令和6年4月20日に当館で発生した事故について
事故の概要と当館の今後の対応
旭川市科学館で下記日時に実施したサイエンスショーにおいて、観覧中のお客様が負傷する事故が発生したことにつきまして、御報告いたします。
発生日時 令和6年4月20日 土曜日 午後1時45分頃
発生場所 旭川市科学館 1階 サイエンスシアター
発生事業 サタデーサイエンスショー「燃焼の実験」
観覧者数 54人
当該事故は、「可燃物があること」「酸素があること」「十分な温度があること」の3つの要素を満たすときに燃焼するという仕組みを伝える「圧縮発火装置」を使用した実験により発生したものです。
「圧縮発火装置」は、アクリル製のパイプの両側をゴム栓で密封し、直立設置させた状態から、棒を使用して、上部のゴム栓を上から一気に押し下げ、断熱圧縮によりパイプ内部の温度を上昇させ、内容物を発火させるものです。
4月20日の実験では、アクリル製のパイプ内部の圧力が想定以上に高圧となったため破裂し、破裂したパイプの破片飛散により、サイエンスショー観覧中の4人の方が出血を伴う負傷を負うこととなりました。
負傷された4名の方につきましては、当館の救護室で傷の状況を確認した上で応急処置を行い、4名の方のうち2名の方については、当日中に医師の診察を受け、必要な処置を受けた後、当日中に帰宅されています。
被害にあわれた方に深くお詫び申し上げるとともに、当日観覧されていた方々や旭川市科学館の利用者の皆様を不安にさせてしまいましたことに 心よりお詫び申し上げます。
今後、同様の事故発生を防止するため、サイエンスショーにつきましては、全ての実験について、手順や機器類の安全を確認し、火器類を取り扱うサイエンスショーについては、安全を確認するまで当面、実験を中止とします。また、そのほかの当館で行う全事業について、危険性の再点検を行い、必要に応じて対策を講じて参ります。日頃から科学館を利用されている方や、今後、来館を予定されている方には、御不便、御迷惑をおかけしますが、御理解いただきますようお願い申し上げます。