旭川市総合計画市民検討会議第1分科会第3回会議の記録

情報発信元 政策調整課

最終更新日 2016年2月24日

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会議概要
日時

平成26年8月25日(月曜日)18時30分~20時40分

場所

旭川市1条8丁目フィール旭川 7階
旭川市まちなか市民プラザ 会議室2

出席者

委員9名

大石委員、大森委員、工藤委員、栗田委員、酒本委員、塩川委員、中島委員、永瀬委員、山田委員(50音順)

欠席委員

伊藤委員、高田委員

会議の公開・非公開 公開
傍聴者の数 0名

会議資料

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配付資料(PDF形式 169キロバイト)

会議内容

1 座長あいさつ・本日の進め方の確認

これより、第3回目の第1分科会を開催する。
本日のテーマは、「あさひかわの「医療」「健康づくり」を展望する」と設定した。時間に限りはあるが、前回と同じく大いに語ってもらいたい。
(1分間スピーチ)
今回の分科会では、具体的に「医療」「健康づくり」について、(1)よいところをさらに伸ばす、(2)問題だと思うところを改善するための、それぞれの具体的な提言を作成する。
なお、6月10日に行った第1回目の分科会、「総点検」から2か月以上の時間がたっているので、これらについて、本市における「よいと思うところ」「問題だと思うところ」を再度あげていただいた上で、(1)「皆さん自身が行う」こと、(2)「市民が助け合い行う」こと、あるいは「企業・事業所が行う」こと、そして(3)「市が行う」ことの3つに分けて考えていただいたところである。
また、市民にとっての生活課題は生活の基盤となる「地域」で生じていることから、提言作成にあたっては、前回と同様に「地域」の視点を含めてご検討いただいたところである。委員の意見は、グループ内で共有するために、本日配付した。
本日の手順を説明する。まず、職員ワーキンググループから「第1分科会資料」に基づき、各グループに関連する情報の提供をあわせて10分程度の予定で行う。そして、事前に提出いただいたワークシートに基づき、各自の意見発表を行う。ここで、委員の皆さんの提案についてひとり2、3分でお話しいただく。そして、グループごとに討論を行い、グループで「目指すまちの姿」について複数のキャッチフレーズを考えていただく。また、具体的な提言について、(1)「私が行う」こと、(2)「市民が助け合い行う」こと、あるいは「企業・事業所が行う」こと、(3)「市が行う」こと、の3つに分けて模造紙に記入していただく。
いただいた意見は、市民発表会・提言書に反映することとなるが、今回は時間の制約があり、これは重要だ、市民発表会や最終の提言書で強調してもらいたいという部分を話し合っていただきたい。
終了15分前をめどに各グループに発表をお願いする。なお、本日は塩川副座長に進行をお願いすることにした。
作業を入る前に、いくつかお話しさせていただく。
前回の分科会から本日までの間に、子育て支援部、保健所、福祉保険部国民健康保険・介護高齢課の合計9名にお話を伺いに行った。その多くは前日にアポイントメントをとって翌日に訪問するという無理な方法ではあったが、総合計画課の担当の調整により、合計7時間程度話を聞き、本市の福祉・子育て・医療・健康についての現状の一部を聴くことができた。
本市は、この10年でほとんど歳入額は増加していないが、扶助費はおよそ170億円増加している。この部分は義務的経費であり、難しい部分であるが、市民の取り組みによりまたは心がけにより次世代への負担を少しでも軽減できないものかとずっと考えてきた。
各部署に聞いていてわかったことは、国民健康保険料、これは、近隣町よりは高いのだけれど、中核市では中程度。介護保険料は、制度創設当初は全道平均より下だったのが今では第4位。4回の改正で1.7倍に跳ね上がっている。でも国民健康保険の特定健診受診率はわずか2割で、全道平均・全国平均よりも低い。単純に考えて、若いときのメンテナンスが悪いせいで、生活習慣病・重症疾患・要介護状態そして、死へのリスクが高まる。ある部署ではこのようなことを図示して説明してくださった。
要介護認定者の4割を占める要介護3、4、5で介護給付費の6割を使ってしまっている。現役時代の健康管理をしっかりやっていれば重症化はある程度防げるのでは。また、健康になれば可処分所得は増えるし、医療保険・介護保険財政への負担減にも貢献できるのでは、そのような話である。
そして、人工妊娠中絶の話である。人工妊娠中絶は全国と比較しても非常に多いと言える。このことは旭川の人口減に残念ながら寄与しているとみることができる。これらの教育というのは次代の親育ての一環として至急取り組まなければならない。
もう一つ、医療と福祉の連携である。福祉サービスは提供して終わりというものではなく、市民一人ひとりをどうみるか、尊厳ある「個」としてどうとらえるかという話である。
先日、あるケアマネジャーさんから話を伺う機会があった。中心部に在住していて、高齢の姉妹二人で暮らしていた世帯のことである。近所の方が、その家の様子がおかしいから見に行ってほしいとケアマネさんに連絡があって行ってみたら、ほとんど亡くなられる寸前のような状態であった。
妹さんになぜここまで放っておいたと聞いたら、誰に相談してよいかわからなかったと。いくつかの機関とつながりはあったそうであるが、そのときは状態もよくて、それっきりになってしまったということだ。いくつかの資源と接触があっても、それが単独の動きにとどまって、つながりがない状態。市内にまだあるのではないか。共倒れになってからじゃないと把握できないよう では、このまちの行政・福祉従事者はなにやっているのかということになる。
いま、市内のケアマネ連協で取り組んでいる、医療・介護の連携シートを拝見させていただいたときにこのことを思い出した。これからは医療・福祉も縦割りの時代ではないということを口だけではなく本当に実行しなければということである。このシートについて、委員から簡単に説明いただきたい。

(委員)

お手元の医療・介護連携シートを御覧いただきたい。丁度二つ折りにすると皆様もお持ちのおくすり手帳と同様の大きさとなっている。手帳にはさんでおけるようになっている。職種間連携用に作成したもので、医療、介護、福祉各分野が連携を取るにあたってのきっかけ作りとしてのシートである。縦割り対策と言える。 このシートにはご本人に関する情報を自ら、或いは医療、介護、福祉に携わる方が記入していく。
表面には氏名、緊急連絡先、持病、主治医、かかりつけの病院、注意事項などや介護が必要な場合は介護従事者の連絡先の欄が設けられ、職種の枠を越えて連絡が密に取れるようになっている。
裏面は、ご本人に関わる方にその事業所名、担当者名、連絡先、利用内容を記入して頂く欄となっている。連絡先、利用内容に関しては、個人情報の取り扱いを慎重にしなくてはならないため程々にしなくてはならない。

(座長)

個人情報に関しては難しいところである。それでは、ここからは副座長に進行をお願いする。

(副座長)

まず、職員ワーキンググループから「第1分科会資料」に基づき、今回のテーマである「医療」「健康づくり」に関連する情報提供を行っていただく。

(職員)

皆様、お手元の「旭川市総合計画市民検討会議第1分科会資料」を御覧いただきたい。前回の会議でお渡しした資料である。
まず3ページを御覧いただくと上部に第2 医療とあり、旭川市の医療施設数が掲載されている。実は全道・全国と比較しても多い。
続いて6ページだが、国民健康保険に関する記載である。本市では、平成23年度から保険料を下げる取り組みを行っている。
7ページを御覧いただいてもわかるとおり、全道・全国と比べると医療費が高い。
8ページには本市と全道・全国との比較分析を行ったものが記載されている。被保険者1人あたりの年間医療費(通院・入院別)を見ると、通院では全道に比べ依然として医療費が高いが、入院ではそれが逆転している。

(職員)

健康に関するデータを見ていく。9ページにはがんの部位別死因順位、つまりランキングが記載されている。10ページには標準化死亡比としてSMRという項目がある。がんで亡くなる方のうち指定の部位が原因という方の割合を、全国を基準に考えた数値である。全国を100とした場合に、それよりも高いか、低いかを見る。男性、女性共に全体で比べると全国とほぼ同様の数値だが、旭川市の女性の食道がんは全国に比べて死亡者が少なく、女性の大腸がんは全国に比べて死亡者が多い状況となっている。
11ページにはがん検診の受診率の推移を記載している。乳がん検診の受診率が平成21年のみ突発的に高いのは、がんのTVドラマの影響で検診ブームが生じたためと思われる。
12ページには旭川市国民健康保険における疫病件数と題した順位がある。このうち順位が1位悪性新生物、3位脳血管疾患、4位心疾患については生活習慣病と呼ばれるものである。
13ページには人工妊娠中絶実施件数が記載されており、年々件数は少なくなっているものの依然として自然減と拮抗しており、本市の人口減少に関わっている。ただし、このデータは、市内の産婦人科で得られたデータではあるものの、周辺市町村から訪れて旭川で中絶している方について考慮されていない可能性が考えられる。
14ページには健康男子プロジェクト推進事業が記載されている。本日皆様に配付したチラシにもあるとおり9月に開催予定の健康増進を行う普及啓発事業である。

(副座長)

本日のグループワークは20時20分までとし、各グループから発表していただく。健康、医療に関して具体的な提言をお願いしたい。

2 グループワーク

Aグループ

(委員)

「目指すまちの姿」
健康で心豊かに暮らせる街

「私が行う」

  • 感染症の予防―うがい・手洗い・マスク・予防接種など

「市民同士が助け合い行う、企業・事業所が行う」
メンタルヘルスへの取り組み―職場のストレス・家庭のストレス
「市が行う」

  • いきがいづくり(生涯学習)―講座・サークル・イベント
  • 健診、保健指導、食育の充実
  • スポーツ、アウトドア施設の充実

(委員)

「目指すまちの姿」
安心して暮らしていけるまち
「私が行う」

  • 自分の体の健康をしっかり維持する
  • 医療等の制度をよく調べて確認する
  • 身近な人に制度を広めていく

「市民同士が助け合い行う、企業・事業所が行う」

  • 制度を知っている人はどんどん広めていく。しっかり広めてその地域の持つ意識につなげる
  • 市民だけで考えていったり、広めていくのに限度あるので、企業や事業所で親しみやすい内容のイベントや講演をする

「市が行う」

  • 制度を今よりもわかりやすく広めていく
  • 広報誌以外にも広めていく方法を探す
  • 気軽に参加できる健康を考えるイベントを行う

設備や制度は存在しているにもかかわらず、市民に広めることができていないため、うまく機能していない現状にあるのではないだろうか。そのため、市民は不安を抱いてしまっているので周知活動をより積極的に行うことで安心感を与えることができ、その安心が健康へと繋がっていくと考える。
自らも健康を維持すると共に自分が利用している制度や知っている制度等を身近な人から広めていき、周知に貢献していきたい。
これは、市民や企業にも言えることであり、市民であれば地域をひとつの単位としてそこの住民同士で検診の誘い合いなどを行い、企業であれば医療や健康についてのイベントや講演の開催をすることでそれぞれが意識を高く持つことが大切などではないだろうか。
市としては、既存の制度が利用しやすくなるためにも今よりも理解しやすい言葉に噛み砕くなどして市民の目に留まるようにし、老若男女問わずに健康を考えていけるような環境を整えていく必要があるだろう。

(座長)

「目指すまちの姿」
市民が創る「ウェルビーイング・シティあさひかわ」
「私が行う」

  • 労働時間のコントロール(目標:月240時間以下)
  • 3、4階までの移動は歩く
  • 体重を減らす
  • 家族親族に健康診断を受診するよう促す
  • 自然治癒力を活用する(コンビニ受診をしない)
  • 可能であれば後発医薬品を処方してもらうようにする
  • 口腔ケアも欠かさず行う
  • 健康状態を改善し可処分所得を増やす

「市民同士が助け合い行う、企業・事業所が行う」

  • (市民相互)住民相互による健康診断の受診への声掛け
  • (市民相互)町内会、老人クラブ等で健康教育(出前講座)を取り入れる
  • (市民相互)病気の早期発見、生活習慣病予防、治療は市内の医療機関で
  • (事業所)適正な労働時間の管理
  • 事業所は、労働者のヘルスプロモーションの普及を図るため、労働時間の短縮、メンタルヘルスを含む職場の健診システムの充実を図るべき

「市が行う」

  • 人工妊娠中絶に対する取り組みの継続(「私の未来プロジェクト」の推進)

「次世代の健康」を意識

  • 健診受診率の向上のための取り組み:モデル地区の再設定

さらに、高受診率市民委員会等へのインセンティブ予算枠化(市民委員会チャレンジ事業)

  • 国保加入者である場合20歳以上から健診受診ができる体制
  • 健康男子プロジェクトの発展(Asahikawa未来健康プロジェクト)
  • 国民健康保険や介護保険財政、保険料の現状説明、長期見通しの説明

2つの保険料を上げるためのプロジェクト

  • 特に、生活習慣病→要介護3~5状態に陥ることを防ぐための取り組み実施

旭川市の健康は、旭川市に住む市民でしか維持していくことができないため、市民一人ひとりの心がけの問題なのではないだろうかと考える。
健康を維持するということは、経済面へ大きな変化をもたらすことになる。病気になることなく、健康でいることで通院や治療にかかるお金は必要なくなる。つまり、健康状態を今よりも改善することでその後の生活における可処分所得を増やすことができるというわけである。
また、積極的に体を動かすなどの健康を意識した活動への参加が必要になるだろう。これは、市民相互で声を掛け合うことが大切であり、クラブへの所属や健康に関する講座に参加し、互いを刺激し合える場にいることで生活習慣病の予防等へ繋がるのではないだろうか。さらに、治療をするとしても札幌市には行かず、市内の医療機関で行うことで経済的にも大幅に負担が軽減するため、市内の病院で完結させる必要がある。
企業に関しては、労働環境の整備が課題となる。労働時間の問題や職場における健診の促進等を行うことで労働者の精神面からアプローチすることができ、企業として労働者の健康の維持に力を入れるべきである。
市としては、人工妊娠中絶の割合が非常に高いことから次世代に向けた健康を意識した取り組みをさらに活発化させ、継続していくことが必要である。そのためにもまずは、若い世代や労働世代の健康診断受診率向上のための取り組みを進め、生活習慣病を防ぐ取り組みを行っていくべきである。また、保険料そのものを下げるためのプロジェクトを実施することも必要となるだろう。

(委員)

「目指すまちの姿」
市民一人ひとりの健康が維持・増進される

「私が行う」

  • 健診受診の必要性を発信していく

「市民同士が助け合い行う、企業・事業所が行う」

  • 働く人々の健康支援体制の充実

「市が行う」

  • 健康を支える条件の整備―健診を受けやすくするためのシステム整備
  • 健康を支える各部署の職員間の連携
  • 健康を支えるため市民と行政の連携

健康を維持するためには、予防するということが必要不可欠である。そのため、子ども時代から各世代において健康を意識し、予防対策を行っていく必要があるだろう。
自ら健康診断を受診し、健診の必要性を発信していく。労働者に対する健康支援体制を充実させ、健康を支えていくための条件を市の側から提供し、健診を受けやすくするためのシステムの整備が求められる。
また、市民と市、市の職員間の連携がさらなる健康支援へとつながるだろう。

グループディスカッションの内容

初めに、「市民が助け合い行う」・「企業・事業所が行う」ことから話し合うことになり、グループ一人ひとりの提言から共通して挙がっていた意見を中心に取り入れていくこととした。
市民が助け合い行うに関しては、「健診受診に関する市民相互の声掛け・周知」・「地域住民主体の健康活動への積極的な参加・取り組み」が重視された。健康活動の具体的な内容としては、体を動かす軽い体操やスポーツ教室、パークゴルフ等のクラブ活動があり、これらをさらに集いの場としても利用することで市民が相互に健康を意識し合える環境となるのではないだろうか。
企業に関しては、健康に関する環境整備が必要とされ、その中でもメンタルヘルスへの取り組みや労働時間の管理の適正化を充実させることを重視し、日々の生活リズムを保つことで食事を適切に摂れる時間の確保にもつながると考えた。コンビニや出来合いのものばかりで済ませるのではなく、栄養バランスの取れた食事をきちんと摂取することが健康への第1歩と言えるのではないだろうか。
最終的には、市民と企業が相互に連携しながら健康に対する意識や理解を深めていくことができれば旭川市全体として健康が定着していくだろう。
次に、「市が行う」に関して話し合い、委員から挙げられていた「制度をより分かりやすくした上で周知活動を行う」ということに意見が集まり、時代を築いていく若者がより利用しやすくなっていくためにも内容を噛み砕いて説明できるような場も必要ではないかという声も挙がった。そこからさらに保険料の話へと膨らみ、若い世代の負担を軽減するには何よりも保険料を下げることであるという意見があった。また、労働世代を中心とした、保険料に関する情報提供の機会をきちんと設けることで保険料に対する理解も得られるのではないかと考えた。
そして、以上の内容を踏まえた上で、「私が行う」を一人ひとつずつ挙げていき、提言とする。
最後に「目指すまちの姿(キャッチフレーズ)」をグループ一人ひとりの提言書の中から全体の意見の集約にふさわしいものを選び、「市民が創るウェルビーイングシティ」とし、身体面でも精神面でも健康である旭川市を目指していこうという考えで意見をまとめた。

Bグループ

(副座長)

「目指すまちの姿」
市民が健康でいきいきと活動するまち
「私が行う」

  • 歩いて通勤する
  • 夕食の時間が遅くならないようにする
  • 睡眠時間7時間以上確保する
  • 毎日体重を測る
  • 休日は旭川の色々な場所に足を運び、まちの魅力を知り、自然と歩く習慣をつける
  • 日々の生活の中で旭川市や市民の取り組みに目を向け、若者に健康づくりのPRをする
  • 困った時は1人で抱えこまずに相談する

「市民同士が助け合い行う、企業・事業所が行う」
(市民)

  • 健康診断を受診するなど自分の健康に関心を持つ
  • 家族の健康に配慮して声をかけあう、健康食を作って食べる、家族で一緒に運動する
  • 市民の目で見た旭川の魅力や隠れた名所を発掘しながら、まちを歩き健康づくりを行う

(企業・事業所)

  • 健康診断を必ず実施し、精密健診の受診率を向上させる
  • 通院している人が、受診が不規則、中断しないよう受診のための休みをとりやすくする
  • 仕事中の休憩時間の確保、時間外勤務の減少、有給休暇をとりやすくする
  • 作業環境の点検と環境整備(採光、温度、換気、掃除など)
  • 適正な人員配置、仕事量の分配
  • 職場におけるストレスやメンタルヘルスに関する意識を高める

「市が行う」

  • 年齢に合わせた健康づくり事業、心と体の健康を支援する仕組みの充実と市民誰もが社会参加できる事業の企画およびコーディネート
  • まちを歩いて健康づくりをしよう!をコンセプトにした健康事業の企画、PR
  • 旭川のフットパスの充実
  • ノルディックウォーキングやマラソン大会、パークゴルフ大会など運動イベントの充実
  • 心の健康に関する相談窓口の充実
  • 健康づくりに取り組む団体等への補助金、支援の充実

市民がいきいきと活動するためには年齢や心身の状態に合わせた健康づくりを継続することが大切。なかなか続けられなかったりする人が多いので、継続をポイントにしている。生活のハリのことを考えると、何かやりがいをもって生活していくことは大切なことであり、自分自身の健康づくりだけではなく、まちづくりという視点をもって運動・活動をしていけたら良いと思う。
一般企業の健康診断の受診率は、どうなのだろうか、ということが気になる。健診というところが、取り組みたいところである。
健康を考えた時、食と健康は欠かせないと思うので、旭川ならではの健康食を作って食べようとか、家族で運動しようとか、夫婦の団欒とか、壮年期の方が多いので、若い人たちはどうしているのか。
重症予防の観点から、公務員以外の人でも、受診のための休みが取りやすくなれば良いと思う。
旭川のフットパスが本当はもっと発掘できるのではないかというぐらいの数しかなかったので、市民の人と一緒に作っていきたい。

(委員)

「目指すまちの姿」
病気や障害があっても、健康でいきいきと暮らせるマチ
「私が行う」

  • 健康づくりのために継続的にスポーツ、体力作りを行う

「市民同士が助け合い行う、企業・事業所が行う」

  • 各地域(地域包括や中学校区単位)での地域スポーツクラブの設置(子ども・障害者・高齢者も参加しやすい)
  • (会社)メンタルヘルスの充実
  • いのちの電話の相談員が不足しているため、相談員が増えるような取り組み

「市が行う」

  • 市職員へのメンタルヘルス(旭川市内で一番大きな事業所)
  • 体力づくりやスポーツ活動への積極的な支援、補助等
  • 医療的な健康診断だけではなく、定期的な体力測定(全市民や希望者、企業ごとなど)

自分自身、難病患者であり障害者であるが、よく「健康ですか」と聞かれたときにどう答えたらよいか迷う。病院に行っているかどうかで見ると、継続した治療が必要で行っているので健康ではないし、トータルな健康でみると、トレーニングなどもしているから健康であると思う。治療や、医療が必要であるけども、それ以外の部分、医療だけに頼らない健康づくりが必要と考える。
地域ごとにスポーツクラブ等があると思うが、比較的にスポーツが得意な人が集まっているので、スポーツが苦手であったり、健康弱者の人でもあっても入っていけるようなプログラムがあると良いと思う。
旭川には、精神科通院の自立支援医療というものがあるが、それを受けている人が8,000から9.000人(重度且つ継続という区分の人、生活保護を受けていない人)と多い。精神疾患は後天的なものなのでまだまだ手は打てると思う。
いのちの電話の相談員が不足し、ほとんどつながらない。ボランティアが多いので、何かもっと充実できるような取り組みができたらと思う。
旭川市役所は、旭川の中で一番職員が多い事業所なので、市の職員に対してメンタルヘルスを行うことは大切である。
スポーツに関する取り組みをする部署、健康づくりに関する取り組みをする部署、それぞれが別であるので、総合的に見た健康づくりをするところがあっても良いと思う。体力測定なども良いと思う。

(副座長)

「目指すまちの姿」
病気を持っていたら健康ではないのか、その人がいきいきと暮らせているのかということが大切。

(委員)

身体的な数値だけではない。

(副座長)

自分が好きなことをやる、仕事や活動をするには健康は欠かせない。そういった視点で自分の健康を大事に、生きがいをもって生活してほしい。

(委員)

旭川は都市であるから、ハード面は充実している。ハード面だけではなく、ソフトな部分を高めていく、ハードな部分に頼りすぎないことが大事。
医療だけでなくて、ひとり一人が健康づくりを実践できるようにしたい。

(副座長)

体だけでなく心の健康も大切。

(委員)

「私が行う」
安くて、カロリーの高い食べ物が、何時でも、どこでも手に入るようになった。
食べる内容と食べる時間に気を付けたい。
旭川は農産物など、食べ物が充実しているので、調理をすることも大切である。
残業が多いことも関係して、惣菜が多くなったりもするのではないか。
食事が不規則になる。睡眠時間も減り、精神的にも追い詰められ、運動する時間もなくなる。

(副座長)

生活習慣が大きな柱

(職員)

小さい子供がいると、一緒に食べられなかったり、時間をずらしたりしている。

(職員)

運動する時間がないし、子どもがいると、運動しに行くにも一緒に行かないといけないので、子ども連れで体を動かせるイベントがあると良い

(委員)

どれも、余裕が無くてできない、または時間に追われておろそかになっている。

(副座長)

ワークライフバランスが大切。自分の時間を持つことがワークライフバランスにつながる。

(委員)

「市民・企業が行う」
健診を受けることで、自分の健康に関心を持ってもらいたい。
身近な場所で運動する。いろんな団体が、地域の学校や体育館で活動していても、周知が薄い。

(副座長)

医療資源の無駄遣いをしないようにすることが大切。
定時退社、休暇を、受診のためにとれるように、ワークライフバランスを大事にしてほしい。

(委員)

いのちの電話等の、旭川で行っている重要な事業のボランティアに参加して、人材が増えてほしい。

(副座長)

健康増進のための事業や、健診後のフォローの取り組みも大事

(職員)

「市が行う」
やはり広報啓発は行政がやっていくべきことである。

(副座長)

健康診断の充実も大事であるし、体力測定というのも面白いと思った。

(職員)

スポーツイベントを充実させてほしい。
健康に関するボランティアの話が多かった。ボランティアの人材を育成することも大切である。

(副座長)

旭川市は医療の拠点であり、近隣市町村との連携も大切である。

(委員)

健診を受けるだけではなくて、健康に関する相談もできたらよいと思う。
心の健康係はあるが、体の部分はない。体の部分は病院に行くしかない。

Cグループ

(委員)

「目指すまちの姿」
医療・介護・健康づくりの充実!―医療・介護が整い完結できるまちづくり
「私が行う」
各セクションをつなげる役割の実践
「市民同士が助け合い行う、企業・事業所が行う」

  • 治療や健康づくりに取り組める環境の確保
  • 医療・介護・健康に対する理解の機会の確保
  • 医療・介護など制度理解に対するアウトリーチ

「市が行う」

  • 市民への広報や学びの機会の提供
  • 各企業、団体と連携した取り組みや活動・取り組みに対しての協力やバックアップの充実

自分が何をできるかというと私の仕事から主治医の先生、医者、リハビリの先生、成年後見センターなどの人とお話ししてつなげていく。これらを自分がやらなくてはいけないことだと思っている。
負担するのが会社なので大変だと思うが健康診断を受けられるようにした方がいい。
食べマルシェに市民がたくさん参加するようになり、そのような機会に「ついで」という形になるが医療・介護・健康に関して知ってもらうことが大切。
またこちら側からアウトリーチを行う。「勉強しに来てくださいね」ではなく「お伝えしたいので行ってもいいですか」が大事である。

(委員)

「目指すまちの姿」

  • 「会いたい人」「行きたい場所」「やりたいこと」のあるまちづくり
  • 「会いたい人」=人間関係=地域の中で人と人とがつながる仕組みづくり
  • 「行きたい場所」=居場所=地域の中で知り合い、交わる場づくり
  • 「やりたいこと」=役割=地域の人とのつながりを意識した役割づくり
  • 子ども(子育て)・障がい・高齢の分野を越えたシステムづくり
  • 住民主体のまちづくり

「私が行う」

  • 定期的な健康診断を受けること
  • 健康の自己管理(かかりつけ医を持つこと)
  • 地域の中での人間関係・居場所・役割づくり
  • 介護予防(生活リハビリ)

「市民同士が助け合い行う、企業・事業所が行う」

  • 地域の中で人間関係・居場所・役割のシステムをつくる
  • 毎月の健康相談を受ける相談所の開設
  • さまざまに特色ある組織・団体が互いに認め合う

「市が行う」

  • 介護・医療の生活圏域の設定と生活圏域内での子ども(子育て)・障がい・高齢等の分野を越えた全ての住民が参加できる、住民主体の地域包括ケアシステムの構築を望む。縦割り行政では地域の生活を守ることはできないのでは

「生活圏域」をまず作らなければならない。そして生活圏域をベースにして各分野の相談を生活圏域で行っていくことが大切。しっかりとこれを決めることが重要。
各組織や団体で目的は違うけれども互いに認め合い、それらを統合するエリアがなければならないので市に作ってほしい。
最近は「できることをしない人」が増えているので保険料などが上がっているところもある。そのため、「できることをやる」という意識、行動が大切である。
生活圏域に住んでいる人が「何が必要なのか」を考え、「なぜ健康意識を持たないとならないのか」、「なぜ医療・介護のシステムを作らなければならないのか」を考える必要がある。これは、社会が昔持っていた関係が切れたから再構築しなければならないからである。このようなことを住んでいる人が理解しなければならない。
ラジオ体操やふれあいサロンは、誰かがいるから行くという人や居場所を作るために行く人もいる。
「生活圏域」というワードが多く出てきた。

(委員)

「目指すまちの姿」
健診で健康家族 医療費削減
「私が行う」

  • 家族の健康管理。足元から明るくしよう。
  • 旭川市の地産・地消をすすめ、旬のものを食すことにより、市民の身体を守り、さらに地域の活性化につながる
  • ラジオ体操を続ける

「市民同士が助け合い行う、企業・事業所が行う」

  • 町内会でラジオ体操の継続
  • 企業、事業所でのラジオ体操の継続
  • 5分間昼寝の推進

「市が行う」

  • 市をあげてラジオ体操の実施、継続
  • 健康診断や健康相談の体制を整える
  • 医療体制の充実度アップにつとめる
  • 保健所が行っているプラスワンの継続→健康寿命アップ

保健所が行っているプラスワンは今後も続けてほしい。
ミニサロンのように歌ったり、遊んだりなどの単純なことをする場所がほしい。
ラジオ体操は本当に体にいいからなくならずに続いているので続けてほしいし、簡単にできることだから参加してほしい。また企業でも朝に社員がラジオ体操を行うことも健康に良いと思う。
旭川には良い食べ物がたくさんあるのだからそれらを食べて健康につなげて、食べた人が健康になり、作っている人などの活性化にもつながるのではないか。
5分間の昼寝は若い人の病気の減少につながる。

(職員)

自分が健康になることに気を付けつつ、家族や周りの人のことも気を付けることが大事。地元の食材を食べるなどの食生活から改善する。
メンタル面に関する病になってしまうと長期的に会社を休んでしまうことがあるので、会社への負担が出てしまったり、医療費が増えてしまうことがある。だから心の健康は大事。また、このようなことに対して健診を受けやすい体制を作ることが必要であり、たとえば、休暇を作るなども大切である。
心の健康に対して地域での声掛けやラジオ体操などに参加することもよいと思う。

(職員)

若い世代は忙しかったり、楽しいことがたくさんあったりなど健康に気が回らなかったり自覚症状がなかったりする。これに対して、どう健康に関して意識を置いてもらうかが重要である。
「いつの間にか健康になっていた」というように、したいことやりたいことをやっていたら結果的にそれらが健康に良くて健康になったというのが理想である。また、動機は不純なものでいい。お金の節約でもスタイルの維持などでもいいから少しでも運動する。
「気づいたら健康になれる」というのは行政だけでも市民だけでもできない。さらに企業が気をつけることで社員を守ることができる。だから、行政・企業・市民全体で行わなければならない。
社員食堂にヘルシーメニューを加えることで人気が出ると思う。炭水化物に炭水化物というメニューがあったりし、健康に気を使っていないものがある。ヘルシーメニューを作ることで社員の健康につながると思う。

(委員)

「笑う」ことが大切。笑いで病を消す。そのために自己管理をしっかりと行う。
安心のバトン(安心カード)は冷蔵庫に入っているので、それをうまく活用するとよい。
健康診断を受ける人がごくわずかである。
旭川が平和ボケ、健康ボケしている。災害が少ないから健康に関してなど考える機会がないのではないか。

(委員)

これから全体発表を行う。Aグループから順に発表をお願いする。

3 グループ発表

Aグループ

(委員)

目指すまちの姿は「市民が創るウェルビーイングシティ」である。
「私が行う」は、感染症の予防を行う、健康を維持する、健康を保ち、可処分所得を増やす、健康診断の必要性を発信する、自分の体験談を伝えていく、現実から目をそらさず自覚するである。
続いて、「市民が助け合い行う・企業や事業所が行う」は、まず市民に関して、相互に受診への声かけを行う。また、運動、教室、クラブチーム、体験共有などの住民主体の健康への取り組みを行う。企業はメンタルヘルス、労働時間、食品などの健康に関する環境の整備を行い、市民と連携すること。
最後に「市が行う」は3点あり、1点目は制度の周知活動を行い、よりわかりやすく噛み砕いて周知することで健康診断の受診率の向上につながる。もう1点は保険料についての情報提供により、若い世代、次世代の負担が軽減される。そして、健康を意識する場づくりを労働世代中心に身近な地域から始めることである。

Bグループ

(委員)

目指すまちの姿は「いきいき健康都市あさひかわ」である。
「私が行う」は、生活習慣を整えることである。具体的には、食事の内容や食べる時間帯、調理をすることや運動をすること、睡眠時間を確保すること、そして自分の時間を確保すること。
続いて、「市民が助け合い行う・企業や事業所が行う」は、まず、市民が健康に関心を持つこと、健康診断を受けること、身近な場所で運動すること、コンビニ受診をしないこと、健康に関するボランティアへの参加などが挙げられた。続いて、企業は定時退社や休暇がとりやすいなどワークライフバランスの推進や健康増進のための事業、健康診断後のフォローを行うことが挙げられた。
「市が行う」は、まず広報、啓発活動。健康診断の充実と体力測定の機会を設けること、体と心の健康相談が出来る体制を作ることである。その他、スポーツイベントの充実、健康に関するボランティアの育成を行うこと、近隣市町村と連携をとり、保健医療福祉体制の維持・向上を図っていくことが必要である。

Cグループ

(委員)

目指すまちの姿は「健康で安心して暮らせるまち」である。
「私が行う」は自分自身の健康管理を行うこと、食生活を見直すこと、健康診断を受けることなどが挙げられた。
「市民が助け合い行う・企業や事業所が行う」は、健康診断を受ける環境づくりを行うことで、具体的にはメンタルケア、ラジオ体操などが挙がった。地域での声かけを行っていくことが必要である。
そして、「市が行う」は、生活圏域の設定、市民が参加できる地域の構築、特定健診の啓発、官民一体となった仕掛け作りが求められるという意見である。

4 本日のまとめ

(副座長)

3つのグループで医療と健康をテーマに討論していただき、非常に充実していたと思う。「私が行う」の項目がどの班も多く、意識の高さを感じた。我々はそれだけ身近に自らの健康を考えていけるということでもある。
企業に対しては、バランスの良い働き方を促していく必要がある。旭川市に対しては、自己の充実によって市全体が潤うことの仕掛けを行う必要がある。提言書がこの仕掛けとなるようにしていけるとよい。
座長、副座長からも全体発表に対するコメントをお願いしたい。

(座長)

自分の体とは自分でしか変えられないもの。積極的に健康診断を受けることで健康への意識を高く持つ必要がある。

それから、帰りが遅くなると健康に影響するので会議も素早くまとめたいものである。

(副座長)

まずは、自分自身が健康であること、健康に対する意識を持ち続けること。

そうすることで、かかる医療費も少なくなり、心が明るくなる。心が明るくなるとガンにかかることもなくなると言われている。

5 次回の開催について

(委員)

まとめは以上とする。次回の第4回第1分科会は10月1日水曜日に開催する。
皆様、本日は貴重なお時間、ご意見をいただき感謝申し上げる。
座長から連絡事項がある。

(座長)

次回の分科会までに提言書案の作成に向けて準備を行う。
各委員の協力を得て、提言書を作成していきたい。事前に座長から委員数名に依頼し、内諾をいただている。総括は座長が行う。
次回の分科会で提言書案について意見交換を行う。
市民発表会の発表者については、2名の委員に委員にお願いしたいと考えている。
みなさまのご協力をお願いしたい。以上で終了とする。

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