郷土芸能 越中盆踊り
越中盆踊り(盆踊り-風流系)
保存会の名称
東鷹栖越中盆踊り保存会
代表者: 会長 山本 裕明
主な伝承地
東鷹栖
設立年月日
昭和46年1月1日
会員数
8名(平成31年3月末現在)
活動状況
平成30年度の主な活動
6月20日・27日・7月4日: 越中盆踊り伝承活動(近文第一小学校) 各日40名参加
9月16日: 北の恵み食べマルシェ 郷土芸能発表会(常磐公園) 6名
練習状況
年数回、月曜日午後6時から東鷹栖公民館で実施。
由来と沿革
富山県下新川郡宇奈月町愛本の盆踊りに由来する。
昭和28年、旧松江藩主の松平直亮伯爵は鷹栖村に松平農場を開いたが、ここに入植した300戸以上の農民の多くは富山県の出身であった。
この人々は、入植以来毎年8月7日から17日までのあいだ故郷の越中盆踊りを踊り、伝えてきた。昭和12年5月の農場解放の時には、松平伯爵夫妻を迎えて興国神社境内において解放記念式典が挙行されたが、その際、富山出身の若者約150人が越中踊りを踊り、大変喜ばれたという。
しかし、そのころから盆踊りは北海よされ節(現北海盆踊り)が主流となり、揃いの装束が必要で習得の難しい越中踊りは踊られることもなくなった。
昭和36年の東鷹栖町開基70周年記念式典の際、富山県からの入植者の2世で、子供のころ大人に混じって踊りを習い覚えた松倉竹次郎氏らが中心となって越中踊りを復活、披露、さらに昭和46年の旭川市、東鷹栖町の合併記念式典の際にも披露して、これを機に保存会を結成、現在に至っている。
現在伝えられる越中踊りは、松倉竹次郎氏が、宇奈月町愛本から入植した両親のうち、母の故すき氏が伝えた唄を元にしている。
芸能の構成
音頭とはやしをとるものを中心に踊りの輪を作る。派手な色彩の浴衣を着、前掛けをして腰に白布を垂らす。さらに、紅白布をたすきがけにして背中から膝の裏程まで長く垂らし、編み笠、白足袋、手甲をつけ、手甲、前掛け、白布、紅白のたすきの先に鈴をつけて踊る。編み笠も装飾が施され、全体にきわめて華やかな装束である。
ところで、越中盆踊りの由来地である富山県内に伝承されている盆踊り唄は多種多様であるが、地域的に見た場合、その形態や内容は似かよっているという。たとえば、東鷹栖越中盆踊り保存会が伝承する「はねそ」は、下新川郡、黒部市、魚津市にあって、ともに似ているものだといわれる。
この東鷹栖越中盆踊りの唄の発祥地、富山県下新川郡宇奈月町は黒部市の隣町で、黒部市中心街の三日市から宇奈月町愛本までは9キロメートルの距離である。また、「川崎と古代神」の収録された黒部市尾山は、上川神社獅子舞の由来地である黒部市釈迦堂に近い集落で、面前の布施川を挟んで魚津市と対面している。尾山と三日市間の距離は4キロメートル、尾山と愛本間の距離は7キロメートルである。
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