ASAHIKAWA 100 PRIDE~逸品編Vol.2

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2023年5月2日

ページID 077348

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日本醤油工業株式会社 スードレ

全国に知られる「旭川ラーメン」を支える醤油メーカーが、旭川駅から約1キロの場所にあります。
社屋は明治期に建てられた和風建築で、思わずスマートフォンのレンズを向けたくなる、重厚な佇まい。直売所も併設され、歴史を感じさせる雰囲気と、醤油の香ばしい匂いが漂います。多くの観光客や市民が続々と、風情と味を求めて訪れるスポットです。
 
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歴史を感じさせる社屋(左)と直売所
  
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
ここは昭和19年創業で現存する旭川最古の醤油メーカー、「日本醬油工業」。
道民には 「キッコーニホン」というブランド名の醤油で親しまれていますが、実は醤油の他にも名物があります。その1つが、北海道野菜をふんだんに使ったドレッシング「スードレ」です。
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「スードレ」ごぼう(左)ととうもろこし(右)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



 
直売所が2012年にオープンする際、目玉商品として産声を上げました。コンセプトは、「スープのようなドレッシング」「野菜に野菜をかける」。サラダはもちろん肉や魚にも合わせやすい、新感覚のドレッシングです。 
これまで数十種類の野菜で商品化してきました。チャレンジしたい野菜があれば開発担当者が生産者を訪ね、時には畑の真ん中で商談をしました。加工前の、収穫されたままの状態で工場に持ち込まれていた時期もあったといいます。
生産者の思いを直接聞く中で、「加工することで多くの人に野菜を無駄なく味わってほしい」という思いを強くしていきました。常にリニューアルを重ね、令和5年4月現在、「ごぼう」と「とうもろこし」が直売所に並ぶほか、同社のネットショップでも販売されています。
スードレの一番のこだわりは、原材料の3割近くを占めるという北海道産野菜の味を引き出していることです。茂木浩介社長に、どのような味か尋ねたところ 「それは答えられません。まずは直売所で味見していただかないと。今お話ししてしまうと面白くないですからね!」と茶目っ気たっぷりにおっしゃいました。
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日本醤油工業株式会社 代表取締役社長 茂木浩介さん
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
お言葉に甘えて試食してみました。
「ごぼう」を口に含むと、広がったのは「意外感」。思わず「えっ!これはゴボウそのものですね」「ゴボウ以上にゴボウですね」という感想が口をついて出ました。他の来店客も、まさに同じ具合に驚くそうです。ゴボウ味のドレッシングではなく、本来のうま味が凝縮され、ゴボウをそのまま食べているような感覚になります。
野菜のおいしさを底上げするこの技術は、醤油メーカーならではです。
茂木社長によると、醤油には青臭さや生臭さを消す機能があり、それをスードレでも生かしています。醤油は味こそ感じられませんが、見えないところで大活躍しているようです。
 
同社全体でのアイテム数は約400にも上ります。たれやつゆなど、醤油メーカーらしい商品が多くラインナップされていますが、茂木社長が「当社の面白さを表現する一番の商品です」と胸を張るのがこのスードレです。醤油作りの技術をベースに、多彩な素材と掛け合わせ、食卓の楽しみ方も増やしています。
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素材を生かした多くの商品が並べられています

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
スードレの発売がきっかけで、同社には今、各地から開発依頼が舞い込んでいます。道内179市町村の約3分の1の地域で、地産地消の特産品を誕生させました。
 茂木社長は「醤油以外のオリジナル商品を追い求めているうちに、北海道が誇る豊かな野菜をたっぷり楽しんでほしいという思いが芽生えました。スードレは『一度食べたらやめられない』とリピーターの皆さんに愛され、10年以上も続いています。これからも息長く、常に新しいチャレンジをしていきたいです」と言います。
 伝統の技術を生かして作られる、食卓に欠かせないドレッシング。今やインターネットで全国どこからでもお取り寄せできる時代ですが、直売所なら手に取ってテイスティングできます。タイムスリップしたような空間で味わい、「予想外の体験」をしてみませんか?
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※より適切に記事の内容をお伝えするため、ホームページ掲載に当たり、本誌5月号26ページ「ASAHIKAWA 100 PRIED ~逸品編Vol.2」に掲載した内容から一部表現を変更しています。 

取材にご協力いただいた茂木さんからのメッセージ

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※画像をクリックするとYouTubeのリンクが開きます
茂木さん、ありがとうございました!

結び

あさひばしでは、偉人編、逸品編を不定期連載しています。
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