令和元年度協働セミナー
協働のまちづくりの推進に向けて、協働に対する意識の向上や理解の促進を目的として、旭川市職員を対象とした特別研修「協働セミナー」を開催しました。
日時
令和元年10月23日(水曜日)午後2時から
会場
旭川市子ども総合相談センター(旭川市10条通11丁目) 2階 研修・会議室1及び2
講師
五十嵐 真幸(いがらし まさゆき)氏
スポーツ交流で誰にもやさしい旭川を考える会 事務局長
【経歴】
生まれつき障がいを持ち、車いすで生活。平成18年に車いす紅蓮隊を結成し、障がい者の視点から様々なイベントを企画・参加。平成23年にはカムイ大雪バリアフリーツアーセンターを結成し、全国のセンターと連携しながらバリアフリー情報の発信、ツアー相談などに従事。
近年は障がいの有無に関係なく、誰にもやさしいまちづくりの一環として、障がい者スポーツのイベントやアスリートの合宿誘致への協力、障がいをテーマとした講演活動に加え、就労継続支援施設 チーム紅蓮の施設長として、障がい者の就労機会の創出に取り組むなど、障がい者の社会参加の最前線で尽力されている。
セミナー概要
(1)講話「誰にもやさしい旭川(まち)づくり」
講師の五十嵐氏から、これまでの活動実績や、旭川市でのパラスポーツの広がり、市と協働で取り組んでいる事業「スポーツ交流を通じて考える『誰にもやさしいまちづくり』」で開催したイベント内容などについてのお話がありました。
(2)イベント体験
市との協働事業によるイベントで実際に使用した用具を、実際に職員が触れて体験する時間を設けました。
車いす使用者の緊急避難をサポートするためのけん引用具「JINRIKI」の装着体験や、乗車する側とけん引する側に分かれて使用感を確認していました。
障がい者スポーツ「ボッチャ」を誰でも楽しめるよう工夫した「レク・ボッチャ」の疑似体験も行いました。
(3)トークセッション
協働事業のパートナーとなった福祉保険部障害福祉課・観光スポーツ交流部スポーツ課の担当者が講師と一緒に登壇し、実際に協働してみて感じた、協働の良さや課題などについて話し合いました。
セミナーを終えて
セミナー修了時に採集したアンケートでは、
「人員が限られる中でも、市民との協働により可能性が広げられるものなのだと強く感じた」
「業務として協働に携わったことはないが、今後に向けて知る機会を得られて良かった。」
「異動先で活かしていきたい内容だった」
「こういった研修はまた参加してみたいし、周囲の職員も巻き込んで行きたい」
「ぜひ協働で何かプロジェクトをやってみたい」
などの声が挙がり、市民活動や協働の実態を知ることによって、業務上協働との関わりが多い部署・少ない部署にかかわらず、協働への意識が高まり、また理解を深めることができたようでした。