令和6年度旭川市青少年平和大使派遣事業の報告について

情報発信元 地域活動推進課

最終更新日 2024年10月31日

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趣旨

旭川市では、昭和58年5月3日に「平和都市宣言」を行い、平和なまちづくりに取り組んでいます。

その一環として、平成9年度から旭川市青少年平和大使派遣事業を始め、被爆地である広島市及び長崎市に児童生徒を派遣してきました。

この事業は、戦争経験のない子供たちを「平和大使」として被爆地に派遣し、現地で行われる平和学習(原爆資料館や被爆建造物の見学、被爆体験講話の聴講、平和祈念式典への参列等)に参加することにより、平和の大切さや戦争の悲惨さについての理解を深めてもらうとともに、派遣終了後はその学習成果を多くの市民に伝えてもらうことを目的としております。

旭川市青少年平和大使派遣事業の募集要項等につきましては、こちらをご確認ください。

令和6年度旭川市青少年平和大使

・旭川市立永山中学校3年生 三好 叶夢(みよし かなめ)さん

・旭川市立緑が丘中学校2年生  茨木 かゆら(いばらぎ かゆら)さん

派遣先

長崎県長崎市

派遣期間

令和6年8月7日(水曜日)から8月10日(土曜日)

内容

・平和祈念式典への参列

・青少年ピースフォーラムへの参加

・自主学習(被爆建造物などの見学)

スケジュール

令和6年8月7日(水曜日)

(長崎市へ移動)

令和6年8月8日(木曜日)
長崎原爆資料館見学・千羽鶴奉納
記念館1 記念館2
奉納
青少年ピースフォーラム開会・被爆体験講話を聴講
PF1
青少年ピースフォーラム平和学習・被爆建造物等フィールドワークに参加
FW
令和6年8月9日(水曜日)
被爆78周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典
式典
ピースフォーラム・意見交換会参加
PF終了
令和6年8月10日(土曜日)
旭川市へ移動

感想文

派遣で学んだことや感じたことをまとめた感想文です。

「守らなければならない平和」 三好さん

日々を生きてきて、戦争の悲惨さを感じることはありますか。平和を守ろうと思ったことはありますか。私は長崎へ行くまで、平和は当たり前のことだと思っていました。
原爆資料館や被爆体験講話で印象深かったことは、戦争が終わった後も熱線や放射線により多くの人が苦しんだということです。たった1発の原子爆弾により多くの命が一瞬にして消え、更に数え切れない人が精神的に、身体的に長い期間苦しみ、亡くなっていく。この現実を受け、身体がぐんと重くなりました。そして、どんな理由でも戦争は誰のためにもならないと強く思いました。
日常に溶け込んだ幸せと生きている私たち。平和であることが当たり前のような日常ですが、派遣を通し、平和は強く意識をして守らなければ続かないものだと感じました。終戦から約79年。被爆者から直接話を聞ける機会は、もう僅かしか残されていません。年月がすぎていくと共に、戦争の悲惨さが薄れてしまわないように。私は1人でも多くの戦争経験のない人達に、平和の大切さを伝えていきたいと思います。
 

「長崎が教えてくれたこと」 茨木さん

私は今回長崎に行って、原爆の威力・被害と脅威について学びました。特に、原爆投下により浴びた放射線について、爆心地から1キロメートル以内で被爆した人のうち、外部に全く傷がなくても大多数の人が亡くなっており、生き残った方も深刻な後遺症等に苦しんでいることを知りました。
また、原爆資料館などを見学していく中で、普段私達が使う物などが熱で変形して残っていたり、割れたガラスの破片が手に埋まってそのままの実物が展示されていました。これらの被害が大人から子供まで受けてしまったと考えると、とても胸が痛かったです。
ピースフォーラムでの平和学習の際に、参加者と意見交換を行い、それぞれ意見をまとめて発表し合っていく中で、ケンカと戦争は似たようなものなんだなと感じました。
これから私がやっていきたいことは、今回の経験を活かして、友達や家族に、長崎ではこのような被害があったことと、戦争はケンカと同じように身近に発生してしまう恐れがあるものであるということを心に留めておいて欲しいと伝え続けていけたらいいなと思っています。
 

報告パネル展の開催

長崎で学んできた平和の大切さについて、より多くの方に伝えてもらうため、旭川市青少年平和大使報告パネル展を開催いたします。平和大使が被爆地長崎で見てきたものや感じたことを、派遣時の写真に直筆コメントを添えて展示しています。

開催場所・日時(今年度の展示は終了しました)

旭川市市民活動交流センターCoCoDe

期間:令和6年9月2日(月曜日)から令和6年9月16日(月曜日(祝))

時間:午前9時から午後10時まで(1日は午後1時から、14日は午後4時まで)

旭川市総合庁舎2階ロビー

期間:令和6年9月20日(金曜日)から令和6年10月4日(金曜日)

時間:午前8時45分から午後9時まで(10日4日は午後5時15分まで)

令和6年度へいわハンドブック

旭川市青少年平和大使派遣事業の活動の成果を「へいわハンドブック」にまとめました。

長崎での平和学習を写真とコメントで紹介するほか、事前学習として調べた被爆建造物や感想文なども掲載しています。報告パネル展の中では紹介しきれなった写真や、平和大使の活動を詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

令和6年度旭川市青少年平和大使派遣事業「へいわハンドブック」(PDF形式 4,859キロバイト)

お問い合わせ先

旭川市市民生活部地域活動推進課

〒070-8525 旭川市7条通9丁目 総合庁舎3階
電話番号: 0166-25-6012
ファクス番号: 0166-25-3381
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受付時間:
午前8時45分から午後5時15分まで(土曜日・日曜日・祝日及び12月30日から1月4日までを除く)