出火事例ファイル1 こんろ

情報発信元 南消防署

最終更新日 2020年9月24日

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出火原因事例ファイル

こんろ

出火事例

事例1 後悔の長電話
家屋燃焼実験
家屋燃焼実験

主婦のA子さん、天ぷらを揚げながらの電話につい夢中に。
ふと気付くと天ぷら鍋から炎が上がり天井まで届いており、すでに自分では消火できない状態だった。
「コンロの火を消していれば」と後悔したが後の祭りでした。
コンロからの出火で1番多いのは、天ぷらを揚げながら「他のことをする」ことが原因です。
たとえ弱火でも油の温度は上昇し続けます。
ちょっとした油断が大切な家や財産を失うことになります。
天ぷらを揚げているときは、その場を離れないようにしましょう。

事例2 「コトコト」と長い時間に要注意
焦げた鍋
焦げた鍋

掃除、洗濯に忙しい主婦のK子さん、夕方一休みのつもりが、つい寝てしまった。
目が覚めると家の中は煙で真っ白。

K子さんはコンロに鍋を掛けていたことを思い出し台所へ。
鍋の中は真っ黒、炭化状態になっていた。
煮込み料理は弱火で長時間煮込むため、火を使っていることをつい忘れがちです。
こんろが原因の火災は、ほとんどが「うっかり」「忘れていた」ことが原因です。
料理中はタイマーの利用等細心の注意を

事例3 魚も台所も真っ黒
グリルからの炎
グリルからの炎

一人暮らしのN子さん、グリルで魚を焼きながら洗濯をしていた。
急に「ボッ」という音が聞こえたので台所に行くと、グリルから炎が立ち上がっていた。
水の入れ忘れが原因で、グリル内にたまった油に火がつく場合があります。
また、水が入っていてもグリル内に付着した油が燃えることがあります。
グリル内はいつも清潔に、料理中は細心の注意を

事例4 天ぷら油は約10分で自然発火!!
コンロ火災縮小
事例の写真ではありません

主婦のM子さん、使用済みの天ぷら油を凝固剤で固めて捨てるため、コンロの火を最大にして温めている途中に、2階に上がってしまいました。

M子さんはバイトに出掛けるため着替えをして化粧をしていたところ、約10分後に近所の方が台所の天ぷら鍋から火が上がっているのを教えてくれて、さらに濡れタオルで天ぷら鍋をかけるなど初期消火を手伝ってくれ、大火事を免れました。

<温度による食用油の変化の目安>

180度、天ぷらを揚げるときの適温

200度、油面から白い煙が立ち始める

300度、火種があれば引火する

360度、火種がなくても自然発火する

参考1 知ってますか、ガステーブルの安全装置
安全機能のいろいろ
安全機能のいろいろ

ガステーブルには、各メーカーから安全装置が付いているものが販売されています。
今後購入される場合、考えてみてはどうでしょう。
ただし、過信は禁物です。
日ごろから、火の取り扱いには十分注意し、次のことを必ず守りましょう。

1.火を使用しているときはその場を離れないこと

2.その場を離れるときは必ず火を消すこと

参考2 壁から煙が、低温着火
壁内の炎
壁内の炎

聞き慣れない言葉ですが、旭川市内でも毎年発生しています。

低温着火とは。
壁内の木材が長年熱を受けると乾燥状態になり、小さな孔が多数できます。
そこに酸素が入り込み酸化熱が蓄熱されて炭化状態になります。
木材の着火温度は一般的に400度から500度ですが、炭化状態の木材では低い温度(100度)でも着火することがあります。
ガスこんろが壁に接近している場合は、防熱板(天ぷらガードでも可、必ず隙間を開けること)を設ける等対策をする必要があります。
低温着火による火災が発生する場所は

  1. 長い年月ガスこんろの熱を受ける壁の中
  2. 煙突貫通部の眼鏡石不良箇所等

に多く見られます。

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