ナス

情報発信元 農業センター

最終更新日 2021年8月6日

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ナス

家庭菜園で人気があるナス。水の管理や整枝など、多少の「お世話」が必要ですが、その分栽培する楽しみが多い野菜です。少し手をかけるだけで大きな果実が実ります。

※一般的なポット苗を用いて紹介します。

ナス

準備

プランター深型、支柱(約1.5m)、仮支柱(約50cm)

苗植え

初めに、ポット苗を購入する際は、少し高価になりますが、半身萎凋病などの病気に強い”接ぎ木苗”の購入をお勧めします。

接ぎ木苗
接ぎ木苗
苗植え
苗の大きさの穴をあけ
苗植え完了
植えたら土をかぶせます

深さが30cm程度ある大き目のプランターを使用します。

土に苗の大きさ程度の穴をあけ、苗を植えます。

ナスは縦横に大きく育ちます。株間は50cm必要となりますので、プランター1つに1株としましょう。また、高温性野菜のため、早植えに注意し、気温が高くなる5月下旬ごろから植えましょう。

水やり

苗植えから根付く(2週間ほど)までは、土を乾かさないよう水をやりましょう。

根付いた後の生育期間は、土の中まで乾いているかを確認してから水をやりましょう。

ワンポイントアドバイス

ナスは乾燥が苦手ですが、多湿も苦手です。定期的に行うのではなく、土の状態を確認しながら、こまめに水をやりましょう。

日当たり

日照を好む陽性植物です。ベランダで栽培する場合は、できるだけ日当たりの良いところで管理しましょう。

栽培管理(整枝)

1番花が開花したら、わき芽処理を行います。


わき芽とは、主枝(中心の一番太い茎)と葉の間から出る新芽です。わき芽が伸びてしまうと、主枝の養分を奪ってしまい、生育不良や収量の減少につながります。また、極端に葉が生い茂ると、風通しが悪くなり、病害虫が発生する可能性も増します。


わき芽
処理前
わき芽処理後
処理後

1番花の下の葉から出ているわき芽(わき芽1)とその下のわき芽(わき芽2)を残し、その2本より下のわき芽(わき芽3より下)は摘み取ります。

湿気の多い雨の日は避け、手で摘み取ります。他の枝葉を傷つけないよう注意してください。

主枝とこの2本の枝を残し、3本の主枝として伸ばします。(3本立て)

ナスはこの主枝から出るわき芽を利用して収穫します。

それぞれの主枝が伸び、花が咲いたら、花から2つ先の葉を残して摘心します。


摘心とは生長点(芽)を切ることで、わき芽など他の芽や実の生長を促し、全体的な収量を増やす目的があります。


収穫と栽培管理

夏になり温暖な気候になると、作物はどんどん生長します。

下段になる実を収穫し、栽培管理を行うことで中段、上段の生長や結実につなげます。 

管理1
白紐がついた枝の
実を収穫します
管理2
はさみで切って
収穫します
管理3
枝を切り、次の
わき芽を伸ばします

 
実が大きく(品種によって大きさや形がかなり異なります。写真は長卵系の品種で、10-15cm程度が収穫適期です。)なったら、はさみで切って収穫します。

その後、収穫した実がついていた枝をわき芽が出ている分岐点(右写真参照)で切ります。(切り戻しといいます。)

これにより次のわき芽が生長し、花が咲き、また実がなります。

ナスの収穫と栽培管理は「摘心→収穫→切り戻し」のサイクルの繰り返しです。品質の良い実を長期間収穫するため、生育状況に応じた栽培管理を行いましょう。

お問い合わせ先

旭川市農政部農業センター

〒070-8033 旭川市神居町雨紛7
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