あさひばし 平成28年2月号 このまちで。このまちから。インタビュー
1人1人の力を結集して念願の初優勝
旭川西高校書道部の部員と顧問の宮岡先生(左)。部室には半紙を干すひもが張り巡らされている
1万6千832点の中から書道部員の作品が多数選出

旭川西高校書道部
創部から100年を超える。現在の部員は、38人。
テスト期間と年末年始を除いて活動。
多くの同部出身者が書道界で活躍中
同書展は、高校生が参加できる国内最大規模の書道コンクールです。個人作品の受賞順位により、点数が与えられ、学校全体での総合点を競います。今回は、25の国と地域から1万6千832点の作品が寄せられ、審査が行われました。
同校書道部は、38人の部員全員が応募。このうち、3年生の井上さんが創作部門で文部科学大臣賞を受賞した他、準大賞1人、秀作賞1人、入選12人が選ばれ、総合点で他校を圧倒し、団体部門での全国優勝が決まりました。 井上さんは「優勝は、みんなで頑張ってきた結果です。自分の作品には自信がなかったので、個人の受賞を聞いたときは信じられませんでした」と話します。高校入学後に書道を始め「書くことも、何を書こうか考えることも楽しいから」と毎日、部活動に励んできた井上さん。「書きたい言葉が見つかったら、平仮名にしたり、言葉を並べ替えたり、色々試しながらたくさん書いてみます」と作品づくりについて話します。
部活動を通して長く続く仲間づくりを
宮岡先生が、同校で書道部を指導して7年。毎年優勝を狙い、良い成績を残してきましたが、前回は予想外に振るわず、部員よりも落ち込みました。「一時は諦めかけていたので、今回の優勝は『すごい』の一言です。地域の高校全体で切磋琢磨しながら書道を盛り上げ、もっとレベルアップしていきたいです」と笑顔で話します。
書道部では、まず古典を手本に書く「臨書」で基本の筆遣いを身に付け、その後、自分の思いで自由に書き上げる「創作」を手掛けていきます。宮岡先生は「たくさん書いたら絶対にうまくなるし、部活に参加すれば仲間との絆も深まる。書道部を通して、卒業後も続く仲間づくりをしてほしい」との願いを胸に、部員たちを見守っています。
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