第1回旭川市総合戦略検討委員会会議録

情報発信元 政策調整課

最終更新日 2016年2月24日

ページID 054711

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会議概要

日時

平成27年7月16日(木曜日)午後3時から午後5時

場所

旭川グランドホテル 2階 北辰の間

出席者

・委員

石井 吉春委員長

松倉 敏郎副委員長

(50音順)
荒山 恭一委員、伊藤 義夫委員、大島 克之委員、大谷 公史委員、
柏葉 健一委員、河合 久美子委員、川村 祐子委員、斉藤 素子委員、
坂本 尚志委員、嶋崎 東子委員、髙橋 紀博委員、土池 純代委員、
西田 ひで子委員、秡川 正人委員、藤井 英樹委員  

・オブザーバー

財務省北海道財務局旭川財務事務所長 佐藤 祥悦氏
北海道開発建設局旭川開発建設部地域振興対策室長 佐藤 修氏
国土交通省北海道運輸局旭川運輸支局
主席運輸企画専門官 辻栄 敏文氏
農林水産省北海道農政事務所旭川地域センター長 稲次 研士氏
経済産業省北海道経済産業局
地域経済部情報・サービス政策課課長補佐 直江 健二氏
北海道上川総合振興局総合戦略策定支援担当部長 清水目 剛氏

・事務局

旭川市副市長 表 憲章
総合政策部長 赤岡 昌弘

総合政策部次長 新野 康二
政策調整課主幹 佐藤 弘康
政策調整課主査 板谷 一希、北嶋 一雅
政策調整課 丸谷 寛子、藤澤 美幸

会議の公開・非公開

公開

傍聴者の数

4名

会議資料
(PDF形式)

次第(PDF形式 68キロバイト)

資料1_旭川市総合戦略検討委員会委員名簿(PDF形式 183キロバイト)

資料2_旭川市総合戦略検討委員会設置要綱(PDF形式 116キロバイト)

資料3_旭川市総合戦略検討委員会の進め方(PDF形式 104キロバイト)

資料4_まち・ひと・しごと創生「長期ビジョン」「総合計画」

   (内閣官房まち・ひと・しごと創生文部事務局作成)

  (PDF形式 456キロバイト)

資料5_地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金(地方創生先行型)

       事業一覧(PDF形式 266キロバイト)

資料6_「北海道人口ビジョン」骨子(PDF形式 588キロバイト)及び

「北海道総合戦略」骨子(PDF形式 593キロバイト)

資料7_(仮称)旭川市人口ビジョン及び(仮称)旭川市まち・ひと・しごと

   創生総合戦略策定の流れ等について(PDF形式 160キロバイト)

資料8_(仮称)旭川市人口ビジョン骨子素案(PDF形式 681キロバイト)

資料9_(仮称)旭川市まち・ひと・しごと創生総合戦略骨子素案

    (PDF形式 1,056キロバイト)

資料10_第8次旭川市総合計画基本構想(案)(PDF形式 416キロバイト)
委員会次第

1 開会
2 市長挨拶
3 委員紹介
4 議題
 (1)委員会の運営について
 (2)(仮称)旭川市人口ビジョン骨子素案について
 (3)(仮称)旭川市まち・ひと・しごと創生総合戦略骨子素案について
   (4)その他

5 閉会

会議内容(要旨)

1  開会

2 市長挨拶

3 委員紹介

4 議題

(1)委員会の運営について 

(委員長)

 総合戦略等の策定の流れにつきまして、事務局から説明をお願いします。 

  (総合政策部長)

 (資料4 説明)

  (委員長)

 どうもありがとうございました。 

 国の方針に従い、非常に短期間での計画づくりとなります。

 しかしながら、逆に言うと、計画期間は5年と比較的短期間であるため、計画期間が短い分だけ、見直しつつ進めていく枠組みになると御理解いただければ良いと思います。

 この部分で、質問、意見等ございましたらお願いします。

 (なし)

 (委員長)

 よろしいですか。そうしましたら、何かありましたら、適宜質問等いただければと思います。

(2)(仮称)旭川市人口ビジョン骨子素案について

(委員長)

 それでは、次に(仮称)旭川市人口ビジョン骨子素案についてに入りたいと思います。事務局から説明をお願いします。

(総合政策部長)

 (資料8説明)

(委員長)

 ありがとうございました。  

 人口動向、特に推計する場合の人口の動きというのはわかりにくいものですが、パターンを四つ用意されており、自然増にかかわる部分と社会増にかかわる部分で、それぞれどういった影響を与えているかというようなところが、おわかりいただけるのではないかと思います。  

  全体としては、死亡数がしばらく大きく、高水準が続くため、その部分での人口減少が非常に旭川市としては大きいということが上げられると思います。
それと社会増減については、若年層は流出しているのだけれども、高齢者が流入しているというような構造があるので、その傾向をそのまま見ると、社会増減というのは、比較的人口減に与える影響が大きくないというような数字になっているのだろうと思います。

  ただ現実には、若年層の流出というのは、ある意味ではずっと続く可能性がありますが、高齢者の流入というのは、周辺の高齢者が少なくなってくれば、ある種旭川市の人口全体に与えるインパクトは小さくなるので、動きの見方が少しぶれる可能性があるというような印象だろうと思います。

 出生率については、旭川市は非常に低いので、そこを上げる効果というのは、ある程度見込まれるというところが、私なりに理解したポイントと思います。若年層の流出・高齢者の流入、旭川市の出生率について御意見、御質問等していただければと思いますがいかがですか。

 先ほど、総合計画の人口推計をベースにするとのことでしたが、そのベースだと、出生率というのは非常に低位のまま推移するということだと思うのですが、総合計画に関しては、政策努力目標を入れないのでしょうか。

(総合政策部長)

 総合計画では、12年間の推計をしていますが、直近の状況をそのまま同じ状態で伸ばしています。

 今回の総合戦略では、それがちょうど今回の人口ビジョンの4ページのところの、(1)のパターンですが、政策努力を加味したものは、(4)です。(4)は出生率が上がり社会移動も段階的に収束し最終的にはゼロになるものです。

 今回の総合戦略のビジョンについては、その努力分を加味していくというような形で整理したいなと思っております。

(委員長)

 10年と60年の目標として、2060年の目標値を出すのですよね。

(総合政策部長)

 このビジョンでは、まず2060年という一つの区切りまで推計し、そこを見据えながら、総合戦略では、5年間の施策を考えていくことになります。

(委員長)

 今後さらに人口、特に社会増減の背景や要因等も加えて議論をすることが必要と思います。

 ほかに質問等ありますか。

(委員)

 人口の減少のパターンに関連し、雇用、従業員数の部分の表がありますが、将来的にどういうような状況になるか、どういった産業や業種が必要になることが見込まれるか、さらにそれを改善するにはどういったことが必要と考えていますか。 産業が停滞し税収が落ち込むことで、財政が悪化しないようにしていかなければいけないと思うので、雇用や産業面の考え方はどうなっていますか。

(総合政策部長)

 3ページのグラフに、各産業区分の産業別ごとの5年間での変化を示させてもらっておりますが、それとは別に「資料9総合戦略骨子素案」を用意しました。その中で経済の活性化や人の流れについてまとめておりますので、そちらで説明させていただきます。

(委員長)

 人口の動きを人口動態的に見ていくと、18歳人口が就職する、進学するというようなところが、旭川でも一番大きな移動になっています。近年の傾向では、医療、福祉の関係で、高齢者が市内に入ってくるというというような動きが顕著ですが、これらはどちらかというとライフスタイルに伴う動きに見えるます。

 終局的に人口は何で支えられるかというと、やはり経済、雇用ということなので、やはり両面から見ていく必要があります。もともとのひと・まち・しごと創生本部の流れでも経済を重視した考え方ですし、私たちも当然重きを置いた戦略になると思いますので、次のところで、そこを議論をしたいと思います。
 他に意見はありますか。

(なし)

(3)(仮称)旭川市まち・ひと・しごと創生総合戦略骨子素案について

(委員長)

 それでは、今、総合戦略にかかわるような御質問も出てまいりましたので、次の議題に入ります。
 (仮称)旭川市まち・ひと・しごと創生総合戦略骨子素案につきまして、事務局から説明をお願いします。

(総合政策部長)

 (資料9説明)

(委員長)

 どうもありがとうございました。
 事務局から説明があったことに関し、質問等ありますか。

(委員)

 説明いただきましたが、基本的には骨子として良くできていると思います。

 しかしながら、例えば基本目標の1、北北海道を舞台にチャレンジする人や企業を応援し、新たな雇用を生むというところと、次のところの、新しい人の流れをつくり、留まれるような中核拠点を創出するというところですが、余り連動していないと思います。

 例えば、今言った基本目標2のところで、医療・福祉をはじめとした、充実していることで、人を呼び込むという触れ込みですが、産業支援のところでは、その医療・介護についての産業支援という言葉が盛り込まれていない。
 人をそこに投入しようとするのであれば、やはりそこの産業を支援し、そこを活性化させるというところが、まず重要ではないかと思います。

 あと5ページの中段、注釈の市役所の率先的取り組みというところがありますが、これは非常に良い取り組みだと思います。これは市役所だけじゃなくて、民間、中小企業にも呼びかけてもらって、市全体として首都圏からIターンで人を呼び込もうというような、御提案もしていただければ良いと思います。
 中小企業としては、そういうノウハウを持っておりませんので、どうやっていいかわからないというところが正直なところではないかと思います。それを市が率先してやることで、もっと雇用が生まれる可能性があると思っております。あわせて、まちなかプラチナベースのお話も5ページの下にあるますが、これは、発想として非常に有意義だと思っております。国の主導で、定年が65歳まで伸びるというのであれば65を過ぎた方、もしくは60歳から65歳の方が働けるような環境づくりというのも大事でないかなと思っております。
 連動いたしますが、基本目標3のところで、若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえるというところですが、 やはり子育て支援は非常に重要ではないかと思います。出産・子育ての段階で、産休がなかなか取れない、一度やめてしまうと再就職が難しい環境にある方が多いのではないかと思われます。施策として、是非持っていただきたいのが、産休代替者を制度化することが出来ないかと思っております。戦略の文言としても産休代替者を載せられないかなと思います。
 先ほども申し上げましたが、定年が65歳まで延びるということですが、65歳以降の方でも、もしかしたら産休代替で働ける方がいるかもしれません。そういう方々をプールして組織化することで、必要に応じて産休代替等として勤めてもらい、職場復帰できるような制度があれば若い方も満足するかもしれません。

 最後に、10ページのバス交通機能の充実が、安心で魅力ある持続可能な拠点都市を形成するとありますが、もはやバス路線維持というのは、非常に厳しい状況にあります。これはみなさんも、もう御承知のとおりだと思いますが、人口が減少し、あるいは車社会で、バスに乗るという環境そのものが薄れてきている中で、現状の都市交通のイメージは、払拭すべきではないかなと考えております。したがって、米飯でやっておりますデマンドのシステムを都市部に持ってくる等、斬新なチャレンジもやってみた方が、この都市にとってはいいのではないかと考えます。
(委員長)

 ありがとうございます。
 御意見につきましては、皆さんに一言ずついただこうと思っていますので、よろしくお願いします。

(委員)

 確認ですが、先ほど点線の中は、これはあくまでもたたき台であるということで、実際にこの委員会では、この中身もつくっていくという作業が入っているのでしょうか。

 それとも、そうではなくて、その前のところまでの基本的な方向性というところになるのでしょうか、そのことをもう一度確認をさせていただきたい。というのは、既にこちらは、それなりに総合計画の中の、また具体的な施策として考えられているようなものが幾つか入っていると思うので、それをまたここでもう一度このような形のものをつくるのでしょうか。

(総合政策部長)

 この総合戦略については、委員会で具体的な施策までを議論していただきたいと考えております。 
 今回呈示させてもらった点線枠のところについては、今までも旭川市として取り組んでいるものを列記することで、イメージしやすいものとしました。これ以外にも、良いと思うものがあれば、意見をいただきたい。

(委員長)

 総合戦略は、国の予算にリンクさせるところがあるので、具体的な施策を打ち出すということに大きな意味があります。

 この総合戦略は、極論すると、具体的な施策が書いてあれば、総合戦略としては最低ラインになると思われます。そして、施策を打ち出すにしても重点がぼやけないような方向性を出したいと思います。

(委員)

 基本的に人口増加は、このパターンからいっても無理だと思うが、まず何を目標とするのか。

 旭川市の新しい総合計画というのは、これからの旭川の展望みたいなものを目標と掲げて、大まかな施策を打ち出していくものだと思います。

 しかし、総合戦略は、急激に進む人口減少の中でそれに対応する施策を具体的に検討すると言っても、まず何を目標とするかを明確にさせなければならないと思うが、その当たりはどう考えていますか。

(委員長)

 人口減少対策、さらに言うと少子化対策が明確な目標。今の旭川の1.28という合計特殊出生率は単純に言うと世代交代すると人口が3割減る水準。旭川市も非常に低い水準であるため、極論するとそこをどうするかを検討しなければならない。
 具体策として経済の話になると思うが、終局的には人口をどのラインでとどめるか、それをどう打ち出せるかと言うことになると思われます。

(委員)

 それならば高齢者が増えている状況の中で、さらに高齢者を呼び込むよりも、生産人口を増やすことを検討してはどうか。

(委員長)

 社会増減という意味では、高齢者を呼び込むことは、旭川市の医療、介護資源を使うという意味で、積極的な意味づけができれば否定はできない。むしろそれを戦略的にどうするかという議論は、今後この場で行っていく予定。

(委員)

 金融機関としての立場で、まずお話しすると、我々は広域的に営業店を持っており、旭川市を中心に、2市12町村ある。広い範囲でみると地域の流出入は、ある程度落ちついたところではないかと思われる。  
 東神楽町にしても、ベッドタウンとして人口増になっているが、ある程度の家屋の建造が終わり、これ以上旭川から流出する部分はない。東川もある程度落ちついて、造成を今行っていないというところでは、地域自体は、まず落ちついていくのだろうと思います。
 結局、広域的に、上川地域として見ていったら流出入はゼロである。
 どういうふうに地域を見ていくのか、旭川ばかりでなくて、恐らくもっと高齢化になっていったら、旭川市周辺地域自体、医療体制が充実していないわけですから、そういった面では、お年寄りがもっと旭川に入ってくることが予想される。少子高齢が進み、人口減少することで、今度は町村関係が維持できなくなってくるということになってきますと、まだまだ高齢化が続いていくのではないかなという意識が非常に旭川にとっては脅威で、これをいかにして受け入れるというのか、地域をどれだけいい形で維持させていくか、高齢化と言うよりも、出生率をどうやって高めるか、若い人たちをどうやって維持させていくのかというところを、考えていかなければならないのではないかなという考えを持っています。

(委員長)

 どうもありがとうございました。

(委員)

 農業の担い手の育成や地域農業の振興と、ファームステイしながら人材の育成をしています。

 人口減少ということで、特に農村部では限界集落となっているところが多い。特に条件の不利地は、8割以上が限界集落となっている。そんな状態の中で、どう地域を活性化していくかという活動をしているが、やはり人材の育成が重要だと思っていますし、政治的には少しでも人口減少に歯止めをかける、地域の子供や子供を産める環境、子育てできる環境をつくっていくことでないかと思っています。

 長沼町周辺は、グリーンツーリズムのまちという宣言をしております。やはりグリーンツーリズムと、ヨーロッパ型の発想も是非、都市と農村の交流を含めて進めるべきでないかと思っています。経済だけでなく、農村部への滞在や子どもの食育と言った発想で、グリーンツーリズムも入れていただきたいなと思います。

 いずれにしても、農業関係、6次産業化やTPP問題を含めて非常に厳しい状況にありますが、若手のUターンが空知、上川の農村地帯も出てきている。そういう人材を育成するということで、都市と農村の交流、そして滞在型グリーンツーリズムを提言したいと思います。

(委員長)

 ありがとうございます。

(委員)

 昨年定年退職し、それから1年の間に、成年後見人の講習など、そこでほとんど関心のなかった福祉関係というものをいろいろ勉強しました。  
  そこで、旭川市の予算の相当な金額が福祉に使用されており、いろいろな介護サービス等の補助金額が、全国の中でも上位の比率であることがわかりました。旭川の近郊から多くの高齢者を受け入れている実情があるとしても、旭川は全国の中でも高齢者向けの福祉施設が非常に多い。それがある意味旭川の強みであり、介護の部分でのノウハウが蓄積されていると思われる。だからプラス志向で考えると、首都圏からの高齢者の受入についていち早く手を上げてもらいたい。
 旭川は躊躇しているように見えるが、高齢者の受入は、ただ高齢者だけが送り込まれるのではなく、当然紐付きで交付金がついてくると思います。そういう部分あるので、いち早く手を挙げたところが、利益を得られると思う。そのため、ここでもう少しその部分を深めたような施策を盛り込んでいけば良いのではないかと思います。

(委員長)

 どうもありがとうございました。

(委員)

 私はいわゆる転勤族です。

 旭川は、平日の日中でも、ある程度人が歩いている。これはいわゆるまちなかの状況ですけれども、ほかの地方都市に行くと、平日の日中というのはまちなかを歩いている人はいないです。車は走るのですけれども、誰も歩いていないという状況は普通にあります。ですので、このまちというのは非常に可能性があるのだろうなと。ですから逆に、危機感を持って取り組むということは非常にいいのかなというふうに思っております。

 付け加えると、出身が旭川なので、戻ってきて思うのは、旭川は意外と住みやすい。大学に進学するためにこのまちを離れて、就職先が今のところになったという状況なので、大学などの高等教育という部分で、もっと選択の余地があったらなと思うところはありますが、旭川市は意外と良い町だと思う。その根底は育った環境や出会った教育機関の先生など色々理由はありますが、初等教育の部分で何か出来ないかと思います。今後、人口については住んでいる人が実際に「いいまち」だと思える部分が肝になってくるのではと思います。

(委員長)

 ありがとうございました。

(委員)

 基本目標3の若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえるとありますが、実際私には2人、20代の娘がおりますが、2人とも結婚したいという感覚はまだ持ち合わせていないと思います。

 まだ仕事が楽しいというか、仕事に一生懸命になり始めたばかりですので、そういう若い女性がとても多くなってきているように思います。

 若い世代の希望を叶えるというふうに考えるときに、結婚・出産観についてどうなのかなという、ちょっとした疑問がありまして、それをどういうふうに解決していったらいいのかなと考えております。

(委員長)

 ありがとうございました。おいおい議論させていただきたいと思います。

(委員)

 私は、特にきっかけがなかったので、生まれも育ちも旭川で、一度も出たことがないです。

 私の友人たちも、進学などで旭川を離れたが、ほとんどの者が戻ってきています。その戻ってきた理由は、多分様々だと思いますが、就職先があるということはもちろんですが、このまちに対する思い入れみたいなものが、他の委員さんも言っていましたが初等教育のときから何かしていけたら良いと思います。

 買い物公園というものが全国で初めてできた歩行者天国ということを知ったのが、大分大人になってからだったりするので、そういった地域の特色など何かまちに対する思い入れが、子供のときから植えつけられると、出ていった方も戻ってくるきっかけになるのでないかなと思います。

(委員長)

 ありがとうございます。非常に大事な視点であると思います。

(委員)

 子育てに関して言えば、つい昨日までも生まれたお子さんに絵本を配るという仕事をしていたのですが、その中で1件、勤務は東京で、でも旭川に憧れて移住してきた御家庭がたまたまありましたが、住んでいる人の方がその土地の魅力に気がつかないことがあると思いました。

 実際子供を産んで育てている方たちは、次々子供を産み、そのまま根づく傾向にあるが、他の委員さんが言ったように一定数結婚に向かない人がいるというのは、やはりネックになるのではないかと思います。

 高齢者の流入という話もありましたが、子どもや孫が住む都市圏に移住する高齢者も一定数いるため、旭川に子どもや孫が住んでいなければ、その流入も段々減少すると思われます。ですので、人口の減少を食いとめるには、若い世代を何とか旭川につなぎ止める手段が必要であると考えています。
 また、高齢者の方達にボランティアをお願いしようとしても、忙しくてなかなか目を向けてもらえないように思えます。行政でも、退職した方々などに向け、ボランティア活動等に目を向けるような取組をしてみるのも良いかと思いました。

(委員長)

 ありがとうごうざいました。

(委員)

 資料9の総合戦略の基本的な目標は四つですが、私は基本目標は、一つに絞ったほうがいいと思います。
 まずは、出生率を上げること、若い世代が子供を産んで、そういう人たちが旭川から出ていかない住みやすいまちにすることが、最初にすべきことだと思います。若い世代がいてこそ、産業もやっていけるようになると思う。外から人が入ってくるというのも、住みやすいまちだからこそ入ってくるのだと思う。

 基本目標の3のところ、「若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる」という表現は少し表現は変えたほうがいいと思うが、この基本目標3を、まず重点的に行い、それをサポートする意味で、先ほど出た基本目標の1、2、4を付随的な形で総合戦略を策定していけばどうかと思います。

 先進国はそれぞれで人口が減少してきており、各国色々対策を立てていますが、対策をし人口が増加しないのは日本とドイツです。ドイツは移民に頼りましたが、フランスは合計特殊出生率が上向きになりました。フランスでは、例えば育児休暇を非常に長くとらせるとか、男性にもとらせるとか、かなりドラスティックな変革を行ったため出生率が上向いたのだと思います。

 そういった変革は旭川市の予算ではできないかもしれませんが、そういったことを市民に啓蒙するようにして、若い世代が残って、子育てできるようなものを施策として重点的にやるべきでないかなという印象がありました。その後で、産業などはついてくるのではないかなという気がしました。

(委員長)

 ありがとうございました。

(委員)

 家族社会学を専門に研究していますが、フランスなどは少子化対策を行い、それで合計特殊出生率が上がった国なのですが、他を考えると、少子化対策ではなくて、総合的な政策を行うことでようやく上がっていったという状況なので、一気に人口減少を食いとめようだとか、出生率の向上等考えると簡単にはいかないだろうなというふうに感じます。

 そこで、少子高齢化をある程度は受けとめながら、人々が住みやすく暮らせるような社会をつくっていくということで、旭川にとどまる人、移住してくれる人を増やし、そういった中で子供が増えていくサイクルを考えていかなければならないと思います。 
 先ほど、高齢者を呼び込むことで、積極的な意味が見出せるのかという話もありましたが、一つの方向性としては、福祉のまちづくりということで、高齢になって、高齢になってと言っても、先ほどあったまちなかプラチナベースのように、元気な高齢者、まだ働けるような、活動できるような高齢者、それだけではなくて、多少身体虚弱になってからの人というのも含めてもいいのですけれども、そういう人たちがよりよく暮らせるような福祉のあり方というのも共に考えて、福祉を担う人材、それはもちろん若手が多いと思いますので、人材も入ってくる。そして、福祉に関する質的な向上や、待遇もよくするというようなモデルみたいなことができたら非常に魅力的かなというふうに感じました。
 まちなかプラチナベースに関しては、これまでも市のほうで中心市街地活性化の中で、元気な高齢者に住んでもらうということをやっていると思うのですけれども、もう一歩踏み込んだ形で、もっと高齢者だけじゃなくて、交流の場などもつくりながら、開かれた形でやっていければいいかなと思います。
 また、子育て支援に関しては、以前に総合政策のほうの別の委員をさせていただいたこともあるのですけれども、そのときに確か、待機児童がゼロではなかった。そして、目標値も待機児童ゼロにということではなかったような気がして、ちょっとそれを残念に感じた覚えがあります。
 旭川市は、近隣と比べると非常に人口が多くて、子育て支援をするのもなかなかいろいろ大変な部分があるかと思いますが、今近隣の町村がいろいろ頑張っているのも目の当たりにしているので、それに負けないような、待機児童もゼロにして、そしてそれ以外の医療費に関してだとか、いろいろな部分も頑張っていただけると非常にいいかなと思いました。 
 

(委員長)

 ありがとうございました。

(委員)

 なぜ出生につながらないのかということを考えると、若い人たちのワークライフバランスがとれていないところに原因があると思われます。 
 国の方針で賃上げされたとなっているが、それが旭川、中小企業のまちで、どれだけ他の地域と同じようになっているのだろうと感じます。

 物価や消費税が上がっている中で、格差がどんどん広がっているのではないのか。雇用はあるのだけれども、将来にわたって、本当に安心して働けるような環境が、今旭川のまちの中にどれだけあるのか。非正規労働者というのは、住宅ローンも組めないです。そういった人たちが、子供を育ててやっていくという将来的な計画を持てるのか。そういったところを総合戦略の中でも加味して、自治体がきちっと取り入っていただきたいなと思います。

 また、旭川に呼び込む、旭川を魅力あるようにするというのも、日本中の地域がやっている中で、旭川だけが突出したことにならないというのもあると思いますので、その辺も踏まえて、皆さんでしっかりと議論していきたいなと思います。

(委員長)

 どうもありがとうございました。

(委員)

 子育て中の女性は、子供が小さい内はパートでも仕方がないかもしれないが、将来的には正社員として働きたいという声が非常に多くなってるように思います。ただ、子育て等で一旦離職し、再度旭川で正社員で働ける企業を探すのは、正直求人数が余り少なくて、大企業じゃないとなかなか難しいです。
 また、就職しようとしても待機児童の問題が立ちふさがり、今すぐは働けない現状となっています。
 保育園も、日曜・祝日はお休みなので、そこで職種の制限、あと時間帯の制限ですとかで、なかなかお仕事につけないという方も多いです。
 あとは、児童館のほうも時間的な制限があり、長期間の休み等で就労の妨げになって、結局は就職につながらないということも多くなってきています。そういったところの改善をしていけたら、もっと住みやすいまちとなり、周りからも人を呼び込むこともできるのではないかなと思います。 
 交通面も、子育て世代がバスで通勤するというのはなかなか難しく、バスを乗り継いで、1回子どもを預けて、そこから更にバスを乗り継いで職場に行くとなると現実的には難しい。まちなかで働くというときは、自家用車を利用すると駐車料金がかかってしまいます。そうなってしまうと、低い収入ではなかなか駐車場代を出してまで仕事をすると考えるのは難しいと感じている。

(委員長)

 ありがとうございます。

(委員)

 子育てで、よかった面、悪かった面、具体的には色々あります。
 例えば子どもが夜間に急病となったとき病院で診てもらう場合、カルテの有無で診てもらえる・診てもらえないと分かれる制度が現状としてある。その制度に疑問があり、分け隔て無く診てもらえると良いと感じました。

 出産後、非常勤で働いていましたが、収支のバランスを考えると、毎日保育園に預けることは出来なかったですが、旭川には単発で子どもを預けられる制度があることはとても助かりました。

 子どもの将来を考えた場合、旭川だとどうしても進路の幅が限られているため、進学のため、一時市外へ転出することはやむを得ないとしても、子を持つ親としては卒業後、子ども達には旭川市に戻ってきて欲しい気持ちがあります。自分の子ども達は在学中にボランティア活動を熱心に行っており、その活動を通じて、旭川市への帰属意識等を育んでいったように思います。

 また先日置戸町で、農業青年が実行委員長になって、ライブフェスティバルをやって、大成功させるということがありましたが、イベントがあって、観客やアーティストも満足したと思いますが、大きなイベントをなし遂げた農業青年は、大きな満足感と、ふるさと置戸町への思いを熱くしたのではないかなと思います。ですので、ボランティアやイベントを通じて子供たちの帰属感や旭川市民であるという思いを強くしていくことが、何かのきっかけになるのではないかと、子育てしながら感じています。
 

(委員長)

 ありがとうございます。

(委員)

 今の基本計画の中身のことで、自分の意見を述べていきたいと思いますが、基本目標2の部分に関して、転入等の人数について、特に若者というのは、今情報化の中で育っていて、福利厚生ですとか、そういった面で企業を選んでいてなかなか、中小企業を希望しない状況が続いているように感じます。

 そんな中で、極端な話ですが、例えば外国から就労をもっと積極的に入れて、例えば3Kと言われるような仕事でも、そういう移民で来たような方たちに対しては、その仕事に対して誇りだとか、責任を持って仕事をしてもらうような姿勢を若者に見せることで、そういう3Kと言われるような仕事に対しても、目を向けてもらえるようなことはできないかなということを個人的に思っております。
 続いて、まちなかプラチナベースに関して、単純に高齢者を集めるだけでなく、それによって、福祉、医療、介護に対する産業を充実させるために、教育機関、研究機関を設けることで、若者、学生も集まって、旭川が福祉、医療、介護に対する最先端の都市にするというようなことになって発展していかないかなというふうに思っております。 
 あと、空港問題なのですけれども、ここで書いているような機能というのは十分わかっているのですが、ハード面で、飛行機をたくさん呼ぼうと思うと機体整備に人が必要だとか設備が必要になって、そこが今旭川空港はぎりぎりのところで行っているため、受け入れる余裕がなく結局誘致できないというような流れがあると思います。
やはり千歳空港との連携等を図ってもっと積極的に、国際定期便を誘致できるよう働きかけるべきだと思います。

 最後に、ここで書かれている骨子の中の全てのことに対して、私は何とか集中的に進めていきたいと思っております。というのも、結局最初に諸問題に対して動かなければならないのは行政で、行政の人たちが効率的に働ける環境を我々市民もバックアップすることで、市全体がよくなっていくのではないかなというふうに考えています。

(委員長)

 ありがとうございました。

(委員)

 方法論として、大人だけで考えるのではなく、実際に2060年を生きる高校生や大学生に今後の旭川をどうしたいか投げかけ、その中から私たち大人が、本当に真剣に考えなければならないというものをピックアップしていくのも、一つの手ではないかと思います。

 学生達に、どうしたら旭川に残りたい、どうしたら旭川で住み続けたいと思えるのか、旭川のことを若いうちから考えさせるような教育を行うことも非常に大事なことの一つではないかなと思いました。

(委員長)

 ありがとうございました。

 アンケート調査はやる予定ですか。

(総合政策部長)

 アンケートはやらないが、若者のヒアリングはする予定。

(委員長)

 わかりました。我々大人の責任として、若者のために何をすべきかという、今のところは我々はそういう視点で、議論できればと思います。

(副委員長)

 日本全国、人口ビジョンや総合戦略を出しますが、人口減少問題で人を増やすには、大都会では絶対できないような生活環境をつくり、都市圏の住人を地方に呼び込んでいくことなのではないかと思います。そういう目標や方針を出せばいいと思います。 
 商工会議所としても、今年ビジョンを作ろうとしていますが、大体他の会議所のビジョンを見ても、同じような中身になってきています。ですから、何か独自の物を作ろうとしておりますが、難しい状態です。 
 旭川の観光を考える懇談会等で、仕事で市外から来ている人に、実際に旭川に来た感想や、より良くするための意見を聞くなどしております。また、旭川には様々な業界団体があるので、そこで問題になっているようなことも聞いて、要望活動につなげていくこともしておりますので、大都会では絶対できないような目標や、方針を考えていければと思っています。

(委員長)

 ありがとうございます。
 色々な意見を出していただきました。私は幾つかこういう会議に出席していますが、自分の住んでいる地域の良さを、実際に住んでいる人たちが感じていないというのが、今の現状だというのが結構あると思います。
 やはりそういう意識からまず変えるというような意見が幾つか出ていましたが、その視点はとても重要だと思います。

 色々な問題が、旭川市の低出生率にあらわれているという意味では、C委員がおっしゃったような、目標を一つに絞り込むなど、戦略全体のバランスといいますか、重点的に何をやるかというようなところの議論を次回以降深めていき、もっとメリハリがつく形で、この戦略まとめられればいいと思います。
 短時間で伺いましたので、意見等、事務局に思いついたら言っていただくというようなことで構わないかと思いますので、皆さんの意見を是非反映させていただければと思います。
 資料8、資料9の「仮称」を、今回取らせて欲しいというようなところの御了解をいただくことになっておりましたので、よろしければ、次回以降は「仮称」ではない形で、人口ビジョン等、その戦略ということで進めさせていただければと思いますが、よろしいでしょうか。

 「異議なし」

(委員長)

  次、その他ですけれども、何かございますか。

(委員)

 仮称と一緒に、素案そのものもとれるのですか。素案なんでしょうか。

(事務局)

 今回は、素案の前の骨子案なのですけれども、次は骨子が取れ、素案の段階に入ります。

(委員長)

  いずれにしても、中身についての議論は、最後まで続きます。骨子が取れたからと言って中身がこれで決まったということでは無く、単にステップが一歩上がるという意味合いとして御理解いただければと思います。ですから、仮称をとることだけを認めるということなので、誤解のないようにお願い申し上げます。
 今後中身の検討を行っていくことが我々の使命、役割ですので。

(4)その他

(委員長)

 では、事務局から何かありますか。

(総合政策部長)

 次回開催は8月20日(木)でお願いいたします。

5 閉会

(総合政策部次長)

 議事はこれで終了です。本日の会議はこれで終了させていただきます。

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