第96回開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2018年1月31日

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第96回まちづくり対話集会

第96回は、「これからのまちづくり」をテーマとして、東旭川中央、旭正、日の出倉沼、桜岡、豊田、米原瑞穂地区にお住まいの方を始めとする市民等の皆さんと意見交換を行いました。

日時など

日時

平成29年5月22日(月曜日) 午後6時30分から午後7時57分まで

場所

旭川市東旭川公民館 講座室

(旭川市東旭川町上兵村)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • 市民等(22人)

対話の内容

市長あいさつ

日頃から地域の皆様方には大変お世話になっています。本日は、東旭川公民館でまちづくり対話集会を開催させていただきます。どうぞよろしくお願いします。
これまでも地域の皆様や団体の皆様と対話集会を開催させていただきましたが、東旭川地域での開催は今回で4回目となります。後ほど地域の課題などについて皆様と意見交換させていただきますが、まず最初に、旭川市の総合計画に基づくまちづくりについて、私から御説明させていただきます。

市長から「これからのまちづくり」についての説明

市長説明

市長が説明に使用した資料(PDF形式)はこちらです。

資料(PDF形式 1,057キロバイト)

意見交換

(参加者)
旭川市に対しては、三浦庭園の市営化、旭川小学校の移転や改築、光ファイバーの設置、また、工業団地の第4次計画も着々と進めていただき、お礼を申し上げたいと思います。
先ほどの説明の中でも地域で努力してやっていかなければならないという話がありましたが、その一つに、観光客に対するおもてなしがあります。この地域では、旭山動物園に来るお客様が動物園を観た後に帰ってしまわないようにすることが必要です。工業団地で第4次計画が進みますし、市でも、産業団地と名称を変えて、工業だけでなく産業、商業も含めた土地利用を目指していると思います。動物園通りに面したところに動物園を観た後に寄って、お土産を買うことができる第二の道の駅のような施設の設置を地域として要望してきているところです。旭川市のものだけでなく、当麻や比布、富良野の地場産品も含めて紹介したり、お土産として買っていただくような、そのような構想を市で立てられないかと、地域として考えています。
もう一つは、旭山での夜桜のライトアップについて、今年は5月3日からの予定でしたが、開花が遅く4日から9日までの日程になりました。多数の方が来られて、駐車場に入れない状態になりました。この取組は夜桜の保存会のリーダー二人が自費で実施しています。なぜかいいますと、東旭川の商工会が合併し、補助金が打ち切られたような形になり、電気など市にも協力していただいていますが、全面的ではありませんので、現在も二人が中心となって実施しています。夏のイベントと同じように神楽岡公園と旭山くらいは、一定の期間、市民が夜桜を堪能できるよう市の支援があってもよいと思います。

(市長)
東旭川地区は、最近いろいろな事業が重なっていまして、地域の皆様と協議、御相談させていただく場がありました。これまで進めてきた事業は、早く完成するようしっかり進めていきたいと思っています。産業団地に道の駅のような施設をというお話しがありました。地域の御意見、御要望もお聞きしますが、市が直接運営することは難しく、民間の事業者で関心を持っていただける方がいれば、お手伝いができると考えています。
旭山の夜桜には、皆様に盛り上げていただいて本当に感謝しています。平成27年から市の補助を復活していますが、今後も実行委員の皆様ともお話しさせていただきたいと思っています。

(参加者)
目指す都市像として「世界にきらめくいきいき旭川」という説明がありましたが、私は雪の美術館で働いてるスタッフで、「世界の雪の美術館」としてお客さまに雪の美術館の魅力を伝えています。御存じのとおり優佳良織工芸館がなくなってしまいましたが、伝統工芸として優佳良織を残すべきという意見もあります。立派な建物ですし、夜景や花火を見ることもできます。先ほど道の駅のような施設のお話がありましたが、道の駅を建てたらよいと思います。国道沿いにあり道路も広い。動物園と雪の美術館は旭川の両端にありますので、旭山動物園と旭川空港と雪の美術館をつないで観光ルートとして考えることができたらよいと思います。

意見交換1

私は30歳代ですが、これからは若い人たちがいろいろやっていかないと新しいまちづくりはできないと思います。先ほど道の駅について、民間の会社でという話もありましたし、皆さんで協力し合ったり、今日のような機会を多く作っていただいて、いろいろな意見を取り入れることが必要だと思っています。

もう一つ実際に働いていて感じたことですが、国内外からお客さまに来ていただいていますが、交通の便がとても悪いと言われます。どこのバス停から乗るのかが分からないということで、実際に私もバスに乗ってみましたが分かりづらいと感じました。ホームページには写真も掲載されているのですが、乗り継ぎの際のバス停からバス停までの距離も結構あります。また、旭川駅前にバスが駐車できないこともよくないと思います。申請すれば15分だけ駐車できると聞きましたが、旭川駅前に観光バスが入れるようになるとにぎやかになると思います。

(市長)
旭川の伝統工芸として優佳良織は何とか残していきたいと思っていますし、頂いた御意見を参考にさせていただきます。
バスについては、旭川駅前にバスセンターができて以前よりは良くなったとは思いますが、常に工夫していかなければと思っていますので、バス事業者とも随時意見交換しながら、分かりやすくなるようにしていきたいと思っています。

(参加者)
共同墓地ができると聞きましたが、里帰りしたときなどいつでもお参りに行くことができるとよいと思います。また、お年寄りの方が行きやすいよう、例えばバスを共同墓地まで延長するなど交通の便についても考えていただければと思います。

(市長)
完成後も利用者からいろいろな意見があると思いますので、検討したいと思います。

(参加者)
JR北海道の廃止対象路線に関することです。東旭川駅では、タイムリーな時間に発着がありません。国鉄が民営化して30年経ちますが、東旭川駅の近郊にはそれなりに民家があるにもかかわらず、JR北海道が利用者を増加させるための努力をしていないのではないかと思っています。近郊の利用者にアンケートをとるなど、もっと集客についての考え方を持っていただきたいと思います。
帯広バスでは、地域にそれほど人が多くない中でも社員の方が努力し、乗車率の高い市民向けのバス会社に育て上げた実績があります。旭川からみると富良野線、石北線、宗谷線の3線がありますが、近郊の首長と話しをしていただき、市だけでなく全体の乗車率を増やす取組ができないか、また、利用しやすい発着時間の設定についても併せて、市からJR北海道にお願いしていただければと思っています。

(市長)
今後もJR北海道や国と協議をしていくことになりますが、石北線については、通勤、通学、通院のほか、農産物の輸送などで重要な役割があり、何としても存続してほしいと思っています。地元としても、路線のPRなどしっかり考えなければならないと思っています。石北線だけではなく富良野線と宗谷線についても、一緒だと思います。費用に関しては自治体には限界がありますので、国に協力してもらうことが今後必要になっていくと考えています。石北線を維持するためには、線路、橋、トンネル、車両がかなり古くなっており、相当な費用が必要だと聞いています。市もしっか取り組んでいきたいと思います。

(参加者)
産業団地については、本当に期待しています。今年は旭山動物園が50周年ということですが、毎年約160万人の方が旭山動物園を訪れています。平日でバスが30台ほど、土日祝日で70台から80台と聞いていますし、中国や台湾からの観光客はレンタカーで来ているということです。園内には休む場所やレストランもありますが、永山方面や動物園通りのレストランへ流れてしまいますし、永山のラーメン村では、1時間ぐらい待つ方もいると聞いています。
そこで、企業の誘致ということになりますが、産業団地に近隣町村も含めた地場産の野菜、果物、お菓子を売れるようなテナント的なスペースが必要だと思います。そのような経営のできる企業の誘致をお願いをしたいと思っています。
旭川のおもてなし駅として、道の駅だけではなく、2階に大きなレストランがあり、20台ほどの自動車を駐めることができて、お土産も買えるような施設となると、やはり動物園通沿いが一番よいと思います。地域振興ということで、そのような経営ができる企業を今から見込んで接触して実現していただきたいと思います。

(市長)
貴重なお話しを頂きありがとうございます。御意見も踏まえて検討させていただきます。

(参加者)
町内会長をしていますが、町内会も高齢化が進んでいて、独居老人や夫婦が多くなっています。大学に進む人は、東京や関東周辺に行く人が多く、そのほとんどが旭川に戻ってきていないようですし、働くところがないと話も聞きます。私は、企業を誘致するためには技術集積を含めると大学院も必要だろうと考えています。東海大学では地元産業に貢献してきた経過がありますが、現在はなくなってしまいました。公立大学の構想もあるようですが、企業誘致のためには、技術の集積、研究する場所が必要だと思います。人を呼び、企業を呼ぶためには、旭川には家具や農業もありますので、総合的な大学を造ることが必要なことだと思います。先ほどの説明で平成39年には人口が約4万人が減るということでしたので、大学の検討を進め、積極的に企業を誘致できる体制をとっていただきたいと思います。経過は聞いていますけれども、何か目玉がないと、企業も来にくいと思います。学生が集まるとそこに企業も集まるというような形を取っていただきたいと思っています。

(市長)
大学があるかないかということは、若い人への影響が大きいと思います。旭川大学の公立化についてもいろいろと検討していますけれど、若い人がいないと企業も困りますし、企業がないと若い人の仕事もなくなりますので、どちらも大切だと思います。

(参加者)
まちづくりは人づくりだと考えています。東旭川は住みやすい場所なのか、急速にアパートが建っていまして、ごみステーションや街灯のことがありますが、ほとんどの人が町内会に入っていません。その上アパート専用のごみステーションが設置され、町内会とは関係ないということになっています。市から町内会を通じて文書が配付されることが多くありますが、町内会は義務的に配るだけで、人のふれあいやお互いのことを話し合う場でもなくなってきています。最近では、具合の悪い人が居ても町内会や隣近でもほとんど分からない状態で、救急車が来て初めて気付くようなこともあります。人と人を結び付けるための手立てを是非教えていただきたいと思います。

意見交換2

もう一つ旭山全体のことになりますが、動物園のほかに、雪ん子村、三浦庭園、夜桜の会、屯田の記念碑もあり、旭山全体の動きが分かるような仕組みがあるといいと思っています。雪ん子村では、ナイロンの袋を敷いて楽しく家族で滑っていたり、動物園では手書きのポスターでの宣伝がとても人気があり、そのような小さなことの積み重ねがおもてなしの心につながるのではないかと思っています。手作りのものを旭山全体に取り入れたいと思っても、それを話し合ったり、意見を言う場所がありません。全体的な視点で話し合いができるようなことが何かあれば是非教えていただきたいと思います。

(市長)
町内会加入率の減少は全市的な課題であり、危機感をもっていますが、人と人とのちょっとしたつながりが必要だと思います。
動物園の周辺は、旭山を活かす会や公園緑地協会、雪ん子村は旭川振興公社、動物園は市など様々な団体が関わっていますので、意見交換できるような場があるとよいと思います。東旭川まちづくり推進協議会の力をお借りすることも一つの方法かもしれませんが、どのような方法がよいか検討させていただきたいと思います。

(参加者)
5月30日から個人情報の守秘義務の関係で法律がますます厳しくなり、5千人以下の個人情報を取り扱う事業者も対象になります。一番困っていることは、一人住まいでアパートに住んでいる方やお年寄りの御夫婦の状況が分からないことです。町内会に入っていると町内会長の責任で調査し、組織として対応できるのですが、アパート、マンションの一人住まいの場合、緊急時にどのように対応すべきか、頭を悩ませています。法律に逆らわない形で、良い方法があれば、町内会としても神経質にならずに済むと思います。一定の役員が情報を掌握して、対応したいと思っていますが、どのような見解か教えてください。

(市長)
個人情報について、詳細は市民生活部長から説明させていただきます。

(市民生活部長)
個人情報を得るときには、その利用目的を伝え、本人の同意が必要で、情報が漏れた場合は罰則規定があります。
一方、町内会加入率は、平成18年では約65パーセントでしたが、現在は約59パーセントで6割を切る状況です。加入率低下の原因として、アパートなど集合住宅に住んでる方の未加入があると認識しています。個人情報については、3月に弁護士を招いて個人情報保護法セミナーを開催しましたが、その中で、私どもも勉強したところ、アパート居住者への加入の勧誘については、本人が不在等で連絡が取れないときは、連絡票を郵便受けに入れたり、大家さんに事情を説明し本人から直接連絡をもらえるようにするような対応もあると考えています。いずれにしましても、本市の附属機関である「情報公開・個人情報保護委員会」などにも意見を聞きながらしっかりと検討したいと考えています。

(参加者)
町内会はこれからどんどん小さくなると思っています。個人情報の件についても今後その制限は強くなってくると思いますし、町内会の掲示板についても各人に確認を取る必要があると言われています。
現在、消防のホットラインは有料化されていますが、一人暮らしの方にとっては非常に安心感がありますので、市で若干負担していただけないかと思います。今は6千円ぐらいの負担ですが、過去には無料だったと思います。一人暮らしの方で、私たちが把握してる場合は、市民委員会での見回り事業等で訪問していますが、消防のホットラインを活用し負担を少なくする方法がとれないのかと思っています。
町内会の関係では、ごみステーションの利用などで、町内会への加入をお願いしていましたが、高齢の方は庭先にごみを出せば市が持って行くこともあったり、以前は亡くなったときに町内の人にお世話になるということもあって町内会に入る方もいたのですが、最近では葬儀会社が全て行うところもあり、勧誘も難しくなっています。このような中で個人情報保護法が改正され、町内会員を増やしていけるのか疑問に思います。痴呆症の方も増えていますので、全体で見守っていくような形を作っていかなければいけないとも思っています。
高齢化、核家族化が進み、複数の家族で暮らしている家庭はほとんどありませんので、町内会としても対応できないと思っています。市からもいろいろなアドバイスをいただければと思っています。

(市長)
町内会に入らなくても困らない状況があり、入会するメリットがあまり見出せないことが、加入率の低下につながっていると思います。いろいろな視点で考えていかなければならないと思います。

(参加者)
先日、地方から戻って来た方から、まちなかではないが、比較的まちに近いところに空き家がないだろうかと相談を受けました。旭川の近郊には高齢化に伴う空き家や離農による空き家があると思いますので、空き家を市が一括で掌握して、相談窓口を作れないものかと思っています。その方は旭正地区に住んでいますが、仕事がある中でお子さんを富沢まで毎日送り迎えをしていて大変です。学校から近い場所に借家を見つけたいということでした。

(市長)
郊外、農村地域、市中心部でも、空き家が増えてきています。西神楽では数年前から地元のNPOが空き家の情報を提供しています。このような取組が少しずつ広がるといいと思っています。これから空き家対策は非常に重要になってきますので、行政でできることを考えていかなければならないと思っています。

市長お礼のあいさつ

本日は1時間30分という短い時間でしたけれど、様々な貴重な御意見を頂きありがとうございました。本日の御意見について、市でも協議、検討をしながら、実現が可能なところから取り組んでいきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。


 

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