ASAHIKAWA 100 PRIDE~逸品編Vol.1

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2023年4月6日

ページID 077062

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株式会社ヤマザキ 旭川工場 ポテトサラダ

 仕事を終えて帰宅する時。疲れた体で、夕食にたくさんの料理を作るのはおっくうになりますよね。そんな時、立ち寄ったスーパーやドラッグストアで、健康に良さそうなお惣菜があると、ついつい手が伸びてしまうものです。
 全国の食卓を支えている数あるお惣菜の中で、北海道の真ん中にある旭川市で作られている逸品があることを、皆さんは知っていますか?
 その名も「もう一品 北海道男爵のポテトサラダ」。株式会社ヤマザキの看板商品で、主に旭川工場で製造されており、その生産量は月に200万パックにも上ります。ポテトサラダでは全国トップシェアを誇るほどの人気で、テレビ番組で紹介されたこともあります。
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株式会社ヤマザキのポテトサラダ
   
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ジャガイモはさまざまな品種がありますが、このポテトサラダを口に運んでみると、すぐに男爵らしさを感じられます。サラリと繊細な舌触りで、優しい甘みがじわっと広がっていきます。この商品のためだけに食品メーカーと共同開発したマヨネーズが、ニンジンやタマネギの素材感をも引き立てています。無添加ということもあり、自然な風味が楽しめます。
 同社の本社は静岡県にありますが、「畑で料理をつくる」「畑に近い工場を」という思い、鮮度と品質へのこだわりから、2012年に旭川工場を新設しました。各地の農家さんを訪ねては、全国区のクオリティーを生み出すための土壌をつくってきました。
 ジャガイモは産地や時期、気候によって甘みや固さが変化します。それでも全国に流通する商品を安定的に供給するためには、同じ美味しさをキープしなければなりません。各部署の皆さんが毎日口に入れ、味の変化をチェックしています。必要があれば、加熱の塩梅や蒸す時間などを日々細かく調整していきます。
 工場ができた当時と今とでは、味は同じではないといいます。「昨日よりも今日、今日より明日」。要求される厳しい品質と変わらぬ美味しさをクリアした上で、よりいっそう品質を高めるために、絶えず改良を重ねています。
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株式会社ヤマザキ旭川工場長柴山昭人さん
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 美味しさの秘密は、もう1つあります。契約している農家の皆さんが毎年工場を見学し、工場の従業員は定期的に畑に足を運んで生育状況を確かめています。このコミュニケーションを通してやりがいや責任を共有し、「より良いものをつくろう」と、切磋琢磨しているのです。
 「日本の食料基地」とも呼ばれる北海道にあっても、旭川は文字通り中心的なまちです。
 このポテトサラダのジャガイモは、十勝やオホーツク地方や、道北(北北海道)など各地から年間4,000トンが運び込まれています。それら主産地の中央に位置するのが旭川で、出荷体制を含めて物流面で大きなアドバンテージがあります。
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各地から年間4,000トンのジャガイモが集合
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 また旭川工場には230人の方が働いていますが、北海道第二の都市ということもあり、人材の確保がしやすいというのも大きなメリットになっています。
 工場では、数々の巨大な機械が高速で稼働しています。直送されたジャガイモが搬入されると、洗浄と皮むき、カットを自動で行います。芽を取り除くラインでは20人以上が並び集中して作業し、他の機械の周りでは皆さんが仕上がりを厳しくチェック。素材の風味を損なわないための、企業秘密も随所にあります。
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巨大な機械でぞくぞくと作っていきます
 

 
 
 
 
 
 
 
 
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人の手でも1つずつ作業
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 工場の外の倉庫には、雪国ならではの「設備」も。地中の環境を再現するため、ジャガイモには見えない緑色のライトが当てられ、コンテナいっぱいに保管されている横に、雪が積まれているのです。敷地内の雪を運び入れたもので、雪解け後も6月まで活躍。温度と湿度を一定にし、品質を良い状態で保ってくれるといいます。冷房費も抑えられ、環境にもやさしい知恵です。
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ジャガイモには見えない緑色のライト
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雪で冷却しています
 
 
 
 

 
 
     
   
 
 
 
 
   
 
 
 
 
 
 
 
 
 工場長の柴山昭人(しばやま・あきひと)さんは言います。「畑から消費者に至るまでの情報を集約し、畑に還元します。それによってより良い原料を作り、道産の男爵というブランドに磨きをかけ、素材そのものの味や香りをお届けしたいです」
 今日も畑のそばの工場から、こだわり抜かれたポテトサラダが全国に羽ばたいています。
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旭川から全国に羽ばたいていきます
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

取材にご協力いただいた柴山さんからのメッセージ

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※画像をクリックするとYouTubeのリンクが開きます
柴山さん、ありがとうございました!

結び

あさひばしでは、偉人編、逸品編を不定期連載しています。
旭川の良いところをみんなに広めよう!

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