旭川市食肉衛生検査所の仕事
旭川市食肉衛生検査所の仕事
お肉ができるまでの流れと、旭川市食肉衛生検査所の仕事を簡単に説明します。
ちなみに、私たちの職場は、東鷹栖にある「上川総合食肉流通センター」内です。
お肉ができるまで
ステップ1
それぞれの農場で大切に育てられた豚や牛などが食肉流通センターに出荷されます。
ステップ2
食肉流通センターに運ばれてきた豚や牛などは、食肉衛生検査所が行う「と畜検査(後述)」を受け、これに合格したものだけがお肉として流通することになります。
ステップ3
その後、と畜検査に合格したお肉は食肉流通センター内やそのほかの食肉処理場(カット工場)などで処理加工され、スーパーやお肉屋さんなどへ出荷されます。
店頭に並んだり、食堂やレストランで提供されるお肉はと畜検査に合格した安全なものだけです。
ステップ4
いよいよお肉が食卓に到着です。
肉じゃがにするもよし、焼肉にするもよし。さあ、召し上がれ。
仕事の内容
食肉衛生検査所では次のような仕事をしています。
検査業務
と畜検査
獣医師である検査員が、牛・馬・豚・めん羊・山羊について1頭ごとに検査し、食用として不適なものを排除します。簡単に言えば、食肉にしてよいもの、してはいけないものを見分ける検査です。
また、肉眼による判断が難しい場合には、検査室で細菌を培養したり、顕微鏡で調べたり、いろいろな機械や器具を使って精密検査を実施します。
残留動物用医薬品検査
衛生管理状況の確認検査
食肉流通センター内で行われている作業や、設備・器具が衛生的かどうかを確認するため、定期的に細菌検査を実施します。
衛生監視指導
衛生状態等の監視・指導
食肉流通センター内の施設・設備の衛生状態や作業を監視し、不適切な部分は改善するように指導します。また、特定部位(BSEの病原体が蓄積しやすい部位)の除去・焼却の確認を行います。
衛生教育
食肉流通センターの従業員を対象に、衛生管理などについての講習を行います。
その他
検査技術の向上
食肉衛生に関する調査・研究を行ったり、講習会や学会に参加したり、職場研修を開いたりして検査技術の向上に努めています。
食肉検査データの還元
家畜の生産農家の方々に検査データを還元します。これらのデータはそこで健康な家畜を生産するための資料として役立てられます。
食肉の輸出支援
食肉を海外に輸出するために必要な、施設の認定や検査を行います。輸出のための条件を満たした食肉には、衛生証明書を発行します。
情報の収集・発信
ホームページやリーフレットなどを使って、お肉に関する情報を市民のみなさんへ発信します。