ミニトマト

情報発信元 農業センター

最終更新日 2020年8月17日

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ミニトマト

かわいらしい果実が特徴の小さく食べやすいミニトマト。プランターでも栽培でき、大玉トマトよりも管理が容易で実を多くつけやすい野菜です。初心者の方にも気軽に作れますので、第1弾として紹介していきます。

※一般的なポット苗を用いて紹介します。

ミニトマト

準備

プランター深型、支柱(約1.5m)、仮支柱(約50cm)

苗植え

深さが30cm程度ある大き目のプランターを使用します。

土に苗の大きさ程度の穴をあけ、苗を植えます。

幅広のプランターであれば、複数株の栽培も可能ですが、株間は30cm程度あけてください。

土掘り
土盛り

植付け後、仮支柱を立て、ひもで誘引します。


誘引とは、茎や枝を支柱に固定する作業です。植物の形を整え、安定させることで苗が倒れにくくなる効果があります。


ミニトマトの仮支柱は、ひもで8の字を作るように少し空間を持たせ、緩めに固定してください。

仮支柱
茎の隣に仮支柱を立て
8の字
少し緩めに固定する

プラスワンポイント

最初の花房に花が1、2個咲いている状態の苗を植付けましょう。

花が咲きすぎていると、苗が根付く前に果実に養分がとられてしまい、株が十分に育ちません。逆につぼみができる前の若い苗は、茎や根に養分がとられ、果実が小さくなる可能性があります。

水やり

苗植えから根付く(2週間ほど)までは、土を乾かさないよう水をやりましょう。

根付いた後の生育期間は水を控えめにし、土の中まで乾いているかを確認してから水をやりましょう。

日当たり

ミニトマトは日照を好む陽性植物です。ベランダで栽培する場合は、できるだけ日当たりの良いところで管理しましょう。

苗植え後の管理

2週間後
2週間後

わき芽処理

苗植え後、1~2週間で根付いたら、わき芽処理を行います。


わき芽とは、主枝(中心の一番太い茎)と葉の間から出る新芽です。ミニトマトの場合、わき芽が伸びてしまうと、主枝の養分を奪ってしまい、また、極端に葉が生い茂ると、風通しが悪くなり、病害虫が発生する可能性も増します。


脇芽処理
主枝と葉の間の脇芽を
脇芽処理後
摘み取る

天候が良く、気温が高いとすぐにわき芽が伸びてきます。1週間に1回程度はわき芽を確認し、5cmに満たないうちに摘み取りましょう。

プラスワンポイント

切り口から雑菌が入るのを防ぐため、わき芽処理は手で摘み取るか消毒したハサミで切り取り、湿気の多い雨の日には行わないようにしましょう。

支柱立て

苗植えから1か月ほど経過すると、実がなりはじめ、草丈も長くなり、仮支柱では支えきれなくなるため、支柱を立て替えます。

ミニトマトの支柱には、今後の管理が楽になるらせん支柱をおすすめします。

株元近くに挿し、らせん支柱の中心を茎が通るように、茎や葉をひっかけて固定します。

※葉や花が折れないように注意してください。

以降、茎が伸びてき次第、同様に固定させてください。

らせん支柱
支柱立て
ひっかける

追肥

1か月後

最初に元肥配合の土を用意した場合、ある程度の肥料は含まれていますが、より良いミニトマトを収穫するため、追肥することをおすすめします。

写真のような果房が2,3個できたとき、追肥を行ってください。

肥料にはいろいろな種類のものがありますが、肥料の三要素とされる窒素、リン酸、カリの中で、リン酸の割合が高くないものをおすすめします。

※追肥する量は説明書き等を参考にしてください。なお、ミニトマトは肥料過多になりやすいため、”少なめ”を心がけましょう。

肥料
肥料の三要素が1:1:1
肥料2
全体にまき、軽く土と混ぜる

収穫

実が膨らみ、実全体が赤くなってきたら収穫です。下の方から少しずつ赤くなるので、長い期間収穫が楽しめます。

赤くなった下段の方から順次収穫していきましょう。

収穫1
へたごと上にねじります
収穫2
上段はまだ緑色、収穫が楽しみ

完熟したミニトマトは、少し触れただけで落ちてしまうことがありますので、注意して収穫してください。

尻腐れ

本センターで栽培していたミニトマトに尻腐れの症状が発生したので、原因と対策をご紹介します。

尻腐れ

実が腐ってしまう尻腐れはカルシウムの欠乏が原因で、プランター栽培の場合、畑に比べて水はけがよいため、土の水分量が少なく、養分を吸収できなかったと考えられます。

日光が多く当たる日や夏の暑い日が続いた時は、

土の乾燥に十分注意してください。

なお、症状が出た実をとれば、株全体を処分する必要はありません。水やりの頻度を増やし、それでも改善されない場合は石灰質肥料を追肥しましょう。

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