所信表明

情報発信元 政策調整課

最終更新日 2016年2月24日

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市長所信表明(要旨)

はじめに

平成18年第4回定例会の開会にあたり、市民の代表である議員各位を前に、私の市長就任後、初めて市政運営の所信の一端を申し述べる機会をいただきますことは誠に光栄であり、心よりお礼を申し上げます。

市政に取り組む決意

このたび、私は、先の市長選挙におきまして、市民の皆様の厳粛な負託を受け、第24代旭川市長として、市政に当たらせていただくことになりました。
旭川の未来を創っていく上で、社会経済情勢が厳しさを増しているこの時期、市政を預かる責任の重さに、身の引き締まる思いでございます。
私は、生まれ育った旭川が大好きであります。
雄大な大雪の山々に抱かれ、明瞭な四季が織りなす自然の美しさは、何物にも代え難い貴重な財産であります。
また、道北の中核都市として、交通や流通の要衝であることや、様々な基盤が整備、強化され、都市の拠点性が備わっていることは、このまちの特長であります。
自然と都市が共生する、この素晴らしいまち旭川は、私にとって誇りであります。まちづくりのかじ取りをしてこられた歴代の市長に対しまして、敬意を表するとともに、議員の皆様をはじめ、市政にこれまで御尽力いただいた皆様にも、感謝を申し上げるところであります。
このたびの選挙を通じて、多くの市民、企業、団体、そして他の候補者の方々の考えを伺いました。私はこれらまちづくりへの思いを改めて検証し、市政に反映すべきものは積極的に取り入れてまいりたいと考えております。
私にとりまして、市政運営は初めてでありますが、今後、市民が主役であること、公平公正であること、また常に自らの責任で市政の先頭に立つことを心掛け、全身全霊を捧げて、まじめに、真剣に、市政に取り組む決意であります。
議員の皆様はもとより、経済・産業団体、労働団体、教育、福祉など様々な団体との話し合いを通じて、多くの方々の声に耳を傾け、信頼関係を構築しながら、市民の皆様の思いに応え、まちづくりを進めてまいりたいと考えておりますので、議員各位並びに市民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げる次第であります。

市政運営の基本的な考え方

それでは、これからの私の任期中における市政運営の考え方を申し上げたいと存じます。
私はこれまで、多くの市民の皆様と出会い、意見を伺う機会を得ました。その中で、まちづくりに対して多くの思いや期待があること、また現状や将来に対して様々な不安があることを感じました。
私は、市民から託されたそのような強い思いに応えるため、懇談会などを通じて市民の中に積極的に出向き、多くの方々と対話し、市民に身近なところでまちづくりの課題をとらえ、共に知恵を絞り、課題解決に向けたビジョンを示し、一致団結して地域の発展を目指してまいります。
その第一歩として、市職員も含め、多くの市民や関係団体の方々とお会いする機会を設定するよう、準備を進めているところであります。
地方分権への動きが本格化し、今まさに、地方の自立が求められております。健全な行財政運営のもと、市民の皆様にとってわかりやすい市政を執行できるよう、市民に最も近い市役所が、自ら、真剣に、そして大胆な改革を推し進めてまいります。
全国に目を向けますと、地方の経済は低迷し、いまだ打開の糸口さえ見えない状況にあります。また、人口減少社会が現実のものとなった今日、地域間の競争も激しさを増しております。その中で私たちは、近隣自治体とも連携し、地域の特性、得意な分野を伸ばし、さらにそれらの素晴らしさを全国へ、そして世界へとアピールしなければなりません。
幸い、私たちの旭川には、アイヌの人々が独自の文化を持って豊かに暮らす中で育み、先人たちがたゆまぬ努力で創り上げた、魅力と資源があります。私は、地域の持っている力、市民の持っている力を最大限に生かすことが、市政のリーダーを任された私の務めであると考えております。
この務めを果たし、大好きなふるさと旭川づくりを進めるために、私は、対話を通じて、市民の身近にあるまちづくりの課題を見出し、そこから市民の知恵を結集させ、『対話から市政を動かす』との信念を持って行動し、その結果を多くの市民が共有し実感できるよう、市政の運営を進めてまいりたいと考えております。
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施策の基本的な考え方

昨今の社会情勢は、激変の中にあります。急激に進展する少子高齢化、産業や情報のグローバル化、地球規模の環境問題などの課題により、これまでの人口増や経済の安定的な発展を前提とした社会システムを根本的に見直さなければならない時代を迎えております。
地方自治体におきましても、これら社会経済構造の変化を背景に、地方分権や市町村合併などの制度の改正、あるいは社会保障制度の変化への対応が迫られております。
また、経済や雇用、教育や医療など様々な分野において地域間の格差が広がり、さらには、夕張市が財政再建団体となることを目の当たりにして、市民の暮らしへの不安、将来への不安はますます大きくなっております。
私を育ててくれた旭川は、まさに、住み続けたいまちであり、住んでみたいまち、そして、また行ってみたいまちであります。この素晴らしい旭川の次代を担う子どもたちが、生まれ育った故郷に誇りを持てるよう、私たちは、情熱を持ってまちづくりを進め、引き継いでいかなければなりません。
そのため、私は、次の3点を柱として、施策の推進に当たってまいります。

元気なまち旭川づくり

第1点は、「元気なまち」づくりについてであります。
大都市圏や一部の大企業を除き、全国的な景気の低迷による厳しい経済状況が続く中、地域経済が活性化し、人や物が行き交い、市民生活に豊かさを実感できるよう、元気なまちを創出するためには、地域の資源に目を向け、得意分野を更に伸ばしていくことで、差別化を図ることが必要であると考えております。
一つは、上川百万石と言われた旭川の基幹産業である農業です。
地域が誇るこの産業を、これからもしっかりと守り、育てていかなくてはなりません。全国トップクラスを誇る米やそば、そして野菜など、地域農産物のブランド化を更に推進してまいります。また、地域の素材を生かした商品の開発や販路拡大も重要であります。このため、食品加工研究所の整備に向けて、食品加工業や農業を営む方々、あるいは専門家の意見を伺うなど、調査、検討を進めてまいります。
次に、滞在型観光都市としての取組であります。
旭川が今後、世界に目を向け、より多くの観光客を誘致するため、日本一の旭山動物園と地域全体の更なる魅力増大に向けた取組や、旭川空港の充実と国際化の取組、雄大な大雪山国立公園などの自然環境を生かした取組を推進してまいります。
また、高い技術力や品質を誇り、全国的なブランドとなった家具はもちろんのこと、精密機械など、ものづくり産業の育成とその基盤強化のため、市民と一丸となって取り組んでまいります。
旭川が元気になるためには、まちの顔となる中心部のにぎわいも不可欠であります。買物公園の空き店舗の積極的な活用を進めるとともに、公共交通の要である旭川駅やその周辺においては、その機能を高めてまいります。そして、中心市街地の利便性を生かしながら、高齢者をはじめ多くの人々が安心して暮らせる場となるよう取り組んでまいります。
近隣自治体には、それぞれに旭川にはない魅力や特性があります。これら地域の持つ力を結集し、医療や福祉、産業振興など広域的な連携を強化することで、地域の存在感を揺るぎないものとしてまいります。
私は、貴重な資源と、旭川の恵まれた人材や地理的条件を生かしながら、その可能性を最大限に引き出し、その価値を高めながら、地域経済の活性化と雇用の創出のため、力強く取り組んでまいる決意であります。

安心のまち旭川づくり

第2点は、「安心のまち」づくりについてであります。
まちの主役は市民であります。そこに住むすべての市民が笑顔で、いきいきと活躍してこそ、まちの発展と安定があるのだと考えております。
旭川は、厳しい自然条件の中、幾多の困難を乗り越え、北海道の中核を担う都市へと発展し、確固たる地位を確立してまいりました。ここに暮らす36万旭川市民には大きな力があります。
私は、市民が安心してその力を発揮できるよう、市民の中にある不安感を払拭し、市民の皆さんと連携して、互いに助け合い、支え合う地域社会の形成に努めてまいりたいと考えております。
子育て環境につきましては、保育所の待機児童解消に向けた取組や留守家庭児童会を拡充するなど、子どもたちが意欲を持って学び、伸び伸びと成長できるよう、保育や教育の環境を整えてまいります。
次に、高齢者や障害のある方が安心して暮らせるまちづくりも大切であります。そのため、介護や福祉、医療に関する市役所の相談窓口が、訪れた市民にとって、よりわかりやすく、相談しやすいものとなるよう、機能の充実を図るとともに、障害者自立支援法を補完する支援制度を充実してまいります。
また、文化やスポーツなどの様々な市民活動、高齢者の豊富な経験や知恵は、まちづくりの力となっております。そのような市民の力を生かせるよう、住民自治を基本に市民と行政の協働による地域づくりを進めてまいります。
さらに、市民が潤いとやすらぎを感じながら快適に暮らせるよう、公園や街路など街中の緑を守り、増やしていく取組を進めるとともに、ゴミの分別を徹底し、環境への負荷の少ない社会システムを構築してまいります。また、安心できる冬道の確保に努め、四季を通じて、
自然と調和し、快適に暮らせる環境を整えてまいります。

市民の役に立つ市役所づくり

第3点は、「市民の役に立つ市役所」づくりについてであります。
「元気なまち」、「安心のまち」を実現するためには、何よりも市民と市役所がしっかりとしたビジョンのもとに、まちづくりの課題を共有し、信頼で結ばれ、手を携えて地域の発展を目指していかなければなりません。
そのため、まずは、私自身の行動や市政に対する考え方を含め、市政情報を積極的に公開し、市民や職員との情報の共有化を一層進めてまいります。
そして、行政の事情を優先することなく、常に市民の目線で考え、行動するために、私自身が積極的に市民の中に出向き、意見を伺うことで、市民のニーズや時代の変化に的確に対応した市民サービスを提供してまいります。また、企業や市民が取り組む環境や福祉、あるいは雇用など、社会的な貢献度を高く評価する仕組みを構築してまいります。
市役所の機構につきましては、市民にとって簡素でわかりやすく、利便性が高く、また、職員にとって能力を発揮しやすく、多様な課題に柔軟に取り組めるような組織再編を、平成19年度中に行ってまいります。
さらには、行財政運営の徹底した見直しであります。
自立した財政構造を確立していくことが緊急の課題と認識しており、市役所の中での無駄や非効率を省き、行政サービスの質を維持しつつ、優先すべき施策を慎重に見極め、あわせて財源の確保にも取り組まなければなりません。そのため、有識者からの意見も伺うなど、計画的な行財政運営を進めてまいります。
市役所は、一般会計で1、500億円規模の地域経済に大きな影響力を持つ最大の事業所であり、私自身を含め、すべての特別職、部長職は、都市を経営する者としての自覚と責任感を持たなければならないと考えております。また、職員には、常にコスト意識と、市民サービスの向上を目指して事業や取組を改善していく意識を持ちながら、その能力を最大限発揮してもらいたいと考えております。
事業の実施に当たりましては、民間委託の推進や民間のノウハウの活用を積極的に推し進めるほか、第3セクターの在り方や外郭団体とのかかわり方も含め、私自身が前例にとらわれず、聖域を設けることなく、ゼロベースから検証し、改善し、優先すべき事業を判断してまいります。
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おわりに

以上、市政運営につきまして、私の所信を申し述べさせていただきました。
今、地域社会の在り方が、地域の価値や存在感が、改めて問われております。
私は、生まれ育った旭川で、多くの方々に支えられながら、人の優しさと大きな力を感じてまいりました。そして旭川を離れてからは、雄大な自然と様々な都市機能を併せ持つ旭川の素晴らしさを再発見し、ふるさとを誇りに思ってまいりました。
この、私の大好きな旭川を、すべての市民が元気で安心して暮らせるまちとして次代に引き継ぐことが、私に課せられた使命であります。
私はまだ若く、また政治経験も行政経験もございませんが、既成概念にとらわれない柔軟な発想と、スポーツを通じて養った体力とパイロット時代に培った判断力を生かして、市政運営に邁進する決意でございます。
そして、公正、公平、透明を信条に、まず何よりも私自身が率先して、高い倫理観を持ち、法令を遵守し、常に誠実に行動することによって、市役所全体として市民の信頼に応えられる組織となるよう取り組んでまいります。
就任後、市役所の各部局から、所管事務や懸案事項の説明を受け、差し迫った課題が山積していることを実感いたしました。
これらの課題を解決し、的確に市政を運営していくためには、常に市民の声に耳を傾け、対話を重ねていかなければなりません。また、これまでこのような素晴らしい旭川を築き上げてこられた歴代の市長や議員の皆様、あるいは各界の方々のまちづくりの知恵や力をお借りしなければなりません。
私は市役所のリーダーとして、自らがその先頭に立ち、組織を運営、改革し、36万旭川市民の将来にわたるふるさとづくりに向けて、職員とともに、まじめに、真剣に、そして果敢に、チャレンジしていく覚悟であります。
議員各位並びに市民の皆様におかれましては、私の意とする所をおくみ取りいただき、今後の市政運営に格段の御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げ、市長就任の所信表明といたします。
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