昇降機の防災に関するお知らせ
エレベーターの地震対策
地震時管制運転装置の設置
「地震時管制運転装置」とは、地震発生直後に起こるP波という小さな揺れ(初期微動)を検知し、S波という大きな揺れ(主要動)が来る前に最寄り階へかごを停止させて、かご内への閉じ込めを防止する装置です。
地震時管制運転装置は、平成21年に設置が義務付けられましたが、義務化以前から存在する既設のエレベーターには、設置されていない場合があります。
エレベーターのリニューアル等で設置が可能ですので、万が一の地震に備えて、設置をお願いします。
防災キャビネットの設置
地震が発生したときに震源から近い地域に設置されているエレベーターは、上記の地震時管制運転装置が作動する前に大きな揺れに襲われる場合があります。
また、地震以外にもエレベーターの故障などによって、利用者がかご内に閉じ込められる事例が発生しています。
万が一、利用者がエレベーター内に閉じ込められてしまった場合、救出までに数時間を要することもありますので、簡易トイレや非常用飲料水等を備蓄した防災キャビネットの設置をお願いします。
エレベーターの事故防止対策
戸開走行保護装置の設置
「戸開走行保護装置」とは、通常ドアの開放時に作動しているブレーキが何らかの原因により解除され、ドアが開放した状態でかごが動くのを防止する装置です。
平成18年には、かごに乗り込もうとした高校生が突然動き出したかごと天井との間に体を挟まれて死亡するという事故も発生しています。
現在、戸開走行保護装置は、新設するエレベーターへの設置が義務化されていますが、義務化以前から存在する既設のエレベーターには、設置されていない場合があります。
エレベーターのリニューアル等で設置が可能ですので、万が一の事故を防止するため、設置をお願いします。
エレベーターの利用上の注意
平成27年7月に埼玉県の中学校において、生徒が持っていた袋のひもがエレベーターの戸に挟まれたままエレベーターが下降したため、指を負傷する事故が発生しました。
過去においてもペットのリード、なわとび等の細いひも状のものが、エレベーターの戸に挟まれることにより同様の事故が発生しています。
エレベーターを利用される方におかれましては、乗り降りの際には十分に身の回り品に御注意いただき、安全に御利用いただけますよう御協力をお願いいたします。
エレベーターの安全、快適な利用のため、一般社団法人日本エレベーター協会のホームページ(新しいウインドウが開きます)もご覧ください。