市長定例記者会見(令和6年12月26日)

情報発信元 旭川市

最終更新日 2024年12月26日

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開催概要

日時:令和6年12月26日(木曜日)午後2時00分~午後2時50分

場所:大会議室A

動画

令和6年12月26日定例記者発表・質疑応答(新しいウインドウが開きます)

資料

発表項目

皆様こんにちは。大変お疲れさまでございます。本年最後になります定例記者会見を行わせていただきますが、1年間今日お集まりの皆様には、旭川市の様々な情報を発信をしていただいて、また、市民の皆様の声を私どもにお伝えをしていただいたことに、心から感謝を申し上げたいというふうに思います。
私から、まず最初に3項目ですね、冬まつりについて、そして今日もですね、ちょっと気温が上がっていて非常に心配なんですけども、今年の除雪の状況について、そしてこの1年間少し振り返りをさせていただいた後に皆様から御質問をお受けしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

第66回旭川冬まつりについて

はじめに、第66回旭川冬まつりについてでございます。陸上自衛隊の第2師団の皆様をはじめ多くの皆様方のお力添えをいただいて今準備を進めており、第2師団の皆様とは過日の12月5日、第2師団においてですね、私、あるいは観光コンベンション協会の山下会長をはじめ、実行委員会の皆様と協定の調印式を行ったところでございます。1月7日から冬まつり協力隊としての自衛隊の皆さんの編成完結式が行われて、大雪像の制作が本格化してまいります。
開催の概要について説明させていただきます。第66回旭川冬まつりのキャッチフレーズは、「わくわく、旭川の冬博」となっております。このネーミングの由来でありますけれども、旭川市が共創パートナーとなっております大阪・関西万博、4月13日から開催をされますけども、こちらと来年の5月30日から開催をされます全国菓子博覧会、5月30日から6月15日まででありますけども、博覧会と名前のつくイベントが開催をされて関連をしておりますので、これらのイベントなど盛り上げる機運を高めていく旭川の冬博としてネーミングをしたところでございます。
開催期間、2月6日から2月11日までの土日祝日を含む6日間、場所は旭橋河畔会場でございまして、こちらがメイン会場で、買物公園においては氷彫刻世界大会、7条緑道では平和通買物公園企画委員会の皆様によりますウェルカム雪だるま、常磐公園では青年会議所さんの冬まつりの応援のイベント、そしてPTA連合会の協力によりますキャンドルナイトを開催するなど、それぞれに魅力あるエリアで市民の皆さん、そして観光客の皆さんをお迎えをしたいというふうに思います。
現在のところ、昨年度の来場者数は91万5000人でありますが、今年度は100万人を目指していきたいなというふうに思います。大雪像の大きさは幅120メートル、高さ15メートルとなっております。デザインは、スライドを御覧ください。若い方々の参画を促したいということからですね、デザイナーのあべみちこさんの協力をいただきました。「未来に繋ぐ旭川の魅力」これがコンセプトになっております。初の試みといたしまして、北海道教育大学旭川校の美術分野の学生の皆さんにデザインを担当していただきました。この大雪像でありますけれども、菓子博覧会にちなみに、お菓子のお城に、菓子博のマスコットキャラクター「シマエ大福」をはじめ、様々な動物たちが生き生きと描かれております。大雪像右下のはてなマークがあるわけでありますけども、大阪・関西万博のキャラクター「ミャクミャク」が登場する予定となっておりますので、ぜひ御来場のうえ、御覧をいただきたいというふうに思います。
バルコニー雪像でありますけども、幅60メートル、高さ10メートル、レリーフ型の雪像になっています。市内の小・中学生からデザインを公募し、忠和中学校2年生の鎌田陽太さんのデザインになりました。タイトルは「飛べ、輝け、旭川&南さつま!!」。「飛べ、輝け」はですね、北口榛花さんがいらっしゃいますが北口榛花さんのイメージ、そして南さつまは、来年度姉妹都市提携10周年を迎えることになっておりまして、5月に市民訪問団で私たちも伺ってきますが、旭川のイメージキャラクターであるあさっぴーと南さつまのキャラクターのサンディーくんですね、砂の祭典があるのでサンドっていうことでサンディーくんというキャラクターがコラボレーションしたデザインとなっております。
次に、「食」冬マルシェであります。「食の博覧会」をテーマに、こちらは開催したいと思います。過去最大級の40店舗が出店し、好評の旭川ラーメンをはじめ、北海道の食材を使った料理や旭川冬まつりオリジナルメニューの提供はもちろんでありますけども、一部の店舗ではヴィーガンあるいはムスリム対応も行って、海外の方にも配慮したメニューを御用意しております。ぜひ、おいしい食も楽しんでいただきたいと思います。
次に公式グッズです。スライドの右側、向かって右側になります。この中央はですね、あさっぴーと万博のキャラクターであるミャクミャクとのピンバッジ。これは900円ということでございます。そしてシマエナガ。あさひかわ菓子博のキャラクターのシマエ大福のコラボレーションのバッジは800円。さらに、来年姉妹都市10周年を迎えます今お話ししました南さつま市吹上砂浜の祭典の公式キャラクターサンディーくん、こちら800円販売をしますので、ぜひ皆さんお買い求めの方、よろしくお願い申し上げます。おかげさまで非常に人気のピンバッジということでお伺いをしてます。次にですね、初めての試みとなるグッズといたしまして、スライド左側、ミャクミャクとのコラボレーションタオル、こちら2500円。あさっぴー達とシマエ大福が冬を楽しむ、ふわふわブランケット、3300円。あさっぴーがミャクミャクになりきったぬいぐるみ、2500円。こちらは1月中旬からの販売を予定をしておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。公式グッズの販売場所は、冬まつりのホームページから確認できます。ぜひ、より一層冬まつりを楽しんでいただけることをご期待をしたいと思います。
最後にステージイベントでありますけれども、今年のHBC公開録音「旭川冬まつりスノーフェス」東芝スノーステージでありますけれども、歌手のMay J. さん、「Let It Go」で有名でありますが、歌手のMay J. さんに御出演いただくことが決定をいたしました。今回は最終日の2月11日に開催をして、夕方のスタートを予定をしておりまして、暗くなってきたときに、MAY J.さんの歌声と、それからレーザー、そして花火で御来場の皆さんと会場を盛り上げていきたいと思ってますので、よろしく御期待をください。
アシアナ航空の「旭川=仁川線」も就航いたしましたし、それから、今は中部国際空港セントレアと季節でありますけども定期便来てます。冬まつりだけではなくてこの冬の旭川っていうものの魅力を、ぜひ皆さんに楽しんでいただきたいと思います。「わくわく、旭川の冬博」、報道関係の皆様の御支援、そして御協力、さらには御来場をどうぞよろしくお願いをいたします。

今冬の除排雪体制について

続きまして、2項目、除排雪の現在の体制についてでございます。ちょうど昨年の今頃、同じように暖気になりまして、12月13日からの1週間の積雪量が102センチ、これは観測20年で最大でございます。その大雪の後にですね、0.8度まで気温が上がったことによって、ザクザク道路が発生をいたしました。今年度は、同じことがないようにですね、対策を行っているところでありまして、改めて、除雪ネットワークの企業の皆様には昼夜を分かたず、大変な御尽力をいただいておりますことに感謝を申し上げたいというふうに思います。今もザクザク道路対策でパトロールに出ておりますし、ザクザク道路が進んでいくときにはしっかりと対応するように準備を進めていただいているところでございます。
これまでの気象状況でありますけども、11月下旬から雪が降りやすい気象状況が続きまして、12月23日現在、累積降雪量は189センチ、毎日の最深積雪の累計値となります積雪積算値は779センチとなっております。大体降雪量は過去10年と同じぐらいでありますけれども、この積雪積算値は過去3番目に多い状況になっているところでございます。
今シーズンの除排雪は、昨年と同様に、市内4つの共同企業体で実施しており、除排雪企業は45社、ロータリー除雪車など除雪機械の登録数は523台、運転手の方の登録数は623人の体制で取り組んでおります。除雪センターの集約と充実も進めております。担い手不足、高齢化、働き方改革などに対応するためでございまして、これまでも業務体制の見直しを行ってまいりましたが、今年度は中央、豊岡・東旭川、東光、この各地区の除雪センターを試行的にではありますが中央地区に1ヵ所に集約するとともに、申し上げましたとおり、道路パトロール班を設けて、道路状況を把握する体制を強化しております。
また市民の皆様からの改善要望への対応力向上のため、新たな取組として、「くらしのアプリ」というアプリに除雪というボタンを押していただきますとですね、1番下に除排雪に関する通報というのがあって、ここで住所とかあるいは画像で写真を送ってもらえることによってですね、今までは電話でセンターにかけていただいて、何条何丁目の○○さんの角だったり、そういったちょっとこう言葉では伝わりきれないところも、この画像でですね、大体イメージがすぐにオペレーターの皆さんとかセンターで共有される、今年からこの取組をスタートしているところでありまして、ぜひダウンロードをお願いをしたいというふうに思います。
またあわせて、雪対策に関わる支援制度を様々御用意しているところでございます。
町内会などへのタイヤショベル、ダンプトラックの貸出し、こちらは各地区の除雪センターが窓口になっております。ボランティアで高齢者や障害のある方の住宅などを除雪する際の小型除雪機等の貸出し、市役所の雪対策課が窓口になっております。除雪が困難な方を対象に有償ボランティアが除雪いたします福祉除雪ボランティアマッチング事業、こちらは社会福祉協議会が窓口になっております。除雪が困難な非課税世帯の方に対しまして費用の一部を助成をいたします高齢者等屋根雪下ろし事業、こちらは市役所の長寿社会課が窓口でございます。高齢者や障害のある方が道路除雪が入った後の住宅入り口の処理、これは大変だということ、できない場合に対応する住宅入り口に雪を残さないように配慮する制度といったもの、こちらは今年度の受付を終了しておりますけども、こういった取組も来年度以降しっかりと周知をして行っていきたいというふうに思います。
続きまして、除雪DXの推進です。パトロールの省力化、あるいは出動判断の効率化のために、郊外の道路に積雪センサーやライブカメラを設置し、積雪状況を監視、通報システムを構築しています。今年度は、旭川空港アクセス路線に1ヵ所設置し、運用を開始しておりまして、将来的には郊外に13ヵ所、こちらを計画をしているところです。また、吹雪になって前が見えなくなることを回避するためにですね、「i-snow」という映像鮮明化装置、こちらを接続しておりますが、今年度は新たに東鷹栖、東旭川、神居地区の郊外路線の除雪車両を3台に追加配備し、荒天時の備えを厚くしたいというふうに思います。
また、今市内を走っていただいても非常にきれいに除雪排雪されていると思いますが、コラボ排雪というものを今年から実施をいたしました。1番分かりやすいのがですね、駅前の宮下通から4条通、こちらが道道なんですね。4条から9条までが市道なんです。今までは、市道が排雪しても道道がしていなかったり、またその逆があったので、片方が交通状況改善をしても、その次が細くなっているので、なかなか渋滞は緩和されませんでしたが、今年度からはこの排雪のタイミングをしっかりと合わせていくということで、コラボ排雪ということを実施をいたしました。
スライド右側の写真のとおり、先日の12月21日と22日に北海道と市で協力し、実施をいたしました。
今シーズンも、国や北海道と連携協定に基づき、しっかりと連携をし、気象状況が相手、天候が相手でありますから非常に厳しい状況も予想をされますけども、しっかりと冬の間のですね、通勤・通学・通院、あるいは様々な経済環境を守っていくため、取組をこれからも進めていきたいという思います。
以上が、今年の新たな取組の除排雪体制でございます。

今年1年の振り返りについて

今年1年、私なりに振り返ってみたいというふうに思います。
まずは、市民の皆様の意見をしっかりとお聞きし、そして議会の皆様と議論をして、まちを前進をさせてきた1年だったというふうに考えています。様々1次産業振興でありましたり、観光振興でありましたり、あるいは子育て支援、健幸福祉都市の取組では、おかげさまで健幸アプリは、もう1万人を突破したと。他の都市でも行っている、こういった健康づくりのアプリの中でも、群を抜いている状況ということをお伺いをしているところでございます。女性活躍であり、あるいは買物公園の社会実験、まちにち計画などなど、まさに多岐にわたる取組を進めてまいりました。幾つか、その中から主なものをお話をしたいと思いますが、まずは北口榛花さんのパレードでございます。8月11日、日本女子選手として初めてとなりますトラック&フィールド種目での金メダル、その結果を偉業をたたえて、私どもは10月13日に凱旋パレード企画をいたしましたところ、何と4万8000人もの皆様が買物公園の沿道を埋め尽くして、北口さん声援を送られました。非常に印象的だったのが、はるかちゃん、はるかさんとファーストネームでお呼びになってですね、非常に市民の方に親しまれているな、そう感じたところでございます。
来年、2025年の9月20日、9時10分から女子やり投の決勝が東京へ行われますので、一部ツアーが旭川から実施されるというお話もお伺いをしておりますが、ぜひ皆さん現地で、そして、テレビで北口さんをこれからも応援をお願いをしたいというふうに思います。
次にデザインの取組です。昨年の6月22日、ドバイと、そしてソウルという世界的な都市と旭川が争ってですね、このデザイン創造都市の会議の誘致について、我々もプレゼンテーションを行ったところでありますが、見事75%の投票率で立候補の都市の中から旭川市が選定をされました。そして今年の10月に、記憶に新しいところではありますけども、ユネスコ創造都市ネットワークのデザイン分野のサブネットワークが開催をされたところでございまして、全国23都市の方々がこの旭川市にお越しいただいて、旭川のデザインの取組、さらには文化などを経験していただいて、世界にですね、発信をすることができました。
また4月には、世界最大級のミラノサローネ国際家具見本市を訪問し、ミラノ市長とも会談をしてきたところでございます。このミラノサローネで私も実際にですね、世界の家具を拝見をさせていただきましたが、家具の椅子のデザインとか机のデザインですね、この精巧さとかですね、こういったものは私は旭川家具というものは世界の中でも、本当に評価できるものだと、間違いなく世界の中でも勝負できるものになると自信を持って帰ってきました。今後もこの旭川家具の魅力も発信をしていきたいというふうに思っているところであります。
また、あわせて市民の皆様にも、このデザインの取組を進めていくという観点から、デザインシステムというものを全国初の取組を進めております。私がつけている旭川市の徽章、バッチのデザインを少し柔らかくして、ポロシャツでありましたり、ジャンバーでありましたり、車のラッピングだったり、エコバッグですね、様々な統一感を持って今イメージのデザインづくりをしています。将来的には、イギリス、ロンドンのユニオンジャックですね、ああいったイメージで、このまち全体を統一感を持って進めていきたいと思いますし、これからは市内の企業の皆さんや団体の皆さん、市民の皆様から多数お問合せがあります。そういったルールづくりを行ってですね、来年度中に市民の皆様にも御活用いただける、そういう取組を進めていきたいというふうに思います。
また、先週ですね、仁川のアシアナ航空の就航に伴って、ソウルを訪問してきたときですね、ソウル市役所の副市長さんとお話をしてきました。午後からアシアナ航空だったので、市長さんが当初日程調整をしてくれたんですけど、ちょっとなかなか午前中というピンポイントの時間だったものですから、それでも副市長さん、わざわざデザイン局長さんと一緒に来ていただいてお話をお伺いをすることができ、東大門デザインプラザDPTというものも視察をさせていただいて、ソウルのですねやっぱり素晴らしかったですね、ソウルのデザイン都市の取組、代表の方ともお話をして、今後ですね、お互いにデザインウィーク等で交流をしていこうということをお話をして、約束をして帰ってきたところであります。また、フードフォレスト事業では、あさいちも北彩都ガーデンで開催をして、非常に大好評でありました。こういった取組も来年度以降もしっかり強化をしていきたいと考えているところでございます。
次に、アシアナ航空の「旭川=仁川線」の就航に関してございます。アシアナ航空としては、7年ぶり、仁川線としては5年ぶりの路線再開となりました。粘り強い本市職員の交渉が実った形になります。昨年12月15日、おかげさまで、これも、市民待望でありましたけども、ジェットスタージャパンが12月15日から就航いたしました。これによりまして年間10万人の乗客数が予想されていますし、あわせて今回の仁川ソウル線も5万人の乗客数の予想がされております。ジェットスターの経済効果は16億円、このアシアナ航空仁川線はその半分の8億円と見られておりますので、どんどんどんどんと海外から旭川にお越しいただける環境づくりを進めていきたいというふうに思います。今まではですね、例えば、ヨーロッパの方と会っても、アメリカの方と会っても、ぜひ、旭川に来てくださいと言ってもですねなかなかその、航空便の裏づけがなかったんですが、まさに仁川が世界のハブ空港ということでありましてしかも、例えば成田からアメリカに行くよりも北米に行くよりも仁川の方が安く行けるという関係者の皆様の話でありますので、ぜひこの仁川線、そして成田線活用していただいて、どんどん外貨を獲得していく取組を進めていきたいと思います。
あわせて、12月25日から1月6日まで、中部国際線セントレアが復活をしたところでありました。これも、通年化に向けて、これからも取組を進めていきたいと思いますし、さらにこれから、今、目標としているのは関西線ですね、神戸、関空、こういったところと路線をつなげる、この取組を進めていきたいと思ってます。
スイス観光賞を日本で京都市に続いて2都市目、山口市と同時受賞でありますけども、2都市目で受賞をいたしました。これはですね、なぜ受賞したかというと、まず、AIがいろいろと情報調べるらしいんですね。その中で旭川というワードが非常に多く出てきて、例えばデザインだったり、スノーリゾートだったり、ATWSだったり様々な面で、旭川という発信が多くて、それをAIが拾って、それをその後に審査員の方々が調査をして決定をされたものだということをお伺いをしているところでございます。
国際ホリデー展示会っていうのも同時に開催をされました。250の都市だったり団体だったりですね、旅行関係の会社だったり様々出店をされていて、旭川市も出展をしました。来場者数は約2万人ということでありますけども、私もこの期間内ずっと見回りましたし、いろいろ海外の方とお話ししましたが、やはりここでも旭川家具と同様にですね、世界の国際都市と比べても、旭川は確実に素晴らしいまちだという、魅力があるまちだということを、実感を改めてしましたね。そして、北海道というこのブランドが鈴木知事の御尽力もあって非常に世界の中で高まってるということも実感をいたしました。
仁川線を使って、ヨーロッパから多くの皆さんをお迎えをしたいというふうに思いますし、オーストラリアの方々も、今本当に増えております。令和元年ベースと比較しても、アジア系の方々は、まだ、令和元年とコロナ前と戻っていないんですが、オーストラリアの皆さんは既に令和元年よりも倍、旭川にお見えになっていただいてます。カムイスキーリンクスのオーストラリアの方のツアーの予約数は、既に昨年の10倍ということでございます。そして、1月上旬過ぎてからは本格的な豪州のホリデーシーズンということで、このあたりからまたぐぐぐぐぐっと、オーストラリアの方々が来ていただけるということを予想しておりますので、しっかりとですね、ホテル旅館組合の皆さんや、あるいはスポーツ関係、スキー場関係の皆さんとも連携をして、あるいは、さんろく観光と皆様とも連携してお迎えをしたいというふうに思います。
次にいじめの問題でございます。
就任以降、この廣瀬爽彩さんのいじめの事案に関して、私自身、真相解明と、さらには再発防止、二度と同様のことを起こさないという強い気概を持って取り組んでまいりました。御遺族の皆様が、どうして自分の娘が亡くなったのか知りたいという、そういう心情にしっかりと寄り添って、取組を進めてきたところでございます。令和4年の12月に、尾木直樹氏を委員長として再調査委員会が調査をスタートいたしました。そして、9月に報告書の提出を受けたところでございます。それぞれ各分野の第一人者の先生方でございまして、専門的な知見から調査が進められたものでございます。この報告書は今後の全国のいじめ問題の模範になるものではないかというふうに考えております。第三者委員会から20項目、そして、このたびの再調査委員会から29項目の提言を頂いておりますので、この提言をしっかりと受け止めて、現在、教育委員会では、旭川モデルの取組を一層強化するため、現在進めておりますサポーター制度の構築、いじめ対策の基金の創設などに加えまして、包括的性教育等、報告書の提言に基づく取組を着実に進めてまいりたいというふうに思ってます。
また、1年間を通じて様々取組を進めてきましたがあわせて、私自身もですね、この旭川の課題解決のために、あるいは上川期成会の会長としても、さらには、日本下水道協会の副会長といたしましても、そして、中核市市長会役員としても中央要望を何度も行ってですね。我々地方の現状、あるいは旭川市の現状を訴えて、国に対して要望活動も行ってきたところでございます。
また、来年に向けてでありますけれども、目下足元ではこの物価高騰対策が急務だと私どもは考えているところでございます。本年は、その対策といたしまして、国の重点支援地方交付金を活用し、今年度は小中学校の給食費値上げ分の公費負担、それからスマート農業機械の導入支援、町内会等が管理する防犯灯のLED化などなど取り組んで3.3億円、令和6年度取り組んできました。
また今、国ではですね、11月22日に、国民の安心安全と持続的な成長に向けた総合経済対策、こちらを閣議決定し、補正予算が12月17日に成立をし、今後は、今後追加交付されることになりました10.5億円、この重点支援地方交付金を活用しながら、物価高騰の影響を受ける生活者の皆さんや、あるいは事業者の皆様に必要な支援がしっかりと届くようにして、そしてスピード感を持って取り組んでいきたいというふうに思いますので、各会派の皆様からも、現在、要望書を頂いておりますので、そういったことも含めて、この物価高騰対策、さらには次年度予算編成を行っていきたいというふうに思います。
今後は、人口減少対策、地域経済対策、あるいは人口、交流人口の拡大、DX、行財政改革、市民の安心安全、こういった取組、さらには旭川市の将来を見据えた文化会館、あるいはアリーナ、最終処分場などの市民生活に必要な施設、あわせて、行財政改革をしっかりと進めていく。またさらには、職員の皆様の働き方改革も行っていかなければならないというふうに考えています。将来負担の軽減と必要な投資の両立を念頭に置きながら、また来年1年も頑張ってまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げて、私からの発表項目に代えさせていただきたいと思います。

質疑応答

いじめ防止対策首長連合について

時事通信社

先ほどのいじめの問題に関してなんですが、先の政経セミナーの中でいじめ防止対策首長連合というお話を出されたというか、その件に触れられたということなんですが、何か具体的にその立ち上げにイメージをされてるとか、こういうふうにしたいというような思い、そういったものはございますか。

市長

私がこのいじめ問題に対応していく中で、どこに聞いたらいいのか分からないっていうのが、就任当初の率直な私の気持ちだったんですね。なぜかというと、いじめ対策は全国の地方自治体どこもばらばらで、また様々な問題を抱えていて、また、いじめが深刻化しているというのが現状でありまして、見本とするような都市が全くなかったですね。ただ、その中でもいろいろとお聞きをした中で、私は寝屋川市あるいは大津市、あるいは岐阜市などを訪問して、過去にいじめで苦しい思いをして、そして調査委員会を立ち上げて対策を行ってきた、こういった都市を私は視察に行ったわけですね。その中でですね、広瀬さん、寝屋川市長でありましたり、あるいは岐阜市の柴橋市長などとも懇談をさせていただく中で、将来的に我々しっかりと情報共有して、いじめの問題を日本からなくすように、こういう取組を進めていこうということを一致したところでございます。一昨年ですね、広瀬市長の御案内のもとに寝屋川市でいじめ対策サミットというのが開かれて、私どものほかにも八尾市長さんとかですね。それぞれいじめ対策で、悩みを抱えている皆さんが登壇をして議論をしたところでございます。また先般も、三重県の伊勢市長さんから御連絡があって、こども家庭庁で我々も御支援を2年連続、令和5年、令和6年と、約3000万円、2700万円、それぞれ頂いておりますけども、この予算がですね、再来年度からどうやらなくなるらしいという相談もあって、みんなで力を合わせて、こういった問題に対して対処していきませんかというようなお話をいただきました。そこで、このいじめのこども家庭庁の予算をなくすために我々が行動するんじゃなくて、そういったものも含めてですね、我々いじめ対策でしっかりと力を合わせて、各組長さんで連携をして、国に対していろいろと意見を言っていく。私たちが行っているそれぞれの地方自治体のよいところは取り入れてもらう、あるいは、全国の自治体にそういった取組を広げていただく。そして結果として、このいじめ撲滅につながっていく。こういった取組を進めていこうということで、私からも改めてお願いをさせていただいたところであります。私は今構想段階であるのは、このこども家庭庁の支援をいただいている各都市の皆さんであったり、まずは私とか広瀬市長とか柴橋市長とかそういった方で発起人をつくって、それぞれまた意見交換をして、賛同できる首長の皆さんに声をかけて、できれば、来年度中には立ち上げていきたいなということを考えております。そしてその結果として、その先にですね、寝屋川市で行ったようないじめ対策サミットというのも、もっともっと幅広く、様々分科会なんかもつくって開催していくのが理想だなというふうに今のところは考えているところです。

北海道新聞

具体的に市のレベルなのか町のレベルなのか村のレベルなのか、どのぐらいの数を想定しているのかっていうのは、何かありますか。

市長

数とかそういったのはないですね。

北海道新聞

基本的に今おっしゃった寝屋川市長とか三重県の伊勢市長とかと発起人をつくる。

市長

そうですね、今私のアイデアですけどね、そういったことを考えています。

北口榛花の日などについて

読売新聞

先般、市長が東京の方で発言された北口榛花さんの関連の北口榛花の日や陸上競技場のネーミングとか、そこら辺の実現の目処とか可能性とか、そこら辺の現状を聞かせいただければと思います。

市長

まず改めてですね、北口榛花さんの本当に偉業をたたえたいなというふうに思ってます。今いろんなテレビを拝見をしましても、連日出演をされていて、本当にうれしいな、旭川の宝だった北口榛花さんが北海道の宝となって、そして、日本の宝となって今、世界に大きく羽ばたいていることを本当にうれしく思っております。
北口榛花さんの日というのは、私のイメージでありまして、これからJALさんとか御本人と御相談をしたいと思いますが、例えば子どもたちに夢を持ってもらうことの大切さでありましたり、あるいは頑張る子どもを応援する日だったり、それから、スポーツ、体を動かすこと、この運動、健康づくりを市民がみんなで意識して取り組んでいく一日だったり、いろんなことができるのかなと思ってます。
日付としては、金メダルをとった8月11日、あるいはパレードを行った10月13日というのもありますし、今年はスポーツの日が10月14日でありますので、こういったあたりからですね、日にちを選定して考えていきたいなというふうに思います。北口榛花さんの日といっても、北口榛花さんのことだけではなくてですね、まさに全市でスポーツ健康づくりを行っていく。ですから、北口榛花さんも本市出身でありますし、ほかにもですね、町田瑠唯さんだったり、あるいは今回読売巨人軍に指名された石田充冴さんだったりですね、オケム明選手だったり、たくさんいますし、陸上でも高平さんだっていらっしゃいますし、アイススレッジの永瀬さんとかですね、いろいろこう旭川にゆかりのある関連する選手の方がたくさんいらっしゃるので、また旭川市はオールオリンピアンズとも連携協定を結んでますので、そういった皆さんと子どもたち、あるいはスポーツを愛する人、高齢者の皆さんがみんなでですね。健康づくりの大切さを感じられるような、そういった一日にしたいかなというふうに現在のところは考えているところでございます。
また同じく、旭川ではですね、例えば市民の日というのがありまして、この日は8月1日なんですけど、市制施行の日で、この日に何をやってるかっていうと、去年はバス無料の日、無料バスデーとかですね、それからスポーツ施設体育施設、公園施設、総合体育館とかそういうところが無料になったり、あるいは旭川市民の日フェスとかあって、それで、私自身もいろんな、市民団体の方を表彰させてもらったりしています。こういう取組も一つ参考になるのかなというふうに思います。そして、ネーミングについては、私も会場で言ってるんですけど、なかなか名前がつくっていう方は、スポーツを引退された方が多いんですよね。ですから、北口さんは4年後も、あるいは8年後もおそらく活躍をされるので、その後、例えばネーミングなんかも考えていきたいというふうな発言をしておりますので、御理解をいただきたいというふうに思いますし、何よりも、北口さん御本人、それからJALさん、私どもでしっかり協議をしていきたいなというふうに考えてます。

読売新聞

ということは、ネーミングがまず先にありきというかそこを決めるというよりは、みんなでスポーツを楽しめるという日をつくりたいということ。

市長

北口榛花さんの日に関してはそうですね。みんなでスポーツとか健康を考える1日に、また子どもたちが夢を持てる、それを実感するようなですね、夢は叶うんだと思ってもらえるような、そういう一日にしたいなというふうに思います。

読売新聞

JALさんとか御本人への打診とかもされていらっしゃるんですね。

市長

この間も、そこにスポニチのスポニチフォーラム賞「FOR ALL」というもののグランプリを北口さんがとられまして、そこで私も発言をしておりますし、その後の記者会見で、北口さんはモニュメントのようなものよりも北口ロードの様な方が自分のイメージではいいとおっしゃっていて、例えばそれはどういうことかというと、この北口さんの記録を実感をしてもらえる。例えば67メートルなら67メートル、この場所からその先が67メートルで、こんな距離をやりを投げて届くんだっていう実感・体感してもらえるようなイメージ。そしてそれが今目標としている70メートルを超えるようなときにはそれが70メートルまで延びていく、そういうようなものがいいということをおっしゃっていただいてる様なので、関係者の皆さんと、そういったことも含めて相談をしていきたいというふうに思っています。

読売新聞

北口榛花さんの日という名前かどうかは別として、そういう日を制定するのは来年とか時期的なものは。

市長

そうですね。ちょっとそこはまた協議をしてかなっていうふうになります。特に世界選手権を控えてますから、あんまり御負担をかけたくないなという気持ちもありますので、まずはJALさんとの協議が第一義的に行われるかなというふうに思っています。

あさひかわ新聞

今のことに関連してその報道があったときにですね、スポーツ関連の方がですね、いや、北口さん本当すばらしいよと、でも、レスリングだって柔道だって、旭川で金メダルとった選手は何人もいますと。その人たちの取扱いはどうなるんだろうねというふうに疑問符を持った方がいらっしゃいましてね。市長さんは、たくさんのほかに何人かの名前挙げましたけども、その辺については。

市長

まさにおっしゃるとおりです。
それこそ吉田義勝さん、レスリングでいうと加藤喜代美さん、先日金メダル頂きましたしね、それから柔道でも恵本さんとか上野さんとか様々いらっしゃいますんで、そういった旭川で活躍されているいろんなスポーツ関係者の方を含めた、そういう日にしたいという思いも私はございます。

市長選2期目に向けた考えについて

読売新聞

来年の9月で市長任期満了を迎えられますけれども、現状、今後に向けてですね、今お話しできることがあれば聞かせいただきたい。

市長

そうですね、早いものでもう3年3か月経ちまして本当にあっという間でありました。しかし、非常に充実したやりがいを持った、この3年3か月だったというふうに感じています。市民の皆様と約束をして、私は85の公約をつくりました。そしてそれを一つ一つ実行していくことで、市民の方々から、今はおかげさまで、まちが変わってきたと、明るくなってきたと、一緒にもっといいまちにしていきましょうということを私はあちこちでもう声をかけていただいて、そのために、それが原動力となって、さらにまちづくりに邁進をしているところでございます。残り期間9か月でありますので、さらにですね、市民の皆様に旭川に住んでよかった、幸せだなと感じてもらえるように、今はその取組をしっかりと進めていこうということを考えています。

あさひかわ新聞

今の読売さんのお話とそれから先ほどセミナーのお話ししましたけれども、この間開かれたセミナーの講師が元明石市長泉房穂さん。名前聞いたときにすごく意外な感じと期待感があったんですけども、失礼ですけど市長の自民党保守系という立場から言いますとね、えっ、というような感じだったんです。明石市といえば、中核市で30万人都市と旭川市と似てますしね、泉さんがやってきたことっていうのは5つの無償化とか、非常に先進的っていう言葉が当っているかどうか分かりませんけども、そういう政策を次々とやってきたと。裏返すとですね、市長もそういう思いを持って、25年度予算とかですね、2期目を望みたいというそういう思いから彼を招いてやったのか、その辺のところちょっと心境をお聞きしたかったんですけど。

市長

まずですね、泉さんをお招きした理由でありますけど、今まで私は市政報告会という形で、自分が1時間ぐらい、1時間弱ですけども、お話しする会を毎年行って、市民の方々に今の市政の現状なんかもお伝えをしてたんですね。でも、今回3回目になるので私自身も今までと同じよりも、やはり市民の皆様もそうだし、私自身も勉強したいという気持ちと、あと地域の方々にも、他都市の先進的なまちづくりを知ってもらうような、あるいは泉さんのいろいろ政治状況に考えているものの考え方みたいな、佐久間さんおっしゃったようなこととかも含めてですね、お話いただいて、何よりも泉さんは御案内のとおり市民が大前提、市民ファーストなんです。それはもちろん私も同じ気持ちです。それで、泉さんと知り合ったきっかけなんですけど、それこそ3年前の12月になりますが、いじめ問題も、私勉強しにあちこち行きましたけど、子育て政策もですね、残念ながら本市はこの1市8町、周りの町長さん方がまた素晴らしい方が多くて、いろんな取組をされていてですね、旭川市はやっぱり遅れているなってことをこれ実感をしていたんですね。なので、せっかくであれば、日本一の子育て支援をしているところをお伺いをしたいということで、私は明石市を訪れたところ、何とですね、お忙しい中にもかかわらず泉さんが対応していただいて、ずっとこう、子どもの施設を案内してもらったりとか、何でもいいから質問してくださいってことで、何でも言って何でも言ってってことでいろんなことやりとりをさせていただいて、そのときのイメージが、やはり段階的に子育て施策を実行してくることによって、明石市は人口も増えていく。それから税収も上がっていく。また一方で、学校が足りなくなる、そういう問題もあるんですが、非常に参考にさせていただきたいなという思いだったんですね。それで、旭川市も中学生までの医療費無償化、これを思い切って、旭川市初めて取組みましたし、大学生に大学に進学するときの給付型奨学金、これも、しっかりと新しい制度として確立をいたしましたし、給食費、全部が無償化ではありませんけども、値上げ負担分を我々が負担、公費で負担をすることなど取組を進めておりますし、例えば駅前のwaka・baなんかも、土日はですね自由に使っていただけるように開放するとか、あるいは生理用品なんかも、自分たちで買ったらお金かかりますから、ツルハさんにお願いをして1万7000個頂いて、それを全小・中学校に生理の貧困対策で配布することだったり、いろんなことを私たちも取り組んできたところでございます。それで、今回のセミナーに講師として誰がふさわしいかなと思ったところ私真っ先に浮かんだのが泉房穂さんでありまして、後援会の皆様にも相談をさせてもらったんですが、皆さん泉さんはいつもそこまで言って委員会とか出てて、非常にいいねということをお話しをされていたので、私も講師にお招きをしたところであります。それで、私自民党保守系というお話ありましたけれども、私は確かに選挙のときはですね、対立候補の方と戦ったわけでありますけども、市長として選ばれた以上、1党1派に属することなく、全ての市民の皆様の幸せのために行動していくのが私の責務であり、これは当然のことだと思っておりますので、佐久間さんはいささか不思議に思われているかもしれませんが、私はあのように市民の方を大切にする市長をお招きをするということは、私としては当然のことでありますので、御理解いただければなというふうに思います。

あさひかわ新聞

失礼しました。それでもし次立候補をする場合ですね、次の選挙にですね、そのときは、泉的思考の政策が公約がいっぱい入るって事になりますか。

市長

これは子育て支援みたいなものですか。

あさひかわ新聞

はいそうです。

市長

そうですね、当然入ってくる。

あさひかわ新聞

そのほかの子育て以外についてはどうでしょうか。

市長

例えば、どういったところですか。

あさひかわ新聞

例えば、彼の本を読むと予算は限られてるんで、いわゆる使い方なんだと。彼の場合は公共事業と人件費も削りました。その辺のところについてはどうですか。

市長

泉さんともいろいろ意見交換させてもらったんですけど、明石市だからあの政策を行ったんだっていうことですね。ですから、旭川市さんは旭川市の特徴を生かした市長の自信を持った政策でいいんですよってことでした。私もその中で例えば「除排雪も今、例えば私就任してから排雪を2回にして、予算も過去最大のものにして、いろいろ取組を進めてます」と言ったら、「いやそれでいいんです。市民の皆さんが望んでいるものなんですよね」「そうです」「それでいいんですよ」っていうふうなお話をされていました。ですから、明石市の政策をまねするというよりは、市民の皆様が何を望んでいるのかっていうのを、改めて私もしっかりと考えて、これから予算編成なんかもしていきたいなというふうに思います。

日本ハムファイターズとの連携について

時事通信

もう一つお聞きしたいのが、今朝の他紙さんでも報道されてるんですけれども、簡単に申せば、日ハムの2軍施設の移転関係というか、昨日から今日にかけては、札幌市の秋元市長の方では非常に慎重姿勢を示されてるという一方で、年が明けて、市長のお考えの中で、これは積極的に移転を呼びかけたいのか、ないしはいろんな検討を重ねてお考えになられたいのか。その点というのを、今の段階でお聞かせいただけますか。

市長

私は9月にファイターズを訪問してまいりました。要望内容は4つですね、1軍戦の開催、それから2軍戦の開催、それから2軍の本拠地の誘致、そして1軍戦があるいは2軍戦が開催されない場合の他球団の試合を行ってくださいという要望をしてまいりました。そのときにはですね、球団の方がおっしゃったのは、現時点で決まっているものは何もないということでありましたので、私自身はしっかりとこれから旭川だけではなくて、道北地域の組長さんとも連携をして行っていきたいなというふうに考えているところです。
何で旭川が誘致活動するかっていうことなんですけど、やっぱり北海道日本ハムファイターズですから、北広島とか札幌だけじゃなくてやっぱり北海道全域のことを考えていただきたいというのと、旭川に2軍が来ることはファンの裾野を広げる意味でも、日ハムさんにとっても私はメリットがあると思いますし、何よりもスタルヒンとか東光スポーツ公園、花咲とかそういった優良なスポーツ環境があるので、ぜひこの魅力というものをですね、私たちも訴えていきたいなというふうに思ってます。それで、報道では江別とか恵庭とか千歳なんですけど、これだとますます、ラピダスに加えてですね、あるいは一極集中、データセンター含めてですね、石狩方面に集中してしまうので、私としては何とかこの旭川に誘致を進めていきたいなと思ってます。秋元市長が慎重な姿勢を見せていることは、私もですね報道で拝見をしました。しかしもともと旭川は課題が非常に他都市と比べて大きいのは否めないところでありまして、もともと厳しい状況からのスタートを今追ってるというところですね。やっぱり新千歳と旭川では、例えば、急遽、福岡ソフトバンクとの試合に2軍の選手が1軍に上がるときには新千歳からすぐ行ったり、交流戦で中日ドラゴンズと試合するときはすぐ新千歳から中部国際空港へ飛んで行けるわけですね。東京、横浜とか東京ドームとか、そこら辺ももうロッテとかそこら辺然りでありまして、旭川はまずそういった空港の利便性で遅れをとっている、これは事実だと思います。それからやはり入替えをしてすぐ戦う場合に、エスコンフィールドまで、やはり車で2時間ちょっとですか、2時間半ぐらいかかるんでしょうか、旭川から2軍の選手をすぐそこに送るとなると、なかなか厳しいですね。午前中ものすごい調子が良くてホームランを2本打ったけれど、午後からのナイターに間に合わない、そういうことも考えられなくはないので、そういった意味では少し厳しい戦いですけど、私は熱意を持って日本ハムさんに訴えかけていきたいというふうに思っています。ただ、他の都市がどういう状況かっていうのも、これからいろいろとお聞きをしてみたいなというふうに思っていますね。夢を持ちながら取り組んでいきたいと思います。

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