出火事例ファイル5 電気配線
出火原因事例ファイル
電気配線
出火事例
事例1 踏みつけられた電気配線

家具の下敷きになった配線
Nさん宅から「床から火がでた」との119番通報。
到着すると家中消火器の粉で真っ白。
火は消えていたが、家具近くの床が燃え抜け、家具の下には燃えた電気配線が残っていた。
電気配線が家具の下敷きになったりすると、配線に負荷がかかり発熱します。
やがて配線被覆が燃え、周囲に火が移ります。
配線は、知らないうちに家具の下敷きになっている場合があります。定期的に点検しましょう。
事例2 邪魔者扱いの電気コード

束ねたコードからの煙り再現実験
きれい好きな主婦M子さん。
テーブルタップのコードが長いため、乱雑にしておくのがいやで束ねて使用していた。
初秋、電気ストーブを使っていると、束ねたコードが燃えだしてしまった。
長い電気コードを邪魔になるからと束ねていませんか。
電気を使うとコードは発熱します。
特に、束ねた状態で使用すると、放熱されずどんどん熱くなっていきます。
しまいにはコードの被覆が溶けて、燃え出してしまいます。
コードは束ねないで使いましょう。
事例3 細い延長コードは要注意!

たこ足配線、火事の元!
会社の同僚からオイルヒーターを譲り受けたTさん、許容量が低い延長コードにオイルヒーターの電源をつなげ、電気容量の範囲を超えた状態で2か月ほど使用していたため、延長コードが発熱し出火してしまった。
参考1 コンセントが燃えた トラッキング火災

コンセントからの出火再現実験
差しっぱなしのコンセントの隙間には、ほこりがたまっていきます。
このほこりが湿気を吸うと、差し刃間に小さな電流が流れ、繰り返しているうちに発熱し火災になる場合があります。
コンセントは定期的に点検し、たまったほこりは乾いた布などできれいに清掃しましょう。