ダイオキシン類について

情報発信元 環境指導課

最終更新日 2016年2月24日

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ダイオキシン類は、毒性が強いことで知られていますが、物の焼却の過程などで自然に生成されてしまう物質です。
そのため、環境中には広く存在しています。しかし、量については非常に微量といえます。
市民のみなさんの中には、ダイオキシン類について様々な不安や疑問を持っている方がいるのではないかと思います。
そこで、このページでは、ダイオキシン類に関する用語を中心に理解を深めるための情報を掲載してありますので参考としてください。

ダイオキシン類とは

平成11年 7月16日に公布されたダイオキシン類対策特別措置法において、

  1. ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(PCDD)
  2. ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)
  3. コプラナーポリ塩化ビフェニル(コプラナーPCB)

の3種類がダイオキシン類と定義されました。

毒性があるのは 29種類

ダイオキシン類には 3つの種類があると前に述べましたが、それぞれにたくさんの化合物があります。ダイオキシン類は、ベンゼン環の1から4と6から9の位置に塩素(Cl)が付いた化合物ですが、塩素がいくつ付いているか、どの位置に付いているかによって、いくつものパターンがあります。このパターンの数だけ化合物があるのです。
パターンの数は、ポリ塩化ジベンゾジオキシン(PCDDs)で75種類、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDFs)で135種類、コプラナーPCBは十数種類あります。このうち、毒性があるとされているものはPCDDsで7種類、PCDFsで10種類、コプラナーPCBで12種類の、計29種類です。
ポリ塩化ジベンゾジオキシン(PCDDs) ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDFs) コプラナーPCB

ダイオキシン類の毒性の強さ

「ダイオキシン類は非常に強い毒性を持つ」といわれていますが、これは日常の生活の中で摂取する量の数十万倍の量を摂取した場合の急性毒性のことです。
過去の事故などから、高濃度のダイオキシン類には発がん性があるとされていますが、ダイオキシン類自体の発がん性は比較的弱く、現在の環境中の濃度ではがんになるリスクはほとんどないと考えられます。

微量な量を表す単位

ダイオキシン類は通常、ごくわずかな濃度あることから、重さや濃度は特殊な単位が使われます。よく使われる重さの単位が ピコグラムで、これは1グラムの 1兆分の1の重さです。

重さの単位の解説
キログラム 1000グラム
グラム グラム
ミリグラム 1000分の1グラム
マイクログラム 100万分の1グラム
ナノグラム 10億分の1グラム
ピコグラム 1兆分の1グラム
フェムトグラム 1000兆分の1グラム

TEF(毒性等価係数)とは

ダイオキシン類には、29種類に毒性がありますが、それらの毒性の強さは同じではありません。このため、ダイオキシンの影響を比較したり評価したりするときには、毒性の強さの表し方を統一しておく必要があります。
そこで、最も毒性が強いとされている「2,3,7,8-四塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン (TeCDD)」の毒性を1とした場合に、他のダイオキシン類の毒性の強さを換算したTEF(毒性等価係数)を定めています。
たとえば、1,2,3,4,7,8-六塩化ジベンゾジオキシン(HxCDD)のTEF(毒性等価係数)は0.1なので、毒性の強さは、2,3,7,8-四塩化ジベンゾジオキシンの10分の1ということになります。
TEF(毒性等価係数)はWHO(世界保健機関)により提案され、2006年に改正されています。

TEQ(毒性等量)とは

ダイオキシン類の濃度を調べるとき、化合物によって毒性の強さが違うと評価が非常に難しくなります。そこで、測定した化合物の濃度にTEF(毒性等価係数)を掛け、2,3,7,8-四塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(TeCDD)の量に換算して表します。これがTEQ(毒性等量)です。
たとえば、測定した1,2,3,4,7,8-六塩化ジベンゾジオキシン(HxCDD)の濃度が10ピコグラムなら、TEQ(毒性等量)はTEF(毒性等価係数)0.1を掛けた1ピコグラム となります。一般的にダイオキシン類の濃度を表すときは、このTEQ(毒性等量)に換算した数値を使います。たとえば水質であれば、1リットルあたり1ピコグラム-TEQ、大気であれば1平方メートルあたり1ピコグラム-TEQ、土壌及び底質であれば1グラムあたり1ピコグラム-TEQというように表します。

耐容一日摂取量(TDI)

TDI(耐容一日摂取量)とは、生涯にわたって毎日摂取し続けた場合でも、健康に悪い影響を及ぼさない安全な1日の摂取量を意味し、体重1キログラム当たり1日の量で表します。
ダイオキシン類のTDI(耐容一日摂取量)は、1日体重1kg当たり4ピコグラム-TEQと設定されています。ダイオキシン類は主に食事を通じて体内に取り込まれます。 日本人の一般的な食生活で取り込まれるダイオキシン類の量は、厚生労働省の平成18年度の調査で、1日体重1kg当たり1.04ピコグラム-TEQと推定されています。

私たちができる対策は

ごみを減らし、リサイクルを進めましょう。

ダイオキシン類を減らすためには、ダイオキシン類の発生する原因をなくすことが必要です。 私たちの毎日の生活からは、ダイオキシン類の発生の原因となる廃棄物が大量に出されています。このため、一人ひとりがごみを減らし、リサイクルを行うなど、環境にやさしい生活スタイルに変えていくことが大切です。

ごみの自己焼却はやめましょう。

家庭や事業所のごみを簡易焼却炉で燃やしたり野外焼却するのは、ダイオキシン類の発生ばかりでなく、ばい煙や悪臭が発生するため、隣近所に迷惑をかけることになります。ごみは燃やさずにごみ収集日に出すようにしましょう。

バランスのとれた食生活をしましょう。

私たちは、ダイオキシン類を大部分は食品から摂取しています。ダイオキシン類の濃度は、食品の種類によって異なりますし、それぞれの食品が持っている体への良い影響を考えると、バランスのとれた栄養のある食生活を送ることが大切といえます。

ダイオキシン類の環境基準

媒体 基準値 備考
大気 1立方メートルあたり
0.6ピコグラム-TEQ以下
(年間平均値)
工業専用地域、車道その他一般公衆が通常生活していない地域
又は場所については適用しない。
水質 1リットルあたり
1ピコグラム-TEQ以下
(年間平均値)
公共用水域及び地下水について適用する。
土壌 1グラムあたり
1000ピコグラム-TEQ以下
廃棄物の埋め立て地その他の場所であって、外部から適切に
区別されている施設に係る土壌については適用しない。
環境基準が達成されている場合であっても、1グラムあたり
250ピコグラム-TEQ以上の場合には、必要な調査を実施する
こととする。
底質 1グラム(乾重量)あたり
150ピコグラム-TEQ以下
公共用水域について適用する。

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