旭川市総合計画市民検討会議第2分科会第4回会議の記録
日時 |
平成26年9月12日(金曜日)午後6時30分~午後8時40分 |
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場所 |
旭川市1条8丁目フィール旭川 7階 |
出席者 |
委員10名 青木委員、泉澤委員、太田委員、大橋委員、片岡委員、佐藤委員、鈴木委員、竹内委員、森田委員、横田委員(50音順) |
欠席委員 |
吉田委員 |
会議の公開・非公開 |
公開 |
傍聴者の数 |
0名 |
会議資料 (PDF形式) |
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会議内容
1 座長あいさつ
- 第7次旭川市総合計画点検報告書について
- 前回の振り返り
- 提言の作成について
- 座長・副座長を中心に叩き台を作り、委員の皆さんに確認していただく。
- 全体の総論は議長が作成する。
- 前回欠席委員による提言
(委員)
- これまで旭川の良い所、改善すべき点について考えていたが、根本的な部分を見直さなければならない。
- まちづくりの基本は活力、活気のある街になっていかなければならない。
- ただ、民度・文化度がないと、いくら一生懸命頑張っても上のステージには行けない。
- 官民一体でまちづくりを行うことで、高いステージに上がり、太い線でまとまるようになると思う。
- 時代の変化に合わせて柔軟性のあるものの考え方が重要である。
- 1+1を1.8ではなく、5や10にしていく力をつけることが重要であり、そのためには本気で意識や創造性、感性を磨き上げなければならない。
- グローバルな考え方、ゾーン的な考え方を持つことも必要である。
- 自分の故郷なので大きなまちにならなくても、住んでいていいなぁと思えるまちづくりが重要
- 7条通の彫刻の見せ方など、文化に親しめるような工夫を行う。重要なのはどのような刺激を与えるかということ。美術館に多くの人に来てもらうためには、そうした人づくりも同時に行うべきである。
(座長)
- 教育にも関わると思う。お金ではなく、美しいものなど、精神的な価値が尊いことを大人がどう示すか。文化度が上がっていないことは、我々も文化を大切にしていない可能性もあるので、次の世代に橋渡しをしていくには大人の方のことも考えていかなければならない。
- 今回欠席委員からの提言の紹介
- 資料についての確認
- 資料1 本日の進め方
- これまでの経過を踏まえ、誰がいつ、どのようにやるかを議論していきたい。
- 自分たちでできることは何か、基本的には市民・PTA・地域などが主体となって行い、難しいことは市にお願いする、サポートをお願いするという前提で考えたい。
- 財政的に非常識なものは難しいが、とんがった意見も構わないが、実現可能なものを整理しながら考えたい。
- 資料2 第1回全体会議会 第2分科会(教育・文化)グループワーク意見
- 当初の議論を思い起こすために使用してもらいたい。
- 資料3 第2分科会のまとめに当たって
- 資料4 座長提出資料
- これまで不足していた観点について提示した。
- アイヌ文化の理解の促進については、博物館もあるが本市の地域性を考えると、また文化的にも不可欠。音楽だけではなく、絵画や彫刻の観点も重要。本市には道立美術館、彫刻美術館もある。文学では、井上靖、三浦綾子の記念館があるほか、森鴎外、宮沢賢治などの多くの文人が訪れたまち。文学碑も多い。まちの誇りとなっている。教育について、我が国で欠落しているのは、エリート教育の面であり、上のレベルの子どもを伸ばすための支援も課題である。
- 資料6 分科会意見のまとめ(資料5を簡潔にまとめた資料)
- 意見を整理し、短期・中期・長期に分けて考えられるようにした。
- 分科会意見のまとめ方について
- 資料6に足りない観点を付箋紙に書く。(10分位)
- 模造紙に貼られた付箋を貼り替えながら、計画の実施時期(短期・中期・長期)を検討する。
- 優先順位を決めるため、シール(短期・中期・長期それぞれ1つずつ)を貼り、投票を行う。
- 誰が主体となり、実行すべきかを検討する。(市民、企業、学校、地域、PTA、市等)
- 第2分科会の意見をまとめるようなキャッチフレーズを作り、まとめとする。
2 まとめに向けて 旭川をより良いまちにするために
(座長)
- 政策、施策、事業について座長から説明
- 付箋に書いた提言を委員それぞれから説明
(委員)
- キャリア教育をやる上で職場体験を中心に、キャリア教育を支援する機関が必要といわれている。キャリア教育を行う上で両輪として学校現場の改革が必要だと思う。本来ならば並行して進めたいが、学校の現状を考えると短期では難しく中期と考える。
- 地場産業の後継者を育成する学科の設置を提言した。地場産業の育成はハード面やハコものが必要なため、長期的な視野が求められる。小学校では、地場産業に社会見学に行き職業体験を行う。中学校で地場産業につながる学校や学科を設置してはどうか。小学校で興味をもった人はその学校に行く。そうすることで卒業して地元の産業の後継者となる。今は高校でのキャリア教育が切れてしまっているため、小学校、中学校、高校でのつながった取組が必要であると考える。
(委員)
- これまでの分科会の議論を通して、やりたいことがある人や情報を必要としている人は多数いることがわかった。しかし、それらの情報の整理ができていないという旭川市の現状がある。市の情報連携体制の工夫や見直しが必要。各部署でバラバラに存在する情報をいかに利用しやすくするかが重要であり、少しの工夫で活用しやすくなるのではないか。スポーツ・文化で色々な人材がいることを把握できる。
(委員)
- スポーツ・文化の面では、短期で各町内会といった地域ごとのスポーツ活動の充実を図るべきである。
- スポーツイベントの誘致など市民のスポーツに対する意識の改革をしてはどうか。
- 教育の面では、地域の人材活用を更に推進していくことが重要。短期で今からでもできる。
- 地場産業と連携した教育を高等教育で取り入れていくべきではないか。中期的な取組
(委員)
- 教育では、生涯学習という面で考えていく。各大学で社会人になってからのリカレント教育の観点が出ていなかった。社会人が改めて学べる場が必要である。実施している大学もあるが、旭川だけではなかなか自分の好きな科目がない。
- 国際音楽の日が10月1日に定められており、全国、世界的にもイベントが開催されている。そのため、旭川でも縮小版のようなものでも良いのでイベントを行えると良い。やる気があれば短期でも十分に行うことが可能である。
(委員)
- 幼児教育の問題として、先生の質の低下と人数の減少が挙げられる。札幌や旭川はまだ良いがその他の地方都市では先生の確保が難しくなっている。旭川も間もなく先生の数が足りなくなる恐れがある。幼児教育を担う幼稚園教諭と保育士の質と数の確保を考えていかなければいけない。養成する学校の仕事かもしれないが、旭川に住みたくない、札幌に行きたい人を阻止して旭川に留めておかないと、幼児教育のレベルが下がってしまう。優秀な人は旭川から札幌へ勉強しに行き、そのまま札幌で就職してしまう。優秀な人材を旭川に残しておくことが幼児教育の課題である。
(委員)
- 札幌のような大都市へ出ていってしまうということか。
(委員)
- 旭川で幼児教育に関わりたいという人の中で、比較的レベルが高い人は札幌の学校へ行ってしまう。旭川に魅力があれば人材は留まるという視点を忘れてはいけない。
- また、障害者との共存を考えていかなければならない。幼稚園の中で問題になっているのは身体的・知的障害でもない子どもたち。ある意味、自閉症スペクトラムのような子どもたちについてである。大人になってから自閉症であることが発覚する場合もある。そういう人たちを含めたバリアフリーの教育が求められる。共存するために障害者への理解が必要である。長期的な視野に立ってやっていかなければならない。
(座長)
- 学校現場でも取組が行われている。
(委員)
- 一般の人たちの理解が足りない。一般の人にも教育することが社会教育の中に含まれる。そうすることではじめて共存が可能になる。「この人はこういう考え方をする」ということが分かっていないので相互理解が求められる。
(学生スタッフ)
「博物館科学館美術館、社会教育施設の活用」
- 博物館に学芸員の資格を取得するために研修に行った。博物館は子どもが遊べるものが多く、親子連れが多い施設である。しかし、実際はアイヌ文化や近現代の勉強をしたときに学校全体で利用するのみで、そこからの発展は少ない。また、大人の利用も少ない。博物館も頑張っているが、子どもも大人も施設を利用することによって文化的なレベルを上げることができると思う。時間がかかることであり、食べマルシェで博物館がアイヌ文化のイベントを主催するので、このような小さいところから旭川市民に博物館を知ってもらい活用していくと考えると中期の取組か?
(委員)
- PTAとして、スポーツ文化のイベントの募集や参加の受付や親子参加などの募集の窓口になれると考えた。
(職員ワーキンググループ)
- 科学館は子どもや大人を対象にしている。それに対して博物館や美術館はどちらかというと大人をメインの対象としている。科学館を利用する人と博物館を利用する客層は異なっている。科学館は子ども、親子を対象としている。博物館は大人を対象にしている施設ではあるが、最近は小学生や中学生、主に小学生にも利用してもらう方針になってきている。学芸員は調査研究や資料の収集保管、教育普及が仕事であり、それぞれウエイトがある。今までは調査研究のウエイトが多かった。大人ばかりを対象にしていると飽きられる可能性があるので、小学生も対象として、どのように小学生を取り込んでいけるのかという取組を行ってきた。以前は講演が多かったが、最近では体験を増やしている。昔のものの体験やアイヌ文化の体験。旭川に住んでいると気付かないが、道外の人からすれば旭川といえばアイヌ文化という印象である。旭川市にもアイヌ文化を大切にしようという意識があり、展示もアイヌの歴史・文化に特化した内容になっている。そのほかにも子どもの体験も重視している。今年は、食べマルシェにて博物館主催でアイヌふれあいまつりを開催する。食文化を勉強するのは難しいが、アイヌの人たちがどのようなものを食べていたかを実際に経験することでアイヌについて、学び、理解してもらうことを始めている。社会教育施設はハコモノではなく、活用してもらえるようないきいきとした在り方が今後求められると考えている。
(委員)
- 私も科学館の委員をやったことがある。展示をどうするべきか聞かれたことがあったが、異空間を外から感じさせて、変わっているなと思わせるべきであると提案した。また、これからは高齢者が増えるため、高齢者のためのやさしい科学を念頭に科学館を作るべきであると伝えた。大人も子どもも理解できる、行きたいと思う科学館はどのような科学館であるかと考え、取組を展開すべきであると思い提案したが、計画は進んでいたため、(外観ではなく)展示の構想に移ってしまっていた。展示も重要であるが、外観から異空間を感じさせる科学館であれば、たとえ規模の小さい科学館であっても、全国から注目が集まるのではないか。科学館を一から建てるのであるから、工夫を凝らした発想から始めなければならなかったと思う。博物館を作るときには、メインは大人であるが、初めから子どもたちにも来てもらえるような博物館づくりができなかったのか。これからもこういった施設を作るときには、メインの年代だけでなく、様々な年代の人が理解できるような方法で、施設を作ることが大事であると考える。できれば最初からこういった考え方でできればよかったと思う。
(座長)
- そういったことを、こちらでボトムアップできるような仕掛けを作るということが重要だと思う。どうすれば皆が来たがるのか、という点から考え、我々も受け身でいるのではなく、こんな博物館・動物園に行ってみたいという発想を柔軟に受け入れつつも提言していくべき。施設はもうできているため、展示の変え方・配置の仕方などの工夫を考えていくと良いだろう。
(職員ワーキンググループ)
- 委員の意見のとおり、今であれば、子どもも大人も楽しむことのできるユニバーサルな考え方に基づく施設を作るべきであると考えるが、博物館は平成5年に完成してから21年が経っており、その当時は大人中心の考え方が根付いており、ユニバーサルな考え方が足りなかったように思う。過去のことで、このように言うことしかできないが、その当時はそういう時代だったのだと痛感する。
(座長)
- そういった意味でこの会議がある。その当時には絶対に分からなかったと思う。時代は流れていくもので、20年後の社会はその時に予想できないことだと思う。だからこそ、こういった会議がある。後から振り返り、言うことは簡単であるが、そうならないための議論をしていけるようお願いしたい。
提言の実施期間の検討
(座長)
- 次に、提言の実施期間の検討を行いたい。付箋を見て、期間について移動すべきものはあるか。
- 図書館という視点を欠いていたので、文化の心臓である図書館を検討の範囲に入れたい。
(職員ワーキンググループ)
- スポーツ・文化の中期のところの「スポーツ・文化の合宿誘致」は短期ではないか。また「サイクリングロード・クロスカントリー・スキー場等の施設充実」はかなり取組が進んできていると思うので、このあたりは短期勝負のものではないか。
(座長)
- サイクリングロードは河川敷にあり、整備されていると思う。冬にはクロスカントリーにも利用もできる。既に実現させており、拡充という取扱いとしたい。合宿の誘致も今後積極的に取り組んでいくことが重要
(委員)
- サイクリングロードについては、神居古潭の方は止まったままであるので、整備充実が必要
(委員)
- 旭川市賞に関し、文化については文化会館などの「ななかまど文化賞」などがあり、もう実現しているように思う。
(委員)
- 既存の賞はある程度実績を積まないと該当にならない。そうではなくて一年で一番良い成績を出した子どもに賞をあげて奨励するという意味で「旭川市賞」を提言した。
(委員)
- スポーツに関しては、体育協会で旭川市から委託を受けて、全国大会で三位以内に入った子どもを表彰しているので実現していると考える。
(座長)
- 広報の仕方もあるのかと思う。市がバックアップして表彰を行っているということを広く知らせるような広報の仕方も必要になる。
(委員)
- 「若者支援」について、若者がまちに残るような支援が必要だと思うのだが、若者がまちに魅力を感じるようにするには短期では難しいのではないか。大学教育の中身の魅力も考えていかなければならない。
(委員)
- 若者が残るには就職ができるということも必要になる。
(座長)
- 範囲の広いことなので、長期的なビジョンに立って戦略的に考えていく必要がある。
(委員)
- 「(文化・スポーツ等の色々な分野の)連絡協議会の設立」については、スポーツ分野は既にあるので、削除してほしい。
(委員)
- 文化についての連絡協議会もあるが、一部であり、加盟団体以外の団体とは関わることがない。
- 文化やスポーツについて、市民に広く情報を発信したり、話し合ったりするような場がない。
(座長)
- 組織づくりの問題に繋がる問題であり、中長期的な時間がかかる課題になるかもしれない。
(委員)
- 現在、旭川市史の作成は止まっているが、旭川市の歴史を残さないで、旭川市の文化を語ることはできないのではないか。
(座長)
- 博物館などを通して、旭川市の歴史を知りたいと市民に思わせる仕掛け作りも必要になってくる。長期的に取り組むものとして、旭川市の歴史をまとめ、広めていくことが必要。
- 後から振り返りながら作るのは大変な作業になる。歴史を振り返ることは、まちを愛することにも繋がるので、責任をもって取り組まなければならない。
提言の優先順位の検討、及び主体となって取り組む組織・機関の検討
(1)「若者支援」若い世代への支援
(座長)
- トータルでまちを考えた時にどこを優先すべきかを考えなければならない。
- 意見が集中したものから検討していきたい。
- 一番多く集まったのは、5票の「若者支援」。一番切実な問題で基本中の基本で、まちを長生きさせていくためには欠かすことのできない視点となる。若者がいなくなってしまえば、まちはなくなってしまうため重要な視点である。
- 「若者支援」に関して、「誰が」の部分は、「市民」、「民間企業」、「学校」、「PTA」、「地域」、「市」全てが一丸となりサポートに取り組む必要がある。
- 「民間企業」や「学校」が支援を行うだけではなく、旭川市というまちとして「若者支援」に取り組むという姿勢を示し続けることが活力につながっていくと思う。
(委員)
- 「若者支援」は、全体的なテーマになるのではないか。
(座長)
- この若者を大切にするという視点は、この分科会での全体テーマになると思う。こういう大きな視点をもって長期的な政策や事業といった具体的な案にまで発展させていけるようにしたい。
- 教育、スポーツ、文化を取り扱う第2分科会では、若者を大切にするという方針で考えていく。だからといって他の世代の方々をないがしろにするということではない。「若者を大切にする」ということを中心に据えて、その後どのようにつなげていくかが大切になるのではないかと思う。
(2)「学校教育」郷土愛の育成
(座長)
- 次は中期、4票の「郷土愛の育成」についてだが、「まちを愛そう」という話があったが、そこに集約されるものではないかと思うが、「郷土愛の育成」について、どこが中心になって行うべきか。
(委員)
- 「郷土愛」については全体に繋がるように思う。自分の周りの環境的な面、文学館や図書館などの施設も含め、自分のまちにはこんな施設があるという認識は、まちを誇りに思う要素の一つではないか。
(座長)
- その仕掛けを作ったり、牽引していったりするのはどこか。
(委員)
- 最前線に立つのは「学校」だとは思うが、今までも話題の中心になってきた「連携」がないと難しい。「学校」も「郷土愛の育成」を行う際に、どこを利用すればいいのかが分からないというのが現状で、一生懸命情報を発信しているが、うまく連携できていない。
- 「学校」と関連する施設や機関と連携に関わる音頭取りをしてくれるような役割を「市」で行う必要があると思う。
(座長)
- まず「市」で音頭取りの役割をしてもらって、その次に「学校」となる。
- それからもう1つ「地域」が必要。
- あと大切なのは「家庭」。親がこのまちに住みたくないと言ってしまっては、子どもも嫌だと思ってしまう。親がまちに対して愛着を持っていることが、まず「郷土愛の育成」には大切な要素になると思う。「家」も重要
(委員)
- 「郷土愛」について、自分もそうだが、旭川以外の地域から来たヨソモノの視点も大切になると思う。
- 旭川以外の地域から来た人の方が、旭川の良いところや他の地域にはないものを発見している。
- 旭川にはたくさんの良いものがあるのに、地元の人は気付いていない、気付きづらいのかなと思う。
(座長)
- 「居住者の視点の活用」が必要
(3)「幼児教育」リタイヤ(シニア)世代からのサポート
(座長)
- この意見については、コーディネーターを考える必要があると思う。
- コーディネーターとなると、やはり「市」になるのではないか。
(職員)
- 実際に活動するのは「市民」なので、「市民」を中心に据えるべきかと思う。
(座長)
- あくまでも主役は「市民」。そこのサポートに「市」がつくという意識で取り組む必要がある。
- 「市」と「学校」、「地域」をつなげていく。さらに「PTA」も入ってくるのかなと思う。
- それとも「シニア世代」のため「学校」などはあまり入ってこないのか。
(職員)
- やはり自分の能力を活用したいと思っている人が、活躍できる場をどのように用意するかということになるので、「地域」、「学校」が関連すると思う。
(委員)
- 例えば、学校でも勉強が苦手な子どもに対して、シニア世代の方々に教えていただくなどのサポートが考えられる。そうした仕組みができると良いと思う。
(座長)
- 幼児教育の枠を越えて考えていく必要がある。
(委員)
- 他の自治体では「お手伝い」のようなことをするとポイントが貰えて、そのポイントに応じて自分の希望を叶えてもらうというシステムがあるので、そうしたシステムを「市」で作れば、人材の活用ができるのではないか。
(委員)
- 同じ様なポイント制の組織で「NALC(ナルク)」というものがある。シニア世代が自分の得意分野を登録するという全国的なシステムで、旭川にもあり、夫婦で登録するというもの。
- ポイントは自分に介護の必要が出てきた時などに利用することができる。
(委員)
- 旭川でも社会福祉協議会の「ファミリーサポートセンター」があり、仕事が忙しい人とサポートできる人がそれぞれに登録して、ギブアンドテイクで例えば仕事をしている人の子どもを代わりに病院に連れて行くことなど、1時間いくらという形で行っている。
(委員)
- そのような組織など、市民に広く知られていないのではないか。
(座長)
- 自分で必要に迫られなければ、あまり知ろうとはしない。いざその必要が出てきても、そのことについての調べ方がわからないということも起こる。情報発信のシステムの問題になると思う。
(委員)
- シニア世代の活用は「幼児教育」の枠に入っているが、それだけではなく他の領域にもつながっている。世代を越えたシニア世代の活用が重要である。
3 分科会まとめ
(座長)
- 次に第2分科会(教育・文化)のキャッチフレーズを検討する。
(委員)
- もう少し検討時間が必要と思うので、もう1回増やしてはどうか。
(座長)
- 他の委員はどのように考えるか。
(委員)
- まとめる方がこのような議論で意見が聞けたのでまとめられるということであれば、もう1回やらなくても良いと思う。
(座長)
- 特に賛同する意見がなければ、今後のスケジュールを考え、今回を最後ということにしたい。
(委員)
- 「つながり」だと思っている。幼児教育からシニア世代までずっとつながっているというのと、横のつながり、連携というのももう一つのキーワードとしてあったと思う。世代のつながりと、機関のつながりという意味が込められている。
(職員ワーキンググループ)
- 今の発言に100%賛成である。自分が思い浮かんだキャッチフレーズとしては「つながり つながる 世代を越えて」。幼児から高齢者の方までずっとつながっているので、やはり「つながり」という言葉は大事だと感じた。
(委員)
- 郷土愛的な言葉、「旭川」という語句を使った方がいいのではないか。
(委員)
- 最後に「旭川」とつけるのはどうか。
(委員)
- 教育分野は特に、旭川の将来の人材を育てていくということで将来の「ビジョン」を大事にしながら、語っていきたい。そのため「ビジョン」的な言葉が入ればいいと思う。
(座長)
- 「つながり」という視点は良いと思う。「つながり つながる 世代を越えて」だと、世代のつながりは分かるが、機関とのつながりといった視点が欠けているのではないか。「つながり つながる 世代も機関も」のように両者を結びつけるものはないだろうか。
(委員)
- 世代間のつながりはいいが、世代間のふれあいが深まる、交流が深まるという視点も必要ではないか。
(座長)
- つながって、深まるということか。あるいは強まるという言葉も挙げられる。
- あとは太くなるという言葉もある。太くなるということは大切である。細ければすぐ切れてしまう。継続的な活動という意味でも大切である。
(委員)
- 深めた後に、どういう街にしたいのかという、その次の視点があればいいと思う。
(座長)
- 居心地のいい街だとか。
(委員)
- やはり愛ある街がいいと思う。
(委員)
- そのてっぺんに、自然豊かであるとか文化が豊富であるとか、そういった中における世代間のつながりがあって、愛があふれるまちというのはどうか。旭川という地域や環境全てをそういうまちにしたい。
(職員)
- 第7次総合計画の都市像は「人が輝く 北の文化のかおる まち」というもので、この「文化」が分かりにくいという指摘をいただくことがあるが、この「文化」は、これはただの芸術・文化だけではなくて人材だとか、自然も含めて旭川の地域資源、そういったものがそこはかとなく漂う文化のかおりが良い街というキャッチフレーズで、これは10年後の目指す街の姿を謳ったものであり、今の話はこちらにつながると思う。
(委員)
- 愛につながる言葉で、21世紀というのはケアの時代であるので、そういった言葉があればいいのではないか。
(座長)
- 今は、より上のレベルの話をしているので、教育・文化というところで考えたい。
(委員)
- 「学び」ということか。文化にしても教育にしても、学びということはある。教育・文化としてくくると、「学び」ということが出てくると思う。
(座長)
- 「自分を成長させる街」というのは両方の意味を含まないだろうか。文化にしても教育にしても、最後は自分が昨日の私じゃない、未来の私になっていくというところが落としどころのように思うが。
- やはり「旭川」という言葉があった方がいいだろうか。
- 自分だけではなく、全体として考えるべきか。
(委員)
- 何か旭川の代名詞はないだろうか。
(座長)
- 北の街。井上靖は「北の王都」と言っている。王とは誰か?市民かもしれない。市民が主人公といったような意味が込められているのかどうか。
(委員)
- 旭川は、川の街、橋の街、歌の街であることが広く知られている。
(座長)
- 橋だと大学生の自主組織「はしっくす」に関わってきて、人と人とをつなぐということもある。
(委員)
- それだと「つながり」は良いが、文化と関わりがないのではないか。
(座長)
- 時間が来たので、キャッチフレーズは宿題ということでどうか。皆様の意見を集約し、私の意見もたたき台として最終的には多数決などの手法で落としどころを考えていきたい。あとで資料を送るので、各自検討していただき、提出してほしい。
- 今後、提言書のたたき台を書き、各委員の確認、了承を得て、第2分科会の提言書としたいので、漏れなどがあれば遠慮なく意見をいただきたい。
4 その他(次回以降の予定について)
- 次回、第2回全体会議で、これまで話し合ってきたことを座長から発表する。そして最後は平成26年11月の市民発表会で市民の方々に発表する予定
- 第2回全体会議は、平成26年10月30日(木曜日)午後6時30分からときわ市民ホールで2時間程度を予定している。各自の日程調整を事前に出来なかったが、議長、座長の日程を優先させてもらった。正式には後日追って文書で通知する。 以上
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