あさひばし 平成29年3月号「特集 Welcome to ASAHIKAWA 世界から旭川へ」

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2017年3月15日

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近年、旭川を訪れる外国人観光客が増えています。

訪れた人の声や、観光客に楽しんでもらう取組みなどを紹介しながら、観光地としての旭川の魅力や、受け入れる私たちができることについて考えます。

年々増える外国人観光客

国内外を問わず観光客の増加は、経済の活性化や市のイメージアップに大きく貢献します。

1年間に旭川を訪れた観光入込客数は平成27年度が553万人。宿泊延数は80万7,200泊で、そのうち外国人観光客の宿泊延数は15万2,182泊となっています。東日本大震災の影響で一時落ち込んだ同23年度の2万5,123泊と比べると、同27年度の外国人観光客の宿泊延数は6倍以上に増えています。

地域別では、旭川空港に直行便が運航している中国と台湾が上位を占め、続いて香港やタイ、シンガポール、韓国、さらにアメリカやオーストラリアなどからも多くの観光客が旭川を訪れています。

ようこそ!旭川で何をしますか?

四季のはっきりした旭川には、1年を通して観光客が訪れますが、冬の旭川も人気が高く、冬まつり期間中も多くの外国人が訪れました。

市内にあるゲストハウス旭川(6の7)に宿泊した人に、旭川でやりたいことなどを聞きました。

チェコから訪れた男性

7日間の1人旅。旭川は初めて。想像以上に寒いけど、とても良いまちだね。氷彫刻と冬まつりを見たい。

韓国から訪れた女性

4日間の1人旅。旭川は初めて。寒いけど、雪の美しさに感激!ラーメンとジンギスカンを食べて、上富良野町の吹上温泉に行くの。

フランスから訪れた男性

20日間の旅。旭川は山に近いのが魅力。氷彫刻も素敵だった。バスで旭岳に行きたい。滞在中に雪が降ってほしいな。

オーストラリアから訪れた女性

1か月間の1人旅。何度か来日しているけど、旭川は初めて。冬まつりを見て、しょうゆラーメンを食べたい。小さな雪だるまがかわいかった!

アメリカから訪れた男性

旭川に友人がいるから来たんだ。スノーボードをして、お寿司を食べたい。増毛や小樽などにも行く予定。

旭川だからこそ、できること

外国人観光客は、旭川でどのようなことを楽しんでいるのでしょうか。

インターネットや訪れた人の口コミを通して情報を入手し、様々な「旭川だからこそ、できること」を楽しんでいます。

世界に伝わる雪質の良さ

冬の旭川の魅力の1つに、スキーやスノーボードに適した雪質の良さがあり、この雪を求めて、多くの外国人が旭川を訪れます。

市内のスキー場、カムイスキーリンクスには、昨シーズンの4か月間に2,500人以上の外国人観光客が訪れました。地域別で多いのは、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、カナダ、香港、韓国などで、他にもヨーロッパ各国から訪れています。外国人の来場者は年々増え、今シーズンは2月初旬の時点で、既に昨シーズンを上回るほどの来場者数を記録。その理由は何でしょうか。

営業担当の阿部純也(あべ じゅんや)さんは「インターネットや訪れた人の口コミで、旭川の雪質の良さが世界の人に認知されたからだと思います。寒い旭川だからこそのパウダースノーやゲレンデの広さ、混み合っていないこと、リフト料金の安さなどが旭川の強みです」と話します。難易度の高いコースや圧雪していない林間コースが人気の一方、ゴンドラに乗って山頂へ行き、雄大な眺望に歓声を上げる人もいます。阿部さんは「英語や中国語などに対応したパンフレットやホームページ、フェイスブックなどで、さらに発信力を強化していきたい」と、熱く話します。

ありのままの旭川らしさが魅力

旭山動物園のように世界に知られた名所だけではなく、旭川や周辺地域のありのままの自然や暮らしが、観光客にとっては新鮮な魅力として受け止められています。

旭川の良さに気付いてほしい

皆さんは、旭川を訪れた人をどこに案内しますか。よく知られている観光地でしょうか。「特別な場所に行かなくても、地元の人には当たり前の場所や体験を通して旭川の暮らしや歴史に触れることも、観光客にとっては新鮮な魅力です」と話すのは、旭川や周辺地域ならではの体験ができるツアーを企画している林 和寛(はやし かずひろ)さん。札幌出身で、これまで東京や長野に住んでいた林さんは「あえて、よそ者の視点で見たからこそ、旭川の多様な魅力を発見できました」と話します。

林さんが感じる旭川の魅力は、四季がはっきりしていること。そこで、夏期は果物狩りや野菜収穫、川下り、冬期は冬まつりに加えて上川神社までの早朝ハイキングなどを企画。林さんがガイドとして同行し、旭川の農産物や寒さについて、また、上川神社の歴史などを説明するのも大事なポイント。「場所や体験にまつわる物語を話すことでより魅力が伝わり、再び旭川を訪れる方もいます」と林さん。「旭川にあるたくさんの魅力を、地元の方に知ってもらい、一緒に市外の方に伝えてほしい。『旭川には何もない』と言う人もいますが、決してそんなことはありません」と力を込めて話します。

ラフティング

場所 美瑛川(両神橋付近)

川のまち・旭川で、ぜひ体験してほしい川下り。水しぶきに歓声が上がる。船上から見るまちの姿も印象的

スノーシューハイク

場所 神居町富沢

木こりのガイドと一緒にスノーシューで山を歩く。山での暮らしを聞き、時には木こりを手伝うことも

雪だるま作り

場所 平和通買物公園

インストラクターにコツを教えてもらいながら雪だるまを作り、展示。子供にも大人にも喜ばれる

果物狩り

場所 ハスカップの里(東旭川町桜岡)

果樹園等でサクランボやイチゴ、ハスカップなどのもぎ取り。おいしさに加えて風景の良さも人気

牧場体験

場所 旭川あらかわ牧場(江丹別町拓北)

牛と触れ合い、搾乳やバター作りを体験。出来たてのバターは、畑で取れた野菜などと一緒に食べる

どんなお土産が人気なの?

外国人観光客が選ぶ旭川のお土産は何でしょうか。

旭川を中心にした地場産品約800種を販売する駅naka(えきなか)に売れ筋を聞きました。

国士無双ミニ菰樽

海外でも人気の純米酒・国士無双をミニチュアサイズの菰樽に詰めました(髙砂酒造)

氷点下41度

香ばしい焼き菓子。明治35年に旭川で記録した日本の最低気温からネーミング。極寒の大地をイメージしました(高橋製菓)

塩わさび豆(旭豆)・き花プティモ山葵(わさび)

お薦めしたいのが、日本ならではのスパイスとして人気のわさびを効かせたお菓子。ぴりっとした辛さが外国の方にも喜ばれるはずです(塩わさび豆:共成製菓、き花:壺屋総本店)

スティック蜂蜜

道産100%の蜂蜜4種類を、使い切りサイズのスティックとチューブにしました(ほっとスペースこすもす)

旭川繁盛店ラーメン

旭川の人気ラーメン店の味を低温熟成乾燥麺で手軽に味わえます(藤原製麺)

奇跡のプリン(常温タイプ)

道産の牛乳・卵・甜菜糖を使用した「奇跡のプリン」を、常温保存可能なレトルトパックにしました(スノークリスタル)

旭山マグネットクリップ

旭山動物園の人気動物たちが、かわいい木製のマグネットになりました(トミヤ澤田商店)

どこで買えるの?

旭川らしいお土産は、ここで買えます(店舗によっては、一部取り扱っていない商品もあります)

・駅naka(えきなか)

場所 旭川駅東側

電話 0166-24-2552

営業時間 午前9時から午後7時

・道の駅あさひかわ売店

場所 神楽4の6

電話 0166-74-7011

営業時間 午前9時から午後7時

・旭川空港各売店

場所 東神楽町東2線16号

営業時間 午前7時55分から午後8時(航空便の運航に合わせて変更あり)

・まちなか交流館

場所 5の7 旭川フードテラス2階

電話 0166-74-6618

営業時間 午前9時から午後7時


マイタウンあさひかわ

市の広報番組「マイタウンあさひかわ」でも旭川のお土産を紹介します

放映 HBC 3月26日(日曜日) 午前6時30分~45分

補足)番組は放送終了後、マイタウンあさひかわのページでご覧になれます。

このおいしさを、世界の人に

海外から旭川を訪れた人が食べたい物は何でしょうか?

ラーメンをはじめ、肉や海産物などおいしい物がいっぱいの旭川の食の魅力を伝えようと、様々な取組みが進められています。

文化の違いを受け入れて

観光客にとって魅力の1つが、その土地のおいしい食べ物。旭川にはご当地グルメとして有名になった旭川ラーメンをはじめ、豊富な農畜産物、地酒、和洋の菓子類などがあります。また、水産物の流通拠点であることから、新鮮な魚介が揃った寿司や海鮮料理などもあり、おいしい物にあふれています。こうした食を有力な観光資源として、積極的に発信する取組みが進められています。

多くの外国人観光客が訪れる店の1つ、ラーメン店「山頭火(さんとうか)」では、メニューに英語や中国語、韓国語も表記しています。同店の畠中 宙(はたなか おき)さんは「色々な国の方が来店しますが、それぞれ日本とは違う文化や食習慣があるので、うちでは、守ってほしいマナーを英語と中国語で書いて貼っています。文化の違いに驚くこともありますが、話せば伝わるし、言葉が通じなくても心は伝わります。海外の方にも、当店の味を楽しんでほしいです」と話します。

外国語に対応したメニューがあれば旭川の食の魅力が伝わりやすく、また、言葉が通じなくても、身ぶりなどで相互理解を深めることが、おもてなしにつながります。

ハラルを知っていますか?

「ハラル」とは、イスラム教の戒律に沿った食のことです。豚肉や酒など口にしてはいけない食材があるため、料理に使われた素材などの表示が必要です。

旭川でも、外国人観光客が増える中、イスラム教徒に対応した食やサービスが求められています。昨年の食べマルシェでは、アレルギー食材に加え、豚肉や酒などの食材についても表示することにしました。

また、旭川空港には礼拝室が整備され、空港内のレストラン「ティファニー」では、ハラルのメニューを用意するなど、イスラム教徒への対応が進められています。

一人一人がまちの魅力を知ることから

これからさらに増加が見込まれる外国人観光客。市内では、様々な取組みが進められていますが私たち市民ができることは何でしょうか。

魅力があるから旭川へ来る

旭山動物園だけではなく、冬景色やスキー・スノーボード、夏の空気感や自然の中での体験、また、ラーメンなどの食を求めて、これからも外国から多くの観光客が旭川を訪れると予想されます。私たちは、それをどのように受け止めて歓迎したらよいのでしょうか。

観光物産情報センターで多くの外国人の案内をしている大野由加利(おおの ゆかり)さんに聞きました。「アジアの方は、花や紅葉、雪を見たいと希望し、欧米の方は登山やスキー・スノーボードなどのスポーツや体験を希望する方が多いです。いずれにしても彼らが求めるのは『旭川にしかないもの』です。そうした要望に応えるためには、もっと魅力の発信や楽しみ方の選択肢を増やしていく必要があると思います。『旭山動物園の他に、お薦めは』と聞かれることも多いので、私自身も旭川の良さを積極的に探していますが、身近な所にもお薦めはたくさんあります。駅の裏にありながら、美しい景観と静けさを持つ北彩都ガーデンは私のお薦めの1つです。一人一人がまちの魅力を認識することで、さらに観光客にとっても魅力あるまちになると思います」と、大野さんは期待を込めて話します。

市民ができるおもてなし

まちの魅力を知ろう!

「旭川は何もないから」と思っていませんか。今回紹介したように、私たちの普段の暮らしや環境の中にも、外国人にとっての魅力となるものがたくさんあります。まずはそうした魅力を認識するのが、おもてなしの第一歩です。

外国語が話せなくても

相手の国の言葉が話せないと、話し掛けづらいものです。でも、困っている人を見掛けたら、日本語で声を掛けてみましょう。言葉が通じなくても、身ぶりや手ぶりを交えて話すと、伝えられることもあります。そうしたやり取りも、観光客にとっては旭川の良い思い出になるはずです。

案内所などを紹介しよう

自分だけで対応できないと思ったら、外国語で説明できる人がいる場所を教えてあげましょう。旭川駅近くなら、観光物産情報センター(旭川駅東側)へ。他にも、市内各地に観光案内所があります。


旭川がさらに観光客でにぎわう地域になることを目標に、市では、国内外から観光客を誘致するために、周辺地域と協力して現地に行き、旭川と周辺地域の魅力をPRしています。また、平成30年には旭川空港の国際線ターミナルビルが新しくなるなど、観光客を受け入れる取組みを進めています。旭川の魅力を認識し、まち全体で観光振興に取り組んでいきましょう。

【詳細】観光課 電話0166-25-7168

お問い合わせ先

旭川市総合政策部広報広聴課広報係

〒070-8525 旭川市7条通9丁目 総合庁舎6階
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