2020年11月8日市長臨時記者発表(テキスト)

情報発信元 旭川市

最終更新日 2020年11月8日

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 警戒ステージ3への移行について

昨日、道内では過去最多187人が感染し、うち札幌市が141人でその大半を占めたものの、札幌以外の各地でも感染が広がりを見せています。
旭川市内においても、11月に入ってからの感染者数は、本日発表分を含めて42人にまで拡大しています。

昨日、北海道の警戒ステージが3に移行し、鈴木知事も「11月で感染を押さえ込む」として、今月7日から27日まで、3週間の集中取組期間を設定したところであります。

クラスター感染発生について

私も11月6日に、警戒ステージ移行を見据えて、市民に向けて注意喚起をした矢先に、市内の吉田病院で2つ目のクラスターが発生しました。
これに関しては、まずは迅速に対応して、感染拡大をいかに最小限にとどめるかが重要であり、今、保健所が中心となってそこに全力を注いでおります。

この病院の関係ですが、昨日の検査で新たに見つかった陽性患者の数は16名。

その内訳は入院患者15名と昨日発表した第68例目の濃厚接触者1名です。

これで吉田病院で発生した感染に関連する患者数は合計25名となります。

施設内で起きた感染ですので、まとまった数となってしまいましたが、北海道全体を挙げての集中対策期間の中で、このような事態が発生したことは残念に思っています。

この病院には現地対策本部を設置し、道から来ていただいた感染対策の専門家や、本市と上川両保健所から保健師を派遣して、検査対象者の割り出し、検査結果に基づくリスク評価、施設内での感染拡大の予防などを行っています。

今はまず、これ以上の感染拡大の防止に万全を期すため、検査対象範囲を拡大して感染の封じ込めに当たっているところです。

旭川市内の病床数について

次に、入院病床についてですが、感染者の発生が続いたことを受けて、保健所において市内基幹病院に対して増床を要請しながら、まずは転院の優先度が高い方から入院調整を進めており、11日には市立旭川病院の増床の予定もありますことから、順次転院させる方針で進めております。

市内小中学校の臨時休業について

また、市内小中学校の関係の検査については、順次行っておりますが、そのうち、11月6日(金曜日)に発表させていただいた中学校の臨時休業の件であります。

新型コロナウイルス感染症の発生に伴い、11月6日(金曜日)から11月10日(火曜日)まで臨時休業することとしていた中学校につきましては、本日までに校内の消毒作業と保健所の調査が終了し、検査した分は全て陰性であり、教育活動の再開が可能であると確認できましたことから、当初の臨時休業期間を1日短縮し、9日(月曜日)までを臨時休業とし、再開日を10日(火曜日)とすることとしましたので、お知らせいたします。

おわりに

最後になりますが、最近の市内で発生している事例は、これまでのように札幌などの流行地域で感染した人が戻って発症したり、家族や職場・友人など親しい関係で感染する「点」や「線」的な感染から、今回のクラスターのように「面」的な感染へと変わってきています。

こうした状況では、市民の皆さん一人一人が「旭川は札幌と違って比較的安全だ」ということではなく、「誰もが感染する可能性がある」という意識に切り替えて、マスクの着用、手洗いの徹底、十分な距離と換気など基本に立ち返った感染予防策を励行していただきたいと思います。

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