あさひばし 平成29年10月号「特集 旭川に移り住む」

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2017年10月15日

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都市と自然が共存する旭川は「暮らしやすいまち」として人気です。

旭川に移り住んだ人の声や移住希望者のための市の取組みを紹介します。

旭川の魅力を実感してもらう

少子高齢化が進み、大都市を除いて人口が減少する時代を迎えています。一方で、より自分らしく暮らせるまちを求めて、地方に移り住む人たちがいます。市では、そうした人たちに移住先として旭川を選んでもらうために、様々な取組みを行っています。

8月に行った「夏休み親子移住体験モニターツアー」も移住促進の取組みの1つで、都会と大自然が近い旭川ならではの、様々な体験をしてもらいました。参加者からは、「都市機能がありながら、自然が近いことに驚いた」「教育環境が充実している」「医療施設が多くて安心」などの声が寄せられています。

このツアーを含めて市の移住促進全般に携わる「地域おこし協力隊」の杉浦哲也(すぎうら てつや)さんは、愛知県出身で移住者の1人。「首都圏には、旭川という名前は知っていても具体的なイメージを持っている人が少ないように感じます。それでは移住の候補地には上がってきません。まちのことを知ってもらえれば、候補地になると思います。旭川は、そんな魅力のあるまちだと、自分の実感から言えます」と、首都圏での移住説明会やインターネットなどで、旭川の魅力や暮らしやすさをアピールしています。

伸び伸び子育てできるまち

子育てとカフェの営業を両立

市内でカフェを営む松倉友美(まつくら ゆみ)さんは、上富良野町の出身。東京や札幌で暮らした後、12年前に札幌から旭川に移住して結婚。夫と3人の子供と暮らしています。

ほどほどに都会なのが良い

北海道に帰ってきて最終的に旭川を選んだのは、地元の上富良野に近く、時々買い物などで訪れていた旭川が住みやすいまちだと感じていたからです。ほどほどに都会で便利だし、自然が多いなど、良い意味で田舎でもあります。

楽しく子育てができる環境

旭川で子供を生み、8歳・6歳・4歳の子供がいますが、子育てをするには、とても良い環境だと感じています。

市内に公園がたくさんあるし、雨や雪の日に屋内で遊べる施設も充実してます。それも無料というのが、親にとってはうれしいです。時間があるときは、車で大きな遊具のある公園に行って遊ばせます。

カフェをやっているので、平日はもちろん、日曜日に開店するときは休日保育や、また、病後児保育も利用することがあります。働く親としては、こういう制度があるのは、とても助かります。ただ、定員がもっと増えるといいですね。

つながるネットワーク

昨年4月に、子供と一緒に利用できる「oyako café noi(オヤコカフェノイ)」を常盤通2丁目に開きました。市内に、子供と一緒に気兼ねなく過ごせる飲食店が少ないと感じたからです。口コミでお客さんが増え、ゆっくりと飲食を楽しんでもらうと同時に、子育てに関する色々な情報が集まる場になっています。旭川は、何か活動を始めると、ネットワークが広がりやすいと感じています。そうしたネットワークを活用して子育てに関するイベントも行っており、カフェは子供食堂や、若者のための学習スペース「常磐ラボ」の会場にもなっています。

さらに地域に根付いて、今後は、お年寄りも気軽に利用できる場にしたいと思っています。

子供とのお出掛け支援サイト こどもーる

市では、「あさひかわこどもーる」で、子供と一緒に利用できる施設や店舗、催しなど、旭川市内と近郊の町の情報を提供。「たべる」「あそぶ」「イベント」など、目的別に検索できます。

詳細は こどもーる(新しいウインドウが開きます) のページをご覧ください。

温かい人と安心の医療があるまち

温かい人たちに支えられて

吉田慶子(よしだ けいこ)さんは、5年前、72歳のときに釧路から旭川に移住。現在はマンションで一人暮らしをしています。

夫が亡くなったのを機に移住

40年ほど釧路に住んでいましたが、夫が亡くなり一人暮らしになったので、姉が住んでいる旭川に転居することにしました。旭川には昔少しだけ住んだことがありますが、景観がとても良いと思っていました。

買い物も通院も便利

77歳になりましたが、安心して楽しく暮らしています。旭川の夏は暑いし、冬は寒いけれど、室内では扇風機や暖房機があれば快適に過ごせます。何より、地震が少ないのがうれしいです。釧路で震度6の地震を経験したときは、とても怖かったです。

今住んでいる所は、中心部から少しだけ離れていますが、東京に住んでいる息子と娘が、買い物や通院にも便利な場所にマンションを探してくれました。歩いて行ける距離にスーパーがあるので買い物に不便は感じませんし、総合病院から個人病院まで医療機関がたくさんあるので、いざというときも安心です。

交流の場で楽しく過ごす

今、一番楽しみなことは、近所で開催している高齢者の集いの場に参加することです。

行きつけの美容室でここを教えてもらい、姉以外に友人も知人もいない私は、「受け入れてもらえるかな」と心配しながら足を運びました。行ってみると、みんな温かく迎えてくれて、とても楽しい時間を過ごしています。

一時は一人になって落ち込んでしまいましたが、気の合う友人もでき、今では、なくてはならない大事な場所です。この年齢になって、新しい土地でこんなに楽しく暮らせるとは思っていませんでした。温かい人のつながりがある旭川に来て、本当に良かったです。

道内トップクラスの医療体制

旭川の医師の数は、人口10万人あたり369人と、全国平均の245人を大幅に上回ります。また、旭川医科大学病院、旭川赤十字病院、市立旭川病院、旭川厚生病院などの総合病院もあり、安心の医療体制が整っています。

頑張る人を応援してくれるまち

まちづくりに関わりたい

旭川で生まれ育った齋藤弘源(さいとう ひろもと)さんは、高校を卒業後に東京の専門学校で学び、東京で就職。13年前に26歳で旭川にUターン。現在は建築士事務所を開き、建築士として仕事をしています。

地元のために技術を生かす

旭川の外に出たくて、東京に進学し、そのまま東京の建築事務所に就職しました。東京では、最先端のデザインを追い求めてきましたが、それは自分が求めるものとは違うと感じてきました。建築を含めて、ものづくりは人のためにやる仕事です。それなら、ふるさとである旭川のために仕事をしたいと思うようになって、仕事が一区切りついたときに戻りました。

周囲の応援を得て創業

当初は、市内の建築事務所に勤務していました。創業塾などに参加するうち、周囲の応援もあって33歳で事務所を持ちました。高校時代の友人の建築会社と連携して仕事をするなど、人のつながりも生かせます。東京は激しい競争社会なので、他人を応援する余裕はないように感じましたが、旭川では、頑張る人を応援してくれる人や制度があり、開業資金が少なくても創業のチャンスはあります。

素晴らしい旭川のものづくり

旭川には培われたものづくりの技術があります。世界に発信している家具もそうですし、旭川で学び世界で活躍する建築家もいます。積雪寒冷地に対応した、高い建築技術もあります。いずれは、地元の自然素材を使って、ホテルや旅館など市外から訪れる人をもてなす空間を設計し、旭川の魅力を伝えたいです。

家族とゆっくり過ごせる時間

都会育ちの妻は、来る前は旭川での生活に不安を感じていましたが、買い物などに不便はないし、2歳の子供を遊ばせる場所も多いので、今ではすっかり満足しています。私も家族と過ごす時間が増えて色々な場所へ出掛け、改めて旭川の良さを発見しています。

新規創業ガイドブック旭川

市では、旭川地域で創業を目指す人のために、創業の基礎知識や各種の支援・相談機関等をまとめています。新規創業ガイドブック旭川のご案内のページからも見ることができます。

【詳細】経済総務課 電話0166-25-7042

自然も仕事も楽しめるまち

夏はゴルフ、冬はスキーを満喫

福岡で大学までを過ごした大黒香那(おおくに かな)さんは、大学卒業と同時に、旭川に移住。市内の企業に就職し、休日は自然散策やゴルフ、スキーを楽しんでいます。

北海道が大好き

移住したのは、4年前の3月です。きっかけは、父が北海道に単身赴任したことでした。父の勤務地である富良野、函館、札幌を訪ねて、北海道はいいなと思いました。旭川に移住したのは、都会過ぎず、身近に自然が多くて、道内のどこへ行くにも便利な場所にあるからです。

インターネットで職探し

私は一人っ子なので、私が旭川に来てしまうと母が福岡で一人になりますが、父も母も、移住に反対しませんでした。移住する上で心配なのは仕事ですよね。私は、大学で専攻した英語を生かせる仕事をしたいと思い、インターネットで就職活動をし、旭川の正和電工に就職しました。バイオトイレで有名な企業で、海外との取引も多く、活気のある会社です。今は一般事務の他に、英語でのメールのやり取りや、海外から見学に訪れる人の対応などをしており、やりがいを感じています。

友人の中には、「北海道に住みたいけれど仕事がない」と思い込んでいる人がいるので、旭川にも働く場があることを伝えたいです。

母も移住を検討中

夏は父と一緒にゴルフをすることも多く、福岡の暑さを逃れて旭川に来た母は、夏だけでも旭川に住もうかなと言っています。

私は旭川のふわふわした雪が大好きで、雪が降るとうれしくなります。雪に包まれたまちやスキー場での様子を動画で福岡の友人に送ると、皆、旭川に来たがります。実際に旅行で訪れた友人は、旭川が好きになってくれます。旭山動物園に行ったときは、当社のバイオトイレが設置されていることもしっかりPRします。

旭川の就職情報を提供

市では、就職支援サイト「はたらくあさひかわ(新しいウインドウが開きます)」で、若者やUIJターンしたい方向けに、企業の求人情報を提供している他、企業説明会などのイベント情報をお知らせしています。大黒さんも紹介されています。

【詳細】経済総務課 電話0166-25-7152

住んでいる人が旭川の魅力を伝えよう

外から人を呼び込もう!

今回紹介した人の他にも、様々な理由で旭川に移住し、市民としてこのまちに愛着を持って暮らしている人たちがいます。

市では、より多くの人に旭川に移住してもらうため、ホームページやフェイスブックなどで旭川の魅力を発信するとともに、首都圏での移住説明会の開催や、移住体験住宅の紹介を行っています。

市の移住促進業務を担当する地域振興課の坂口 稔(さかぐち みのる)さんは「外からまちに人を呼び込むことは、にぎわいや活性化につながります。移住は新たな消費や雇用につながるため、まちへの影響は大きいと考えます」と話します。

ニーズ等に合った情報発信

坂口さん自身も、昨年、道外在住者限定の地方創生特別枠で市職員として採用され、東京から移住しました。「私は東京育ちですが、妻が旭川出身です。仕事や子供のこれからを考えていたときに市の採用試験があることを知りました。実際に住んでみると、職場や地域では温かい人間関係にも恵まれ、また、子供たちが、自然の中で楽しそうに遊んでいるのを見ると、移住して良かったと感じます」と笑顔で話します。

「移住は情報収集、相談、移住体験と幾つかの段階を経ることが多く、また、家族構成や出身地によって、移住に求めるものやタイミングも異なります。移住を検討している方それぞれの段階やニーズ、タイミングに合ったきめ細かな情報を提供し、相談に応じていきたいです」と実感を込めて話します。

今後市では、転入してきた皆さんに、旭川の暮らし全般についてのアンケートを実施し、移住の取組みに反映させていく考えです。

市では移住支援をしています

  • 旭川での暮らしを紹介

旭川の暮らしやすさを紹介するリーフレット「旭川らしさ。」を作成。

実際に移住した人の声も掲載しています。

旭川らしさ(PDF形式 7,859キロバイト)

  • 首都圏などでの移住フェアに出展

移住フェアや相談会に出展し、旭川での仕事や生活等について、市の担当者が直接説明しています。10月は名古屋・大阪、11月は東京で開催。

  • 移住体験モニターツアーを実施

旭川の自然、文化、子育て、健康、住まい、冬、飲食店の開業など、ジャンル別のツアーを実施しています。

  • 体験住宅等の整備

1週間程度の短期滞在から3年の長期滞在までできる移住体験住宅を整備している他、山村定住促進補助金として土地や住宅の購入費の一部を助成しています。詳しくは移住生活体験住宅情報のページをご覧ください。

もっと知りたい方はこちら

  • 移住支援の詳細や最新情報は旭川移住情報のページをご覧ください
  • 旭川移住ワンストップ窓口

何でも気軽にご相談ください

地域振興課 電話0166-25-5316

chiikishinko@city.asahikawa.lg.jp

マイタウンあさひかわ

市の広報番組「マイタウンあさひかわ」でも旭川への移住者について紹介します。

放映 HBC 10月22日(日曜日) 午前6時30分から45分まで

※番組は放送終了後、マイタウン旭川のページでご覧になれます。


平成27年、転入・転出した方に実施した市のアンケート調査では、回答した人の約8割が旭川の暮らしに満足していると答えています。皆さんは、旭川が住みやすいまちだと感じていますか。

皆さんも、首都圏などにいる子供や親戚、知り合いの方などに、旭川で暮らす良さを伝えてみませんか。

【詳細】地域振興課 電話0166-25-5316

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旭川市総合政策部広報広聴課広報係

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