あさひばし 令和元年8月号「大きく育って10回目。北の恵み 食べマルシェ」
はじめに
平成22年、旭川市開村120年記念事業として初めて開催された「北の恵み 食べマルシェ」。旭川駅から平和通買物公園を経て、常磐公園までの総延長1・7キロメートルに、道北各地域の味覚を一堂に集めた巨大市場を展開。目標を大きく上回る約79万2千人が来場し、約32億円(推計)という大きな経済波及効果をもたらしました。
この結果を受けて、継続を求める声が多く寄せられ、翌年以降の開催が決定しました。
その後、回を重ねるごとに進化を遂げ、100万人を超える来場者でにぎわう、道内有数の食のイベントへと成長しました。
今回は、これまでの歩みを振り返るとともに、10回の節目を迎える今年の見どころを紹介します。
出会いと絆・誕生したものたち
姉妹都市・南さつま市と交流合意書の調印
鹿児島県南さつま市は、巨大な砂像が並ぶ「砂の祭典」で知られ、平成9年から旭川冬まつりの雪像作りに参加。食べマルシェのステージ上で今後の交流についての合意書を取り交わしました。食べマルシェでは、第1回から同市の特産品等を販売しています。
旭川しょうゆ焼きそば
第1回の食べマルシェで、旭川食品加工協議会が試作・販売したことがきっかけで誕生。麺は旭川産米粉と道産小麦粉を配合、旭川産しょうゆだれ、具材は道北産を1品以上使用するなど食材にもこだわり、今では旭川のご当地グルメとして多くの飲食店で提供されています。
あさっぴー誕生
「あさっぴー」は、開村120年を記念して誕生した市のシンボルキャラクター。デザインと愛称を一般公募し、第1回の食べマルシェで初めてお披露目されました。
今年もやります!ぜひ来てね
マルシェゾーン
自由軒 田中輝彦さん
第1回から出店し、うちの看板メニュー「ポテ豚」は約2千個売れる大人気商品。今年もアイデアを練り、総力を挙げて準備中。お楽しみに!
七条緑道テント
旭川クリーニング組合 眞鍋一行さん
気持ち良くマルシェを楽しんでいただくため、食べこぼしなどの染みを、無料できれいにします。プロの技を感じてもらえればうれしいです
学生マルシェゾーン
旭川実業高校3年生 小林 凜さん
昨年、「旭実ラーメン」とスイーツを販売しました。食べた人の「おいしい」の声がうれしかった!今年も大勢の人に食べてほしいです
学生マルシェゾーン
旭川大学高校2年生 貴田星花さん
「旭大高“美”カレー」を販売します。昨年は大勢の人が並んで慌てたので、今年はスタッフを増員します。秘伝のルーを味わって!
ますます多彩に10回目の食べマルシェ
秋の北海道を食べつくせ!四大グルメイベント スタンプラリー
北海道の秋はおいしさの宝庫。秋の人気グルメイベントである「北の恵み 食べマルシェ(旭川市)」「さっぽろオータムフェスト(札幌市)」「はこだてグルメサーカス(函館市)」「とかちマルシェ(帯広市)」では、各地の食の魅力を多くの人に満喫してもらうため、それぞれの会場を結ぶスタンプラリーを実施。
各イベントのスタンプを集めて応募すると、スタンプの数に応じて、抽選で各地の特産品等が当たります。
※詳細は観光物産情報センター(旭川駅東側)等で配布している台紙に掲載。
とかちマルシェ
十勝産食材にこだわった食と音楽の祭典を、帯広駅周辺で開催
とき 8月30日(金曜日) 17:00~21:00、8月31日(木曜日) 10:00~21:00、9月1日(日曜日) 10:00~16:00
【詳細】同運営協議会
電話番号0155-65-4169
さっぽろオータムフェスト
道内各地から旬の食材やご当地グルメが大通公園に集結
とき 9月6日(金曜日)~29日(日曜日)
10:00~20:30(ラストオーダー20:00)
【詳細】同実行委員会
電話番号011-281-6400
はこだてグルメサーカス
日本各地や世界から、函館とゆかりのある都市のグルメが函館駅周辺に集結
とき 9月7日(土曜日)・8日(日曜日)
10:00~17:00(8日は16:00まで)
【詳細】同実行委員会
電話番号0138-21-3383
MORE MARCHE(モア マルシェ)
10回目を記念して、旭川フードテラス(5の7)前を、特別企画エリア「MORE MARCHE」として展開します。「道北の食をデザインでアップデート」をテーマに、これまでの食べマルシェとは一味違う演出や空間構成、特別なメニューをお楽しみいただけます!
お楽しみチケット
2,000円で100円分お得な「お楽しみチケット」。200円グルメを楽しむのにも便利です。各庁舎売店の他、ローソン、セブン-イレブンなどで購入できます。数量限定のため、お早めの購入を!
※今月号の読者プレゼントは、この「お楽しみチケット」です!(本誌3ページを参照)
食べくらべ200円グルメ
様々なグルメが並ぶ中、「少しずつ色々な料理を食べたい」という声に応えて、今年も「食べくらべ200円グルメ」が登場。量を少なめにしたお試しメニューや、採算度外視の料理など、各店が知恵を絞った自信作を心ゆくまで味わってください!
北海道胆振東部地震の被災地から出品
昨年9月6日未明に発生した北海道胆振東部地震。昨年の食べマルシェでは、会場内で災害義援金・募金受付の他、実行委員会の有志が現地に行って炊き出しなどの支援を行いました。今年は、被災地の厚真町からこだわりのジンギスカン、むかわ町から地元チーズ工房のチーズが出品されます。皆さんも応援の気持ちを込めて、この機会にぜひ味わってみませんか。
アイヌ文化ふれあいまつり
アイヌ文化を理解し、保存や継承について関心を高めてもらうため、平成23年から毎年食べマルシェと同時開催。今年もアイヌ古式舞踊のステージや楽器ムックルの演奏体験などを行います。
とき 9月16日(月曜日)10:00~16:00
ところ アッシュアトリウム(1の7)
【詳細】博物館
電話番号0166-69-2004
得意の英語で食べマルシェを盛り上げます!
旭川北高校3年生
横田美羽さん(左)と岡部桃香さん
外国の方にも食べマルシェを楽しんでもらいたいと思い、初めて、北高英語部ESSで案内所を設けます。英語での案内はもちろん、市民の方にも案内できるよう、各ブースの配置場所などを覚えています。どなたでも気軽にご利用ください!
マイタウンあさひかわ
市の広報番組「マイタウンあさひかわ」(8/25放送分)でも食べマルシェを特集します
※過去の放送は、市HPで視聴できます。
おわりに
「北の恵み 食べマルシェ」は、この10年で北海道を代表するイベントの1つに成長しました。
道北地域などの食の魅力を発信することを目的とし、出店者の所在地や主な販売品の原材料の産地を、道北地域や、旭川と交流のある地域に限定しています。このこだわりを来場者や出店者等多くの皆さんと共有できたことが、長く愛されるイベントとして定着した理由の1つだと思います。
節目を迎えた今年は、これまで培ってきたものを生かし、皆さんに楽しんでいただけるよう準備を進めています。
北の恵み 食べマルシェ実行委員会 会長 西川将人