新人消防士の1日(動画で紹介します!)
南消防署の「消防隊」に配属された採用1年目の新人消防士 岡君の様子を動画で紹介します。
採用1年目、特に採用直後は基本訓練の日々が続きます。
災害現場での活動に必要な「知識」「技術」「体力」を身につけるためです。
住民の生命・身体・財産を守るためには、まずは自分自身の身を守れなければなりません。
旭川消防に採用されると、どんな訓練をするのか?訓練以外の時間はどう過ごしているか?
この動画をとおして、消防の仕事をイメージしてみてください。
岡君の紹介
氏名:岡 良憲(おか よしのり)
年齢:18歳(平成30年4月1日現在)
旭川市内の高校を卒業し、平成30年4月1日に旭川市消防本部に採用されました。
基本訓練
ここでは、新人職員が行う代表的な基本訓練を紹介します。
新人職員にとっては、やることすべてが初めてであるため、基本といっても簡単ではありません。
どの訓練も反復し、しっかり身につける必要があります。
「防火衣」着装訓練
「防火衣」は火災の熱から身を守る消防隊の必須装備です。
出動指令を受けた消防隊は素早く「防火衣」を着装し、消防車に乗り込んで出動します。
消防車には4名以上が乗車しており、その4名で1つの隊となります。
4名のうち1人でも着装が遅れると消防車の出動も遅れ、災害現場への到着も遅れてしまいます。
出動指令から消防車出動までに要する時間は約1分です。
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「ホース」延長訓練
「ホース」は火災現場で放水する際の、水の通り道となります。
ホースの長さは1本20メートルあり、3~4本つなげて使用します(現場によっては10本以上使用することもあります。)。
充水したホースは非常に重く、1本60キログラム以上もあり、簡単には動かせません。
充水する前に、素早く、折れ曲がりなく延長することがポイントとなります。
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「はしご」取扱い訓練
「はしご」は3つのはしごが連なった「3連はしご」と呼ばれるものを使用します。
最大の長さは8.7メートル、耐荷重は180キログラムと非常に頑丈にできています。
主に、消火のため建物2階や屋根などの高所に進入する際に使用します。
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「ロープ」取扱い訓練
「ロープ」は様々な場面で使用するため、消防隊の活動に欠かせません。
- 高所から要救助者をつり下げて救出する。(低所から要救助者をつり上げて救出する。)
- 高所作業での命綱として使用し転落を防止する。
- ビルの屋上などからロープをつたって緊急脱出する。
- 高所に資機材を引き上げる。(低所に資機材をおろす。)
結び方のバリエーションも豊富であるため、正しく結べるよう反復練習が必要となります。
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「消防車」誘導訓練
災害現場に素早く、安全に到着するためには、経路が重要となります。
どの経路を通るのかは、消防車に備え付けの「ナビ」と「地図」を使用し決定します。
緊急走行中は「赤信号の交差点」や「対向車線」を通行することがあるため安全確認も重要です。
「経路」と「安全」の確認は、消防車の乗車人員全員で行います。
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その他(日中の訓練以外の様子を紹介します。)
夜間の業務
夜間は「事務処理」、「座学研修」、「筋力トレーニング」などを実施しています。
どれも大切な業務のひとつです。
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食事、清掃、仮眠など
消防は24時間を勤務場所で過ごすため、食事や仮眠も勤務場所でとります。
庁舎内の清掃も全職員が分担して行っており、家族生活に近いものがあります。
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勤務交替
旭川市消防本部の現場部隊は2交替で勤務を行っており、毎朝、勤務交替をします。
勤務交替時は、消防車や資機材の点検、前日の業務内容の引継ぎを行います。
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将来の目標
岡消防士に将来の目標を聞いてみました。
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