あさひばし 平成28年10月号「動物園からの手紙」
冬に向かって!さる山の引っ越しと改築

アムールトラ、ユキヒョウの子もぐんぐん成長しています。かなり大人びた顔つきになってきましたが、たまに母親の乳首に吸い付く姿はまだまだ子供です。シロテテナガザルの子は現在名前募集中です。オリンピックにちなんだ名前になるのでしょうか?広島の安佐動物公園から来たアムールヒョウのアテネとキンは、ずばりオリンピックそのままの名前でしたね。
レッサーパンダの双子も順調に成長しています。この手紙の頃には皆さんにもお披露目されているでしょう。ますますやんちゃなチビたちで、冬が楽しみです。
さる山の改築リフォーム工事も始まりました。ホッキョクグマの出産の可能性に備え、11月頃までに大きな音の出る工事を終わらせてもらうように、綿密な打ち合わせをしながら進んでいます。
工事開始に先立ち、ニホンザルは旧ライオン・トラ舎に引っ越し。今年生まれた子にマイクロチップを埋め、全頭無事に引っ越しました。1頭だけ、力んだことが原因で脱肛になりましたが、数日間で完治しました。旧ライオン・トラ舎は2つの放飼場とシュート下通路を開放してつなげると意外と広く、63頭の大所帯でも窮屈感はありません。群れの状態は安定しています。
ニホンザルの前に生活していたシンリンオオカミは、もうじゅう館のバックヤードにある非公開の寝室付き放飼場に移動。ここもホッキョクグマのイワンやオオカミのケンが来園時に使用するなど、多目的に使える予備室です。
旭山動物園では旧総合動物舎をはじめ、多目的に使える予備室がたくさんあります。検疫や隔離飼育、繁殖個体の飼育や治療にと予備の施設があることはとても大切です。
今後も、ととりの村の建物の屋根の葺き替えや、浄化槽の大改修など冬を迎える前に工事が続きます。万全な越冬体制を整えねばと、皆走り回っています。あさひばし 平成28年10月号のページに戻る