第91回開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2016年10月12日

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第91回まちづくり対話集会の様子

第91回は、「子どもの成長を支える環境づくり」をテーマとして、「育児サークル キャンディ」の皆さんと意見交換を行いました。

日時など

日時

平成28年8月4日(木曜日) 午前10時から午前10時45分まで

場所

旭川市東旭川農村環境改善センター
(旭川市東旭川町上兵村)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • 育児サークル キャンディ

(団体の出席者6人)

対話の内容    

市長あいさつ

市長あいさつ

本日の対話集会では、育児サークルで活動している皆様が子育てをする上で、このような制度があったらよいと思っていることなど、いろいろな意見を頂きたいと思っています。例えば、お子さんを2人以上育てる上での経済的なことや、急用の際に預かってもらえる所が必要ということもあると思います。また、人口減少の原因の一つが少子化と言われていますが、子供をたくさん育てていきたいと思える社会にするためにどのようなことが必要かということについても御意見を頂きたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

意見交換

キャンディ

4人目の子供を保育所に預けられないため、仕事を辞めた友人がいました。もう少し待機児童対策をしていただければ困らないと思います。

市長

待機児童を解消するため、これまでも保育園の定員を増やすなどの取組を実施していますが、保育所を利用したい家庭が増えていて、まだゼロにはなっていません。今年度も待機児童の解消を目指して保育所の定員を増やすなど様々な取組を進めています。

キャンディ

私は、家族と認可保育所を3か所運営していますが、地区ごとの格差が大きいと感じています。一時保育も、豊岡、永山地区ではキャンセル待ちの状態が続いています。永山地区は、子供の多い世帯がたくさんあり空きが出ない状況です。収入に応じた優先順位もありますので、なかなか保育園に預けられません。小規模保育事業所も増えてはいますが、まだ足りないと思いますので、地域ごとで必要に応じて増やしていけば子育てしやすくなると思います。
また、課税世帯の経済的な負担も大きいと感じています。来年子供が幼稚園に入る予定ですが、幼稚園での第1子の補助額が少ないと思っています。幼稚園だと年間30万円くらい掛かりますので、夫だけの収入から捻出することはかなり大変です。1子目の補助が増えていかないと2子目に踏み込めない人も多いと思います。医療費についても、課税世帯では、3歳以上は1割負担となっていますが、せめて就学前まで自己負担がなくなるよう拡充してほしいです。

市長

待機児童数も地域で偏りがあり、永山、豊岡、東旭川地域は定員を増やしていますが、それ以上に利用を希望する方が増えていて待機児童がいる状況です。一方で、空いている保育園もありますが、勤務地と居住地の関係もあり、入りたい所と空いている所が一致しないということもあります。このような状況を解消していくことも行政の重要な役割だと思っています。医療費の助成はできるだけ拡充したいと思っていますが、市の財政状況もありますので、全てを一度にということは難しいですが、少しでも子育てに関わる予算を増やしていきたいと思っています。子供が小さい時は、病院に行く回数も多く病院代が掛かることもよく分かっていますので、皆様の希望に少しでも応えられるよう取り組んでいきたいと思います。

キャンディ

私の子供は季節保育所に通っていますが、農家の方の仕事の関係もあるのか、今は子供が4人しかいません。一時期は子供がいなかったようです。集団生活に慣れさせるために保育所に入れたのですが、あまり子供が増えないようなら幼稚園に入れることも考えています。季節保育所は1月から3月まで休みですので、働きたいと思うお母さんからすると利用しづらいところもあり、徐々に人数も減ってきていると思います。通年制になれば子供も増えると思います。

市長

意見交換2

季節保育所は、主に農家の方を対象にしていまして、今は仕事の内容も変わってきているところもありますが、仕事が少ない冬場を休みとしている経過があり、それが続いています。季節保育所のほかに通年制保育園、へき地保育所もありますが、通年制の保育園は、平成30年度までに認定こども園になります。季節保育所やへき地保育所は、当面現状の形態で運営していきますが、今後の在り方についてしっかり考えていく必要があると思っています。ただ、季節保育所がなくなった場合、新規就農する人がいなくなるという話も聞いていますので、閉園は難しいと現状では思っています。

キャンディ

私は就職活動をしていましたが、ずっと待機状態で子供が保育園に入れず、結局、幼稚園に通わせています。今通っている幼稚園では、夏休み中は1日500円掛かりますので、そこに預けての就職活動も厳しい状況です。

市長

認可だけではなく、無認可の保育所や地域などを柔軟に考えていただくと入りやすいかもしれません。

キャンディ

小学校1年生になると大分自分のことができるようになり、親の手を離れていきますが、「小1の壁」に不安を感じています。幼稚園の年長くらいになると仕事をしてもいいかと思いますが、また退職しなければならないという不安がとてもあります。

市長

私が市長になってから留守家庭児童会も拡充してきています。昨年から小学6年生までが対象になりましたので、待機児童が増えましたが、小学1年生には待機児童はいません。場所を探し新たに開設したりもしていますが、地域によっては、小学2年生や3年生で待機状態となっている所もあります。今後も待機児童を解消するよう取り組んでいきたいと思います。

キャンディ

子供に発達障害があり、3か月ごとに受診していますが、成長の過程だけを診るという感じで個別指導のようなものはありません。春光の方にある施設では、予約しても半年くらい待つという話を聞いていまして、友人も相当待っているということです。来年から幼稚園に通うのですが、言葉が少なくゆっくりな面があり、サポートしてもらえる環境がとても少ないと思います。今は、通園センターや幼稚園のプレ保育などに通って、若干、言葉も出てきた感じはありますが、通える期間が短いと思っています。友人の小学生の子供が自閉症スペクトラムで、特別支援学級に通わせることを希望していたのですが、空きがないと先生から言われたという話を聞いて、この先が不安です。来年からは、週2回くらいみどり学園にも通いたいと思っているのですが、今の時点では空きがないと言われています。春になれば年長の子が卒園しますので入れるだろうと聞いています。友人は、みどり学園も診断が出ている子供しか入れないらしく、通いたいけれど診断が出ていないので多分入れないようなことを言っていました。

市長

私もその施設の状況は聞いています。市でも言語聴覚士を採用するなどの取組はしていますが、まだ足りないと思っています。困っている方もいますので、状況を調べて対応を検討したいと思います。

キャンディ

上の子供が1歳半ですので保育園の状況は詳しくないのですが、待機児童については今後のことを少し心配しています。経済面では、夫の収入から考えると子供は2人がぎりぎりだと思います。介護に関わる仕事をしていますが、もう少し介護士の収入が増えればよいと思います。

市長

新聞などでも報道されていますが、介護職や保育士など仕事は大変ですが収入が低いということで社会問題になっています。いくら保育園を増やしても保育士が足りなかったり、福祉施設を造ってもそこで働く人が足りない状況もあります。市だけで解決できない部分もありますので、国での議論も必要と思っています。

市長

次に、人口減少を抑える取組について、皆様方の立場から御意見を頂きたいと思います。人口の減少は、子供が生まれる数もありますが、旭川から他のまちに転出するということもあります。これらについて、意見を聞かせていただきたいと思います。

キャンディ

意見交換1

2点あります。一つ目は、旭川は人口が年々減少していることや若者が出ていくということから教育機関が充実していないイメージがあります。私は関東で教員をしていましたので、やはり本州と比べてしまいます。大学の選択肢も狭いので、自分の子供は東京かせめて札幌に行ってほしいと思っています。旭川は全体的に人口は減っているのかもしれませんが、周りでは3、4人の子供を連れているお母さんも見かけます。東京だと1人か2人が当たり前ですのですごく感動しました。私も子供が旭川に残ってほしいとは思っていません。やはり教育機関が充実して子供たちが競い合って学べる環境を作ってほしいと思います。
2点目は出産に関わることですが、妊婦さんへのフォローが金銭的なものしかないと感じています。4年前に旭川に来て、友達もなく妊娠中に精神面で不安定な時期があったのですが、市の母親学級に参加したことでとても救われた経験があります。出産後もケアをしてくれる産後ドゥーラに掛かる費用を助成したり、産後で誰も頼れないお母さんをフォローするような環境づくりを進めている自治体もあるようですので、産後の不安を減らすような取組もしてほしいと思います。それと、旭川に転入してきた人は車を持っていない人も多く、旭川はバスの便も悪いので、車を持っていない場合は中心部に行かないと交流の機会がありません。出産する方、出産した方をフォローする取組を市で進めていただけると精神的な負担も軽減できると思います。
私も出産が近いのですが、里帰り出産にメリットがないので旭川で生むことにしています。夫の両親が旭川にいるので助けてもらえますが、友人に助けてくれる人がいなくて大変だったという話も聞いています。

市長

大学については、旭川大学の公立化などを検討しているところです。実際、進学などで大きな都市に行くと旭川に戻って来ない方も多いと思います。私も大学進学のために旭川を出て、その後東京にしばらく住み、旭川に戻って来ました。大学を卒業後その土地に残る割合も高くなりますので、大学があるということは大きな意味を持っていると思います。ただ、若い時は大きな都市に行きたい気持ちもありますし、逆に旭川を離れることによって旭川の良さが分かる場合もあると思います。それと、産前から産後をフォローする取組は大事だと思いますので、安心して子供を生み育てられるよう市民の皆様とも検討していきたいと思っています。

市長お礼のあいさつ

本日は、貴重な御意見を頂きましてありがとうございました。待機児童、経済的な負担の軽減、発達障害への支援など様々な御意見を頂きましたので、今後、子育て支援を充実していく中で参考にしたいと思います。皆様は、お子さんがまだ小さく、体力的にも精神的にも大変だと思いますが、周りの皆様と悩みなどを共有しながら、楽しく子育てしていただきたいと思います。お母さんが健康でなければお子さんも大変ですので、上手にストレスを発散しながら頑張ってください。本日は本当にありがとうございました。

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