特殊詐欺
1 旭川市での特殊詐欺
発生件数 | 被害額 |
8件 | 96,050,000円 |
※被害額は概数
令和元年において8件中5件が1千万円を超えており、約1億円弱の甚大な被害が発生してます。
発生件数 | 被害額 |
13件 | 46,000,000円 |
※被害額は概数
2 特殊詐欺の主な手口
(1)オレオレ詐欺
親族等を名乗り、「会社の金を使い込んだ。返済のために金が必要だ。」、「相手を妊娠させた。示談金が必要だ。」などと言って、現金をだまし取る手口です。
(2)キャッシュカード詐欺盗(窃盗)
警察官や銀行協会、大手百貨店等の職員を名乗り、「キャッシュカードが不正に利用されているので使えないようにする。」などと言って、訪問し隙を見てキャッシュカード等をすり替えて盗み取る手口です。すり替えるまでは、預貯金詐欺の手口と似ています。
(3)架空料金請求詐欺
有料サイトや消費料金等について、「未払いの料金があります。今日中に払わなければ裁判になります。」などとメールやハガキ(封書)で知らせ、金銭等をだまし取る手口です。
(4)預貯金詐欺
警察官、銀行協会職員等を名乗り、「あなたの口座が犯罪に利用されています。キャッシュカードの交換手続きが必要です」と言ったり、役所の職員等を名乗り、「医療費などの過払い金があります。こちらで手続きをするのでカードを取りに行きます。」などと言って、暗証番号を聞き出した上、キャッシュカード等をだまし取る手口です。令和2年において旭川市で増えている手口です。
(5)還付金詐欺
医療費、税金、保険料等について、「還付金があるので手続きしてください。」などと言って、被害者にATMを操作させ、被害者の口座から犯人の口座に送金させる手口です。
3 特殊詐欺の具体例
(1)オレオレ詐欺(音声形式(MP3) 1,004キロバイト)
(2)キャッシュカード詐欺盗(音声形式(MP3) 989キロバイト)
(3)架空請求詐欺(音声形式(MP3) 1,373キロバイト)
4 特殊詐欺の被害者
全国のデータ(令和元年)では、特殊詐欺被害者の83.7%が65歳以上の高齢者です。
詐欺集団は高齢者を狙っています。
5 特殊詐欺にあわないポイント
(1)子供や市役所等をかたる電話で、お金やキャッシュカードの話が出たら、いかなる理由があっても詐欺を疑い、直ちに電話を切り警察に相談すること。
(2)身に覚えのない請求があった時は直ちに対応せず、家族や警察に相談しましょう。
6 犯人の正体
特殊詐欺を行う集団の正体について、平成31年3月に警察庁組織犯罪対策企画課が発表した「平成30年における組織犯罪の情勢」によると、特殊詐欺で検挙した主犯(首謀者、グループリーダー)の45.3%が暴力団構成員等となており、暴力団が特殊詐欺事件を主導する場合が多く、特殊詐欺被害金が「暴力団の有力な資金源の一つになっている状況がうかがえる」と指摘しています。
つまり、特殊詐欺を行っている犯人の正体の大半は、「暴力団」ということです。高度に組織化された「暴力団」に対して、「備え」のできていない高齢者が対応している構図のため、被害が多発し、被害額も高額となっているのが現状です。
7 市役所の医療費等の支払等について
旭川市においても市役所職員をかたる特殊詐欺が発生しています。
市役所で行っている国民健康保険や介護保険等の医療費等の支給や保険料の還付は、全て文書によって行われています。
市役所の職員が、電話で医療費の支給や保険料の還付がある旨の電話をすることは絶対にありません。ましてや訪問することも絶対にありません。電話するのは申請等に不備があった場合のみです。
国民健康保険の高額療養費の支給や介護保険料等の還付があると市役所職員をかたる電話があった場合は、特殊詐欺です。直ちに電話を切り、警察に通報しましょう。