましたことを改めて感謝申し上げます。

 委員会を通じて、様々な御議論をいただきましたが、一番私として印象に残ったことは、やはり郷土愛という部分と思っています。ただ、これは旭川市から出ていく、出ていかないということではなく、出ていった人でも、やはり郷土愛というのは、旭川のアイデンティティをずっと持っていただくという意味では大切なことで、それがUターン、Jターンにつながってくる部分もあると思っています。そういった郷土愛という部分になりますと、これは人口減少問題のみならず、やはり市民主体のまちづくりだとか、市が何かを先導していくのではなく、みんなで旭川市のまちづくりをつくっていこうという、そういう考え方にも郷土愛というのがどこかつながってくるような気がしており、案外そういうものが地方創生の大きな理念的な原動力になると感じているところです。

 今後でございますけれども、28年度の予算編成の中で、大変厳しい財政状況で、限られた財源でありますが、皆様方に御議論いただきました、この総合戦略のいろいろな施策、事業の予算化に向けて検討を鋭意進めてまいりたいと考えています。

 また、先ほども話がありましたけれども、2月頃に、大変恐縮でございますが、もう一度皆さんにお集まりをいただきまして、予算事業の報告や28年度の具体的な取り組みをどうするかについても報告をさせていただきたいと考えているところです。

 総合戦略は作って終わりということではなく、これから一番大事なフェイズに移っていくのだと思っていますので、引き続き、御意見がありましたら、いつでもお寄せいただければと思ってございます。

雑駁でございますが、私からのお礼の挨拶とさせていただきたいと思います。本当にありがとうございました。

 3 閉 会

(委員長)

 今、総合政策部長からもありましたが、総合戦略は、これからどんどんブラッシュアップして、いかようにも発展できる要素がありますので、ぜひ委員の皆様、オブザーバーの皆様も含めまして、お気づきの点等あれば、いつでも御意見を出していただいて、より良い方向づけができること自体が私どもの現実の動きにつながってくると思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 本日の議事は以上でございますので、これで終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。

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