あさひばし 平成28年1月 特集 挑戦する子供たち2016

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2016年2月24日

ページID 053087

印刷

このまちで夢に向かって歩み続ける子供たち。流した汗が、やがて力となることを信じて努力を重ねる子供たちに心から声援を送ります。

もっと速く、さらに遠くへ!走り幅跳び全国2位、800m3年連続全道優勝

星野美月さん(右)岩田梨花さん

陸上

星野さんは、初めての全国大会出場だった。昨年8月の横浜市、気温は33度。指導する阿部広嗣教諭は、「後半はばてるから、1本目から思い切りいこう」とアドバイスした。その言葉どおり、1本目でいきなり自己ベストを出して2位に。1位との差は9センチメートル。「表彰台に上がれてうれしいけど、9センチメートルの差がちょっと悔しい」と星野さん。次の目標はジュニアオリンピックでの金メダルだ。
岩田さんは小学2年生から陸上競技を始め、4年生で800mの北海道記録を樹立。5年生の昨年もタイムを約4秒縮め記録を更新した。全道大会では3年連続優勝で向かうところ敵なし。「あと2秒速く走って、6年生でも記録を更新したい」と岩田さん。星野さんと共に、次の目標を目指して練習に励む。

星野美月さん(右)岩田梨花さん

神居東小学校6年生星野美月さん(右)

平成27年の全国小学校陸上競技交流大会女子走り幅跳びに初出場し、4m82の自己ベストで2位

神居東小学校5年生岩田梨花さん

小学4・5年生の女子800m北海道記録を樹立。同種目で小学3年生から3年連続全道優勝。自己ベストは2分23秒25
 

初出場で世界チャンピオンに!全米チアダンス選手権2015で優勝

生駒萌さん

写真提供:日本チアダンス協会 ↑左から2人目が生駒さん

チアダンス

米国テキサス州ダラスでの世界大会。日本のDiana以外は、チアダンスの本場米国で勝ち進んできた6チーム。「初の世界大会でドキドキしたけど、楽しく踊れた」と生駒さん。出場チーム唯一の90点台で優勝。国内の大会では出したことのない高得点に、うれし過ぎて涙が出た。「10時間以上練習した日もある。勝因はチームの仲の良さ」と振り返る。
今年の世界大会出場も決定。2連覇を目指して週3回札幌での練習に通い、自由な時間には好きな小説を読んだり、洋楽を聞いたりして過ごす。「仲間と目標に向かって努力することは楽しいし、練習すればするほど上達するので、札幌まで通うのも全然大変じゃない」と笑顔で話す。

生駒萌さん

北海道教育大学附属旭川中学校2年生 生駒萌さん
札幌を拠点に活動するMANABIYAチアダンスチーム「Diana」に所属。同チームのメンバーとして昨年3月の全米チアダンス選手権に出場、スモール・シニア・ポン部門で優勝し、世界一に
 

ジャンプ力を武器に世界へ!全日本U−23女子チームに選出

廣瀬七海さん

バレーボール

ドミニカ遠征、プエルトリコでの大会と、日本代表として海外チームとの試合をたくさん経験した。「外国人選手は体が大きいし身体能力が高い。でも、試合運びは日本の方が丁寧だと感じた」と廣瀬さんは話す。190センチメートルを超える人も多い外国人選手と比べると177センチメートルの廣瀬さんは小柄な方だ。しかし、彼女には大きな武器がある。それは最高到達点が310センチメートルというジャンプ力。所属する旭川実業高校女子バレー部の岡本祐子監督は「高校生では日本一のジャンプ力」と太鼓判を押す。同校では1年生からレギュラー。エースアタッカーとして活躍し、チームを4年連続27回目の全国大会に導いた。雑誌『月刊バレーボール』では「北海道の大地から現れたニュースター」と大きく取り上げられた。
夢はオリンピック出場。「コートで活躍し、金メダルを取りたい」と輝く笑顔で話す。

廣瀬七海さん
旭川実業高校3年生 廣瀬七海さん
沼田町出身。全日本ジュニアオールスタードリームマッチでは最優秀選手に。全日本U­­-23女子チームに選出、U­­-20女子チームで世界ジュニア女子選手権大会出場と大活躍
 

大舞台・講道館で準優勝!全国少年柔道大会で準優勝

柳柔会高畑道場
 

柔道

柔道の殿堂とされる講道館で、毎年こどもの日に開催される全国少年柔道大会。都道府県を代表する小学5・6年生の男女からなる48チームが熱戦を繰り広げる。設立から31年を数える柳柔会高畑道場では、平成17年の同大会で初優勝してから、再びの出場が悲願だった。指導する中矢智久さんは「念願の出場で、まずは1試合ずつ力を出し切ってほしいと願っていたが、決勝まで進めるとは予想していなかった」と、子供たちの健闘を讃える。
出場した5人は特別体が大きい訳ではない。120キログラムの小学生もいる他チームに比べれば、小柄だ。体重差を物ともせずに全力でぶつかっていく子供たち。準決勝では40キログラムの鈴木くんが、65キログラムの相手を抑え込んで勝った。体に刻み込まれた技が、大舞台で発揮された。普段は別々の小学校に通う5人の「取られたら取り返す」と互いに助け合うチームワークが結果に結び付いた。歯をくいしばって練習に励んできた日々が、自分を信じる大きな力となった。

柳柔会高畑道場
柳柔会高畑道場
全国少年柔道大会団体戦で準優勝に輝いた、前列左から鈴木恵介くん、入山陽介くん、後列左から川島渓太くん、大竹莉生くん、前原豪支くん。高畑道場は昭和59年に設立。これまで全国大会・世界大会の出場選手を輩出し、現在は5歳から小学6年生までの47人が練習に通う
 

あうんの呼吸で勝ち取った栄冠 全国中学校体育大会バドミントン男子ダブルスで準優勝

佐野大輔くん福村龍くん
 

バドミントン

スピードのあるスマッシュが持ち味の佐野くんと、リズム感に優れた福村くん。絶妙のコンビネーションで全国中学校体育大会での準優勝に輝いた。この結果を受けて、昨年12月、2人はさらなる大舞台である全日本総合バドミントン選手権大会に出場。実業団などのトップ選手が集まる国内最高峰の大会で、男子ダブルスに出場した中学生はわずか2組。2人は北海道の中学生で初の出場となった。初戦で強豪の埼玉栄高校に敗れたが「点数が離れても、諦めないで食い下がった」と2人に悔いはない。春には高校生。顧問の中村健吾教諭は「厳しい練習にも食らい付いた2人なら、オリンピックも夢じゃない」と2人にエールを送る。

佐野大輔くん(右)福村龍くん
東明中学校3年生佐野大輔くん(右)
小学5年生で東光少年団に入団し、福村くんとペアを組む。得意技は後方からのスマッシュ。高校ではインターハイでメダルを目指す
東明中学校3年生福村龍くん
小学5年生でバドミントンを始める。得意技はネット際でシャトルを押し込むプッシュ。高校ではシングルスでも力を試したい
 

道産素材を使ったレシピで全国入賞 全国高校生料理コンクールでFHJ(全国高等学校家庭クラブ連盟)賞

鷲見友愛さん吉田早織さんと道産子サラダミルクレープ
 

料理

高校生を対象に地元の食材と小麦粉を使った料理のレシピを募集する全国高校生料理コンクール。2人は「道産子サラダミルクレープ」と名付け、薄力粉とジャガイモで作ったクレープ生地に、ポテトサラダやリンゴを挟んだレシピを応募。6千点以上の応募があった中から、3位に当たるFHJ賞を受賞した。何度も試食を繰り返し、最終的にジャガイモは「北あかり」、リンゴは「旭」を使った。「旭の酸味がポテトサラダとよく合ったと思う。たくさん応募があったのに、受賞できてびっくりした」と2人。
将来の夢は共に管理栄養士。鷲見さんは「誰もがおいしいと感じる病院食を作りたい」、吉田さんは「学校給食に関わりたい」と、目を輝かせて話す。

鷲見友愛さん(右)吉田早織さん
写真提供:全国高等学校家庭クラブ連盟
「道産子サラダミルクレープ」の作り方は、日清製粉グループのホームページで紹介されています
旭川凌雲高校2年生鷲見友愛さん(右)
小学3年生の頃、夕食の支度を手伝い始め、料理好きに。毎日自分の弁当を作っている。今欲しい物はガスオーブン
旭川凌雲高校2年生吉田早織さん
台所に立って料理をする父の影響で、料理好きに。家にある余った食材で夕食を作るのが得意。今欲しい物はパスタマシン
 

初出場で日本一。次は世界だ! 全国高等学校アームレスリング選手権大会で優勝

鎌田竜さん
 

アームレスリング

卓上の格闘技ともいわれるアームレスリング。競技は、世界共通の厳格なルールの下で行われる。勝負は一瞬だ。大会の舞台は東京・墨田区のすみだリバーサイドホール。互いに一礼して体勢を整え、審判の「ゴー」という声で試合開始。鎌田さんは、スタートのスピードを生かして勝ち進み、見事優勝。「初めての出場だったけど、優勝を狙っていた」と屈託のない笑顔を見せる。
父の信一郎さんも元日本チャンピオン。「今年の目標は父に勝つことと、全日本ジュニア選手権大会で優勝して、世界大会の参加資格を得ること」と明確だ。ダンベルでの筋力トレーニングとともに、相手の攻撃に耐えるために必要な親指の筋力を、手作りの重りで鍛えている。

鎌田竜さん
旭川実業高校1年生 鎌田竜さん
レフトハンド75キログラム超で優勝。小学6年生から北海道アームレスリング連盟旭川支部に所属。高校では柔道部に所属、新人戦を勝ち進み全道大会出場が決定
 

森に集う動物たちを生き生きと! 全国児童・生徒木工工作コンクールで林野庁長官賞

↑受賞作品「夏の森」
 

木工

リスやフクロウ、トンボ、ウマ、小鳥など30以上の動物が30センチメートル×46センチメートルの台座に並ぶ「夏の森」。「動物の生き生きとした表情を出すのが難しかった」と河端さん。素材に用いたのは、家の庭や公園で集めた木の枝や実など。鳥の巣に置いた卵は大豆、動物の目はアサガオの種を使うなど、工夫して小さな動物を表情豊かに作った。
1歳ではさみを器用に使い、物心ついた頃から、絵を描いたり工作をしたりすることが大好き。部屋には数え切れないほどの賞状や作品が並ぶ。数々の受賞作品の中で一番好きなのは、小学3年生のときに旭山動物園の絵画コンクールで金賞を受賞したキリンの絵だ。「将来は得意な図工を生かせる仕事ができるといいな」と夢を描く。

河端心美さん

朝日小学校6年生 河端心美さん

同コンクールへの今年の応募作品は約2万点。その中から、3位に当たる林野庁長官賞を受賞。中学校では美術部への入部を考え中 ↑小学3年生のときの絵↑受賞作品「夏の森」
 

耐えてつかんだ日本一!わかやま国体綱引き男子優勝・女子準優勝

わかやま国体綱引き男子優勝・女子準優勝

綱引き

運動会でおなじみの綱引き。国体では長さ33m、幅0・9mのレーン上で各8人が引き合った。相手チームを4m自分側に引き込んだ時点で勝利が決まる。男子チームキャプテンであり最も身長が高い本間さんは、先頭で綱を引いた。決勝では3本試合の最初の1本を取られた。「ここで負けてなるものかと、負けるな!と大きな声を出して、チーム一丸となって奮い立った」と話す。耐えて耐えて耐え抜いてつかんだ日本一。それだけに達成感は大きい。女子チームは準優勝。キャプテンの益塚さんは「優勝しなければというプレッシャーに負けた」と悔しさを隠さない。男女共に綱引きで培った精神力は、困難に立ち向かう際の大きな支えになるに違いない。

本間惇嗣さん益塚亜梨沙さん
旭川明成高校3年生本間惇嗣さん
顧問の岡崎淳一教諭が「綱引きのキャプテンになるために生まれてきた男」と評するほど、チームメイトからの信頼が厚い
旭川明成高校3年生益塚亜梨沙さん
生徒会の活動をきっかけに岡崎教諭に出会い、綱引きチームに。「自分たちが引きやすい綱の高さを保つことが大切」と話す


今回紹介した子供たちの他にも、旭川には、それぞれの夢に向かって力いっぱい挑戦している子供たちが大勢います。
目を輝かせて好きなことや得意なことに取り組んでいる子供たちの姿は、このまちの素晴らしい財産です。
旭川から全国へ、そして世界へ。子供たちが夢を大きく羽ばたかせることができる環境を整えるのは、周囲の大人、ひいてはまち全体の責任です。
市ではこれからも、子供たちの健やかな成長を支え、夢を応援できる環境づくりに取り組んでいきます。

詳細 広報広聴課 電話25-5370

あさひばし 平成28年1月号のページに戻る

お問い合わせ先

旭川市総合政策部広報広聴課広報係

〒070-8525 旭川市7条通9丁目 総合庁舎6階
電話番号: 0166-25-5370
ファクス番号: 0166-24-7833
メールフォーム
受付時間:
午前8時45分から午後5時15分まで(土曜日・日曜日・祝日及び12月30日から1月4日までを除く)