旭川市庁舎整備検討審議会 第10回会議録

情報発信元 庁舎建設課

最終更新日 2016年8月2日

ページID 058285

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日時

平成28年8月30日(火曜日)午後6時30分から午後8時00分まで

場所

勤労者福祉会館 2階 中会議室

出席者

  • 委員14名    

赤間委員、大矢委員、小海委員、後藤委員、惣伊田委員、髙津委員、辻廣委員、永瀬委員、長谷川委員、林委員、松田委員、松野委員、森崎委員、八重樫委員(50音順)

  • 社会教育部 大鷹次長、石原文化ホール担当課長
  • 事務局(総務部)

大家総務部長、中野総務部次長、田村庁舎建設課長、後藤庁舎建設課長補佐、伊東同課課長補佐、原同課主査

久米・柴滝共同企業体 3名

欠席者

泉委員、大野委員、小畑委員、鎌田委員、齊藤委員、山中委員

傍聴者

2名(うち報道機関1名)

会議資料(PDF形式)

次第(PDF形式 22キロバイト)

資料1 第1部会第2回会議録(PDF形式 173キロバイト)

資料2 第2部会第2回会議録(PDF形式 193キロバイト)

資料3 第1部会審議のまとめ(PDF形式 91キロバイト)

資料4 第2部会審議のまとめ(PDF形式 87キロバイト)

旭川市民文化会館の大規模改修と新設との比較(PDF形式 27キロバイト)

会議内容

開会

会議録の確認

(会長)
会議録の確認について、事務局から説明願う。
(事務局)
<資料1、2に基づき説明>
(会長)
何か質問はないか。
(委員)
メールなどで、了解した旨の返答は必要か。
(事務局)
了解ということであれば、特に連絡は不要である。
(会長)
他に何か意見などがあれば、今週中に事務局に連絡をお願いする。

部会からの報告

(会長)
前回の全体会議の後、2つの部会に分かれ、部会長を中心に、それぞれ2回ずつ会議を行ってきた。部会では、新庁舎の機能について答申に向けた考え方を整理するとともに、「新庁舎の敷地利用計画」と「新庁舎の建築計画」について意見を出してもらった。
本日は資料として、部会での審議をまとめた資料を配付しているので、各部会での審議結果について、それぞれの部会長から報告してもらう。
(第1部会部会長)
<資料3に基づき説明>
(会長)
何か質問はないか。
(各委員)
<質疑なし>
(第2部会部会長)
<資料4に基づき説明>
(会長)
何か質問はないか。
(各委員)
<質疑なし>

議事

新庁舎の機能について

(会長)
先程両部会長から報告があったとおり、第2章の部分については、市が示した基本計画骨子について、反対という意見は出ていなかったということであった。
ただし、基本方針の1、2、3、7の部分については、それぞれもう少し具体的な記載を求めるべきであるというまとめであった。
このまとめ方について、意見などはないか。
(委員)
資料3の答申に向けた考え方のただし書きが「上げるながら」になっているので修正してほしい。
(事務局)
誤字であるので、「上げながら」に修正する。
(会長)
「新庁舎の機能」の部分については、今後この方向で答申をまとめたいと思うが、よろしいか。
(各委員)
<委員了承>

新庁舎の敷地利用計画について

(会長)
前回の全体会議で、骨子の8ページの「新庁舎規模の算定」については、市の案に賛成するということでまとめている。
それを踏まえ、各部会ではその後の「敷地選定の考え方」、「敷地利用計画」について意見を出してもらった。
骨子の9ページの「敷地選定の考え方」の部分だが、部会からのまとめに書かれている意見を見ると、市が示した新庁舎を総合庁舎敷地に建設することに対して異論はなかった。
この部分について、追加の意見などはないか。
(各委員)
<意見なし>
(会長)
敷地選定の考え方については、市の案のとおりで良いということでまとめたいと思うが、よろしいか。
(各委員)
<委員了承>
(会長)
次に、骨子の11ページからの「敷地利用計画」について、部会からのまとめに書かれている委員の意見を見ると、市が示した、新庁舎を総合庁舎敷地に建設することに対して賛成する意見が多いようだが、先程報告があったとおり、第2部会では文化会館の費用を見なければ議論が出来ないといった意見があった。
そのため、市から追加資料という形で、文化会館の費用に関しての資料が事前送付されている。
この資料について事務局から説明願う。
(事務局)
<資料5に基づき説明>
(会長)
この資料は、先日の第2部会の会議で要求があった資料だが、何か質問などはないか。
(委員)
金額が何十億単位なので、それがはっきりしないということと、100億円近い負担を後世に残すというのはどうかという意見があったため、このような資料を出してもらった。
改修が良いのか、新築が良いのかという判断は、これを見ただけではなかなか難しいと改めて思った。単純に(b)÷(a)で1.75億円や1.68億円では、どちらも変わらないという気がするが、一番気になったのは供用年数20年程度というところだ。
普通、改修か、新設かの比較の際に、改修後の残っている耐用年数に新築の費用を足した費用と、新築だけの費用との比較はしないのではないか。新築と改修を価格で比較する場合は、一方は改修プラス20年後の新築、一方は新築だけという比較をしたら、明らかに改修の費用が高くなってしまうので、そのような比較はできないと思う。
50年後、100年後を見通したまちづくりの拠点としての庁舎建設であれば、50年後、100年後を考えるべきではないか。
後世にできるだけ負担を残さず、50年後、100年後を考えるという意味では、改修プラス新築ではなくて、初めから新築をするという考え方もあると思う。
20年後を考えて安い方法が良いのか、100年後を考えて安い方法が良いのか、いつの時点を考えるのか考慮する必要があるのではないか。
(委員)
この比較表で、解体の費用はどのように見ているのか。
(事務局)
解体の費用はここに含めていない。実際にきちんとした試算はしていないが、第三庁舎や総合庁舎について骨子では4億円から5億円になっている。そこまではかからないかもしれないが、同程度の費用が必要になると思っている。
(委員)
なぜそのようなことを聞くかというと、大規模改修の場合は解体が生じないが、新設の場合は、今の場所に建てる以上、現総合庁舎なり文化会館を解体することが前提になる。だから、当然、その費用も加算されるべきではないか。
(事務局)
今回は、建てる部分について比較したので、新設する場合の庁舎建設の費用に解体費用を加えるところまでは行っていなかった。この5億円を126億円に加えて、それを75年で割ると1.74億円となる。
(委員)
それでは公平な比較にならないのではないか。
(事務局)
大規模改修での20年程度の期間という考え方と、75年程度の期間という考え方については、そのような意見もあるかと思う。
もし解体費用を含めて計算したら1.74億円になると申し上げたが、1.746億円程度なので、約1.75億円となる。
(委員)
それは、数字のつじつま合わせのような気がする。
指摘したいことがもう1点ある。先程、第1部会の審議のまとめで、基本方針8の「地球にやさしい庁舎(自然環境)」については特に意見がなかったという報告があった。
総合庁舎ないし文化会館を解体すれば、相当の環境負荷が生じることは目に見えている。相当な量の廃棄物が出るはずだ。
今回のプロジェクト全体で地球にやさしい庁舎づくりをするというのなら、そのあたりのマイナス要因も考慮すべきではないのか。
つい4、5日前に、北海道新聞の「北極星」というコラムで、旭川の文化団体事務局長が「違和感」というタイトルで意見を述べている。その中でも、市庁舎や文化会館のように大きな建物の解体は、大量の産業廃棄物や騒音の発生を伴い、周辺の交通渋滞も心配だという意見を述べているが、そのとおりだと思う。そのような部分も考慮に入れないと公平な比較にはならない。
(会長)
敷地利用計画について、他に意見などはないか。
意見を出してもらい、まとめていきたいと思う。
(委員)
このような建物はどれくらいもつのか、常にどこかで建替えなければいけないものなのか。1,000年という年月を考えたら、もちろんどこかで建替えなければならないが、私は建築が専門ではないので、一般の家が何十年かたてば古くなるということぐらいしか分からない。
20年や75年ではなく、100年、150年のどこかで建替えなければいけないのであれば、それを先延ばしするか、今するかの違いで、結局、200年後の人にとっては同じになっているのかどうかがよく分からない。
(事務局)
建物の耐用年数について、一概に何年と言い切ることはなかなか難しい。
文化会館の耐用年数についても、60年や65年という数値の説明があったが、一般的に文化会館を建てた時代の建物については65年程度と言われているケースが多い。
近年では、耐用年数をさらに延ばすために、高強度のコンクリートを使う技術も出てきており、100年を目指した場合の仕様も明確に出てきているので、新たに建てる場合には、長く使えるつくりにはできると考えている。
ただ、これは人の寿命と同じで、何歳で死ぬと言い切れるものではない。一般的に人間の平均寿命は80年ぐらいだということと同じような説明にしかならず、明確な答えは難しい。目安として65年程度として押さえたという説明になる。
また、大規模改修の場合、残された耐用年数が残り20年だったとすると、20年たった後にまた建替えの議論をしなければならない。そうすると、35億円プラス、その時点でまた120億円もの建替え費用がかかる。そのように積み重ねていくと、比較にならなくなってくるが、20年後のことも考えるべきではないかという話だと思う。
文化会館の大規模改修を選択した場合に、20年になるか、30年もつか分からないが、いつか、建替えのことは考えなければならない。ところが、大規模改修してしまうことにより、庁舎は2期棟をどこかの位置に建てることになるので、文化会館をどこに建てるのかということを20年後あるいは30年後にまた考えなければならない。
総合庁舎の周辺の用地にはそのような敷地がとれないという状況になるので、そのときには新たな土地を求めなければならないということも費用の負担としては積み重ねられていくのではないか。
そのようなことも含めて、これから先、50年、100年という長いスパンでの庁舎建設を考えた場合には、文化会館も含めて、思い切って一体的に整備した方が両面から考えて有効ではないかというのが骨子の考え方になっている。
(委員)
20年たち、建替えなければならない可能性も十分あり、そのときに物価が上がっていると、建築費が上がるため、予算が上がるということも出てくるのか。
(事務局)
今回示した資料5は、20年後にどうするというところまで踏み込んだ内容にはなっておらず、20年程度の耐用年数というところにとどめての比較となっている。
(委員)
文化会館に関して、車椅子の観点から言うと、非常に使いづらい。そこは大規模改修でどこまでできるのか。
入り口と、大ホールとその手前、小ホール、全てレベルが違う。車椅子だと一度下ってから上らなければならないのは大変である。また、小ホールについて、最近は裏から2席分だけ入れるが、上から行くのは階段になっている。
会議室を研修などでたまに使うが、車椅子トイレがない。トイレは入り口にしかないので、車椅子にとっては非常に使いづらい。
簡単な改修で済むような話ではないが、車椅子ユーザー的には、根本的に変えないと難しいのではないか。
(委員)
文化会館は41年経過しているが、この間において改修工事を何回程度行っているのか。
私の記憶では、5年か10年程度前に、アスベスト対策ということで、一時休館し、大工事を行った記憶がある。また、観客の椅子についても、距離が狭いということで大改修を行っていた。
先を考えた場合に、改修、改修とするのではなく、先を見越して思い切って新設をする、基本計画に基づいて進めていくという方向が望ましいのではないか。
(委員)
一時的な見直しでやっていこうということではなく、手をかけるときに、今の世代ではなく、これからの若い世代の人たちのためにきちんと物を建替えてあげることが私たちの仕事ではないか。一時の感情で物事を考えるのではなく、私たちは20年先、30年先という長いスパンの中で物事を考えて取り組んでいかなければならないのではないか。
(委員)
よく出る数字に、耐用年限とか老朽化率というものがある。先程の事務局の話にもあったが、例えば文化会館の耐用年限が65年というのは、世の中の同種の建築物を見ると、平均してそのぐらいの年数は使えるだろうという非常にアバウトな数字である。
実は今、旭川市は、市が管理する公共施設全体を総合的に見直す目的で、公共施設等総合管理計画を策定中である。現在、市が関与している公共施設が670あるが、それを総合的に見直していく。これから市の人口減少、高齢化、少子化という傾向はほぼ間違いなく進展する状況だが、それを前提とすると、現在の670の施設をそのまま維持管理していくことは、財政的に見ても不可能であるので、それを総合的に見直そうとしている。
これまでは、公営住宅や学校などの各管理主体がその中で施設をどのように更新していくかを考えていた。しかし、よくある事だが、例えば小学校や中学校が廃校になっても、その建物自体はまだまだ使える場合がある。そのときに、建築ではコンバージョンと言うが、用途を変更して、これまで学校だったものを、例えば市民活動の施設に転用するということが起きてくる。
つまり、これまでの管轄の縦割りの壁を越えて、横断的に全体を見直すという視点で、総合管理計画を立てつつある。
私が以前、この骨子に示された、いきなり文化会館も総合庁舎も壊して、そこに2期棟や文化会館を建てるという市の案をいかにも唐突だと思ったのは一方でそういう計画があったからだ。まず、前提として、これからの公共施設のあり方を大局観で総合的に眺め、取捨選択をし、何を廃止して何を統合するか、何を維持管理していくかを見定めるべきである。そうした手順を踏まず、個別の総合庁舎ないし文化会館を壊して建替えるという案がこの骨子の中にいきなり示されたことに大変驚き、それは違うのではないかと思った。
最初に言った老朽化率というのは、個々の建物が実際に何年もつかということではなく、国税庁が出している減価償却を計算するための数値が基になっている。旭川市が昨年つくった公共施設白書を見ても、この非常に形式的な計算で、これは老朽化率80%などと言っているわけだが、実は、個々の建物は、同じ鉄筋コンクリートの建物でも、つくられた時期やつくり方などにより老朽化の程度は千差万別なのである。
先程、事務局がいみじくも言ったとおり、人間の平均寿命が80歳だからといって、ある人に80歳になったからそろそろ退いてくださいという言い方はいかにもおかしい。40歳、50歳で健康を害する人もいれば、100歳を超えて元気な人もいる。それと同じように、建築についても、個々の建築を個々に診断し、これは改修をすれば、これから50年、70年は使えそうだ、いや、これはそろそろ建替えなければだめだというように、個別の診断をするべきである。
私は以前から、文化会館はともかく、総合庁舎を何とか残せないかと主張しているが、総合庁舎の耐震診断をしたのは今から19年前の平成9年である。そのときの診断結果を唯一の根拠にして、これは地震が来たら倒れてしまうということで解体論が進んでいるわけだが、それは、先程の人間の話と同じで、19年前の診断書をもとに、あなたはもうそろそろだめだと言っているのに等しい。
総合庁舎に関しては、もう一度、セカンドオピニオンとしての診断をすべきだ。今は、非破壊検査といって、物を壊さなくても、ある柱にどの程度の太さの鉄筋が何本入っているかということを調べることができる。設計図面の配筋図をもとに、ここのIs値は0.004しかないということで、やみくもに解体論をあおるのではなく、これはどの程度もちそうか、そのためには何をすべきかを考えていくべきではないか。
文化会館も同じだ。先程、文化会館は車椅子の方には不便だという話があったが、入り口のホールに入って吹き抜けを見渡すと、これが本当に41年もたった建物なのかと思うくらい、私には非常にフレッシュに見える。
結論を言うと、この段階で総合庁舎や文化会館を壊して建て替える方針を本計画に盛り込むのは少し待って、診断ないし今後のいろいろな使い方等の議論をしてから結論を出しても遅くないのではないか。
先程の総合管理計画の結論などを見る前に、今の段階で、骨子にあるようなことを決定するのは早過ぎる。間違った選択だと思う。
(委員)
大分前の審議会のときに、そもそも文化会館は別の部署でという話があったと思うので、今、文化会館のことをそんなにしっかり考えなくてもいいと思っているが、せっかく資料が出ているので、私の考えた意見を述べたいと思う。
大規模改修の場合、文化会館を残しつつ改修するということになるが、そうすると、今の敷地利用計画にある新庁舎と一体的に整備するということにはならない。新庁舎と一体的に整備し、全体を考えて最終的にこうなるというのを見越した上で整備するのが良い。できるところを少しずつ工事していたら、最終的に建てたい場所が残らなくなる工事の仕方になっていくかもしれないので、一体的に考えるべきである。
文化会館を残しつつ行うと、12か月ほど全館休館する必要があり、その間、文化会館を全く使えなくなるという状況は市としてどうなのかと思うので、私としては一体的に新設するという形で、最終的にこうなると全て見えている方が良い。私は、大規模改修というのはどうなのだろうかと感じている。
(委員)
コンベンションを誘致する組織としての発言となってしまうが、この大規模改修を行ったときのリスクだが、旭川市では、医学系の学術大会や教育系の大会、地方自治体関係の大会など、大規模な大会や会議が多く開催されている。特に、旭川医大があることもあり、旭川市では、現在、医学系の学会が、1年間に大小合わせて20件程度、文化会館をメイン会場として行われている。また、大きなものでは1,000名から1,500名程度の規模のものがあり、学会では分科会という大小の会議が同時に行われている。
大きな学会については、現在の文化会館では会議室が足りておらず、グランドホテルなどの近隣のホテルの会議室などを利用しており、夜の懇親会などはホテルの会場などを利用して行われている。
そのような意味からも、骨子で示されているような敷地利用計画が私どもの組織としては望ましいのではないかと考えている。
また、このような学会や大会が3日間開催されて、全国から1,000名ほど来たとして、宿泊や飲食、お土産などを買った場合にどれくらいの経済効果があるかということは想像できると思う。
このような中で、たとえ1年でも大会が開催できなくなると、経済効果が大変低くなるというデメリットが生まれる上、他の都市で開催されると、旭川での開催は数年あるいは数十年後になる可能性がある。休館するということは経済的にも大きなリスクがあることを理解してもらいたい。
この大きなリスクを踏まえた上で、大規模改修が良いのか、新設をするのが良いのかということについての検討を慎重にしてもらいたい。
旭川の魅力が十分に伝わるような新庁舎、文化会館になることを期待している。
(委員)
新庁舎を建てること、あるいは文化会館の建替えを提言できる時代は今しかないと思う。政権が安定していなければなかなか言い出せない問題かと思う。先程19年前の診断について話があったが、今、それをしたら耐震性があるという診断になるということは考えられない。また、耐震の工事をしなければいけないということなども考えると、もしこれが長引き、結局、改築しないということになり、昼間にたくさんの来庁者がいるときに地震が来て庁舎が壊れて死者がたくさん出たら、これは行政の責任になるのではないか。
地震についても、今までの予知は余り当てにならないという話がマスコミで出るようになったので、耐震性が低いものは早目に改修した方が良いのではないか。また、西川市長の市政が安定しているときに、いろいろな財政的な問題も研究し、長期間にわたるが、庁舎を新築し、ついでに文化会館の方も建替えるという計画になったのではないかと考えている。
今までの市庁舎はとても由緒があり、建築賞もとっているということで、市に余裕があれば残していくのも1つの方法かと思うが、市の財政からいくと難しいと思う。また、新庁舎と文化会館を合わせたすばらしいデザインのものが建てば、また1つの方向性が出るのではないか。
行政の効率からいくと、新しいものを建て、職員が働きやすくなること、あるいは、エネルギーの問題も、当然、古いものを改修するよりは新しくした方が効率が良く、経費も安くなるのではないかと思う。
市もいろいろなアンケートをとり、職員はそれに沿っていろいろな方向性を出していると思うので、特に問題がなければ、そのような方向に向かっていくように話を進められれば良いと考えている。
(委員)
市民文化会館も、市庁舎も、負担は後世に残るかもしれないが、今建替えておかなければ、後々、建替える場所がなくなってしまうかもしれないのは問題であると思う。
費用については、市の方で財政のやりくりをするだろう。
市庁舎と文化会館は旭川市の顔なので、1年間の休館や、新しい市庁舎が建ったにもかかわらず、隣でまだ古い庁舎を調べているとなると、利便性が悪く、市庁舎で働く人たちの狭隘化が解消されないのは、市として問題があるのではないか。
耐震改修などで残す可能性もあるのかもしれないが、一体的な敷地利用をして、この時期に一体的に整備できれば、後世の人たちにも利用しやすい施設ができるのではないか。
(委員)
庁舎を建替えるということについて、耐震化、耐久性というものが大きなきっかけとしてあったと思う。
先程、車椅子の話をしたが、市民レベルで言うと、今の庁舎では使いづらいという声が多くあったので、根本的に市民が使いやすいものになるというところが重要かと思う。
そのような意味で、大きな枠が変わらなければ、改修、改修とその場しのぎでやっていっても、いろいろな階をまたがなければならない、あちこちに行かなければいけなくなるということが出てくるのではないか。駐車場のスペースに関しても、新しいものを建てて古いものを残していくと、スペースがなくなっていく。我々が車椅子を使うことを考えたときに、立って歩くことと比べるともっと広いスペースが必要になってくる。これから歩行困難になる高齢者や障害者などが増える中で、特に雪のある間などのことも考えると、ある程度の余裕を持った中で建てていくことが必要になってくる。
また、建替えについては、何年も前から議論があるが、ここをどうするかというところまでやっと来られた。このチャンスを逃すと、これをどうするという議論を後世に残してしまう。お金の面とは別のマイナスの面の議論も後世の人たちに先延ばしにして、あのときにこうしておけばよかったという話として残すのもどうかと思う。
社会の中では、古いものから新しいものに変わるということはどうしても起こってくるので、どこかの世代の人たちが、両方の意見を持ちつつ、どこかで決断を下さなければならない。
(委員)
今、この建物を残していくのだという考えではなく、私たちは、本当に若い新たな世代に残していくのだという考え方を持って作業に入っていかなければならないのではないか。現庁舎のすばらしいデザインについてはよく分かる。しかし、それはそれとして、これから若い人たちがこの建物を背負っていくという方向に考えを変えていきたいと思っている。
(委員)
先程、新設する際の解体のときに、産業廃棄物が出るということで環境に影響があるという話があった。しかし、大規模改修をしながら繰り返し使っていくよりは、新しく建て、エコで環境に良い建物を長く使っていく方が長い目で見たら良いのではないか。市庁舎にしても、市民文化会館にしても、環境に良いものを考え、新しく建てるべきである。
(委員)
大規模改修をするのも手だったと思うが、もうその時期ではないのではないか。今まで市庁舎も文化会館も改修をしながら使ってきたと思うが、今回、その手だてがないので、新たに建てた方が良いのではないかという議論からそもそもこの会が始まっていると思う。今のものを残すことはとても大切だと思うが、今回は、今ある文化会館と市庁舎がある地域に、より良いもので、後世に残るようなものを建てるということで考えた方が良いのではないか。
(委員)
人口減少、少子高齢化の時代で、市の財政が苦しいという暗いニュースばかり出ている。しかし、20年、30年後は、時代も変わるだろう。旭川の財政がもっと豊かになる可能性がないとも言えないので、今の時代に新しいものをつくって後世に残すということが一番ではないのか。
費用の面については、その年、その年でいろいろな変化があると思うので、暗い話ばかりしているのではなく、そこを期待しながら進めていきたい。
(会長)
部会での意見も含め、様々な意見が出されたが、そろそろ審議会としての意見をまとめたいと思う。
審議会として意見をまとめるに当たっては、長い目で見ると、市が示した敷地利用計画のとおり進めることが良いという意見が多かったと思われる。
この部分については、賛成、反対それぞれの考えを持つ委員がおり、全委員一致にはならないと思うが、審議会としては、市が示した敷地利用計画のとおり進めていってほしいという声が大きかったと判断したいと思う。
もちろん、資料5に示されたとおり、市庁舎と文化会館によって大きな財政負担がかかるという懸念が拭えない。ここについては、対費用効果で具体的な比較をする時期ではないため、概略としての考えを視野にいれながら、長期的なものを目指したうえの、敷地利用計画が良いのではないかと、審議会としては判断したい。
財政負担の懸念については、答申の中で反映できればと思う。
さらに、部会では、工事期間中も含めた駐車場の計画についても配慮してもらいたいという意見が多かった。
そのため、敷地利用計画については、市の案のとおりで進めることで良いが、

  • 多額の費用がかかることから、出来るだけ費用を抑える工夫をすること。
  • 整備中においても駐車場について配慮すること。

という意見を付すという方向でまとめたいと思うが、よろしいか。
(各委員)
<委員了承>

新庁舎の建築計画について

(会長)
骨子の14ページ「第4章 新庁舎の建築計画について」について、部会からのまとめに書かれている皆の意見を見ると、市が示した、案に対して異論はなかったようだ。
追加の意見などはないか。
(各委員)
<意見なし>
(会長)
敷地選定の考え方については、市の案のとおりで良いということでまとめたいと思うが、よろしいか。
(各委員)
<委員了承>
(会長)
市から諮問を受けた全ての項目について、審議会として一定の方向性を出すことができた。
今後は、答申書の作成に入っていくことになるが、答申書の案については、私と副会長、各部会をまとめた両部会長の4人で作成する。
答申書の案を基に、審議会として、答申を10月中に完成させなくてはならない。
次回の審議会では、我々が作成した答申案について委員の皆から意見を聞きながら、修正していく。

次回の審議会について

10月7日(金曜日)午後6時30分から、場所はときわ市民ホール4階多目的ホール1・2にて開催することで了承された。

閉会

お問い合わせ先

旭川市総務部庁舎建設課

〒070-8525 北海道旭川市7条通9丁目 総合庁舎6階
電話番号: 0166-25-7597
ファクス番号: 0166-24-7833
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