あさひばし 平成29年11月号「どうだったの?平成28年度旭川市の決算状況」
決算は、4月から翌年3月までの1年間にどのような収入があり、何にどれだけお金を使ったのかという結果です。決算の詳しい内容は、市政情報コーナー(7の9 総合庁舎1階)でも見ることができます。
一般会計
道路や公園の整備、福祉事業、市民活動の支援、ごみ処理など市の仕事を行うための基本的な経費についての会計です。
収入
合計 1,563億5,484万3千円(前年度比 11億9,176万円減)
項目 | 金額 | 割合 |
---|---|---|
市税(市民税、固定資産税、軽自動車税など) | 399億8,549万1千円 |
25.6% |
国庫支出金(個別の事業ごとに、国から交付されるお金) | 349億743万7千円 |
22.3% |
地方交付税(市の財政力に応じて、国から交付されるお金) | 330億1,273万8千円 |
21.1% |
市債(公共施設の建設時などに借りるお金) | 137億3,042万5千円 |
8.8% |
諸収入(貸したお金の返済金など) |
93億5,681万5千円 |
6.0% |
その他(道からの補助金、施設の使用料など) | 253億6,193万7千円 |
16.2% |
補足:今年4月1日現在の人口341,335人で計算すると、市民1人当たりの市税収入は11万7千円です。
支出
合計 1,550億5,531万2千円(前年度比 12億8,498万7千円減)
項目 | 金額 | 割合 |
---|---|---|
民生費(生活保護や高齢者・障害福祉等の各種福祉事業、子育て支援など) |
698億5,289万3千円 |
45.1% |
公債費(市が借りたお金の返済金) | 177億4,226万円 |
11.4% |
職員費(市職員の給料、退職手当など) | 174億6,074万5千円 |
11.3% |
土木費 (道路・公園の整備、除排雪など) | 155億6,299万8千円 |
10.0% |
衛生費(保健所の運営、ごみ収集や処理など) | 100億94万円 |
6.4% |
商工・農林水産業費(商工業や農林業活性化など) | 89億308万3千円 |
5.8% |
教育費(学校の整備、図書館の運営など) | 85億5,207万3千円 |
5.5% |
その他(総務費、議会費、消防費など) |
69億8,032万円 |
4.5% |
補足:今年4月1日現在の人口341,335人で計算すると、市民1人当たりの支出額は45万4千円です。
収支
項目 | 金額 |
---|---|
収入と支出の差引額(A) |
12億9,953万1千円 |
平成29年度に繰り越した事業に使う額(B) | 6,817万8千円 |
実質的な収支額(A-B) |
12億3,135万3千円 |
市の貯金の状況は?
財政調整基金は、収支不足や災害時の緊急的な支出に備えるための市の貯金です。前年度に続き、平成28年度も積立額以上に取り崩したため、残高が減少して55億円になりました。
財政調整基金の年度末残高の推移
年度 | 残高 |
---|---|
平成19年度 | 6億円 |
平成20年度 | 4億円 |
平成21年度 | 9億円 |
平成22年度 | 18億円 |
平成23年度 | 38億円 |
平成24年度 | 49億円 |
平成25年度 | 55億円 |
平成26年度 | 64億円 |
平成27年度 | 60億円 |
平成28年度 | 55億円 |
補足:条例に基づき、実質的な収支額の半分(6億円)を積み立てたため、平成29年6月時点の残高は61億円です。
市の借金の状況は?
市債は、市が公共事業などを実施するために借りるお金のことです。市債残高は、平成25年度に旭川市土地開発公社の解散に伴い、第三セクター等改革推進債を発行したため、一時的に増加しましたが、建設事業等債の借入れを抑えることで、年々減少しています。
年度 | 建設事業等債 | 臨時財政対策債 |
第三セクター等 改革推進債 |
合計 |
---|---|---|---|---|
19年度 | 1,622億円 | 255億円 | 0円 | 1,877億円 |
20年度 | 1,582億円 | 270億円 | 0円 | 1,852億円 |
21年度 | 1,553億円 | 297億円 | 0円 | 1,850億円 |
22年度 | 1,515億円 | 334億円 | 0円 | 1,849億円 |
23年度 | 1,472億円 | 371億円 | 0円 | 1,843億円 |
24年度 | 1,414億円 | 412億円 | 0円 | 1,826億円 |
25年度 | 1,351億円 | 458億円 | 38億円 | 1,847億円 |
26年度 | 1,301億円 | 496億円 | 34億円 | 1,831億円 |
27年度 | 1,248億円 | 527億円 | 30億円 | 1,805億円 |
28年度 | 1,210億円 | 548億円 | 26億円 | 1,784億円 |
補足:第三セクター等改革推進債とは、第三セクターの債務整理等に必要な財源として借りるお金です。
臨時財政対策債とは、国からの収入である地方交付税の一部を補うために借りるお金です。
建設事業等債とは、道路や学校などの建設事業等に必要な財源として借りるお金です。
特別会計
市民の皆さんから直接いただいた使用料等によって事業を運営するなど、特定の収入を特定の支出に充てるため、一般会計とは別に設けている会計です。
会計名 |
収入 | 支出 | 収入支出差引額 |
---|---|---|---|
国民健康保険事業 |
445億9,102万9千円 |
440億5,157万3千円 |
5億3,945万6千円 |
動物園事業 |
13億7,306万9千円 |
13億7,306万9千円 |
0円 |
公共駐車場事業 |
9,330万7千円 |
8,291万6千円 |
1,039万1千円 |
育英事業 |
1億1,431万5千円 |
8,021万2千円 |
3,410万3千円 |
駅周辺開発事業 |
2,276万7千円 |
1,686万7千円 |
590万円 |
簡易水道事業 |
1億833万6千円 |
1億833万6千円 |
0円 |
農業集落排水事業 |
3,706万4千円 |
3,706万4千円 | 0円 |
介護保険事業 |
333億9,570万2千円 |
327億7,219万円 |
6億2,351万2千円 |
母子福祉資金等貸付事業 |
1億5,299万2千円 |
8,493万4千円 |
6,805万8千円 |
後期高齢者医療事業 |
45億1,586万円 |
45億1,127万3千円 |
458万7千円 |
合計 |
844億444万1千円 |
831億1,843万4千円 |
12億8,600万7千円 |
公営企業会計
地方公営企業法の適用を受け、民間企業のように利用者からの利用料などによって事業を行う会計です。
会計名 | 区分 | 収入 | 支出 | 収入支出差引額 |
---|---|---|---|---|
水道事業 |
収益的 |
61億390万5千円 |
54億3,579万5千円 |
6億6,811万円 |
水道事業 |
資本的 |
13億7,877万3千円 |
45億6,641万8千円 |
ー31億8,764万5千円 |
下水道事業 |
収益的 |
94億7,708万5千円 |
87億8,227万9千円 |
6億9,480万6千円 |
下水道事業 |
資本的 |
25億3,874万円 |
52億7,906万5千円 |
ー27億4,032万5千円 |
病院事業 |
収益的 |
114億4,881万8千円 |
115億7,216万6千円 |
ー1億2,334万8千円 |
病院事業 |
資本的 |
11億254万2千円 |
16億9,276万7千円 |
ー5億9,022万5千円 |
補足:収益的収入・支出とは、水道料金、下水道使用料、病院診療報酬などの収入と、人件費や維持管理費、減価償却費、借入金の利子など事業の運営に必要な支出です。
資本的収入・支出とは、施設や設備の建設改良などの支出と、その財源となる企業債などの収入です。
資本的収支の不足額は、減価償却費など内部留保資金で補塡しています。(病院事業会計のみ内部留保資金での補填と合わせて、一時借入金で措置しています)
【詳細】財政課 電話0166-25-5672