2020年12月15日臨時記者発表(テキスト)

情報発信元 旭川市

最終更新日 2020年12月15日

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新型コロナウイルス感染症に関する第7次緊急対策について

先ほど、第34回対策本部会議におきまして、新型コロナウイルス感染症に関する「第7次緊急対策」を取りまとめましたので、皆さんに報告させていただきます。

お手元の資料「新型コロナウイルス感染症に関する第7次緊急対策」をご覧ください。

旭川市におきましては、11月以降、医療機関や福祉施設等で複数のクラスターが発生するなど、新規感染者が急増し、医療提供体制が非常に厳しい状況にあります。
一方で、感染経路不明の割合は8%前後と、市中感染が広がっている状況ではないことを踏まえ、北海道知事からは、札幌市と同じく警戒ステージ4相当への移行ということではなく、12日からの行動変容の措置として、感染リスクを回避できない場合、旭川市内における不要不急の外出を控えるよう協力要請がありましたことから、こうした現状を踏まえ、市民の皆さんにも御協力いただいていますが、市としても緊急的に追加対策を講ずることとしたものであります。

その内容といたしましては、まずは市内で複数のクラスターが発生し、自衛隊から看護官の派遣を受けるなど災害という状況にあって、市民の命を守るため、また、医療提供体制を維持するために、日夜懸命に取り組んでいる基幹病院をはじめ、医療関係団体や大規模クラスターが発生している医療・福祉施設の活動に対し、市としても、緊急的、即応的に支援するため、独自の財政支援を行うこととしました。

また、事業者の視点からの経済対策といたしまして、これから年末年始を迎えるに当たり、特に外出自粛による影響が大きい飲食店等に対する緊急支援措置として、感染防止対策の徹底と事業継続の下支えという観点から、飲食店、公共交通、ホテル旅館業の3つの業種に対し緊急支援金を支給することとし、いずれも、年内にも支給することを念頭に臨時会への提案をお願いすることといたしました。

医療・保健対策

具体的には、左側の医療・保健対策では、新型コロナウイルス感染症対策への財政支援としまして、感染症の診療や、クラスター対応に取り組む医療機関等を支援するため、

5つの基幹病院と旭川市医師会に対し、それぞれ500万円
また、医師会と連携する歯科医師会、薬剤師会に対し、それぞれ250万円
吉田病院や療育園などの大規模クラスター発生施設に対し、1施設当たり500万円、
合計4千500万円を計上するとともに、感染症自宅待機者の病状確認用の医療機器を購入する経費として500万円を計上しております。

医療機器に関しては、血中酸素濃度を測定する機器であります。

事業者向け経済対策

次に、右側の経済対策につきましては、はじめに、「飲食店緊急応援支援金」としまして、新北海道スタイルの実践など感染防止対策に取り組む飲食店に対し、1店舗当たり20万円を支給するもので、事業費は4億円となっております。

また、「公共交通事業者等緊急支援金」につきましては、路線バス及びタクシー事業者に対する支援として、路線バスと法人タクシーにおいては30万円の基本額に車両1台につき1万円を加算した額を支給し、個人タクシ-と福祉限定タクシ-においては基本額10万円を支給するもので、事業費は3千万円となっております。

次に、「宿泊施設感染症対策強化支援金」につきましては、ホテル旅館業事業者に対し、宿泊定員数などに応じて10万円、30万円、50万円の支援金を支給し、さらに、新型コロナウイルス感染症患者を受け入れている医療機関や感染者が発生した福祉施設等の従事者の宿泊を受入れている施設に対しまして、一律50万円を加算し支給するもので、事業費は2千万円となっております。

第7次緊急対策について

なお、これらの緊急支援金は、市議会での議決後、土日を含めて、12月22日までに申請をいただいたものにつきましては、年内の支給を予定しているところでございます。

以上、事業費の合計といたしましては5億円となっており、その財源は、一般財源で財政調整基金繰入金により措置いたします。

今回、本市における医療提供体制の現状や北海道の行動変容の措置に伴う緊急支援として追加対策を講じることといたしましたが、今後も、感染拡大を抑え込むための取組はもとより、事業の継続や市内経済の下支えとなる対策を引き続き講じていかなければならないと考えております。

また、国の新たな総合経済対策が示されたところでありますので、今後、第3次補正予算及び令和3年度当初予算の財源の活用も図りながら、引き続き「市民の命」と「地域経済」を守り抜くため、国や北海道の対策と合わせて市独自の対策をしっかりと進めてまいりたいと考えております。

おわりに

最後に、本市といたしましては、引き続き、国や北海道、基幹病院や旭川市医師会、DMAT、JMAT、日夜、医療現場で奮闘いただいている医療従事者の方々など、多くの皆様の御協力をいただきながら、感染拡大の終息に向けて取り組んでまいります。
また、市内では、コロナ禍にあっても、経済を維持するために大変なご努力をいただいており、そうした多くの皆様と力を合わせて、この難局を何とか乗り越えてまいりたいと考えております。
市民の皆様におかれましても、マスク着用や手洗いの励行など現在もしっかり取り組んでいただいていることと思いますが、今一度、感染リスクを回避する行動を徹底していただきますようお願い申し上げます。

また、事業者の皆様にも、例えば、職場での感染リスクが高い場所の再点検や店舗での安心して利用できる環境づくりなど、改めて、感染防止対策を徹底していただきますようお願い申し上げる次第であります。

以上でございます。

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