出火事例ファイル4 ストーブ
出火原因事例ファイル
ストーブ
出火事例
事例1 エコで便利な「セーブ運転」だけど?
愛犬家で犬を何匹も飼っているA子さん宅から出火!
原因は石油ストーブで、A子さんは灯油の節約にと「セーブ運転(エコ運転)」に設定したのを忘れ、ストーブの上に洗濯物をのせてしまい、「セーブ運転」の自動点火が作動し出火したもの。かわいい愛犬は亡くなってしまいました。
セーブ運転(「eco」エコ運転)機能とは、設定温度より室温が温かくなれば自動的に消火し、寒くなると自動的に点火する装置です。
今回のように運転が「切」の状態と勘違いし、「セーブ運転」に設定しているのを忘れてストーブの上に可燃物などをのせてしまい、自動点火後、可燃物に着火し火災になってしまいました。ですから、普段から使用しない夏場でも絶対にストーブの上に物をのせない習慣を身につけておくことが重要です。
事例2 真夏のストーブ

燃えたストーブ
7月のある日、Bさん宅でストーブが原因の火災が発生した。
冬にしか使わないはずのストーブから、どうして火災になったのでしょう。
原因は
1.夏の季節、ストーブの上を置物で飾る。
2.かわいいカバーをかぶせる。
3.コンセントに差しっぱなしにして、いつでも点火できる状態にある。
等です。
電気が流れていると、掃除などの際、知らないうちにスイッチに触れてしまい、点火してしまう危険があります。
必ずコンセントは抜いておきましょう。
また、移動式ストーブは電池を取り外しておきましょう。
事例3 ストーブは扇風機

ストーブ上の衣類
Cさん宅は5人家族、小さい子供が3人います。
冬は洗濯物が乾かない、いやな季節です。
大量の洗濯物を早く乾かしたい妻のH子さんは、いつもストーブの近くに干していました。
ある日、洗濯物がストーブの上に落ちて火事になってしまいました。
ストーブの上方は、熱による空気の対流が発生しています。
その空気の流れが、乾いた洗濯物を揺らします。
そしてストーブの上に落下し、火災になるケースがあります。
くれぐれもストーブの上で、洗濯物を干さないようにしましょう。
事例4 火を消した後でも要注意!
師走のある朝、78歳のHさんはポータブル石油ストーブに点火したが、数分後に灯油が少ないことに気が付き、同ストーブの火を消した後、カートリッジタンクを抜いて給油しました。その後タンクを戻そうと逆さまにしたところ、キャップが外れて灯油がポータブル石油ストーブにかかり出火してしまった。
- 給油の際は必ず消火し、暖房機器の温度が下がったことを確認してから行ってください。
- 給油後はカートリッジタンクのふたを確実にしめ、灯油が漏れないか確認してください。
- フィルターや置台などにほこり等の堆積や漏れた灯油が無いか点検し、取扱説明書の指示に従って手入れしてください。