平成29年1月号「動物園からの手紙」

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2017年1月20日

ページID 059011

印刷

開園50周年と、ヒトと動物の暮らし

気付けば新年です。旭山動物園は今年7月1日に50回目の開園記念日を迎えます。

50年前、僕の家には白黒テレビがあり、1日数時間の放映での楽しみはウルトラQとみんなのうたを見ること。画面に映る時計が9時を指すと絶対に布団に入らなければいけなかったことを覚えています。30年ほど前、大学院の学生時代にパソコンなる物が導入され、「何じゃこりゃ」と驚きました。当時はフロッピーディスクにデータを保存していましたが、容量はたったの1メガバイトほど。今なら写真1枚も保存できませんね。

そして今、僕たちは50年前には想像もできなかった生活をしています。豊かさと共に幸せになったのでしょうか?

さて、さる山のリフォーム工事がほぼ完了しました。動物たちは、便利さや豊かさを得るために環境をつくり変えたりしません。今暮らしている環境の中で、自分の持っている能力や感覚を使い淡々と生活します。今回のリフォームは「ニホンザルが本来持つ能力や感性を1つでも多く発現させよう」がコンセプトです。よりその動物らしく振る舞えることが、見ている人にも感動を呼ぶのだと思います。

今年は酉年。昨年の鳥インフルエンザの発生で出鼻をくじかれてしまったようですね。おそれていた動物園での発生も、秋田市の大森山動物園、名古屋市の東山動物園と続きました。動物園はヒトの生活圏にある自然や野生、環境を知る玄関口。その玄関が開いていることで、自然からヒトの生活圏にウイルスが侵入するルートになる可能性が生じるのも事実です。ただ漠然と野鳥をおそれるのではなく、客観的な事実に基づいて冷静に対処することも、動物園だからこそ必要と考えています。

今年の冬まつりは旭山動物園開園50周年を祝って、動物たちのメイン雪像が登場します。ゴールデンウィークからの夏期開園では、様々なイベントも考えています。

お問い合わせ先

旭川市総合政策部広報広聴課広報係

〒070-8525 旭川市7条通9丁目 総合庁舎6階
電話番号: 0166-25-5370
ファクス番号: 0166-24-7833
メールフォーム
受付時間:
午前8時45分から午後5時15分まで(土曜日・日曜日・祝日及び12月30日から1月4日までを除く)