小児アレルギー疾患保健指導の手引き
「小児アレルギー疾患保健指導の手引き」について
平成26年にアレルギー疾患対策基本法が成立し、平成29年度に大臣告示された基本方針に基づいてアレルギー疾患対策が進められています。
この度、厚生労働科学特別事業の一環として「小児アレルギー疾患保健指導の手引き」が作成されましたので、お知らせします。
Q&A形式で一般の方にもわかりやすい資料です。
(抜粋)「小児アレルギー疾患保健指導の手引き」
Q: 卵など食物アレルギーになりやすいものは妊娠中や授乳中は避けた方が いいでしょうか?
A: 妊娠中や授乳中に母親が特定の食物を避けることはせずに、バランスのよい食事をこころがけてください。
解説
以前は妊娠中や授乳中に母親が特定の食物の摂取を制限することによって子どものアレルギー疾患の発症を減らすことができるのではないかと考えられていました。しかし複数の研究結果から子どものアレルギー疾患の発症予防効果はないことが示され、さらに過度な食事制限は胎児や乳児の発育に悪影響を及ぼす可能性があることも指摘されています。また妊娠中に特定の食物を過剰に摂取することが、子どもの食物アレルギーの発症を促進する可能性があることも指摘されています。現時点では、妊娠中や授乳中に特定の食物の過度な摂取および制限はせずに、バランスのよい食事をとることが大切だと考えられます。