あさひばし 平成29年6月号「インタビュー 旭川市地域おこし協力隊 杉浦哲也さん」
旭川のまちと移住者をつなぐ懸け橋に
「地域おこし協力隊」とは、都市部の若者等が一定期間、地方に住み、地域に役立つ活動をしながら定住を図るという国の取組みです。旭川初の隊員となった杉浦哲也(すぎうら てつや)さんに、これまでの歩みや目標を聞きました。
プロフィール
愛知県出身。北海道職員として13年間勤務した後、今年2月から現職。旭川市地域おこし協力隊のフェイスブック(新しいウインドウが開きます)で情報を発信中。趣味はスキーとロッククライミング
起業を目指し公務員から思い切って転職
子供の頃からスキーやキャンプに親しんでいた杉浦さんは、北海道の自然環境を気に入り、北海道大学に進学して造林学を学びました。卒業後は青年海外協力隊に参加し、アフリカのタンザニアで苗畑作りなどを指導。杉浦さんは「言葉や生活面で苦労しましたが、それを乗り越えて、やり切ったことで、自分に自信がつきました」と話します。
その後、北海道職員となり、複数の地域を異動して森林整備に従事。一方で、上川地域への移住者を対象とするビジネスの研究にも興味を持って、取り組みました。そして次第に「気に入った1つの場所に根差して、自分の判断と責任で地域を盛り上げる仕事をしたい」と思うように。そんな中、移住促進を業務とする、旭川の「地域おこし協力隊」の募集を知り、迷わず応募。審査を経て、18人の応募者の中から選ばれました。
地域の魅力や情報を伝え安心して移り住めるように
「旭川は景観が良く、美術館や博物館も充実していますし、スキー場の雪質の良さもどこにも負けません。でも、知名度が低くてもったいないと思っていました」と、以前から旭川の魅力に気付いていた杉浦さん。旭川を知ってもらうために、まず始めたのは移住に興味のある人を対象にしたモニターツアー。第1回のツアーでは「ものづくり」をテーマに、市内のガラス工房や家具メーカーなどを案内しました。「移住希望者にとって大きな課題は仕事です。今後は、食品加工業や飲食店等、色々な職種で就職や起業をした人たちの話を聞くなど、具体的な仕事のイメージを持ってもらえるツアーを考えています」と力強く話します。
隊員の任期は3年間。その間に「移住を総合的にサポートするビジネスを確立して、起業すること」が杉浦さんの目標です。
旭川移住サロンに参加しませんか
旭川への移住について考える交流の場。移住者や地域の人など誰でも参加できます。
とき 第2・4火曜日 午後6時~9時
ところ 常磐ラボ(常盤通2)
【詳細】杉浦さん 電話070-5069-0645