2020年8月11日旭川市長臨時記者発表(テキスト)
上川総合振興局による「新型コロナウイルス注意報」の発令等
本日、第19回目の対策本部会議を開催いたしました。
既に報道がありましたとおり、旭川市では、8月6日に3名、7日に1名の新規感染者が確認されております。
また、6日に感染経路が不明な新規感染者が2名発生したことから、上川総合振興局管内では初の「新型コロナウイルス注意報」の発令が行われました。
感染拡大に注意を促す「呼びかけ」の実施期間は、8月7日から8月27日までとなっており、旭川市では、ホームページ上で注意報の発令についてお知らせするとともに、公共施設などにおいて、チラシの配布や掲示を行うなど、市民の皆様や来訪者の皆様に対し、注意喚起を行っております。
新規感染者の状況等
市内の学校でも夏休みに入り、また、今週末にはお盆の時期を迎えることから、帰省や旅行など、人の移動が増えることが予想されますが、8月に入ってからほぼ毎日、道内では10名以上、国内では1、200名以上の新規感染者が報告されております。
大都市を中心に感染が拡大している状況であることを踏まえますと、旭川市においても、今後、感染者が更に増加する可能性があることから、感染拡大をいかに早く、最小限に食い止めるかが重要であると考えております。
事業者・団体の皆様へのお願い
まず、公共交通機関や宿泊施設、飲食店、観光施設、商業施設などに関係する事業者や団体の皆様につきましては、市外、道外からの来訪者の増加に備え、感染防止対策の徹底や各業界のガイドラインの遵守について、改めてお願いいたします。
市民・来訪者へのお願い
次に、市民の皆様、旭川市を訪れる皆様にお願いです。
先ほども述べましたように、お盆休みの時期を迎え、人の移動が増えている時期でありますことから、一人一人が感染予防対策をしっかりと行うことが重要です。
体調が悪い場合は外出を控えること、感染リスクの防止を徹底できない場合は、帰省、旅行、会合を控えること、感染が拡大している地域との往来は慎重に判断することなど、細心の注意を払って行動されるようお願いいたします。
また、手洗いや換気、咳エチケットなどの新北海道スタイルの実践について、引き続き取り組んでいただきますようお願いいたします。
特に若い世代の方は、症状が重くならない傾向にあると言われておりますが、若い方から高齢者や既往症がある方に感染が広がっていくというおそれがあります。お盆での帰省などでご家族や親戚の方に会うことを予定している方もいらっしゃると思いますが、自分が感染しているかもしれないという意識を持ち、マスクの着用や、少しでも体調が悪いときには会うのを控えるなど、感染リスクを低減させる行動していただくことが、ご家族や親戚の方々を守ることにつながります。ぜひそういったことに配慮した行動をお願いいたします。
また、北海道コロナ通知システムや接触確認アプリ「COCOA」をより多くの方に活用していただくことで、感染拡大防止につながると考えておりますので、ぜひ積極的に活用していただきますようお願いいたします。
医療提供体制
現在、旭川市内では、上川保健所や市内医療機関の協力のもと、一日当たり約60件のPCR検査が実施できる体制を整えております。また、感染者を受け入れるための病床につきましては、市立旭川病院で約40床、その他の市内医療機関で約60床、合わせて約100床を確保しております。
本日現在、旭川市内の入院患者は5名おりますが、現時点で旭川市の医療提供体制には十分な余裕があり、今後は感染者の状況に応じて、更に病床数を拡充し、万全の体制を整えてまいります。
感染拡大防止と経済活動の両立
旭川市では、これから、プレミアム付き商品券の発行や、教育旅行の誘致といった、地域経済の活性化を図るための事業の実施も予定しておりますが、こうした取組を進めるに当たっては、徹底した感染防止対策を行うことが前提です。
感染拡大防止と経済活動の両立に向け、これからもしっかりと取り組んでまいりますので、市民の皆様、関係団体の皆様にも、引き続き御協力をよろしくお願いいたします。