あさひばし 平成29年10月号「インタビュー 旭川北高校アーチェリー部」
旭川北高校アーチェリー部が全国高等学校総合体育大会(インターハイ)のアーチェリー女子団体で、28年ぶり2度目の優勝を飾りました。メンバーの皆さんに、試合中の様子や仲間への思いなどを聞きました。
重ねた練習と信頼関係が導いた勝利
アーチェリーの団体戦は、3人1組。70m先の的を目がけ、1人が1セット2本ずつ矢を射って合計点を競います。大会で1番手を務めた3年生の川島麗央奈(かわしま れおな)さんは「最初に私がしっかり射れば、2人も続いてくれるはずと信じて臨みました」と話します。「足が震えるほど緊張したけど、マネージャーが笑顔で声を掛けてくれたので落ち着くことができました」と話すのは、2番手で3年生の佐藤萌菜(さとう もえな)さん。最後を担った中村美優(なかむら みゆ)さんは「シュートオフ(延長戦)が続くなど、プレッシャーのかかる場面が多かったですが、先に2人がポイントを入れてくれたので、いつもどおりできました」と振り返ります。
大会に向けては、「監督のアドバイスで、精神的にプレッシャーのかかる状態を想定し、『3人が2本ずつ射って矢が全部、中心に当たるまで帰らない』と決めて毎日練習しました」と話す選手たち。厳しい練習で心も鍛えてきた3人は、大舞台にひるむことなく、接戦を制して優勝を果たしました。
アーチェリーを通して出会えた最高の仲間たち
優勝を勝ち取ることができたのは、出場選手だけの力ではありません。マネージャーで3年生の木村卯月(きむら うづき)さんは、コーチャーズボックスから笑顔を見せて、選手一人一人に声を掛け、リラックスして試合に臨めるよう支えました。「ずっと一緒に頑張ってきた仲間として、とても誇らしいです」と優勝を喜ぶ木村さん。また、唯一の2年生で控え選手の射場麻里花(いば まりか)さんは、試合中の得点記録の確認や射た矢の回収を担当。「先輩の試合は安心して見ることができました。来年もインターハイに出場できるよう頑張ります」と宣言し、先輩たちに期待されています。
チームのキャプテンでもあった中村さんは「1人でも欠けていたら優勝することはできませんでした。アーチェリーを始めて一番良かったことは、最高の仲間に出会えたことです」とみんなの気持ちを代表して話してくれました。
市では、旭川北高校アーチェリー部の輝かしい活躍を表彰し、「栄誉をたたえて」を贈呈しました。