平成23年度 第2回 上川中部定住自立圏共生ビジョン懇談会

情報発信元 政策調整課

最終更新日 2016年2月24日

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上川中部定住自立圏共生ビジョン懇談会 会議の記録

会議概要
日時

平成23年11月7日(月曜日)午後6時30分から午後8時30分

場所 旭川市民文化会館2階第2会議室
出席者
  • 委員18名

末岡座長、小川副座長、山下委員、斉藤委員、松尾委員、

上島委員、丸山委員、吉本委員、荒川委員、折原委員、

高橋委員、澤田委員、井下委員、髙井委員、上村委員、

齊藤委員、堀江委員

  • オブザーバー7名

鷹栖町・田尻総務企画課企画係長、

東神楽町・鎌田まちづくり推進課主査、

当麻町・中山総務企画課企画係長、

比布町・渡辺総務企画課企画振興係長、

愛別町・谷田総務企画課政策企画係長、

上川町・藤井企画総務課企画グループ主査、

東川町・天野総務企画課企画財政室長

  • 事務局4名 

田澤次長、林補佐、浅田主査、工藤主査

傍聴者 2人
会議資料

会議内容

開会

事務局から、10月2日開催された「地域医療に関する定住自立圏構想推進シンポジウムin旭川」の各委員へのお礼と報告を行った。

議事

(1)上川中部定住自立圏形成協定の変更(案)及び共生ビジョンの変更(案)について

(座長)

本日は、3つの案件につきまして委員の皆様からの御意見をいただきたいと考えている。

1つめは、「上川中部定住自立圏形成協定の変更と共生ビジョンの変更について」、このことについては、8月に開催された本年度第1回目の共生ビジョン懇談会の際に、事務局より説明があったが、昨年度の懇談会での意見を踏まえ、関係市町において協議をすすめている連携事業内容がまとまり、この度、形成協定変更の準備が整ったとのことから、協定変更と共生ビジョンの変更の内容について、委員の皆様からの御意見をいただきたいということ。

2つめはビジョン懇談会の運営に関連し、「共生ビジョンの軽微な変更の取扱い」について、意見をいただきたいと事務局より提案がなされている。総務省の要綱では、共生ビジョンの策定や変更にあたってはビジョン懇談会の協議を経ることとなっているが、事業内容の変更がなく、事業費のみの変更などの軽微なものの取扱いについて事務局より簡略化させていただきたいとのことである。

3つめは「第3回懇談会に向けてのビジョン策定スケジュール」について、この3つについて、審議していただきたいということで開催したところである。

委員の皆様から、忌憚のない意見をいただきたい。

(事務局)

資料1「平成23年度第1回上川中部定住自立圏共生ビジョン懇談会開催結果報告」と資料2-1「上川中部定住自立圏形成協定の変更及び共生ビジョンの変更点について」、資料2-2「上川中部定住自立圏共生ビジョンの変更(案)」について、各関係町との協議を行ってきた新たな連携事業(4事業)の取組内容等と既存連携事業(広域観光のネットワーク化)に新たに鷹栖町・比布町が加わることを説明。

また、新たな連携事業等を行うにあたり、各関係市町において、平成23年第4回定例議会で形成協定の変更議案を提出を予定している旨説明し、各委員へ意見を求めた。

【各委員意見】

(委員)

平成23年度第1回会議録の件で補足させていただきたいが、自身の経験として今まで旭川市の各種附属機関等の会議に参加し、感じたこととして、経済や環境など様々な分野で広域全体で議論しなくてはならないのではないかとの思いがあり、本懇談会に参加している。

定住自立圏が総務省のものだという縛りでやることをなくしたらいいと自身としては思う。折角、このような場で1市7町が会議に参加していることから、この会議において闊達な情報交換をしたら良いということで、前回の会議の際にセクショナリズムはないとの発言をさせていただいた。

(座長)

只今の補足説明のあった思いを関係市町及び委員の皆様に理解していただきたい。

(委員)

広域観光のネットワーク化に鷹栖町と比布町が新たに加わったことは高く評価したい。しかし、スポーツ合宿誘致事業については、既に強力なライバルとして、 名寄市・士別市が既にサッカーやテニスなどで規模を大きくやっている。このことから後発で連携事業として取組をしていけるのか、無駄ではないかと思う。

また、地域公共交通確保維持改善事業については、全く見えない。路線バス等の公共交通機関の「等」が分からない。民間公共事業者の経営支援としてはどうかと思う。

地域公共交通確保維持改善事業に上川町が参加していないが、特に路線バスが山岳地域であることから連携が困難であるからなのか教えていただきたい。

(事務局)

スポーツ合宿誘致事業については、本年制定されたスポーツ基本法では人的交流を促進し、地域社会の再生に寄与することが規定されており、また、市町村の責務としてその推進が位置づけられている。このことから連携事業として交流人口の拡大に向けた取組を進めていきたいと考えている。

公共交通確保維持改善事業については、それぞれの市町において路線バスやJR、コミニュティバスなどが運行されているが、連携事業の中で本圏域における公共交通の調査・研究など関係市町間で取り組んでいきたいと考えている。

また、連携事業については熟度が増していく中で新たな事業内容を展開していきたい。

上川町については、地域公共交通の課題整理がなされておらず、町内での検討を進めていないので、現段階では見送りたいとの話をいただいている。

(委員)

地域公共交通の連携事業を進めるにあたり、買物弱者や交通弱者の足回りの確保の視点もぜひ付け加えていただきたい。この視点では、(1)スクールバスの広域連携、(2)除雪車の広域連携によるメンテナンス、(3)民間の宅配サービスの広域化の3つを展開することができたら良いと思う。

(委員)

共生ビジョンの中で農業が圏域の基幹産業との記載がなされ、同ビジョンのデータをみても農家人口が少なくなってきている。しかしながら、共生ビジョン掲載の連携事業においては、農業分野があまり入っていない。農業については都市計画でもあまり農村が触れられていなかった。

このことから、農業の自給自足率を高めたり、上川の農業の中でこういうものと打ち出せるような連携の取組を展開していけたらよいと思う。例えば、クリーン農業、農村定住、若者対象の地産地消など産業としての農業に若者が魅力を感じることができるような連携事業を打ち出していただきたいと思う。

(座長)

今回、委員の皆様から御意見・御質問いただきたいのは、只今、事務局より説明のあった新規連携の4事業と連携する関係町が増えた1事業に対する意見を頂戴したい。その中でこのような視点が抜けているのではないかといった意見などを提案いただきたい。

(委員)

形成協定の変更にあたり、関係する町との行政の割り振りがよくわからない。結局のところ、全部旭川市で整理しているのではないだろうか。

また、今後、共生ビジョンの修正等に向けた意見をどのタイミングで提出し、どのように取りまとめられるのか確認させていただきたい。

それに向けて意見を出すような形をとらせてもらえたら良いと思う。

(事務局)

新たな連携事業の検討にあたっては、昨年度の共生ビジョン懇談会での意見を踏まえ、形成協定締結に至っていない美瑛町、幌加内町も含めた中で進めてきた。

今回の連携事業については、地域公共交通確保維持改善事業とスポーツ合宿誘致事業は旭川市、し尿等処理施設の広域的利活用は上川町、ごみ焼却処理施設の広域的利活用は鷹栖町よりそれぞれ提案がなされたものであり、参加意向のあった町と連携事業の内容を協議によって整理してきた。

今後、第3回目の共生ビジョン懇談会に向けて、各委員から御意見をいただき、このことを踏まえ、共生ビジョンの変更を行うことを予定している。

(委員)

スポーツ合宿誘致事業について、合宿は高校生や大学生など学生が中心であることから、まず学生を対象として、枠組みを広げていくような展開としていけば良いのではないかと思う。また、スポーツは幅広い年齢の方がやっており、年齢を問わず試合があれば勝ちたいと思い、日々取り組んでいる。

それぞれの町にもスポーツに長けた方もおり、技術の向上に向けた合宿誘致活動をしていったら良いのでないか。さらに観光と併せてやれば可能ではないかと思う。

(委員)

し尿等処理施設の広域的利活用について、旭川市にある処理施設で他町のし尿を受け入れるとあるが、施設の能力として対応可能であるのか。

(委員)

関係町からのし尿については、施設までラインで繋がっているのか。

(事務局)

施設の延命化を図りながら運用しているところであるが、処理能力として今回の関係町の受入れ分を含めて処理することは可能である。

また、関係町から同施設へはラインではなくタンクで運んでいる。

(委員)

東川町ではクロスカントリーのコースを町場に作ろうという構想がある。このことによりケビンに選手を宿泊してもらい、町の中心部への人の流れを創る取組を考えているとの話を聞いた。

また、モンベルというアウドドアメーカーの店舗を誘致している最中である。このようにその町に合うものを知恵を絞って活用していくことが大切である。

新たな連携事業による形成協定と共生ビジョンの変更点については、良いと思う。

地域公共交通の関係では、一昨年、旭川空港から旭山動物園間のバスの運行を行っていたが、利用者はあまりなかった。PRがあまりなされなかったのが原因として上げられる。この連携の中で1日2回(朝・夕)バスを回したら良いのではないか。JRが通っているところもあるので、道の駅を起点として、旭川市内の 病院へ1週間に2~3日の頻度で広域で運行してはどうか。

上川北部の定住自立圏では、宗谷管内の枝幸町も入っている。医療の過疎地では地域医療の取組が必要であり、ドクターヘリの搬送など定住自立圏同士の事業連携もあってよいのではないかと思う。

(委員)

ドクターヘリについて、今年、紋別市と枝幸町にヘリポート給油燃料庫が整備されたところである。

スポーツの関係では、特にスキー場について「ザ・カムイスキー場」として圏域内のスキー場を全部まとめて宣伝してはどうかと思っていた。ニセコのように移動が30分圏で近いのでもっと効果があって目立つのではないかと思う。

地域公共交通では、圏域で公共交通事業者との協議・調整等を行っていく中ではベースにどのような数字があって、どのルートで圏域の住民を乗せてどの位の採算になるのかといった戦略的な数字が必要であると思う。

共生ビジョン全体に言えるが、もっと戦略的なデータを付記した中で整理すべきと思う。

(座長)

様々な意見があったが、今回、形成協定の変更を行う新たな連携事業以外については、第3回ビジョン懇談会の中で議論させていただきたいと思っている。

事務局より説明のあった上川中部定住自立圏形成協定の変更(案)及び共生ビジョンの変更(案)について、提案した内容はこれでよいという意見もあったが、了承を頂いたということでよいか。

(各委員)

了解した。

(2)共生ビジョンの軽微な変更の取扱い(案)について

(事務局)

資料3「共生ビジョンの軽微な変更」について説明し、軽微な変更が生じた場合の対応等について提案を行った。

(座長)

只今、事務局より共生ビジョンの軽微な変更の取扱いについて説明があり、軽微な変更については懇談会の審議をしないで進めさせていただきたいということである。

変更した場合は、委員の方々には速やかに報告するということで、軽微な場合については懇談会を開催しないようなルールをつくりたいとのことであるが、このことについて、御質問、御意見をお願いしたい。

(各委員)

承知した。

(3)今後のスケジュールについて

(事務局)

資料4-1「上川中部定住自立圏共生ビジョン策定スケジュール(案)」と資料4-2「平成23年度第3回共生ビジョン懇談会の議論の視点」に基づき、平成24年1月中旬予定の平成23年度第3回ビジョン懇談会での進め方について、事前に意見照会をさせていただき、集約した資料をもって会議を行いたい旨説明

【意見・質問】

(委員)

今後、共生ビジョンの変更にあたり、パブリックコメントをどの時点で行うのか。また、圏域の課題を解決するためには、共生ビジョンの中で現状の分析、課題 が整理されていないため、課題の解決無くして政策がないと思う。課題が分かっていなくてどうして効果と言えるのだろうか。

圏域の課題が明文化されていないので現状の分析をもう少しやっていただきたい。

(事務局)

共生ビジョンの修正にあたっては、圏域として利便性を充実させる、人を呼び込んでいこうという観点に基づき、ビジョン懇談会の中で市民の目線や専門的な方の意見をいただきながら大局的にすすめているところである。

課題の分析について、共生ビジョンP15の課題が全てではない。個々の事業の中で課題解決に向けての広域連携の中で具体的な取組を進めていくこととなる。

スポーツ合宿誘致事業や公共交通確保維持改善事業のように、圏域の課題の調査・分析を行うなど、課題解決のスタート地点が全ての事業において必ずしも一致していない。

今後、不十分な点について共生ビジョン懇談会の中で委員の皆様より御意見をいただきながら、共生ビジョンの見直しを行っていきたいと考えている。

(委員)

意見を提出するにあたり圏域の現状のデータを出してもらえるとありがたい。製造業出荷の推移をみると出荷額が落ちている。これは何が原因なのか。分析して出していただかないと先が見えない。

(事務局)

分析も含めた検討資料の整備に努めてまいりたい。

(座長)

それでは事務局より説明のあった流れで平成23年度第3回共生ビジョン懇談会を進めさせていただきたい。

閉会

(事務局)

これから12月に各市町議会で形成協定変更の議決が行われる予定であり、また、共生ビジョンの変更につきましては、事前に共生ビジョンに関する委員の皆様 の御意見を事前にいただき、これを踏まえて1月中旬位に第3回共生ビジョン懇談会を開催し、御意見を頂戴したいと考えている。

引き続き、御協力をいただきたい。

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