2021年5月15日臨時記者発表(テキスト)
北海道全域における緊急事態宣言の発令について
皆様、ご承知のように北海道全域におきまして緊急事態宣言が発令され、明日からという決定になり、先程、コロナウイルス対策本部会議を開催しましたので、その内容について私から発表させていただきます。
旭川市における感染状況については、随時、保健所から発表させていただいておりますが、今日現在で人口10万人当たり(1週間)の感染者数について、本市としては過去最多となります36.2人というところまで感染者が増加している状況でありまして、北海道の警戒ステージ5に当たるのが25人ですので、これを大きく上回っている状況になっております。
また、コロナウイルスの専用病床については、こちらも今年度最高の71.4%まで病床使用率が上昇している状況にあり、医療提供体制についても大変厳しい状況にございます。
こうした状況が4月以降、感染者増に伴い、日に日に状況が悪化していく傾向が続いていく中、これまで北海道との間で、旭川市に対して「まん延防止等重点措置」の適用について是非行ってほしいということで協議を進めてきたところでありましたが、急きょ政府の決定により、北海道全域に渡っての緊急事態宣言になったところであります。
また、その中でも札幌市、旭川市、小樽市、石狩管内の市町村については、特定措置区域ということで、緊急事態宣言のエリアの中においても一段ステージが高い位置づけとして、様々な対策等も他の地域と違った対応を今後していくことになります。
北海道からは、緊急事態措置として様々な行動要請、あるいは施設等の制限の要請が成されておりますが、特に「外出」については、不要不急の外出を控えてほしい、特に20時以降の外出を控えてほしいと言われております。
また、必要な外出の場合であっても、混雑している場所や時間帯を避けてほしいということであります。
市民の皆さんにも御協力をいただきたいというお願いを私からもさせていただきます。
また「飲食」については、感染防止対策が徹底されていない飲食店は利用を控えてほしいということ。
また、休業要請あるいは営業時間の短縮等をお願いしていくところですが、このようなことに応じていただけない飲食店については利用を控えていただきたいと思いますので、こちらも是非御協力をお願いいたします。
市内の飲食店等に対しての休業要請、営業時間の短縮要請、様々なイベント、学校、公共交通事業者の皆さんを対象とした要請がございます。
1つ1つの内容については、時間の関係もありますので、この場で私からは説明は省略させていただきますが、つい先ほど北海道から措置内容について書類が届きましたので、これらについては報道の皆さんにもお目通しいただき、様々な機会を通じて是非周知を図っていただければありがたいと思います。
先ほど北海道の本部会議が終わったばかりで、いま旭川市の本部会議でその内容を受けて検討した中で、明日からのスタートになります。
非常に周知期間が短いということで、今日のニュースあるいは明日の朝刊等で周知していただく御協力を切にお願いいたします。
旭川市においては、今後の感染爆発を防ぐことができるかどうかの、非常に重要な分水嶺にありますので、市民の皆さんには31日までの約2週間になりますが、自粛等で大変なお願いをしていかなければなりません。
何卒御理解と御協力をいただきますようお願いします。
旭川市の公共施設の取扱いですが、道からの要請では、5月16日以降、原則全ての公共施設について休止・休館とする要請がされたことから、私どもも16日から順次、市の施設についても休館していきたいと考えております。
また、動物園など一部の施設については、17日あるいは18日からの休館。
市民の皆さんへの周知期間を含めてということになりますが、基本的には18日には市の施設については全て休館していくことになると考えております。
学校の放課後児童クラブについては、保護者の皆さんでお仕事を休むことができない方も多数いらっしゃるので開館を続け、愛育センターについても、開けていきたいと考えています。
不特定多数の方が来られる大規模なイベントですが、市民文化会館や大雪クリスタルホールのような大きな施設は1日遅れますが5月17日から休館といたします。
ただし、既に使用承認済みのイベントがあることから、イベント事業者と協議中ですが、延期等ができない場合、例えば、収容率50%以下という基準に則した形での開催あるいは別の形での開催について可能かどうか道庁と協議しているところであります。
こちらについては、近々判断をしていきたいと考えておりますが、市の施設で行われる大規模イベントについては延期・中止をお願いしたいというスタンスで臨んでいければと考えております。
旭川宿泊応援事業「あさっぴー割」については、4月1日から再開しておりましたが、5月16日から当面休止させていただきます。
感染終息後にこの事業を再開できればと考えております。
旅館、ホテル事業者の皆さんにご苦労お掛けしますが、御理解いただきますようお願いします。
非常にいま厳しい状況の中で緊急事態宣言が発令されました。
感染爆発をここで止めていくことができるかどうかという重要な時期になりますので、皆さんには改めて外出される時に、これは必要な外出なのかどうか、この人と会わなければならないのか考えていただきながら、極力、人と会わない、外出を少なくしていただきたい。
生活していく上で必要な買い物、病院などは例外ですが、それ以外のところについてはどうか御協力をいただきますようお願いします。
質疑応答
朝日新聞
市有施設の休止についてですが、動物園はいつから休止になりますか。
市長
17日からです。
朝日新聞
その他の市有施設で明日(5月16日)から休止のところは。
市長
東旭川給食センターの貸館エリア、富沢ふれあいの家、旭川観光物産情報センター、駅の中の観光情報センター、動物園のサポートセンター、総合防災センター、北消防署附属体育館、下水処理センターのバナナ館、これらは明日から休館となります。
それ以外の施設は17日と18日。全部で181施設になります。
朝日新聞
18日に閉まるのは。
市長
公民館、わくわくエッグ、花咲スポーツ公園、パークゴルフ場。
朝日新聞
周知期間があると思うが、すぐに休館できなかった理由はなんですか。
市長
市の閉鎖に向けての準備があるためです。
各部からあがってきた施設について判断しています。
朝日新聞
利用する人に対してもという意味合いですか。
市長
両方です。
STV
飲食店への休業要請について、酒類を提供しているお店が酒類を提供しないと約束した場合は時短営業に切り替わるのですか。
市長
そのように解釈しています。
STV
市としてどのように監督していくのですか。
市長
急な話ですが、明日から酒類等を提供する飲食店については休業。
それ以外の飲食店については朝5時から20時までの時間となりますが、その監督については、近々、私と上川総合振興局長でまわらせていただきます。
報道の皆さんにも御協力いただくよう改めてお願いさせていただきたい。
以後、道のほうで委託をして人を確保して巡回するという体制を月末までとらせていただきます。
STV
市としてはどうしようもなかったと思うが、飲食店の人たちもかなり戸惑いがあり、自分たちが休業要請されるのかもわからないし、明日からなのか18日からなのかもわからない。
周知等はこれからしていくのですか。
市長
私たちも危惧しておりまして、当初は18日からと聞いていたため、それであれば2日の周知期間があると思っていましたが、先程の夕方に急きょ「明日から」と道庁から資料が来たため、今晩と明日の朝に皆様に御協力いただいて周知を図っていくしかないと思っています。
色々な組合の皆さんに市から直接連絡をとり、組合員の皆さんに周知を図っていただくように考えています。
STV
16日とか18日とかスケジュール感が変わってくるし、緊急事態宣言が出されたのも急でした。
そのことについて市長はどのように受け止めていますか。
市長
緊急事態宣言を発令していただいたのは非常に歓迎しているし、ここで何とか押さえ込んでいかなければならないと考えています。
こういう状況になるのは以前からわかっていた訳ですから、できれば数日後にこうなりますと言っていただければ。
事業主や商業施設に対してお伝えする時間が1日か2日ある状況で判断していただければ、飲食店や商業施設の皆さんが助かったのではないかなと思います。
NHK
旭川市は重点の区域として休業と時短を要請されているが、市独自の休業支援金などを検討するのですか。
市長
具体的な金額等については道庁と詰めていかなければなりません。
少し調査をして、市として必要があれば今後可能性としてありますが、今日の時点では具体的に事業を組み立ててはいません。
NHK
札幌市では対策本部会議で独自の支援金を決めたとありました。
基本的には道が措置するものかもしれないが、市独自の方策としても検討していく余地はあるのですか。
市長
検討していく余地はあるが、限られた財源の中で判断しなければならないので、それ以外でも優先すべき事項があれば総合的に判断していかなければなりません。
NHK
飲食店には感染の拡大を食い止めていくために、より強い措置を求めることになりますが、どういう理解を求めていくのですか。
市長
飲食店やそれ以外の商業施設、様々なイベント、色々な業種・業界の皆さんに大きな影響が出てきます。
更なる制限をかけることになり、大変な状況だと思うが感染拡大を食い止めて行かなければならないので御協力をいただきたい。
市として最大限、感染拡大を阻止できるよう全力で頑張っていくとともに、ワクチン接種を進めて地域の安心安全を守っていきたい。
北海道新聞
全国各地の首長が自治体の考えでワクチンを接種していると報道されていますが、もし市長もすでに接種しているなら教えてください。
市長
私はワクチンの接種はしておりません。
北海道新聞
市長、特別職、一般職員といますが、接種の考え方を教えてください。
市長
基本的には国が定めた接種順序に従って接種をしていきたいと思います。
報道でしか見ていないが、首長が破棄されるのであればもったいないと判断されたと聞いている。
旭川においては打たなければならない方がたくさんいるので、破棄をするという状況は想像できないし、その可能性も非常に少ないと思います。
まずは優先的に接種する方から打ってもらえるようにしていかなければならない。
北海道新聞
もしワクチンが余った場合、市長に接種の打診があればどうしますか。
市長
受けるつもりはありません。
国の方で新たな方針が出れば、また違うかもしれません。
北海道新聞
自宅療養、自宅待機が68人に上っているとのことで、旭川のホテルが全道的に見ても少なくて、市として2棟目の要請を道にしていますか。
市長
昨年の市内で大規模クラスターが発生した際に2棟目の要請をしたが、なかなか実現に至らず、そのまま終息したため、その話は一旦止めたが、今回また4月の中ぐらいから道には2棟目を開設してほしいとお願いしています。
北海道新聞
なかなか実現しないことについて、道はどう答えていますか。
市長
私どもとしては、人の部分で確保できないことがあれば市としては最大限応援させていただきたいと言っています。
市として独自にホテルを1棟借り上げるということは財政的にも財源的にも非常に大きな財源がかかるし、全道を見ても函館、釧路、北見、札幌含めて、そのような状況はありません。
人口比でいうと旭川は非常に少ない状況にあるので、是非、道のほうで前向きに検討していただきたいと言い続けています。
北海道新聞
自宅待機者が68人に上っています。
在宅死や重症化のリスクも上がっていると思いますが、改めて受け止めをお願いします。
市長
自宅待機者が増えていくのは、良い状況ではありませんので、宿泊療養施設等に入っていただくことができるように制御していかなければいけないと思います。
今の市内の病床も71%という状況になりますが、万が一100%近くになれば市内の病床数を増やすということで、医療的なステージとして1つランクを上げなければいけません。
ただ、その状況になると他の診療に対して影響が出るので、一般的な手術、場合によっては救急といったことに影響が出てきます。
極力避けたいと思いますが、状況によってはそうせざるを得ないと思います。
北海道新聞
一部の学校で修学旅行シーズンを迎えています。
また、部活動で集まって放課後、朝、土日も含め練習している子もいます。
今後の休校、修学旅行、部活動の扱いに対する考えを伺いたい。
市長
道からの要請事項の中で学校への対応措置、基本的には修学旅行は延期、運動会等も延期、部活動は基本的には取りやめていただきたい。
ただし、大きな大会が控えていて、どうしてもやらざるを得ない状況であれば、学校と教育委員会と道と相談しながら例外的に認めることもあるが、原則全ての部活については中止としていただくということで話をしています。
北海道新聞
修学旅行と運動会については、旭川市教育委員会から延期を指示しているという認識でよろしいでしょうか。
市長
道から市の教育委員会を通じて、学校現場に伝える流れになっています。