あさひばし 平成28年8月号「市立旭川病院からのお知らせ~肺がん」

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2016年8月19日

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長引く咳や息切れはありませんか?

肺のイラスト

市立旭川病院では、市民の皆さんが健やかな毎日を送れるように、健康づくりのお手伝いをしています。今回は、肺がんについてお話します。

日本では、年間7万人以上の人が肺がんで亡くなっています。長引く咳など気になる症状があったら、早めに受診しましょう。

肺がんってどんな病気?

肺は呼吸をして、酸素を体内に取り込み、体の中の二酸化炭素を体外に出す働きをしています。肺は空気の通り道である気管・気管支・肺胞から構成され、これらの細胞が何らかの原因で、がん化したものが肺がんです。

患者には、咳や息切れ、体重減少、血痰などがみられますが、無症状の場合も多く、咳などがあっても、かぜやたばこのせいにして発見が遅れることがあります。症状が続く場合は、早めに受診しましょう。

どんな検査をするの?

胸部X線検査のイラスト

まずは、胸部X線検査、喀痰細胞診、血液検査(腫瘍マーカー)など、検診でも行われる一般的な検査をします。

これらの検査で異常が見つかったり、異常がなくても症状が続いたりする場合は、さらに詳しい検査としてCT(コンピューター断層撮影)検査をします。ここまでの検査で、肺に腫瘍があることが分かったら、がんかどうかを診断するために、腫瘍の細胞を採取して検査します。

以上の検査でがんと診断された場合、他の臓器に転移がないか、手術やその他の治療に耐えられるかなど、全身の検査をします。

どんな治療をするの?

一般にがんの治療には、手術療法・薬物療法・放射線療法の3つがあります。肺がんでは、がんの進行度によって治療方針が決定されます。

比較的早期で、がんが肺門部までのリンパ節にとどまっている場合には、手術療法が第1選択となります。それ以上に進んでいる場合は、薬物療法や放射線療法が中心となります。

最近では薬物療法や放射線療法も日々進歩しており、効果も高くなってきています。

どんな手術をするの?

肺は右が3つ(上葉・中葉・下葉)、左が2つ(上葉・下葉)の肺葉に分かれており、手術では、がんのある肺葉とリンパ節を切除します。

手術には、鏡視下手術と開胸手術があります。鏡視下手術は、胸に1~2センチメートル程度の穴を4か所ほど開け、そこから胸腔鏡と細長い器具を入れて行うので、傷が小さく済みます。開胸手術は、胸を30センチメートル程度切開し、肋骨も一部切って行います。

現在では、ほとんどの場合に鏡視下手術が行われています。しかし、胸の中の炎症や癒着が強い場合、また、がんの場所や大きさによっては、開胸手術となることがあります。

早期発見・早期治療が大事

どのがんも、早期発見・早期治療が最も大事です。早い時期に手術できれば、再発や転移の危険性は低くなります。気になる症状などがある場合は、なるべく早く受診しましょう。

【詳細】市立旭川病院地域医療連携課(金星町1、電話24-3181)

3月号の「市立病院からのお知らせ~大人のぜんそく」も併せてご覧ください。
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