第84回開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2016年2月24日

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第84回対話集会の様子

第84回は、「旭川市の総合計画」をテーマとして、江丹別・嵐山地区にお住まいの方を始めとする市民等の皆さんと懇談しました。
9人の方が参加し、これからのまちづくりや地域の課題などについて意見交換を行いました。

日時など

日時

平成26年8月20日(水曜日) 午後3時30分から午後4時30分まで

場所

旭川市江丹別公民館 多目的ホール
(旭川市江丹別町中央)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • 市民等(9人)

対話の内容

市長あいさつ

市長から「旭川市の総合計画」及び「旭川市まちづくり基本条例」についての説明

意見交換

  1. 江丹別地域の活性化などについて
  2. 若者の地域活動への参加について
  3. ふるさと納税について
  4. 道路等の改修について
  5. 少子化対策について
  6. 介護事業について

市長お礼のあいさつ

(出席者の意見と市長のコメントについて、まとめたものを掲載します。)

(補足)この対話集会では、スライドを使用した場面もあり、文章として分かりづらい部分もあります。

市長あいさつ

日頃から江丹別地域の皆様方には大変お世話になっています。本日はまちづくり対話集会ということでお集まりいただきましたが、これまでも廃棄物処分場の関係などで江丹別地域にお邪魔して、皆様と意見交換をさせていただいてきたところです。また、江丹別地域づくり推進プランを皆様と一緒に作り上げ、現在はこのプランに基づいて、地域振興等に関わる事業を進めているところです。本日は市の総合計画がテーマですので、様々な視点から御意見を頂きたいと思っています。
江丹別地域は農業、畜産業等を基幹産業とし、若者の郷やとみはら自然の森、パークゴルフ場などのレクリエーション施設、また、周辺は豊かな自然環境が広がっており自然に親しむ機会にも恵まれた地域です。
一方で、高齢化や過疎が課題になっており、地域づくり推進プランでは様々な取組を通じ地域の振興を図っていきたいと思っていますので、皆様方からもお力添えを頂きたいと思います。
まず、旭川市全体の話をさせていただきます。北海道第2の都市として、道北地域においては病院や学校、商業施設などが集積した拠点都市であり、郊外には農業地帯が広がり豊かな自然環境にも恵まれています。近年は、旭山動物園を始めとする観光施設に多くの方に来ていただいており、特に、海外からの航空便も増え、中国、台湾、韓国などからも多くの方が本市に来ています。
また、地震を始めとする自然災害が少なく、安心安全で住みやすいということは本市の誇るべきところであります。このようなことは首都圏等でも評価を頂き、ここ数年新たに企業が事業活動のため旭川に進出してきています。

市長あいさつの様子

優良田園住宅も多くの方にPRをして、一軒でも多く移住等に使っていただけるような取組もしっかり進めていきたいと思います。 課題もいくつかありまして、大都市圏から距離がありますので産業活動を行っていく上では不利な面もあります。また、人口減少や高齢化、地域の経済が厳しいという状況も続いています。人口の減少は、本市を始めとする地方都市では大変深刻な問題であり、この人口減少にどのように対応していくかが大変重要になってきます。そのためには、子供を産み育てやすいまちづくりを進めるとともに、地域資源の活用あるいは自然災害が少ない都市ということをPRして、旭川に移り住んでもらえるような取組も進めていきたいと思っています。 地域の雇用も大変重要ですので、地場産業の振興や企業誘致によって新たな雇用をつくり出していくことにも、更に力を入れていかなければいけないと思います。 観光についても、素晴らしい観光資源がたくさんありますし、周辺の町には温泉地もありますので、道北地域が連携をしながら、また、旭川空港も活用して観光客を誘致することも重要だと考えています。 地域の課題として、地域での人と人とのつながりが希薄になり町内会活動が停滞している状況が見られます。今後、地域を活性化していく上で大きな力となる若い世代にどのようにして地域活動に参加していただくか、また、地域の団体同士が連携しどのように地域の振興を図っていくのかが重要な課題だと考えています。 これから安心して住める地域をどのように維持していくかは、雇用、学校、医療機関などをどのように守っていくかが大変重要であり、効率的な都市をつくっていくことが必要です。 効率的な都市づくりを進めながらそれぞれの地域が抱える課題を解決していかなければならないと思っていますので、本日は様々な視点から御意見を頂きたいと思います。 この後はスライドを使って旭川市の総合計画などについて話をさせていただきますのでよろしくお願いします。

市長から「旭川市の総合計画」及び「旭川市まちづくり基本条例」についての説明

市長が説明に使用した資料(PDF形式)はこちらです。

資料(PDF形式 1,599キロバイト)

(市長)

(資料1ページ)
総合計画についてですが、旭川市には福祉や教育などいろいろな計画がありますけれども、様々な計画の土台となる最上位の計画です。現在の第7次総合計画は10年計画で平成27年度に終了します。平成28年度以降の次期総合計画を今年度と来年度の2か年掛けて策定していく中で、多くの皆様の御意見を計画づくりに生かしていきたいと考えています。

(資料2ページ)
まちづくりについて、道路や橋を造ること、市役所の仕事もまちづくりですし、皆様が日頃から行っている町内会活動、ボランティア活動などもまちづくりの一つです。皆様は特にまちづくりに参画をしているという意識をお持ちでないかもしれませんが、このようなこと全てがまちづくりの大きな原動力になっています。

(資料3ページ)
まちづくりは、皆様のまちをより良くしていきたいという思いから、地域の人やいろいろな団体の皆様が協力し合って進めていくことだと思います。

(資料4ページ)
地域のことは、その地域に住んでいる皆様が一番良く知っています。地域への愛着や地域を良くしていきたい、そして役に立ちたい、そのような思いからまちづくりがスタートしていくのではないかと思います。皆様が自主的に街路に花を植えていただいたり、通学時の子供の見守り活動など、このような活動がまちづくりにつながっていくのだと思います。
また、地域のいろいろな課題を地域で話し合っていただきたいという思いで地域まちづくり推進協議会を立ち上げ、町内会や消防団、商工会の皆様あるいは民生委員さんなどに入っていただき協議をしていただいています。この協議会をこれからもっと活性化して、地域づくりにつなげていきたいと考えています。

(資料5ページ)

次にグラフを見ていただきたいのですが、これは国立社会保障・人口問題研究所という機関が出したもので、26年後の2040年には旭川市の人口が現在から約10万人減って25万人弱くらいになるという推計が出ており、一方で高齢化率は40パーセント以上になるという予測が出ています。

市長プレゼンの様子

生産年齢世代が少なくなっていきますので、年金や医療費、介護、税収など様々な課題が出てくると考えられます。今後、人口減少対策や子育て支援策をする上で、これから策定する次期総合計画が大変重要になります。このようなことをしっかり見据えてまちづくりを進めていくため、本年4月からまちづくり基本条例を施行したところです。

(資料6ページ)
このまちづくり基本条例は、まちづくりを進めていく上で市民の皆様と市が共有をしておかなければならない考え方などのルールを定めています。この条例の理念を具体化していくためには総合計画が大変重要になってきます。

(資料7ページ)
この条例には基本理念がありまして、「ひと」、「地域」、「まち」、「広域」ということで上から順番に範囲が広くなっていきます。人が生き生きと活躍をし、地域で支え合いながら、まちの活力の向上を目指し、そして北北海道の拠点都市としての役割を発揮していくことが、旭川にとって欠かせないものであると考えています。
この条例は、地域づくりについて定めた初めての条例であり、北北海道の拠点都市としての役割を規定することにより旭川らしさを出した条例と言えます。

(資料8ページ)
四つの理念に基づいてまちづくりを行うことで、より一層活力と安心に満ち支え合って暮らせるまちの実現を目指していくのが目的であり、この条例を具体的に進めていく上で次期総合計画は大変重要です。

(資料9ページ)
総合計画は先ほども申し上げましたが、市政における最上位の計画であり将来のまちの姿が示されているものでなくてはなりません。

(資料10ページ)
今年度から2か年掛けて計画を策定していきますが、対話集会を通じての御意見や市役所の若手職員が中心となって作っているワーキンググループでの検討、また、市民検討会議や小学生、中学生、高校生もワーキンググループを作って議論していただいています。今後は、子育て世代や若手経営者などとも意見交換をさせていただきながら、様々な御意見を計画に生かしていきたいと思います。

(資料11ページ)
次に、江丹別地域の特徴ですけれども、人口が334人となっていますが、多いときには3,000人以上の方がいらっしゃいました。高齢化率も約40パーセントと高くなっています。地域活動の状況は市内でも一番良い数字になっています。また、地域への愛着は11位ということになっていますが、愛着を感じているという方の中には、「感じている」、「まあ感じている」という回答を合わせた数字が反映されています。「感じている」と回答した方の割合だけを抽出すると、江丹別地域は市内の12地域の中で一番高い数字になっていまして、地域への愛着が高い方が多いということが分かります。

(資料12ページ)
地域資源としては、江丹別そばのほか、若者の郷、嵐山公園、とみはら自然の森、パークランド嵐山などの施設があります。

(資料13ページ)
本日は、皆様からまちづくりや地域の課題、あるいは旭川市の将来に向けての御提案等も含めて意見交換をさせていただきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

意見交換

1.江丹別地域の活性化などについて

意見交換の様子

(参加者A)
日頃から地域の振興や地域活動等に御理解と御協力をいただいていることに対しお礼を申し上げます。
江丹別地域は、先ほど市長から話がありましたけれど高齢化が進んでいます。高齢化が進んでいると言いながらも、若い担い手の方が十数人帰ってきまして、ブルーチーズは旭川、北海道のみならず、いろいろな所で販売されています。その他、研究活動をしながら酪農経営をされている方がも何人もおりますので、地域にとっては本当に力強いと思います。
そして、もう一つは地域の企業が市から委託を受けるなど、若い人も仕事に従事しています。やはり、地域に企業があることで元気が出てくるのではないかと思います。
地域づくり推進の10年間のプランで民間の賃貸住宅が年内に4戸できるということは大変良いことなのですが、高齢者が多いということが先ほどから話に出てきておりますので、老人の福祉施設を10年と言わず前倒しをして、2年か3年の間の整備を強く要望します。屋根の雪降ろしや除雪など自分でできなくなる方が、今後多くなってくると思っています。
(市長)
福祉施設など、なるべく早く地域の皆様の思いに応えられるよう、検討させていただきたいと思います。
(参加者C)
江丹別地域に住宅を建てると補助金が出るのですが、水道を引くときに道路を横断する場合は、許可が出るまでに1か月以上、費用も50万円くらい掛かります。建設の補助は有り難いことですが、水道を設置するときにも補助金があれば良いと思います。
(市長)
水道設置の件は調べてみたいと思います。
(参加者E)
昨年行われた江丹別の将来を考える会に参加して、地域で何ができるのかを一生懸命皆さんで考え、やはり拠点になるものを造って地域の人たちの手で活性化していくというような方向が見えてきたのではないかと思いました。
(総合計画担当部長)
地域の活性化に関わる拠点の整備についてですが、旭川も地域にたくさんの施設がありますので、新しい施設の整備は財政の面からも厳しい状況です。現在地域にある施設の活用方法などを皆様からも御提案いただきながら、市も一緒に考えていけるようになれば良いと思います。
(参加者A)
先ほど申し上げたとおり、民間の賃貸住宅ができるということで、聞くところによりますと家賃は全市の状況から見ると少し安いのかと思っています。ここは廃棄物処分場が立地している地区であることを踏まえて、いろいろ考えていただきたいと思います。なぜかと言いますと、廃棄物処分場の埋立期間の延長に関して、地域から私にも強い反発の声が多くありました。

意見交換の様子

地域づくり推進プランに基づき、今後10年間の中で地域振興についていろいろと対応していただくということになっていますが、廃棄物処分場が立地する地区ということを理解してほしいと思います。
(市長)
先般、廃棄物処分場の埋立期間延長に際し、いろいろと意見交換させていただいたり、皆様と一緒に地域づくり推進プランを策定させていただきました。これからも地域の皆様との信頼関係を大切にしていきたいと思っています。

2.若者の地域活動への参加について

(参加者B)
次期総合計画の策定について、若手職員のワーキンググループで検討しているという話がありました。地域の市民委員会などでは老人福祉の問題や敬老会などの話はたくさん出てきますが、若い人の話はほとんどありません。職員のワーキンググループに若手が入っているのは良いのですが、地域の状況とは食い違いが出てくると思います。市の職員もそうですが、若い人に町内会などの役員になりましょうということを広報でも知らせてほしいと思います。
(市長)
地域の若い世代の方には、もっと地域活動などに参加してほしいと思っています。次期総合計画の策定に当たり立ち上げた市民検討会議では、若い方にも入っていただき議論を進めています。全市で見るとどうしても上の世代の方が多くなりますので、今後は若手の経営者や子育て世代を対象とした意見交換も検討しているところです。

3.ふるさと納税について

(参加者C)
数日前に同期会がありまして、東京などから皆が集まり楽しく過ごしました。その中で、ふるさと納税の話になりまして、東京から来ていた男性が、ふるさと納税のお礼の品の中で旭川の品物が一番見劣りするということで、もう少し工夫するとふるさと納税も増えるのではないかと言っていました。函館に住んでいる人も言っていましたので、もう少し考えてみてはどうでしょう。
(市長)
ふるさと納税のお礼の品は、今年度から少し見直しをしまして、複数年度連続で3万円以上の寄附をしていただいた方にはカタログギフトも送付させていただいています。他都市の状況も調べて魅力的な物をお渡しできるよう工夫していきたいと思います。今後もこのような物が良いというような御意見があれば聞かせていただきたいと思います。

4.道路等の改修について

(参加者D)
道道幌加内線が今年も大雨で通行止めになりました。道路に低い所もありますので、河川と道路を改修して大雨でも通行止めにならないようにしていただきたいと思います。
(市長)
今年もそうですが、道路が冠水しまして数年前には避難をしていただいたこともありました。道道ということで直接は北海道の事業になりますので、北海道と協議したいと思います。

5.少子化対策について

(参加者E)
結婚相談所についてですが、子供が少なくなるのが問題ですのでイベントに特色を出すなど、とにかく結婚してもらうというところに力を入れたら良いと思います。また、子育て支援にも力を入れていかないと、将来の旭川はどのようになるのだろうと思います。
(市長)
結婚相談所は、もっと多くの方に活用していただくこと、また、イベントの充実も大切だと思います。子育て支援についても更に充実させていきたいと思います。
(総合計画担当部長)
冒頭市長から話もありましたが、人口の減少は、全国の自治体の共通課題となっています。その上で、いかに幸せに結婚していただくか、そして子供を産み育てやすい環境をどのようにつくるかについて、これまで以上に考えていかなければいけない大きなテーマであります。

6.介護事業について

(参加者E)
今は介護の関係で認定調査などに携わっているのですが、旭川近郊の町村と比べると、要支援と自立の狭間にいる方がとても厳しい内容になっています。旭川市の介護に関わる事業は特徴がないように思います。
(市長)
高齢者がこれからも増えていきますので、安心して暮らしていただくには介護サービスや医療の充実などが必要不可欠だと思っています。

市長お礼のあいさつ

本日は、皆様から貴重な御意見等を頂きましてありがとうございました。お盆も終わりまして、これから農家の皆様は忙しい時期がしばらく続きますし、日に日に寒くなってきますので、皆様におかれましては体調を崩されませんよう十分気を付けていただきたいと思います。35万人の市民が生活していく上で廃棄物処分場は不可欠なものですので、市民の皆様には現状などを認識しながら生活をしていただくことが大変重要だと考えています。江丹別地域の振興、発展が他の地域のモデルとなるよう皆様と一緒に頑張っていきたいと考えていますので、よろしくお願いします。本日はどうもありがとうございました。

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