2020年12月7日臨時記者発表(テキスト)

情報発信元 旭川市

最終更新日 2020年12月7日

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第32回新型コロナウイルス感染症対策本部会議の開催について

自衛隊派遣要請の決定について

本日、第32回目の本部会議を開催し、新型コロナウイルス感染症に係るクラスターが発生している医療機関及び施設に対して、自衛隊派遣要請を決定いたしましたのでご報告いたします。

今回の決定の経過についてでありますが、12月5日夜に本市保健所で開催されました、保健所及びDMAT・JMAT等による対策会議で、クラスターが発生した吉田病院及び北海道療育園等において、看護充足度が下がっていることから医療体制等に支障を来す旨の説明があり、同時に北海道に対して、本市医療機関等への看護師派遣を市保健所として緊急要請してほしい旨の強い要望があったところであります。

これを受けて、保健所として、看護師の人数についての根拠等を調査した上で、北海道に要請することが適当と判断し、翌6日午前10時に、北海道に対して看護師の派遣要請を行ったところでありますが、午後1時に、北海道としては困難であるとの見解が示されました。

このような状況の中、国から北海道に対し、自衛隊の派遣要請に対する考えの確認があり、本市が北海道への看護師派遣要請を行っている経過を踏まえ、同日午後3時30分に、知事から私に電話で直接、自衛隊派遣についての意向確認がありました。先ほど申し上げたとおり、深刻な看護師不足の状況でDMAT等からの要請が保健所にあったこと、北海道では看護師を集めることが困難なことを理由として、知事と私の間で自衛隊に看護師を派遣することについて、要請するということを確認したところであります。

このことから、本日の本部会議に諮り、本市として自衛隊の派遣要請を行うことを決定したところであります。

災害派遣要請という事態に対しては、私自身も非常に厳しい状況であると認識しております。

保健所に対しては、今後、自衛隊との連携を密にして、協力体制を構築するとともに、クラスター発生医療機関等のさらなる情報の収集・分析や支援などについて、DMAT等の機関とともに当たること、また、防災安全部に対しては、今回の要請は通常の災害派遣要請と同様の手続となることから、迅速かつ正確に要請への対応を行うよう指示し、自衛隊災害派遣要請要求書を北海道に送達したところです。

また、これ以上の市内においてのクラスター発生を防ぐため、市有施設や様々な施設・団体を所管している部局に対し、感染管理への対応について改めて見直すとともに、市民や団体等に対し、今一度、感染拡大防止対策の啓発を行っていただくほか、今回の自衛隊への派遣要請を重く受け止め、現在実施又は計画している緊急対策等への影響について、検討を要する事業がないかを改めて確認するよう指示したところです。

今回、自衛隊の派遣要請を行うことは、旭川市にとって大変重い決定であります。

市民の皆様にも、今、旭川市が大変危機的な状況であることを受け止めていただき、お一人お一人が感染防止対策を徹底し、これ以上感染を広げないよう、改めて、慎重な行動をお願いいたします。以上です。

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